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切羽へ
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切羽への評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 1~20 1/3ページ
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本棚整理中に、読まずに積んであった「切羽へ」を発見し読了。 じれったい感じと展開がどうなるんだろう?という想いでぐんぐん読めた。 セイが、石和聡と一線を越えないで物語が終わり、ホッとした半面、 なぜ、二人は、突き進めず、切羽でとどまったのだろうか?と強く思った。 夫は、妻の心の揺れを感じているのに何も言わず、静かに見守るだけの 切なさ。分かっているけど、止められぬ気持ち。 でも、ギリギリの所で留まった事に、意義があるのでしょうね~~~ ゆったりとした柔らかい文章であるが、どうなる感が強くて、大変面白く読めた。 | ||||
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書かずして描写する、想像させるスタイルがいい。どうなるんだろう、もう半分を過ぎたぞ、どんでん返しに向かわなくともいいのか、と引き込む | ||||
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物語は静かな語り口で進んでいくのだが、その中にいつも濃厚なエロティシズムと、つぎに何が起こるかわからない不安が途切れることなく混在していた。そして最後はタイトル同様に「切羽」で、主人公が踏みとどまり(本意ではなくめぐりあわせにもせよ)、終わった。私は、ほっとした。 登場人物一人一人の個性が、くっきりと描き出されていて、目に見えるようだ。 舞台が、廃坑の跡が残る離島の小学校という設定もよかった。大人たちの業が渦巻く背景に、こどもたちの呼び交わす声が、きよらかにひびいていた。 | ||||
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九州の小さな島を舞台にした小説だが、主人公の女性にとって気になる男性が出現するも、夫婦間の愛は揺らがなかったことに感銘を受けた。 | ||||
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小説全体の起伏よりもピンポイントで心に引っかかってくるものがあり、最後まで一気読み。文章の流れも良く、内容以上に読後の満足度が高かったです。 愛する人はいても、なぜか心がざわつくことがある。パートナーがいる人は少なからず経験したことがあるのでは。 主題は平凡なんですが、主人公の夫へ対する心情が、まるごと自分の経験と同じで、愛おしいと思うポイント、愛情表現に思わず「ある!ある!」と共感の嵐でした。 夫への想いははっきりとしている一方で石和への想いや態度はぼんやりとしていて言葉にできない。 人の心にはそういう形のない流れのような部分があるよなぁ、自分がこういう状況になったらどうするのかなぁと読み進めながらついつい考えてしまいました。 また、読みながら、ずっと一人の人だけを好きってないのかな、と切ない気持ちにも。 夫婦関係を「マンネリ」と表現することもあるけれど、実はとてつもない精神力で支えている関係で、破綻の糸口は日常の中にあるんだということを考えないではいられません。 読みながら、自分の心を改めて見直したり感じ直したり、胸に残る作品でした。 | ||||
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本当に、コレが直木賞? 読み始めたが、先になれば気が入れるかとページを進めたが、あまりにも薄っぺら過ぎて途中で時間がもったいなくなり、初めて本をゴミ箱に棄てた。 | ||||
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初めての作家の初めての作品を読了。久しぶりぼ直木賞受賞作品。ある小さな島の小学校前の女先生を主人公とした島の人々との交流や大人の恋愛を扱った静かで寂しい印象の物語。こういう作品は安心して読めるから良いです。 | ||||
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出だしでエロい感じがしました。これから読んでみますが直木賞をとっていたのですね | ||||
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このころは、芥川賞とかの受賞作品を頻繁に購入していました。 でも、回数が多くて読むのをやめました。 いい作品であるんですが、記憶に残っていません。 | ||||
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セイは恋に生きたかったはずだ。気持はすでに飛び込んでいたと思う。でも夫を傷つけることはできなかった。石和とは違う種類の愛だけれど、夫を愛していたから。 | ||||
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人妻が他の男に惹かれていく気持ちにハラハラした。 「切羽」とはそれ以上先へは進めない場所のこと。 そこに至った男女の分岐点に哀感をそそられる。緻密な心境や伏線を書き綴った純文学。 読後の余韻が深い。 静かな小さな島。 小学校の養護教員のセイ。 画家の夫との幸せな暮らし。 そこに現れた新任の音楽非常勤講師の男・石和。 ぶっきらぼうでありながら、奏でるピアノは美しい。 そんな彼も、子どもたちの前では、無邪気だった。 石和に惹かれていくセイ。 セイの心境を汲み取ったのは、同僚の月江と夫。 挑発的な月江と、静観する夫。 島の言葉と標準語。 その使い分けが、彼女の心。 そして、一人ぐらいの老女・しずかさんとの交流と死。 口が悪い老女ながら、セイの心のバランスを保っていたのだ。 静かな展開ながら、官能的で、行間に詰まった伏線を感じさせ、 するすると読めてしまう。 著者の文章力・構成力にうなった作品。 第139回直木賞受賞 | ||||
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何か事件や、センセーショナルな出来事が起こる物語ではない。 恋愛小説なのか、純文学なのか、とにかく静かな動きで物語が進む。 一人の女性を主人公にそれをとりまく、夫や同僚、そして、新しくやってきた男。 その間で、惹かれそうで惹かれているのかわからない主人公。 はっきりとはしないが、その予感だけで、最後まで突き進んだ感がある。 そのギリギリ感はリアルと言えるかもしれない。 心情の繊細さ、島独特の空気感など、小説でしか表現できなニュアンスが沢山あった。 でも、面白かったかと問われれば、うーんと唸ってしまう。 | ||||
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作品だと思いました。私は自分のそれの貧弱さを思い知らされました。 他の方の書評にこの作品の本質を教えてもらった感じです。 何度も読んで奥深さを感じたいと思います。 | ||||
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小さな島の小学校の養護教諭であるセイは、画家の夫と暮らしている。 ある日新任教師として赴任してきた石和の存在が、セイの心を揺さぶる。 ねたばれすまんですが、宿命の出会いのセイと石和は心は揺れても、 二人の間には何にも起きません(笑) しかし、不倫相手が毎月訪ねてくる、それを島の人はみんな知っている 奔放な同僚の女教師と石和はできちゃいます。 島の主のような老婆はボケて淫夢の中を漂います。 と、書くとなんかすごく隠微な世界のようですが、 なぜかあっけらかんとしているのですよ。。。 小さな静かな島でのほんの一年間の純愛・・・なのか? 妻の心が揺れているのを感じながらも知らんぷりしながら 妻を見守る夫の心の闇はどんくらい深いのか? それすらも島の静かな日常に埋もれて・・・ 正直、なぜこれが直木賞かよくわかりません。 あ、悪い意味ではなく観念的な純文学で直木賞は珍しいから。 で。 おもしろいかどうかはとにかくとして、 妙に心に残る小説でした。 | ||||
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独特の世界観を持つ井上さんの作品が好きです。恋愛って理屈じゃないんだなと改めて思いました。 | ||||
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直木賞作品ということと、夫がいるのに違う男に惹かれていく、 というこの2つを楽しみに読み進めてしまったがために・・・ 「えっ?以上?!」みたいな気持ちで消化不良~ 俗物の私には寝る前にすやすや眠る子供たちの隣で 何を期待して読んでたんや!!!と自分を恥ずかしく思った。。。 | ||||
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設定は九州の長崎かどこかの島なのだろうか・・・・ 島にある学校に校長と教頭と5年勤務する中堅若手の女性教諭と、そして画家の夫と暮らす主人公の養護教諭・・ そこに東京から突然に非常勤の若い音楽教諭が赴任してきて物語ははじまる・・・ 5年も島にいる若手教師など聞いたこともないし、非常勤の教諭が突然に島に赴任などととも聞いたことがない・・・ 設定からして非現実的な物語で、音楽教師にほのかな恋愛感情を主人公は持つのだが・・・・ 設定が非現実的なように、この物語はなにもかもが中途半端・・ 音楽教師には謎があるようでその謎の源泉にはまったく深追いしない 噂好きな島の人々が語る三流恋愛ドラマのような作品・・・・ | ||||
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どうかな。 読み終わってじーんと何か残る作品では、 あるような気がするけれど、もう少し何かほしい、 何かが何かはわからないけれどそんな気がした。 題名とプロットとの綾の厚みでしょうか? ちょっとさらりとしています。 そのあたりは、好みもあるでしょうが。 | ||||
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恋は理屈じゃないと改めて思わせられた。人生ってほんの少しの偶然によって作られているんだなと怖くなった。 | ||||
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舞台は小さな島、小学校の養護教諭であるセイは画家の夫と暮らしてる。 奔放な同僚の女教師、島の主のうような老婆、無邪気な子供たち、平穏 な日々、ある日新任教師として赴任してきた石和の存在がセイの心を揺 さぶる、夫を愛してるのに彼に惹かれていく。進展がないまま別れがく るが、夫は妻の石和にたいする想いに気付いてるが言葉にださない、石和 と別れた次の月には書かれてないが、そこに多くの心情を獲得しており、 作者の真骨頂であり、書くより書かないことの大切さが伝わってくる作品 です。 | ||||
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