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おかえり横道世之介(続 横道世之介)
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おかえり横道世之介(続 横道世之介)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 1~20 1/2ページ
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前作『横道世之介』とそこに登場する人物たちが愛おしくて大好きです。 5年ぶりに前作を読んだあと、続編に『続〜』や『永遠と〜』などがあることを知り、なにも考えずに即ポチしました。 発行日順に 1.続 横道世之介 2.おかえり横道世之介 3.永遠と横道世之介 で読み進めようと思い、1を読了後に2を開いて「あれっ!!!?」目次が同じことにここで初めて気がつきました。 『おかえり〜』は『続〜』の改題なんですね。 『続〜』は単行本 『お〜』はKindleで買っていたので良しとします。 前作に続いて、本作も笑えて、泣けて、最後は勇気づけられる最高の作品でした。 | ||||
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横道世之介(よこみち よのすけ)を筆頭に、日吉桜子(ひよし さくらこ)、亮太(りょうた)、隼人(はやと)さん、浜ちゃん、コモロンといった登場人物たちが、とても愛おしく思えてたまらなくなる話でした。彼らそれぞれの生き方や繋がり具合が、なんか、とても健気で切なくなる、ほんま、五臓六腑にじんと沁みてくる小説でした。 1993年4月から1994年3月にかけて、24歳から25歳へと向かう横道世之介の一年を描きつつ、その27年後の現在の光景を時折、差し挟むようにして織り上げていった作品。 なんて言うんだろう、読んでいてとても懐かしく、ほっこりした気持ちに包まれました。 あちこち、心にじんと沁みたなかでも、世之介と亮太の繋がり言うんかな、二人のシーンがとっても良くて、胸が熱くなりましたわ。 | ||||
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まだ読んでないがいい作品が多いし読み出すと引き込まれる | ||||
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久しぶりに横道世之介から読み直してみました。 懐かしい。同じ世代なので、あの頃の自分に会えたような気になります。 毎日同じ時間を過ごして、それでも話題が尽きることのなかった友達。今のようにスマホがなかったから、とにかく会っていた、あの頃。 喧嘩もしてないし、年賀状には毎年「今年こそは会おうね!」と書きあうけれど。なんとなく距離が開いたまま。でも、この本を読んで、それでもいいと思えてきました。 時々、ふと思い出したり 元気かな?と思ったり。過去に現在のエピソードが時々挿入された書き方がそう思わせるのでしょうか? いいお話です。 | ||||
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続編の存在を知り読んだ。やっぱり面白かった。ジーンときた。前作「横道世之介」を読んだのは10年前。その時、自分の息子二人も世之介と同じ大学生で、読みながら自分の息子とおなじだなぁと思いながら読んでいた。一方、今作では、世之介は大学卒業後フリーターをしており、自分の息子二人とは境遇が異なっている。今作で、世之介の父親が「ここがおまえの人生の一番底だ。あとはここから浮かび上がるだけ。」というシーンは泣けた。もし自分の息子がフリーターだったら同じように息子の将来を心配するだろうなと思った。吉田修一を久々に読んで良かった。 | ||||
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明るく元気な人が側にいると何だか自分の気持ちも明るく元気になります。悪意が強く嫉妬深い人が側にいると自分の気持ちも荒み他人に悪意を抱くようになります。 この作品の主人公の世之介は頼りなく、人生から落ちこぼれかかっている若者ですが、どこまでも「善良」で、周りにいる人々を「善良」な気持ちにしてくれます。 「善良」という言葉は誰でも知っていますが、この作品を読むと改めて「善良」とはどういうことで、その「善良さ」が如何に周りの人々に希望や安心感、そして何より心の強さを与えてくれるのかを感じさせてくれます。 登場人物のひとりが手紙で語る以下の言葉が心にしみます。 「そばにいたときは、ただの頼りない弟分でしたが、今、世之介のことを思うと、ただ善良であることの奇跡を、伯父さんは感じます。(途中略)世の中がどんなに理不尽でも、自分がどんなに悔しい思いをしても、やっぱり善良であることを諦めちゃいけない。そう強く思うんです。」 この作品に触れたからには、自分の中にも「世之介」を保ち続け生きていければと思える作品です。 | ||||
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世之助にまた会えたことが嬉しい。 ただ、祥子ちゃんとか加藤とか倉持とかにも会いたかったな…。 | ||||
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とくに盛り上がる場面もなく、どんでん返しもないのに、何度も何度も繰り返し読みたくなる。 ❝小説❞らしい小説と言えばいいのだろうか。 大好きな一冊。 | ||||
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毎日新聞の連載から欲しくなりました。 | ||||
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横道世之介ファンとして、純粋に続編を期待していました。新刊は(おかえり)とついていたので、期待に胸を膨らませて購入しました。 が…。(続)と同じって。題名を変えちゃうなんて。 | ||||
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やっぱりいいなぁ、これ。 続編だけど、 登場人物も変わるけど、 なんの抵抗もなく、 スルッと世界に入れました。 過去の自分が落っことして、 捨て去って、奪われて、 なくしてしまったものを、 一個一個、丁寧に、 拾い集めてくれてるような。 せつなかったり、 かなしかったり、 残念だったりもするけど、 やっぱり嬉しくて、 楽しくて、キラキラしてる。 そう感じさせてくれる、 思い出を映す鏡みたいな。 ぼくは、こんなに恋愛は、 充実してなかったですけど。 でも、世之介のように、 誰にも認められず、 どうしてよいかわからず、 自分のせいなのか、 社会のせいなのか、 その両方なのか、 だとしたら、どちらが何%なのか、 などと悩み、 でも、なんにせよこれじゃ結局、 何度恋愛しても、 うまくいくわけがないよなぁ、 なんて自分の人生を振り返り、 ため息をついてしまう人は、 自分だけじゃないのだろうなぁ、 と、後悔なのか、共感なのか、 ただ素直に感情移入して、 物語を楽しんでいるだけなのか、 よくわからなくなったりもして。 そら、少子化にもなるわなぁと、 人類の愚かさという、 自分の愚かさの逃げ道を探り、 また思考が堂々巡りしたりして。 うん、これは、いい小説です。 | ||||
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本書は、『横道世之介』の続編で、大学を卒業してフリーターをしている世之介の1年間を 描く。舞台は1993年4月~1994年3月までの東京の池袋と小岩。前作と同様に、本書でも 「四月 桜散る」から始まり「三月 旅立ち」で終わるといった年度の構成になっている。 前作では大学1年生の1年間を取り上げていたが、本作ではフリーターの1年間が描かれて いることもあり、登場人物も多様であり、触れられている事柄も複雑になっている。バブル 崩壊後の若者の就職難、フリーター、ひきこもり、シングルマザーと子育て、ヤンキー、身 体障がい者の介護、パワハラなど。 その一方で、Jリーグの開幕、小和田雅子(現皇后)、映画「吉原炎上」「ポンヌフの恋人」 TVドラマ「積木くずし」、戸塚ヨットスクール、レインボーブリッジの開通などへの言及 があり、当時の雰囲気を想い出させてくれる。 本書の読後感は、友人のコモロンの発言に尽きる。世之介も周りの仲間も課題山積である。 「でもさ、こうやって会社で嫌なことがあっても、ふと世之介のことを思い出すと、なんか ほっとするんだよ。無理しなくてもいいよなって。世之介みたいな奴でもちゃんと生きてけ るんだもんなあって。強くなった気になれんの」。色々とお疲れの方にオススメの1冊。 なお、本書の続編である「永遠と横道世之介」が昨年から毎日新聞の朝刊で連載中。 | ||||
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本書は一万円選書のいわた書店に選んで頂いた一冊。本当は続編でない方を先に読んだ方がよいのかもしれないが、選んで頂いたご縁で続編から読んだ。 人生の中で、何事もうまくいかない時期はあるけれど、それでも懸命に善良に生き抜いた横道世之介と、世之介の周囲の人間たちの生き様を描いた物語。 定職につけず彼女の実家でアルバイトをしていても、特に夢や目標がなくても、ただ幸せに生きるというのがどういうことなのか、世之介の生き様を見ているとなんとなく分かるような気がするのが不思議だった。 「みんな何者かになりたいと夢を追っているが、そのゴールは楽しそうにスーパーでちらし寿司を買ったり、美味しかった焼肉のタレを探したりすることなんじゃないか。」 鮨職人を目指す浜ちゃんの言葉が印象的だった。 「世之介ってさ、いつ見ても0だからさ、だから、世之介のこと見てると、なんかまだここからいくらでもスタートできるなって思えんの」 こうやって世之介に勇気付けられている友人のコモロンの言葉も妙に頷けるもので、世之介に相手を励ますつもりがなくても、自然と勇気付けられる。 何かこれといった特技があるわけでもないし、やりたい仕事をしているわけでもない。 でも人当たりが良くて嫌味なところがない世之介には、不思議な魅力が感じられた。 | ||||
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続編の単行本が出ているのは知っていましたが、文化になるのを待ってました。 ネタバレになるので詳細は伏せますが、え、これ続編できるの…?とずっと気になってました。 結果、単行本のときに読まなかったのを後悔するぐらい面白かったです。前作の愛おしさをそのままに、ちょっとだけ大人になった世之介に会えました。 それと、改題だとどこにも書いていないとレビューしてる人がいましたが、本には普通に改題って書いてありましたよ。 | ||||
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横道シリーズの第三作かと思って買ったら、実は「続」の改題なんだと。 それ、ここにもどこにも書いてないよ。 | ||||
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前作を読んだ方は絶対手に取るでしょ、で前作の最後知ってる人がそのこと思いながら読むでしょ、で、いい人のいい(思い出)話と時代のノスタルジー散りばめられたら、どーすりゃいーのって感じです。ネタバレはしたくないのでこれしか書けんけど、ノーマルな精神状態ならいい涙流せること請け合い。それと、まだまだ青春しとるな〜なさわやか気分にもなれました。たまに読むと良き清涼剤になるのかも。 | ||||
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世之介のもう少し先の人生も、やはりどこまでも世之介でした。出会った人の心の中にじんわりと残り続ける…そんな愛おしい存在。高良君で続編映画もして欲しいな | ||||
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初出は小説BOCの2016年春号から2018年夏号まで十回の連載、 単行本初版は2019年2月25日、 前作が2008-2009年の新聞連載だったのでじつに十年ぶりの続編、 台風の週末、二日で読了してしまった、 読みやすく、スピード感のある文体はまさに現在の中間小説だと思う、 前作は未読、映画は鑑賞済み、 映画を見た印象では昭和の終わりを描きながらも、ほんの少しだけ古い時代の青春劇に感じたが、1993年4月からの一年を描いた本作はなぜかとても当事者意識をもって読み進められた、 作者がおそらく映画のフラッシュバックから学習したと思われる二つの時間軸で物語を語り進める技はとても上手い、 逆にその語り口に馴染めない人には面白さが半減してしまうタイプの小説だ、 1993年はたしかに冷夏だった、 萎んでしまったバブル景気にまるで同期するように日本全国が冷夏だった、 物語は触れていないが、冷夏は米の不作をもたらし、秋以降の米不足が平成の米騒動になってしまった年だった、 結果、米騒動は上を下への大騒ぎとなり、日本人が食べたい米は国産でしかありえないことが証明されたのだった、 物語はほかの時代風俗を繰り返し上手に取り入れてゆく、 景気後退で先ず価格破壊という四文字が流行し、100円ショップの開店が相次ぐ、 なにがどうしたのか少しのうま味もないもつ鍋も突然大流行し、和民などの低価格チェーン居酒屋が大流行し始めたのも1993年だ、 大型家電量販店の大量出店で電気街としての秋葉原はもう終わりだと騒がれたもの1993年のことである、 当時の大手マスコミの記事を検索すれば分かるが、電気街の表側だけ観察して記事を書いたために、当時すでに裏通りで蠢動していたPCカルチャーの爆発は行儀のよい記者たちには見えていなかった、 そして続く数年は猛暑だった、 11月のWINDOWS95発売を前にすでに盛り上がり始めていた秋葉原の1995年8月、 自販機横に積みあがる膨大な空き缶の山はその後十年に渡るPC並びにITブームが予告されていたのだと思う、 物語は1993年と2020年を行き来しながら、一方は過去を振り返り、一方はあり得るかもしれない未来を語る、 第一章は序章だから後に興味を引かせるだけだが、二章以下では涙あり、笑いあり、アクション?ありと技のある起伏を繰り返しながら、すでに前作で語られている世之介の最後に収斂してゆく、 じつは第二章でしょうしょう涙目になってしまったのだった、 肉体としての存在は消えても、記憶として関わった誰の心にも豊かな気持ちを呼び覚ます世之介は新世代の車寅次郎だったように思えてくる、 作者にアイデアが浮かぶなら、ぜひ1994年から2003年までの世之介エピソードも読みたいものです、 そして今年2021年、 誰もが想定できなかったコロナ禍とオリンピックの一年延期というドタバタ劇の中に日本列島がある、 作者の想定通り現実の2020年オリンピックの男子マラソンに物語が同期する感動を素直に味わうべきなのだと思う、 読み始めてすぐに何か既視感を感じた、 何だろう?と思いながら半分ほど読み進んだときに既視感の原因を思い出した、 本作と同時代、1994年から1995年の春までの一年半ほど自分も毎月必ず一日二日は池袋に出かけていたことをである、 それも世之介・コモロン・浜ちゃんがウロウロする北口方面へである、 長い間忘れていた四半世紀以上前の記憶がぼちぼちと思い出される、 仕事でいくので、向かうのは決まってもっともガラの悪い北口方面、 ロサ会館の脇をずいぶんな回数通過したものだった、 それ以前から池袋は苦手な場所だったので、東口も立教大学方面もブラつくこともなかった、 江戸川乱歩旧宅がすぐそばにあったことさえ知ったのは世紀末のことだ、 物語に何度も登場する赤札堂の記憶もある、 たしか赤札堂の向かい付近にあった喫茶店を何度も利用した、 当時すでに北口の再開発は完了しており、赤札堂付近まで駅から離れると町はそれなりに落ち着いて、ターミナル駅の場末そのものの情緒だったように記憶するが、世之介のマンションは飲み屋街にとても近い設定らしい、 当時まだ劇場通りという通り名はなかったと思うが、大通りに面した雑貨店がその辺に置き忘れてあった使い捨ての傘を拾ったとしか思えない中古の傘に値段を付けて並べていたのに驚いた記憶がある、 池袋は上野・浅草以上の強敵?に思えたのだった、 上記の喫茶店だったと思うが、ある時、隣席のとても太って年齢不詳の女子が年下の男子相手に妙に理屈っぽくかつ熱心に性行為を語っていた、 ビルのオーナーが自社ビルの一階で営業する喫茶店らしく席間が十分とってある店だったが、こっちには鬱陶しい会話が漏れ聞こえてきて邪魔だったように記憶しているが、その女子こそ誰あろうナンシー関だった、 彼女の年譜を見るとちょうど執筆依頼が急増していた時期だったようで、漏れ聞こえた彼女の声にストレスの存在を感じた記憶がある、 以下蛇足、 もちろん本作も映画化は模索されているに違いない、 前作の映画版は手堅い職人映画だったが、もし本作が映像化されるなら、まったく遠慮のない感動作にしてはどうかと思う、 作者が許すなら時間軸を行き来することなく、ナレーションで説明を入れながら、およそ時系列で語るほうがよい、 冒頭は世之介の事故シーンである、 世之介が線路に飛び降りるカットで止める、 亮太が力走するカットで初めてもいいかもしれない、 続いてパチンコ屋・床屋と続け、1993-1994の一年の幸福を起伏豊かにかつたんたんと映す、 時は飛び2021年、延期された東京オリンピックの男子マラソン、 国立競技場に戻ってきた亮太に桜子が世之介の姿を重ねるシーン、 同じ瞬間、浜ちゃんも、コモロンも、みな世之介の姿を亮太の力走に幻視する、 そこで観客の涙を誘うだけ誘う、 エンディングでパラのマラソンで伴走する亮太に隼人の手紙をかぶせれば、また観客の涙を誘える、 監督は祈りの幕が降りる時の福澤監督が最適だろう、 配役は、 世之介役:高良健吾が再演するか、神木隆之介世代ののん気そうな主演男優 コモロン:矢本悠馬 浜ちゃん:二階堂ふみ 桜子:北川景子 大人になった亮太:間宮祥太朗 床屋:渋川清彦 マラソン実況解説:増田明美(本人役) ここまではすぐに思いつくが、 隼人:香取慎吾? 桜子の父:永澤俊矢or高杉亘 | ||||
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前作に続き、本作読了。 一言で言うと、人生山あり谷あり、谷の底にいてもドン底万歳である。 本作は、大学を卒業したものの一年留年したことによってバブル最後の売り手市場に乗り遅れ、アルバイトで生計を立てている24歳の世之助を描いた物語である。 過去の物語進行と同時に、2020年東京オリンピックのマラソンを契機に世之助と関わりのあった人物たちが同時多発的に彼を思い出すような形で描かれており、そこから人たらしで飾り気のない様子が浮かんでくる。 本作で印象に残った言葉は、世之助の父親が世之助に対して言った、「あとはここから浮かび上がるだけだ」である。 本作の世之助のように、誰しも人生上手くいかない時期がある。最高の時期があれば最悪な時期もあるように、人生山あり谷ありであり、そんな世之助は人生の谷底にいた。 だが、人生において最悪の時期も決して無駄ではなく、そのような時期であるからこそ関わり合える人々も存在するのである。 それぞれの登場人物が、悩みこそ違えど同じような時期にドン底にいるわけだが、どの人物も今の状況を変えようと人生を全力で生きている姿に心を打たれた。 何気ない日常を通し世之助やその周りの登場人物を描いているが、そのような日常を通し変化していく登場人物たちの姿が微笑ましくあり愛おしくもある。 そんな世之助たちのように、人生の谷を迎えようと無駄と考えることなく必死に生きていきたい。 | ||||
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前作「横道世之介」の続編。 前作後、世之介が大学を卒業してからの 数年間が主に語られる。 世之介は、勉強ができる訳でも お金を持っている訳でもないが、 何故か周りの人物たちを朗らかに させてくれる。 前作に近い感動を得られたが、 後半に向けてトーダウンしたような 感じを受けた。 | ||||
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