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カラフル
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カラフルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全316件 161~180 9/16ページ
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人は自分でも気づかないところで、誰かを救ったり苦しめたりしている。この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはみんないつも迷ってる。どれがほんとの色だかわからなくて。どれが自分の色だかわからなくて。 この作品で一番気に入った文章です。それにこの一節に、この物語が集約されていると思いました。 一度死んだ魂が、小林真という少年に宿り、人生の再挑戦をする物語。ちょっとややこしいように思うけど、ユーモア溢れる表現力と読みやすさからどんどん引き込まれていきます。 「自分の世界」とは案外身勝手なもの。ごくありふれた凡庸な家庭にも様々な事情がある。それは内気で閉鎖的な自分の世界だけでは解釈できない。 生きる意味、活力にもなる作品です。 | ||||
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とても分かりやすい文章で、ラストに向けての脚本が素晴らしい一方、家族とのやりとりは省いたほうがすっきりするのではと感じた。男の子の心情やセリフはやや違和感があった。 人生は単色ではなくていろんな色が混じっているという題名はうまく生かせているし、ひろかという強烈な女の子のセリフが後でジワジワくる。名作です。 | ||||
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昨今の自殺する子供たちが多い中中高生ににぜひ読んでいただきたい。 | ||||
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書店さんもすぐに発送してくださり、最安の中古本でしたが、全く問題ありませんでした。息子も無事読書感想文を書き終えておりました。 | ||||
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魂が入れ替わる、というストーリーは、だいたい面白くなります(名作『転校生』しかり)。この『カラフル』もその効果を生かし、最初から面白い。ただ、設定は淡々としていて、少年が自殺するほどの悲惨さが感じられなくはありますが。どう結末つけるか、が注目されるところですが、期待は裏切られません。普通だけど「ときには目のくらむほどカラフルなあの世界」に、もう少しいてみようか。ホームステイだと思って。 | ||||
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「人は自分でも気づかないところで、だれかを救ったり苦しめたりしている。この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはいつも迷ってる。どれがほんとの色だかわからなくて。どれが自分の色だかわからなくて」。 なんとも唐突な始まりだ。 死んだ魂が抽選に当たる。 自殺した直後の中3の少年の体で期限1年のホームステイ。 天使のプラプラが、何も知らない魂にこの少年の情報を与え、 魂は勘のいい1人の少女に怪しまれたり、 あまりに複雑な事情を抱えた小林家と学校の知人たちに驚きつつも、 ホームステイを通じていろいろな経験をしてゆく。 そして。。。。 実にいい話しだった。 しかも、読み出したら途中で止められない。 柔らかく、優しさがほのかに漂う文体に救われてはいるものの、 魂が少年の体を通じて放り出される状況の設定自体は、なかなかシリアス。 この作品は、世の中の不条理さ、人間の愚かさ、 といったものを、全くかばっていない。 人生は素晴らしいとか、目的を持って生きるべきとか、 安易に説教じみたことを説いているわけでもない。 なのに、強くたくましいメッセージが最後に読者の心に残される。 ときには目のくらむほどカラフルな世界。 多くの矛盾や、苦しみや、迷いや、絶望や、孤独や、希望の色に、 もみくちゃにされながら、人は皆生きている。 たとえその目的がなんだかわからなくても。 児童文学という枠だけで語るのはもったいない。 見事な傑作。 | ||||
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森絵都さんの作品は初めて読みました。 何となく、少年少女のための甘い小説だろうと敬遠していました。 でも、読んでよかったです。 小林真君は、幸せです。 天使のプラプラに出会ってよかったです。 思春期の甘酸っぱさは不得意な私ですが、この小林君ほか、登場してくる人たちが少しわがままで、思い通りにいかなくて、他人との関係にそれぞれ悩んでいて・・・・・。 そんな感じが、まるで、自分や、自分の周りにいる人たちにも当てはまるような気がして。 小林君の家族や、友達が、どうぞ、それぞれ素敵な人生を歩んでほしいと思える小説でした。 あとがきの、阿川佐和子さん。 さわやかなあとがきでとてもいいです。 | ||||
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仕事柄カラーセラピストをしています。 そんな私の知り合いから勧められた一冊です。 時間があるときに読みたと思っています。 | ||||
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後半にある、主人公の「ぼく」とひろかが話しているところが非常に印象に残りました。 人は自分でも気づかないところで、だれかを救ったり苦しめたりしている。 この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはいつも迷ってる。 どれがほんとの色だかわからなくて。 どれが自分の色だかわからなくて。 自分の「色」は何色?これは「自分って何者なの?」ということ。 すなわち、アイデンティティーを考えること。 これは、大人になるにつれて、誰もが考えたことがあるのではないでしょうか? 明るい一面があれば、とっても暗い一面もある。一体どっちが本物の自分? でも、ホントはその全ての「色」が自分。それを少しずつ認めて、大人になっていく。 読んでいると、『バガボンド』の沢庵和尚や、『マスターキートン』の「仮面の男」を 思い出しました。 | ||||
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学生の頃、家族、友人、恋愛、バイト、学校・・・ いろんなところで、いろんな悩みを抱えていた自分。 楽しいこともあったけど、辛いこともいっぱいあった。 だけど、それは自分だけじゃないってこと。 嫌いだった人にも、その人なりの事情があるし 親には親の事情もあった。 大人になって、振り返って。 その人、実はこうだったのか?と思うと 嫌いだった過去も、悪くないような気がする。 だって、今の自分を作ってるのは、その全てだから。 いっぱい笑った、いっぱい泣いた青春時代。 たいした武勇伝もないし、傍から見たら何か特別なことなんてないようにも思える。 だけど、精いっぱいだったあの頃。 この本を読んで、そういう気持ちを思い出して胸がきゅんとなった。 始めて読んだのは、この本が出たばかりだったから 何年前だろう・・。学生時代の私は、この本にすごく勇気をもらったし 優しい気持ちになれた。 今でも大切な本の一冊です。 | ||||
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自分の人生を「よいものにしたい」と思うことは 「悪くしたくない」という恐れにもなる。 客観的に他人の人生だと思ってみると、案外 くだらないことで損得計算をしていたり やりたいことを封じ込めていたりする。 この本を読んで、もう少し、やりたいことを自分が やりたいようにやって、人生を彩るほうが楽しいはずだと 当たり前のことに改めて気づいた。 | ||||
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中学生ぐらいが読む本として、最適だと思う。 カラフル。 色とともに紡がれる物語は、どんな色を読む人に 渡すのか? | ||||
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”人は自分でも気付かないところで、だれかを救ったり苦しめたりしている。” ぼくには、とてもよく人生設計を考え、行動して、 ちょっと不真面目だったりしながら生きている友人がいます。 ぼくは彼の計画性の高さに舌を巻きながら、 計画通りいってない彼の人生に、愛しさを感じてしまいます。 それが、ぼくを救っていたりもするし、 逆に苦しいと思うときもあるのです。 人は人の気持ちを操縦できる魔法は持ってはいません。 けれど、人が人と関われば、意思がある、ないに関わらず、 救いになったり、苦しみになったりするものです。 それでいいんだよ、とこのお話は教えてくれます。 なぜなら、存在しているということは、 それだけで、誰かに影響を与えているということだからです。 ぼくやあなたもまた、 誰かの救いや苦しみになっていることでしょう。 それは、生きているからです。 | ||||
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中高生に読んでもらいたい一冊です。大人はブレイク程度かな。これを読みながら、自分ってどんな色だろう、こんな色の人になりたいなあと考えたりしました。 | ||||
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本書は、数々の児童文学賞受賞に加え、直木賞も受賞した著者が、1998年 に単行本として刊行したものを2007年に文庫化したものです。 まったくユニークな設定である。生前に犯した罪のために、輪廻のサイクル から外された「ぼく」の魂が、天使界の「抽選」なるものに選ばれ、「再挑戦」 の権利を得る。何でも、この再挑戦により前世で失敗した下界でもう一度修 行を積むことが許され、その間には下界にいる誰かの体を借りて「ホームス テイ」するという。そして、その修行が順調に進むと、前世の記憶を取り戻 し、その反省をした時点で、輪廻のサイクルに再び戻る、という仕組みのよ うである。 「ぼく」は、3日前に服薬自殺をはかった中学校3年生の小林真の体にホーム ステイし、父、母、兄の家で暮らすことになる。そこで、自分のことしか考 えていない父、父に隠れて浮気をしていた母、常に自分を虐めてくる兄、そ して初恋の女の子の援助交際…。こういった出来事が重なって自殺をはかっ た真は、ガイド役の天使のプラプラの助けを得ながら、家族での生活、学校 での生活をしていく。 借り物の体ということで、自分の気持ちに正直に暮らす真であったが、そう しているうちに、父、母、兄、初恋の女の子、それぞれの欠点や美点が見え てくることになる…。そして、真が犯してしまった自殺という選択肢が、単 に早まった決断であったことに気づいていく…。そして、世の中とはかくも 「カラフル」なものだと体感していく…。 短文でリズムのいい日本語で書かれた筆致にのせられて、テンポよく読み進 められます。下界の世界で経験する様々な出来事をとおして変化していく真 の心情が、本書中盤〜後半あたりでやや急進的に進む感があり、気になる方 もいるかもしれませんが、その読みやすさからは、さすがは版を重ね続ける 人気シリーズと改めて感じさせてくれます。 | ||||
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同級生で美術部の唱子だけが、僕が本当の小林真ではないことに気がついた。 体は小林真だが、魂は違うのだから、違って当たり前・・・ だけれど、誰も気がつかない。 そんな中、唱子だけが、「私だけはだまされないから〜」と言い切った。 なぜだろう??なぜわかたのだろう? それは、最後の結末でわかります。 唱子にとって小林まことが自分の生きる道しるべだったから・・・ 自分が生きている事が、誰かの支えになっている。 そんなことに気づけたら幸せです。 | ||||
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あっという間に読み終わってしまいました。 人生はいろんな色の出来事があり、カラフルな世界。 明日から頑張ろうと思えました。 | ||||
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自分の性格、友達との事、進路のこと、将来のこと、家族のこと。 誰しもが悩むことでもあるけど、それを悩みながらも自分で解決法を見つけ上手くやっていける人と、 人より深く悩んでそこから抜け出せなる人っていると思うんです。 私は間違いなく後者でした。何でも重く真剣に考えてしまう。 どうすればいいのか全くわからず、ただただ着地点を見つけられず、 グルグル考え、そのまま大人になってしまいました。 年を重ねると、学生時代の時よりは多少生きやすくなります。 それでも気がつくと「あ、また中学生の時と同じ事で悩んでいるな」って時があります。 主人公の真が「気づけたこと」がどれだけ大切なことか。。。 大人もハッとさせられるけど、できれば中学時代に読んでおきたかった1冊です。 | ||||
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とりあえず、自分をころす前に1分でも1秒でも長く生きてみて欲しい。 苦しいかもしれないけどその人の人生をその人自身の魂で生きて欲しい。 "今日と明日はぜんぜんちがう。明日っていうのは今日の続きじゃないんだ、(by 早乙女くん)" 明日には明るい世界があるかもしれないし、もしかしたらまた苦しい世界が待ってるかもしれない。 けれど、いずれ終わるんだよ苦しいときも、幸せなときも。 それの繰り返しなんだと思う。この世界は。 | ||||
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何かいつもと違うことをしたときに、「○○君は〜〜だと思ってたのに」なんて台詞を言われることがあります。他人の意見などどうでもいいとは思いつつも、次からは言われたような行動をとってしまう。そうして本来の自分とは別の何かが形成されてしまう。カラフルはそうやって「作られた」少年の本来の姿を探す物語です。 冒頭はライトノベルのような軽い展開なので不安視しましたが、主人公が置かれた最悪のホームステイ先が徐々に明らかになるにつれ面白くなってきます。最悪な状況からのスタートから物語の落ちどころも見えてくるんですが、父・母・兄・片思いの少女・変なチビ女と、それぞれのエピソードは飽きずに読めるものでした。というのも、小林真と主人公は同じものを見ているはずなのになんだか違う、そのささいな変化にこの物語の本質があることに気がついたからです。周囲の人に見られる自分が違うように、自分が見る周囲も違うのだということに思い当たったとき、ちょうど綺麗にホームステイが終わります。無駄のない爽快感のある幕引きには思わずぐっときました。 ひとは綺麗な面も汚い面もいろいろな側面を持っている。それは見方によっていろんな色になる。そういった当たり前のことをわかりやすく、爽やかに教えてくれた良い物語でした。 | ||||
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