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第四の暴力
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第四の暴力の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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この著者の本は初めて読みましたが、文章がひどいしストーリーが雑すぎる。ゲームブックでももう少しはマシでしょう。戸梶圭太を幼稚にした感じといえばいいでしょうか。 テーマは悪くないので星ひとつおまけします。ほんとはゼロにしたいくらいです。金返せ。 | ||||
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本作品は、その内容のあまりの過激さに、著者の作品を読んできた読者は、大きな衝撃を受けるのではないか、と思います。 著者は、非常にトリッキーな一作「ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!」(のちに、「最後のトリック」と改題)で、メフィスト賞を受賞し、デビュー。 その後は、絵画や音楽を題材に本格ミステリとの融合を図った「芸術探偵」シリーズで、読者を魅了してきました。 このシリーズ以外の単発作品でも、近作としては、「ミステリー・アリーナ」や「倒叙の四季 破られたトリック」など、ミステリの王道を踏襲しつつも、新しい視点で構成された作品で、読者を唸らせてきました。 本作品の題名である「第四の暴力」とは、マスコミへの痛烈な批判です。 かつてのマスコミは、司法・立法・行政に次ぐ、「第四の権力」と評されていたが、今は、「第四の暴力」に成り下がっている、と。 物語は、樫原という中年の男性が、自分の家族の住む村を離れ、叔父の家で一夜を過ごすシーンから。 一夜が明け、車で村に戻ると、昨夜の大雨で、ダムが決壊、村は土石流で埋まっていた。 妻と子どもが絶望的な状況の中、テレビ局のレポーターがカメラマンを従えて盛んにインタビューを迫ってくる。 その無頓着な振る舞いに樫原は、暴力を振るってしまうが…。 と、ここまでは、このページの作品紹介にもあるので、記述しましたが、その後の展開は、記載できません。 読者にとって、全く思いもよらない展開になっているからです。 ただ、もし著者のこれまでの作風を想定していると、「期待していたのと違う」という感想を持たれる方もいると思われるので、敢えて申し上げると、いわゆる「本格ミステリ」とは、全然違う、ということです。 ちなみに奥付には、こんな断り書きがあります。 「◎本文中、今日の社会情勢と異なる事実や表現、あるいは差別的と受け取られない表現がある場合もありますが、著者に差別的意図のないこと、および作品が書かれた時代的背景を考慮し、概ね発表当時のままといたしました。読者の皆様にご理解いただきますようお願いいたします」 この断り書きは、よく何十年も前に書かれた作品に掲げられている文言ですが、本作品は、新作ですよね。 なのに、なぜこんな文言が? それは、最後まで読んでいただいた方だけが分かるものになっています。 また、こんな一文も。 「本作品の一部に、著者の演出上の意図をもって空白になっているページがあります」 私は、そのページに差し掛かった時、Kindle化した際の、プログラムミスかな?と思ったのですが、そうではありませんでした。 この二つの断り書きを読むと、確かに本格ミステリではないが、緻密に計算された作品だということがよく分かります。 とてつもない作品に出会ってしまったな、というのが、正直な感想です。 | ||||
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