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カラフル
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カラフルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全316件 221~240 12/16ページ
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大きな罪を犯し死んだ少年の魂は、 輪廻の輪から外れ消滅するはずだったが、神様が行った抽選に当たった。 そして天使のガイドを受けながら、死にかけている少年の身体を借りて もう一度期限付きで人生を再挑戦するという話。 ファンタジーだけど話に入り込みやすく、 思春期の少年の繊細な感情を描いていたのがとても良かった。 最後の“しぶとく生きろ”って言葉がなんだか心に残りました。 読んだあと前向きな気持ちになれる作品です。 | ||||
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死んで魂だけとなった僕。大罪を犯して死んだ僕の魂は、輪廻の輪にははいれず、消滅させられる規則。ところが、天使から、「幸運にも抽選であたった!」という理由で、下界でもう一度生き直すチャンスが与えられる。前世の記憶を一切消された僕は、真という中三の少年の体を借りて、下界で暮らすこととなる。 家族は、ごくありふれた平凡な4人家族。明るく世話好きの母。善人を絵にかいたような父。無口な兄。ところが、実際生活してみると、学校ではいじめられ、明るく世話好きに見えた母親は、不倫をしているし、父親は、実は自己中。兄は真のコンプレックスをからかってばかりの嫌味な奴。内実はとんでもない奴らの集合体だった。さらに、学校で思いをよせるひろかは、中年オヤジと援助交際。 もともと、生きることを投げている魂の真。しかも、与えられた命の修行期間は1年間。他人だからこそ擬似家族はじめ、回りにいる友人らの抱える矛盾に我慢がならず、するどく指摘。 ところが、意外にも、そのときもたらされた相手の反応は、それまでの自分の、一方的・表層的な見方(つまり、白か黒かというような二者択一的思考)を覆すものであった。 次第に、人間は、もっと複雑で、白、黒簡単に判断できるものではなく、見方によって、また、受けて側の成長によって、いろんな色にみえる(つまりカラフルになっていく)ということに気づいていく。 重いテーマを扱っていますが、作者のファンタジックな構成と筆力で、あっという間に読め、読後はさわやか。森絵都作品ははじめてでしたが、是非他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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そうだ、これだ。自分で自分の枠を作ってはみ出さないようにしたり、作ってしまった枠から出ようともがいたり、周りに勝手に枠に入れられたり、馬鹿にされたり、美化されたり。人間生活の全てが凝縮されたような描写に終始共感しまくりでした。だけど「自分の人生を他人ごとだと思えばいい」「期間限定だと思えばいい」みたいなまとめには共感できません。そんな人、いやだ。 | ||||
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「自分の人生というのは、見方ひとつで変わってしまう」、 ということを教えられた。 自分が絶望に襲われて、人生を投げ出したくなったとしても、 考え方を変えれば乗り切れるのではないか、と思うようになった。 自分を含めて、悲観的な考えに陥りやすい人におすすめの 爽やかな一冊。 | ||||
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自殺という視座から生命や人生を考える。 高校受験を間近にした14歳の少年を生き返らせ、生き直させる魂の修行。 軽快な文体で、いかにも普通に語られるので、設定の奇抜さを途中から忘れていた。 もしかしたら、大人には少し物足りないほど、あまりにも普通の少年らしかった。 平凡でいいじゃん。悪いことは続かないんだよ、というメッセージが、健全でいい。 死について考えてしまう10代に勧めたい。 | ||||
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設定からして抜群に面白かった。魂だけの姿となって目覚めた主人公【ぼく】。 すると突然、奇妙な天使プラプラが目の前に現れ告げる。「おめでとうございます! あなたの魂は再挑戦の権利を得ました」と。再挑戦?。 再挑戦試験とは、こっそり別人の肉体に入り込み、別人の人生を過ごして魂を磨く 【魂のホームステイ】なのだが。それなのに【ぼく】のダメっぷり、やる気のない感じが笑える。 まるで冴えない中学生・真くんがステイ先な事や、彼の家族に対して内心文句ばかり。 天使プラプラ相手に部屋で花札三昧。学校に復帰してからも、 真が以前どんな奴だったかなんて全然配慮せずに振る舞うから、周囲はもちろん戸惑う。 でも真の肉体に魂が馴染んで来た辺りから、色々とカラフルに状況が動く。 美術部活躍と2人の女の子。初めての友だちが出来たり、 身勝手なだけだと感じられていた真の家族とも付き合う内に、 本音の交換が出来るようになったり。そして・・・。死ぬ事、生きる事について。 ふとした瞬間イキナリ死にたくなったりする思春期だけに、 森さんの最終的に人生を肯定する描き方に大いに共感した。読後感の清々しい作品です。 | ||||
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自殺した中学3年の少年の人生を生きなおすことで、みずからの魂を救おうとする僕の物語。 少年が自殺をした訳は、母親の不倫、尊敬していた父の裏切り、いじわるな兄、初恋の相手の売春、いじめからきた人間不信、背が低く・外見もまずいことへのコンプレックス。 少年の過酷な状況にうんざりしながらも、何も言えずに死んでしまった少年に代わり、僕はやりたいことをやり、言いたいことを相手にぶつける。 すると、最低だった周りの人間の別の顔がみえてきて・・・・ 面白いです。 兄にどなられるシーンは、とくに秀逸。泣けました。 人間は、自分で自分の枠をかってに作ってしまって、でもそのことに気がついていないのかもしれないなと思いました。 その枠をはずすことが出来たら、もっと自由に、ほんとはもっといろんなことが出来るんだろうなとも。 | ||||
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生前犯罪を犯した為に輪廻のサイクルに入れない筈の僕の魂。 そんな僕のところに突然天使がやってきて 神様の気まぐれで抽選に当ったという。 下界に戻り、だれか少年の体に入って生前の罪を思い出せれば 罪は消え、生まれ変われる。失敗したら消失。 そして僕の再挑戦が始まった。中学3年の小林真として・・・ 中学時代は世間の色々な事が分り始め、思い通りに進まない物事に苛立ち、 ほんの少し自分を知って落胆する。 輝いていた世界が急に色あせて見える。 本当の世界は輝いているわけでもなく、色あせているわけでもない。 ただ色が氾濫しているだけ。どう見るかは自分の心の目次第。 子供の時みたいに目につく色だけを見るでもなく、 少し大人になって、暗い色を見分けられるようになって それを必要以上に見てしまうでもなく、 色は微妙にミックスしているのだと知る事が大事。 それをどうやって選んで自分に彩りを添えるのかが大事なんだと この本は言っているように思う。 多くの人と混ざり合って自分の色を複雑に、深みをつけていくのが中学時代なのかも。 | ||||
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DIVE!を読んで、森絵都さんの小説タッチに すごく心地よいものを感じてしまい、 評判の良さも聞いて、遅ればせながらページをめくってみた。 カラフル このシンプルなタイトルが 一冊の本となるどんな物語を成してるのだろう? いろんな好奇心も手伝い、一気に読んでしまった。 ボクは何についても、 「本来」という言葉の意味をすごく大事にしています。 森絵都さんのカラフルは、 見えてなかった、忘れてしまってたシンプルな「本来」を そっと優しくそして強く思い起こさせてくれる物語だと思います。 この本に感動した… そういう人がたくさんいるということを聞いたボクは、 やっぱり世の中、捨てたモンじゃないな… そんな気がしてきました。 とっても素直に…いい本ですね。と、 人にも薦めたくなる。 読めば…世界が違って見えてくるかも。。。 | ||||
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この本が出た10年前私は中学生でした その時読めたらよかったのに…そう思いました 自分もきっとたくさんの事を間違ったふうに決めつけているのだろうと思いました そういう事に気付かせてくれる本です 難しい表現などが少なく読みやすいです とても爽やかな気持ちになれました | ||||
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軽快な語り口でコミック調に描かれている。 かといって軽薄ではなく、テーマがぶれない、 骨格も筋肉もしっかりとしている小説です。 切り口がおもしろく、早く先が知りたくて 自分なりに想像を膨らませながら早足で読み進めると、 そこにはガーンと頭を殴られたような、 主人公と一緒にショックを受ける結末が待っていました。 重いテーマに重さを感じさせない文章がスゴイ! そして、自分の中学生の子どもにも読んでもらいたいと思いました。 中学生に親が勧めるにはどうかな?と思うギリギリの表現もあったので、 母目線で星4つ。本当は5つつけたいくらいです。 | ||||
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中学生の頃に読んで、文庫化してもう一度読んだ本です。 生と死にという重いテーマでありながら、軽くファンタジー要素いっぱいで書かれた森絵都さん要素いっぱいの本。 憂鬱で、軽く本でも読んでみるかと言った時にお勧めな本です。 | ||||
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不朽の名作と帯に書かれていたが、ほんまかいな?と思わせる出だしに戸惑ったものの、中盤以降はぐっと心を惹きつけ、ラストまで一気に読んでしまった。 題名のカラフルは、決してきれいな明るい色だけを指しているのではなかった。 「・・・いろんな絵の具を持っているんだ、きれいな色も、汚い色も。この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはいつも迷っている。どれがほんとの色だかわからなくて。どれが自分の色だかわからなくて。」 と主人公が心情を吐露した時から、ストーリーも色をつけ始める。 そして、自分がうけてきた傷にとらわれすぎていて、ほかのみんなの傷に無頓着すぎたことを恥たり、この大変な世界では、きっとだれもが同等に、傷ものだと気づく。 結局はみんな自分の世界を少なからず持っているのであって、そしてその世界は極彩色なのである。主人公が自らの意思で、みんなと色まみれになって再び生きていこうと決意する姿に感動した。 天使からのアドバイス「ホームステイだと思えばいいのです。せいぜい数十年の人生。少し長めのホームステイがまたはじまるのだと気楽に考えればいい。」 人生を絵に例えるなら、構図は宿命かもしれない。しかし、色をのせていくのは自分である。どんな辛い宿命にも好きな色をつけられる。辛いからといって暗い色使いにする必要はないのだ。自分で自分を縛らず、自由に、大胆に描いていけるのだ。そう思うと年齢を重ねていくことに楽しみが持てそうな気がしました。 | ||||
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主人公は、生前の罪により輪廻のサイクルから外された。しかし天使の抽選にあたり、下界の人の体を借りて決まった期間のうちに、自分の罪を思い出すという修行を行うことに・・・。最悪に思える家庭環境と学校での苛め、次から次えと主人公に襲い掛かる。いったい自分はどんな罪を犯したのか? 主人公は最後はサイクルに戻れるのか? 絶妙な展開で、気がつくと夢中になっている。森絵都の名作の文庫化です。 | ||||
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この本の世界に吸い込まれ、一気に読み上げてしまいました。 主人公が自殺をする前には知ることのなかった現実や気づきを経験していく・・・そして再びカラフルなこの世で生きていく。 生きていくには不安もあるけれど、生きていかなければ知ることのなかった現実もあるということを伝えてくれたような気がします。 | ||||
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人生は白黒だけじゃない、カラフルなんだ。 色んな人が色んな色を持ってる。 みんなそれぞれ傷ついて、悩んで、苦しんでるんだ。 そんなお話です。 魂から話が始まって、天使が出てきたりして、 現実離れしている設定なのに、何だかすごくリアル。 読み終わった後は、気持ちが軽くなる。 読み出したら止まらない、大好きな作品です。 | ||||
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私がこの作品を知ったのは、文庫化されてからでした。新聞に広告が載っていて、面白そうだったので買ってみました。 読み出したら止まらずに一気に読んでしまい、最後の方は涙を流しながら読みました。とても感動できる作品です。 いろいろなこと(人間関係など)で悩んでいた時期で、この本を読んで何か具体的に解決策が見付かったわけではないのですが、前に進もうと思うことが出来ました。 私に対するガイド、プラプラの様な存在です。肝心なことは自分で…ということでしょうか。 | ||||
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「アーモンド入りチョコレートのワルツ」のときにも思ったのだが,こういう小説はなんと言うジャンルに属するんだろうか?青春小説と言ってしまうのもどこかすっきりしない. 様々なモチーフ(魂,天使,学校家庭問題)を持ち込んでいてそれ一つ一つは別に目新しくも無く,使い古されたものだ.話の構成もいたって普通で,驚かされるようなことはほとんど無い.それでいて,これだけ爽やかな読後感を得られるんだから. 今後の作品も楽しみにしたい. | ||||
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死んだ魂である「ぼく」が抽選にあたり、 自殺した少年・真として生活し、 修行することで輪廻の輪に戻れますよ、と天使にいわれる。 断ることはできないため、しぶしぶ真として生活をはじめる「ぼく」。 真の家庭は、一見幸せな家族に見えるものの 中に入ればいろいろある、というある意味しごく平凡な家庭。 真自身、どこにでもいそうな平凡な少年で、 それでいて中学生で自殺するという真の選択が ごくありうる選択として、描かれています。 真の周囲の人間も、きわめて平凡な人間の集まりで、 それらを死んだ魂として客観的に見ていた「ぼく」は 真が見ることがなかった、彼の人生の続きをひきつぐことで ひとつの結論に達します。 天使や生まれ変わりといったファンタジックな要素を持ちながらも 現実的な生活がしっかりかかれた作品です。 重いテーマですが、さわやかに描かれています。 秀作。 | ||||
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生前の罪により死んだ主人公は、あの世で抽選に当選して下界で再挑戦することになったが…!?★第46回産経児童出版文化賞受賞作。★先が気になって一気読みしてしまうほど面白かったです。★ただ、面白いだけではなく読了後に「う〜ん」と思うような一冊です。★皆と同じ色に染まっていないと居心地が悪かったり変わっていると思われてしまうことってあるけれども…。★様々なカラーがあってもいいのよね。★そして、ちょっと視点を変えてみればいい方向に向うことだってある。★勇気付けられる一冊でした。 | ||||
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