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出版禁止 死刑囚の歌



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【この小説が収録されている参考書籍】
出版禁止 死刑囚の歌
出版禁止 死刑囚の歌 (新潮文庫)

出版禁止 死刑囚の歌の評価: 4.41/5点 レビュー 22件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.41pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全19件 1~19 1/1ページ
No.19:
(4pt)

小説のような…

小説ですが(笑)、実際にあった事件のように錯覚するような流れ(作り)です〜内容は「金田一さん事件です。」と叫びたくなるような、過去、現代の陰惨な事件が謎を膨らせます〜
出版禁止 死刑囚の歌 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:出版禁止 死刑囚の歌 (新潮文庫)より
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No.18:
(5pt)

前作より分かりやすくかつダイナミックな作りで面白かった

印象的なのは前作に比べて非常に分かりやすい作りになっているという事ですね。
考える為の材料だけ提示して終わった前作と比べると、今作はほぼ全ての謎を解説してくれています。
恐らくですが、前作に対する「良く分からない」的な反響を受けて今回は分かりやすく謎解きをしようという方針で執筆されたのではないでしょうか。

ホームレスが幼い姉弟を殺害したとされる事件を調査する中で次々と新事実が判明し、最終的に驚愕の真相が明らかになっていきます。
その過程が本当にハラハラドキドキと面白かったですね。
一応は「自分で考えてね」という要素もあるのですが、あくまで真相の補助的なものなので、面倒なら考えなくて良いくらいの塩梅でした。
正直このくらいのバランスの方が、誰しも楽しめるのではないかと感じました。
面白かったです。
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No.17:
(5pt)

前作より断然いい

今回「出版禁止」「掲載禁止」と続けて読んだが、これだけが圧倒的にいい。他の2冊は捻り回しすぎてキレが悪くなっているに対して、今回は仕掛けがすべて効果的に決まり、物語の熱量を少しも損なっていない。これだけトリッキーでありながら感動的な物語もそう多くはない。別の方も書いていたが、続編めいたタイトルは実に勿体ないと思う。まったく独立した内容だし、前作で失望した方もめげずに手に取って欲しい。
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No.16:
(5pt)

「意味」が分かると、全然違う光景に

読んでくると、どんどん内容を知りたくなり一日で読み終えてしまいました。
内容は胸がグッと苦しくなる怖いシーンもありましたが、引き込まれて「星5」にしました。
だんだんと「意味」が分かるにつれて、今まで見えてきた光景が全然違って見えてきて「ハッ」と気付かされたり、「歌」がこういう事だったんだと分かりビックリしたり、自分としては本当に良い小説でした。
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No.15:
(5pt)

面白すぎた

普段ミステリ小説も読みませんし、この作者さんのテレビ番組も知りません。
家にあった家族の本がこれで、何だかインパクトのあるタイトルだな〜と珍しく読書しました。

最初から(カバーなど読まずに)本文読み始めたので、本気の本気でノンフィクションのルポまとめ本なんだと思ってました。
やけに小説っぽい文章だけど、こういう雑誌は読んだことないのでそういうものかと思って…笑
最後の答え合わせの章で、あまりの出来栄えに事実(リアル)じゃないと気づきました笑笑

私がバカなだけかもしれませんが、ノンフィクションじゃないと気づかず読めたことで面白さ増し増しだったからラッキーと思います。
ただでさえ面白いのに、さらに面白くて興味深くて読む手が止まりませんでした。

解説者の方も言ってましたが、久しぶりに読んだ作品がこれで本当に良かった。
めちゃくちゃ楽しみました!
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4101207437
No.14:
(5pt)

一気読み

面白くて、真実を知りたくて、一気読みです。
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4101207437
No.13:
(5pt)

面白い!買って良かった!!!

2人の幼い姉弟が殺害される事件のルポから始まり、さまざまな独立したルポを読んでいくにつれて、真実がつながる…
他の出版禁止シリーズは結末は面白いけど道中がだるいのですが、死刑囚の歌は一つ一つのルポそれ自体が面白いです。(フィクションではありますが)
伏線も多く、キーになる和歌の読み解き方も途中で明かされますので読んでるとある程度真実に近づけるかと思います。
最後の章で全ての謎が完璧に明かされる瞬間がとにかく気持ちいいです!
個人的には残っていた疑問がラストにすっかり解消されて、とても泣けました……。

作中で誤植かな?と思った部分や、引っかかりを覚える書き方の部分が伏線になっているのは圧倒的です。
本当に面白かった……。
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4101207437
No.12:
(5pt)

事実を積み重ねることが必ずしも真実に結びつくとは限らない

高校生の時に見た、放送禁止シリーズからずっと長江俊和さんのファンです。

放送禁止シリーズは30分の映像なんですが、普通に見てたらただのドキュメンタリー、よくよく背景とかインタビューの発言を考えると身の凍るような真実が浮かび上がる極上のエンターテイメントでした。特に「詩人の村」を見た時の衝撃は未だに新鮮に残っています。

出版禁止シリーズは文章バージョンといえども、システムは健在。ぜひ、放送禁止シリーズが好きだった人、伏線回収ものが好きな人はご覧あれ。

あらすじ
とあるホームレスが公園で遊んでいた2人の子供を殺害して自首をした。ホームレスには殺害の動機がなく、反省の色を見せず不可解な供述を繰り返すばかりで極刑が求刑される。そんなおり、とある文学雑誌に死刑囚が詠んだ和歌が掲載された波紋を広げる。。。

「事実を積み重ねることが必ずしも真実に結びつくとは限らない。」
このテーマの元、ルポや新聞記事、インタビューの程で物語は進行していき、客観的に描かれた事実の裏を読み解くのが本書の醍醐味。
そんな醍醐味を失わないためにも、未読の人はネタバレを検索したり、このレビューの続きを読んだりしないでください。

やっぱりめちゃくちゃ面白い!
以下の三つが、今回の真実かなと。。。

• 2人しかいないと思われていた被害者家族の子供は、実は3人の子供がいた。そして、両親が3人を虐待の末殺害する。と、思ったものの1人は生きていた。
• ホームレスはその1人を生かすことに協力。過去の自分の過ちを償うために、2人を殺したのは自分だと嘘の自首をした。
• 生き残った1人の子供が成長し、のうのうと生きている両親やホームレスを苦しめた人たちへ復讐をしていた。

無国籍児、いわゆるヘイハイズが今回のキーでした。虐待や離婚後300日問題が原因で出生届が出されない子供が日本に1万人もいるなんて信じられないですね。もう少し良く知りたい問題だと思いました。
そして物語をよりよく理解するためのヒントが和歌。技法も解説されており面白かったです。そして、和歌ってなんのためにあるの?っていう質問への回答。和歌は自分の気持ちを贈るためのラッピングだよって話はなんだか奥ゆかしくていいなぁって思いましたね。

今作は案外映像化しても面白いんじゃあないかな。Amazonプライムが放送禁止シリーズと一緒に出版禁止シリーズも配信してくれますように。

おしまい。
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No.11:
(5pt)

夢中で読んでしまう

お堅い推理ものにしてはストーリーが面白く、続きが気になってあっという間に読んでしまいました。
こんなにリーダビリティが高い推理小説は中々ないと思います。
読み進める度に二転三転する事件の真相。
そして最後は・・・
半ば予想できたことですが、それでもあの結末は胸が詰まりました。
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4101207437
No.10:
(5pt)

難解です。真実は読者が読み解けは厳しい。

いくつものルポルタージュを、まとめて一冊の本にしているという構成です。長編小説というより、雑誌記事を何本も読んでいる読書感です。事件の謎は謎のまま放置されていきます。最後まで読んでも、まあ、だいたいそいうことなんだろうなあってことまではわかります。しかし、決定的な謎の解明がありません。私には、もやもや感が残りました。

事件の真実にたどりつくには、死刑囚が書い短歌(10作)を解読して告白を読み解く必要があります。小説の中では解読されてません。私には不可能だったのでネタバレサイトで読みました。読み込んで完全解読してる人がいました。事件を時系列にまとめて解読してました。天才っています。これは、ふつうの読者さんには無理です。袋とじでもいいので短歌の解読は載せて欲しかったです。

単行本のときは真実にたどり着いたら口外禁止証明書と作者のサインをプレゼントキャンペーンをやってたようです。30名様にプレゼントだったみたいです。わかった人は口外禁止だったそうです。私が読んだネタバレサイトの人は口外禁止証明書をもらったそうなので完璧な解決だったのでしょう。作者のお墨付きです。

でも、これは文庫ですからね。ふつうの読者さん向けに謎解きを袋とじで載せておくくらいのサービスは欲しかったです。本格推理みたいに、謎はぜんぶ説明して欲しい。でも、ミステリーとしては、とてもおもしろいです。難しいけど、おすすめです。
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4101207437
No.9:
(4pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

犯罪ドキュメンタリー部分は連作短編集仕立てで「出版禁止」という冠なしに充分通用する秀逸な作品なのに、冠を付けた点が非常に惜しまれる

「出版禁止」と冠しているが、先の「出版禁止」(既読)とは全く関係のない(カポーティ「冷血」風の)犯罪ドキュメンタリー作品である。"はじめに"で、「本書は実際にあった事件を取材した、数編の記事やルポタージュを編纂したもの」とあって、私はこの言葉自身がトリックだと思ったのだが、本当に内容がその通りだったので拍子抜けした。「出版禁止」と冠しているのは読者にとって一種の詐欺ではないのか ?

扱っている事件(の仮称)は、「鬼畜の森」、「罪を詠む」、「隣室の殺戮者」、「妻が消えた理由」、「検証」及び「2003年6月5日-小菅」の6つ(「罪を詠む」は「鬼畜の森」の"犯罪者(後に死刑)の獄中の短歌"をある歌人が論評・慨嘆するという重要な掌編で、副題はこれに由来するのだろう)で、これに「編纂者のことば」、「追記 伊尾木誉」、「渡海」という章が加わっている。また、「隣室の殺戮者」の被害者3名は「鬼畜の森」における被害者家族の22年後という設定、「妻が消えた理由」の妻は「鬼畜の森」の被害者の母親(即ち、「隣室の殺戮者」の被害者の内の1名)、「検証」、「2003年6月5日-小菅」、「編纂者のことば」、「追記 伊尾木誉」及び「渡海」は事件の解題という凝った連作短編集仕立てとしている。主に「鬼畜の森」の犯罪者の"動機"を追及しているのだが、解題によって真相を浮かび上がらせる作者の手腕には感心した。メインの「鬼畜の森」に関して言うと、「冷血」より自由度が高く(性格が異なると言うべきか)、犯罪者の関係者を(主に時系列の逆順に)次々と辿って真相・犯罪の因果に迫って行く過程は中々読み応えがあって感心したが、時折、関係者の一人称で綴っている所を見ると、全体が作者の創作である事が分かる。「出版禁止」という冠なしに充分通用する秀逸な作品なのに、冠を付けた点が非常に惜しまれる。
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No.8:
(4pt)

これは前作も読んでみないといけませんね

養護施設を経営する寺院の先代の住職は、きっと全てを理解し、それを抱えたまま他界されたということですね。こんなに早い段階で登場した人が本作における最重要トリックに絡むなんて、その時は全く気付きませんでした。二周目でようやく気付かされることもありますし、おそらくまだ見逃している伏線もあるのではないかと思います。時間を忘れて一気読みという状態には至りませんでしたが、楽しめましたし、読後感も良好でした。実はまだ前作には手を付けていないので、またひとつ読みたい作品ができたことになります。

自分で自分を殺めるのも容易ではありませんし、実際に他人を殺めて死刑囚になることもまた難しい。自ら自分を終わらせるために、本作中の「死刑囚」はあのような方法を選択したわけですが、その選択は自分にとっても理解できないものではありませんでした。また、本作の題材のひとつとして使われた無戸籍者問題についても、興味を持つ良い機会になりました。その話題のノンフィクション本も、近いうちに手に取ってみたいと考えています。
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4101207437
No.7:
(5pt)

久々の当たり作

国産ミステリを乱読しています。最近は内容的に頭打ちになっていた
感がありましたが、本作は久々に当たりでした。
内容的に少々荒っぽいところがありますが、中心人物の諦念と優しさに
何とも言えない読後感を与えてくれます。
出版禁止 死刑囚の歌 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:出版禁止 死刑囚の歌 (新潮文庫)より
4101207437
No.6:
(5pt)

気になって気になってどんどん読み進めてしまいます。

まるでノンフィクションのような話でドキドキしながら読みました。
最後は何とも言えない感情が湧きました。
とても面白かった!
他のシリーズも読んでみようと思います。
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4101207437
No.5:
(4pt)

ミステリータッチの本格物

幼児誘拐殺人事件と、時を経て起きた一家殺害事件。
この二つの事件にかかわった人々を事件記者がインタビューして回るという、一風変わった形式。

バラバラのはずの事件が少しずつ繋がり、徐々に事件が全貌を表す構成は見事だし、犯人の心情を表す”短歌”を違和感なく作品に取り組んだ筆者の手腕は見事。
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No.4:
(5pt)

読者自体が謎解きに参加出来た上で、社会的な問題を扱いつつ……切ない感動に導くミステリーの最高傑作として、是非とも誰にもオススメな神作品です(^-^*)/

ミステリー神作品であり、今年の読書100冊目でもありますが、100冊目に選んで良かった!と思える素晴らしい仕上がりでした(^-^*)/

作者は、真相を明かす事なく視聴者に謎解きを委ねた、神作フェイクドキュメンタリー映像作品シリーズ『放送禁止』の映像作家でして、『放送禁止』のファンとして本作を知りながらも、
(あの手法なら、文章では映像を超えられないだろう)と思って未読でしたが、
今月、WOWOWで作者の別作品のドラマ化を知り、物凄く面白そうなので、ついでに 『出版禁止』を2作読んだ次第です。

1作目は小説の手法を上手く活かしきれず、内容は狂気として面白いものの、謎解きが難解過ぎて真相があやふやなままなのが残念でしたが、
2作目は前作の反省を踏まえて、謎解きしなくても、ほとんど小説を読むだけで真相がおおよそ分かるようになっており面白く、
加えて短歌の謎を解いた時には更なる快感がありましたし、
とどめに、事件の裏に隠された真実が切なくもあり、感動的でもあり、泣けるラストでした……。

まさか長江さん作品で、感動させられるとは……。物語自体は『子供への犯罪・虐め・復讐・贖罪・親子愛等』様々なテーマを上手く紡いだ上で、読者に謎解き参加もさせるという、ミステリーの最高傑作でした!

前作を読んでなくても、『放送禁止』を見てなくても、全く問題なく楽しめますし、
何より読者自体が謎解きに参加出来た上で、社会的な問題を扱いつつ……切ない感動に導くミステリーの最高傑作として、是非とも誰にもオススメな神作品です(^-^*)/
今年の100冊目として最高の作品でした!
出版禁止 死刑囚の歌 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:出版禁止 死刑囚の歌 (新潮文庫)より
4101207437
No.3:
(5pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

真実は 本を飛び越え、書き示す 用紙の上で 明らかとなる

最後まで読みさえすれば、おおまかな真実にゴールする事はできるかと思います。さらに明確で具体的な真実は、読者自身が自力で「死刑囚の歌」を丁寧に何度も反復し、じーっと見つめる事で発見できると思います。自分はカレンダーの裏の白紙に殴り書くこと2時間近く、ようやく自力で真実を証明できました。前作は解説サイトを参考にしたので、喜びは大きかったです。(ただ、シリーズの中では謎解きは優しい部類に入るというレビューの方と同意見です。前作の方が難解)読後による達成感とは別の、自分でメモを拡げて作業する謎解きの達成感が、また、点と点とがつながった時の「青天の霹靂」感を味わえて良いです。TVシリーズからのファンですが本書でも同様に、発見による「アハ体験」的感覚が気持ち良いです。もちろんゾワリ感も付随しますが(笑) オススメです。

ネタバレ注意 PS.レビュータイトルの「書き」=柿、「明(らか)」=秋は、季語の掛詞です(笑)
出版禁止 死刑囚の歌 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:出版禁止 死刑囚の歌 (新潮文庫)より
4101207437
No.2:
(5pt)

シリーズの中では難易度低め

最後の一章で答え合わせしています。読み逃したところもほぼ回収できたので、シリーズの中では「やさしい」つくり。編纂者視線の章で終わってしまっても十分作品としては成立した、というか、シリーズの読者ならここで終わった方が良かった。答え合わせは蛇足な感もする。最後の10首についても、途中で解き方が提示されているので、2か所づつあるということに気づけばすぐに答えにたどり着く。ということで、「~~禁止」の愛好家には若干物足りないですが、ミステリー作品としては十分ひねられていますし、いわゆるイヤミスとしても十二分に不快になれました。途中の展開にいろいろ無理があるのですが、そこを差し引いても面白かった。
出版禁止 死刑囚の歌 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:出版禁止 死刑囚の歌 (新潮文庫)より
4101207437
No.1:
(5pt)

驚愕すぎるミステリー

読了時、ある意味「とんでもない」衝撃で数十分は椅子から立つことができなかった。
冷静に考えるとツッコミどころ満載ではあるのだが、それにしてもここまでショッキングなミステリーもそうはないだろう。
加えて読了後も読者サービスなのか嫌がらせ(笑)なのかわからないような不気味な謎が立ちはだかり、なんとなくゾワゾワするような気分がまだ抜けきれていない。
「謎」さえ解ければいくらかはすっきりするのだろうが、これがまた難解で手に負えない代物なので厄介である。
いずれにせよ、これだけのインパクトがあれば、今年度のベストミステリ選びでもかなり上位にはいってくるのではないかと思う。
ただし繰り返して言っておくが、ツッコミどころも山のようにあるので、そういう読み方をして楽しむのもまた一興であろう。
いずれにせよ、平成最後の年度のミステリとして、記憶に残る作品になるであろうことはまず間違いないといえる。
出版禁止 死刑囚の歌 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:出版禁止 死刑囚の歌 (新潮文庫)より
4101207437

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