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カラフル
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カラフルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全316件 201~220 11/16ページ
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何の変哲も無い家族の話なのですが、視点を変えるとこんな風になるんだなと、感心して読み終えました。 爽快感もあり、???な部分もあり、読み終えるごとにその時の体調なんかによって印象の変わる作品なのかもしれません。 長編アニメーション映画も公開中ですが、お勧め順序は、原作本→映画→原作本かなあ。 | ||||
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アニメを見に行く前に読んでみました。 もっと短く、小話や落語のような形式で 誰でも知っている話になればよいのにと感じました。 「邯鄲の夢」のように。 | ||||
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劇場版のアニメを見て、その帰りに本屋で購入。 その日に読了。 はじめにアニメ版を見たため、先入観があるかもしれないが、作品としての深みという点では、アニメ版のほうが優れているように感じた。 原作については、それぞれの登場人物が背負っている問題が、援助交際、不倫、会社の不正等、「重い」ものに思われるが、その掘り下げ方が浅いために、心に引っかかることなく、軽く読み流せる程度のものとなっている。 主人公の真の言動にしても、その背負っているものからすれば、幼稚なものに感じられた。 ただ、作品のメッセージの部分は、確かに世代を超えて共有しうるものだと思う。 読後感は、爽やかである。 劇場版を見ていて、途中で最後のオチが分かってしまった。 (原作から読んでも、多分、結論は見えてしまっただろうと思われる。) その意味で、驚きの新展開を期待できるものではない。 日常の描写や、その年代に特有の心の機微、繊細な感受性の部分で、感じるものがあるかが、作品としての評価の分かれ目だろう。 現在27歳の私には、十代の頃の自分を内省し、それなりに感じるものがあったけれども、現代の十代にとっては、どうだろうか? 感じるものはあるだろうか? 原作よりも、劇場版アニメのほうに、深く感じるものがあると思われる。 (少なくとも、私はそうだった。) | ||||
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児童小説ですが、大人が読んでもわりと楽しく読めるのではないでしょうか。 中高生ぐらいの思考回路ってこうだったなぁとか懐かしい気持ちになりながら読みました。 もっと若く多感な時期(10代)に読んでいたら色々考えさせられただろうなと思います。 心の持ちようというか、物事の捉え方・考え方みたいなもの、ある角度からだけ見て色んなことを決め付けないで、もっと色んな角度から見てみると世界は変わって見えるんだということを教えてくれます。 中高生だけに限らず、大人でも視野が狭くなってしまっている人も多いと思うので、そういう人に心にゆとりを持たせてくれる作品だと思います。 文章も平易で読みやすく、1〜2時間で読めてしまうので、本離れした子供たちに是非読んで欲しいです。 そういう評価で★4つにしました。大人が楽しめるかどうかという視点で言えば★3つぐらいかな。 読書感想文とかに書きやすそうな題材ですね。 今度映画化されるようですが、そちらも楽しみです。 | ||||
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浅いとおっしゃる方もいるかもしれませんが、これを浅いの一言でかたづけてしまうのはちょっと残念です。 自分はだからこそストレートに伝わってくるいい本だと思いました。 内容は、人にはいろんな色があって、社会にもいろんな色がある。だからその一色だけを見て、判断してはいけないよ こんなことを教えてくれる本だと思います。 児童小説として書いたみたいですが、高校生から20代くらいの人にも読んでもらいたいです。 | ||||
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“クレヨンしんちゃん”の『オトナ帝国』や『戦国大合戦』(『BALLAD 名もなき恋のうた』として実写リメイク)、そして『河童のクゥと夏休み』などの原恵一監督による長編アニメーションとして映画化され、全国公開が決定している(映画化は2度め)。 かつての角川映画のキャッチコピーではないが「読んでから観るか、観てから読むか」で、オレはちょっと悩んだ。でも、『カラフル』という今度の映画の輪郭がまだハッキリしていないこと、そして原監督がこの『カラフル』をなぜ選んだのかがどうも気になって、まずは思い切って読んでみることにした。 そして思った。 確かにこれは、原監督が挑んでみたくなるようなタイプの小説だ。 どちらかといえば宮崎駿監督というより、高畑勲監督に近い感じで歩みを進めつつある原監督なだけに、この『カラフル』も軽い印象では「別に実写でもいいんじゃないの?」と思われることも多そうだが、実際読んでみると、逆に実写での映像化が難しそうな場面がいくつもある。 それはまさに、映像化しようとする監督の力量が試されるような。 さらに、原監督の作品でいうと『河童のクゥ』の中にあったような、思春期の繊細な心の動きなどが、この『カラフル』では全面的に展開されている。 主な登場人物たちに注がれる、著者の森さんの、冷静でやさしいまなざし。 極端にドラマチックな出来事だとか、激しく心をゆさぶる感動だとか、そういった類のものがあるかというと、それとは微妙に違うかもしれないが、読んでいるうちにおだやかな気持ちになって、読み終えた時の満足感も、かなりのものだった。 読むのが先でも、観るのが先でも、この小説『カラフル』は、あなたにとってきっと忘れられない一冊になることと思う。 そして、今度の映画『カラフル』への期待もまた、内心ひそかにふくらんでいる、今日この頃のオレではある。 | ||||
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「カラフル」な社会に居場所を失い自殺した真と、抽選によって真の身体に入り再修業することで輪廻の道に戻れることになったぼくの物語です。 作者は、思い詰めてどんどん辛い状況に自らを追い込んでしまう中学三年生の少年の心を丁寧に、しかも軽やかに描いてゆきます。 この考えてみれば非常に重い問題が森絵都の筆にかかると、何でもないちょっとしたお遊びのように思えてきます。 更に、ストーリー・テラーの本領発揮で、読む者をぐいぐいと真のぼくの世界に引き込んでゆきます。 そして、この「カラフル」な現実の社会は、ちょっと見方を変えれば全く違う色の社会になるんだよと、少年たちに語りかけているようです。 青少年向けの小説ではありますが、完成度の高い素晴らしい作品だと思います。 | ||||
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この本の読者は若い人が多いと思いますが、私のように子どもに薦められて読んだ年配の男性でもまずまず楽しめました。 多くのレビュアーさんが書いておられるように、結末は少し読むとわかる本ですが、筆者の筆の運びが軽快なので最後まで飽きずにサクサク読めます。 この本に書かれているように、人間は、「自分がどんな気持ちで生きようとしているか」、「自分が周りの人にどう接するか」、また「周りの人たちが自分にどう接してくれるか」という、そのほんのちょっとしたことで大きく変わり、人生そのものも違ってくるのですね。 そういう意味では、「本当に死んでやりなおさなくても自分自身や自分の人生は変えられる。前向きに生きよう。」と思えてきます。 びっくりするような深いことが書いてある本ではないけれど、ちょっと考えさせられます。 特に若い人にとっては良い本だと思います。 | ||||
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あなたは死にました、なんてところから始まるへんな小説だと思っていた。 でも、途中から、たのしく、うれしくなる展開だった。 生きることのよろこびを気付かせてくれる本だった。それが何なのかは、読んでのお楽しみ。 あかるく、うれしい。 | ||||
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『カラフル』です。 映画化もされた作品で、巻末解説はその映画にお母さん役で出演した阿川佐和子さんです。 冒頭部分が、いかにも安物ライトノベルにありそうなトンデモ設定の始まり方で、大丈夫のかと思いましたが、心配する必要はありませんでした。 オーソドックスながらも山あり谷ありのストーリー展開、読みやすくも引き込まれる文章、それぞれ過不足無く書き込まれた活き活きしたキャラ、そしてメッセージ性、と読み応えのある内容でした。読者対象は中学生前後。大人が読んでももちろん楽しむことはできますが、「子供の頃の気持ちを忘れかけた大人に読んでほしい」というような作者デビュー作の『リズム』タイプとはちょっと違うと感じました。設定がラノベ系ということもあり、急な展開もいくつかありますし。 結末については、読めてしまうという向きも多いと思います。ただ、結末が分かっていてもそこに至るまでの過程で充分に楽しむことができます。 死んだ人が生き返る、という最初の展開については、読者対象が中学生くらい、ということを考慮するならできれば避けてほしかったところです。途中で、それによって兄が、といった展開にもつながっていますし、そういう設定だからこその展開ということで不要ではないのですが。 評価は、上記を含めた細々とした問題点を差し引いて★4です。 | ||||
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一人の人間の死とそれにどうしても付随する人生の価値。 生きる事、他人と関わりあう事、死ぬ事。 それらが家族愛、友情、恋愛などに複雑に絡まりあっていき、苦悩するラッキーソウル。 文中によく出てくる"極彩色"という言葉こそが森さんがこの本を使って伝えたかった人生観及び哲学なのでしょう。 オチは途中で気づいてしまったのが残念でしたが、合間合間に出てくる森さんの表す色や、主人公小林真の心理変化の描写、天使のキャラは素敵です。 ただ、桑原ひろかがどうなったのかが気になるのが心残りです。 | ||||
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ホームステイって、うまいこというなぁ… 最初の数ページの時点で感心し、読み終わった後しみじみ思います。 生前の大きなあやまちにより、輪廻のサイクルからはずされたぼくの魂。 けれども、天使業界の抽選にめでたく当選!再挑戦のチャンスを得る。 自殺した小林真という少年の体を借りて(のっとって?)下界で過ごし、 見事自分の犯した罪を自覚できれば、また輪廻のサイクルに復帰できるというものだ。 天使プラプラをガイドに、ぼくは下界でしぶしぶ生活をはじめるが… プラプラと「ぼく」のかけあいがとてもすきです。 この二人に限らず、登場人物同士の会話がこの物語ではいきいきと描かれています。 最初、「ぼく」は言葉を受け取るばかりで、自分から伝えることに消極的です。 でもだんだんと思っていることを言葉にして、誰かにそれを話すことをはじめます。 素直な言葉を交わすことのすばらしさが、読んでいて実感できました。 | ||||
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1998年に理論社から出版された小説を文庫化したものである. 生前に罪を犯した魂が,家庭内や学校の悩みで自殺した中学生の肉体に憑依して,魂の再生と家族や友人関係の再構築を図るストーリーである.援交や不倫など当時の世相を取り入れ,軽快なタッチの文章で描かれている.児童文学者として世に出た作家らしく,思春期の少年,少女へのシンパシーが感じられる優しい仕上がりである.しかし少年少女を無垢の存在として描くのではなく打算や刹那性に満ちた不安定で矛盾だらけの存在として冷徹に観察している点も見逃せない.子殺し,親殺し,兄弟間の殺人など,家族関係の破綻も深刻である.家庭内は愛情と憎悪が膜一枚を隔てて対峙する危うい世界でもある.解消できない不安や葛藤を抱えた状態で,家族とどう折り合いをつけ大人として成長していくのか?この小説が問いかけるもうひとつの重いテーマでもある. 巧みな物語の展開や構成は秀逸で,評判に違わない作品であった.絵都文学のマイルストーンとも評価されよう.カラフルという表題は,死後の世界からの蘇りのガイド役を務めるプラプラの瞳孔の色調変化に象徴されているようにも思える.輪廻転生できる機会が与えられ,人生をリセットできるならどの時点からリスタートするのが理想的であろうか? | ||||
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人生はやり直しがきかない。でも、見方を変えることで全然違う世界になる。 そんなピュアであり、王道ともいえるメッセージを、とても豊かな表現力で描いている。 最初の何行かで作品の世界に引き込まれてしまうのは、さすが児童文学賞作家というところでしょうか。 中学生にも読みやすいし大人でも退屈しない物語です。 とはいえ、見方を変える事なんて、生まれ変わる位のきっかけがないとなかなかできることじゃない。 相手を受け止めることの大切さを、読んだ若者に感じてもらえれば良いなぁと思いました。 | ||||
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素晴らしいです。 カラフルというタイトルが秀逸。このタイトルでなくちゃ!と思います。 中学生って暗黒を抱え始めますよね。自分の中にも、誰かの心にもどす黒いところを見つけてしまう。 そのことで悩み、苛まれ、疑い...若くて楽しくて素敵な年頃のはずなのに、自分の体がひきちぎれるような思いをした経験がある人も多いでしょう。 カラフルを読んで、苦しかったり困ったり、どうにもならない何かを感じて凍り付いていた心が溶けていくように感じました。 元気をもらえる本です。 | ||||
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結構シビアで、ずしっと心に圧し掛かっちゃうような複雑な人間模様を 「ぼく」という、人間らしい主観的でせまい視点から描いた話。 そこにファンタジーという大きな要素が混ざり、 どこか可愛らしくも少し泥臭い人間関係を中心に、物語が進んでいきます。 このファンタジーがなかなか良い土台を作り、人間の辛い心情描写に潰されず、 どこかさわやかな気持ちで読み切れる作品です。 号泣、とまでいかずとも、じわり涙がにじむ、いい話でした。 | ||||
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人生の意義を問うている。 「人生は1度しかない、やり直しはきかない」と伝えている。 | ||||
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「世界はたくさんの色に満ちている」 その人それぞれの感じ方・見方によって、 全然違った色彩が広がっているんだよ、 世界は単純なものではないんだよ、っていう メッセージが込められています。 主人公は死んだはずの魂。 前世で罪を犯し、 輪廻のサイクルから外れる運命にあったのですが、 「抽選」に当たってしまい、 見知らぬ人間のカラダに「ホームステイ」して 「再挑戦」をすることに・・・。 「生きる」っていう一見重々しいテーマが、 ソフトタッチで明るく描かれていて、 自殺した中学生「真」のカラダに宿った主人公は、 家族・友達・自分自身のことや、 学校生活・恋のことなどを見つめ直していく中で、 「なんで自分だけが!!」 「苦しいだけの人生に意味なんてあるのか!?」って悩むことは ちっともおかしくないし、むしろ普通なんだってこと。 ひとりひとりが思ってることを言葉にして伝えていく中で、 自分のまわりには 不器用で頼りないけれど一生懸命に支えてくれる人たちがいること。 ゆっくりとマイペースに、いろんな気付きを得ていきます。 とっても読みやすくて、大事なことを教えてくれる本です。 | ||||
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人生何でつまづくのかわからない。 主人公の真は、親の不倫現場、片思いの女の子の援助交際現場を見て人生を歩き出せなくなってしまった少年である。彼はなんとも人間らしく、頼りないやつなのだが、またそれが肩入れしたくなる要因でもある。 人は歩き続ける存在である。しかしどうしても、歩けないときがある。 歩いているときに歩けない自分を想像することはない。だから歩けない自分を見て愕然する。どうしてこうなってしまったのか、わからない。 私はそんなときにこの本と出合いました。 「魂のホームステイだ」そう思って少し気楽に人生を生きるということ、 人生は色で満ち、カラフルなんだということを面白く、やさしく教えてくれる本です。 今の自分に不安なひと、歩き出す前の踏み出しの一歩にふんぎりがつかないひとに、オススメします。 森絵都さんの書く会話はとてもポップ、そして人間に忠実です。私はそこがとても好きです。 | ||||
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──なんというか、そんなに「大感動! すごくお勧め!!」というのでもないが、「わりと、悪くなかったな……」と、つぶやくような感じで勧めたい一冊。 直木賞作家だけあって、文章は読み易い。 登場人物たちも、意外と奥行きがあって、それぞれの人物像がきちんと描かれている。 分かりやすい、素朴な物語ではあるのだが、テーマとしては、けっこう大切なことを訴えようとしている。 自殺未遂や援助交際など、重いはずの題材も含まれながら、総じてユーモラスな文体で、あくまでもカラリと、サラリと綴られている。 するすると読めるのだが、決して軽さに墮してはいない。 悪くない、と思う。 時々、「で、それが何?」と突っ込みたくなる小説に出会うことがある。 自分の心の中の、小さな小さな葛藤を、ああでもない、こうでもない、と、さも深刻そうに、一生懸命に一編の小説に仕立て上げたような、眉間に縦皺を寄せて作家ぶっているような、作品。 そういうものに出会うたび、日本の文学は、ここまで行き場を失っているのだろうか、と、暗澹とした気持ちにさせられる。 その一方で、決して大上段に振りかざすことなく、気軽な文体で、さりげなく、大切なことを伝えようとする小説もある。 そう、この『カラフル』のように。 大感動ではなく、「悪くない」というレベル、と書いたが、実のところ、私にしてみると、「悪くない」は、けっこうなほめ言葉でもある。 電車の中など、ちょっとした時間に、たぶん1〜2時間程度でサラッと読めてしまうと思う。 そんなに力まずに、お勧めするともなく、さりげなく勧めてみたい。 | ||||
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