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マガイの子
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マガイの子の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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あらすじを読んだ限りでは、田舎の閉鎖的な村に古くから伝わる化物の伝承を題材にしたミステリー小説、という印象を受けたのですが。 実際そういった小説が大好きで、普段から三津田信三作品を愛読しております。 こちらの作品は、読み進めるほどに印象が変わりますね。 確かに古くからの伝承ではありますが、その化物は怪異というより、異世界から入り込んで来てしまう異型の怪物。 最初こそ田舎の奇妙な言い伝えが活かされ、不気味な雰囲気ですが、次第に異世界の怪物だとか「侵攻者」だとか、SFチックになるにつれて面白さが半減。 SFチックな部分に凝った設定があり、SFを好まない私はその辺ちょっと流し読みしてしまいました。 | ||||
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死んだ子どもが別の何かになって帰ってくるという土俗的な恐怖が、異次元の怪物との 接点を得てより一層の恐怖を掻き立てるのか、あるいは空中分解して失速していくのか、 先が気になって一気に読んだ。結果は・・・・・・どうなのだろう。読み手それぞれに感想が あることと思う。 特異な絆で結ばれた姉と弟、マガイの伝説が今もって信じられている過疎の村、 犯罪者集団と化した謎の団体、そして背景になぞるように描かれる小児性愛者の犯罪など ミステリアスでおぞましい要素が散りばめられてはいる。ただ、それらを時空を超えた怪物と 力技で結びつけた時点で、(個人的な感想を申せば)興醒めしてしまった。 これだけの描写力と構成力がある作家なのに、すごくもったいないなと思った。 もっとも単に私にとって、恐怖のベクトルがずれていただけなのかもしれないが・・・。 文中に多用される登場人物のあだ名は、あまり繰り返されると読者の注意力を削ぐ結果に なるのではないかとか、美大生の姉がカーペンター監督の代表作をプリントしたTシャツを 愛用している描写も、作者のこだわりではあるのだろうが、一般の読者にとってはどうなのか? といらぬ心配までしてしまった。何はともあれ、次回作に期待したい。 | ||||
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