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(短編集)
田中慎弥の掌劇場
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田中慎弥の掌劇場の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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面白いです。 | ||||
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先行レビューがかなり哀れな感じなので一言しておくと、 この文庫本は、数年前の単行本の文庫化である。 ついでに傑作 掌テノヒラ小説集でもある。 この作品を瀬戸内寂聴さんが読み、刺激され、雑誌「すばる」に掌編を連載することになったという(瀬戸内さんのそれはもうじき単行本になるはず)。 掌集なのでたくさんの作品が入っているが、僕がいまでも覚えてる作品の骨子コッシを紹介しておこう。 「妻の浮気をうたがう男が、場末のバーで、悪魔にそそのかされる。 必死で反論するが、すべて悪魔に論破された男は、 その夜けっきょく妻を惨殺する。 そして新聞は「悪魔の所業」と書き立てる。」 ※なお、コント集ではありません。 | ||||
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初めて読まれる方にお勧めします。「男たち」は、爆笑しました。かなりのユーモアです。田中慎弥さんの独特な世界が好きです。長編ものめり込みますが、短編もとてもおもしろく読ませていただきました。 | ||||
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思っていたよりもキレイでとても満足しています。発送も早くて嬉しかったです。 | ||||
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この作品は、まさに起承転結の結を読者のそれぞれが想像することが作者の意図されたことだと思います。はっきりとした、結末が好まれる時代に貴重な作品集だと感じます。私の好きな作品は「うどんにしよう」です。最初から読んでその4文字にいきつくと、それまでの文章からのイメージがどうなるか。反対にいえば、この本の中では分かりやすい作品です。短編なので、本屋で見かけたら、一度手にとって見られることをお薦めします。 | ||||
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良くも悪くも掲題に尽きます。 136P に 37 編も載っているのですから、過剰に期待すると失望することもあります。 また、選りすぐって載せた、掲載順を工夫した、等というわけでもなさそうです。 1 つ 1 つは何とも言えない読み味があり、これを日々、新聞で読むことを考えると まんざら悪くない気もします。 気が向いた際に読み進めるなど、気軽に手に取るといいのではないでしょうか。 ただし、それにすると値段が…というところです。 | ||||
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川端賞、三島賞、芥川賞受賞と総なめにした田中慎弥の掌小説集です。 個人的には、駄文散文の寄せ集めで一冊にした感があります。 まあ、川端 康成の『掌の小説』を、田中慎弥が書けばどうなるのか? といった試みなのでしょうか。 起承転結もなく、起承転で終わって、はあ? といったものが多く、読んでいて面白くないです。 P123に「空に見たもの」という掌小説があります。あらすじは、 (起)セックスレスの若い夫婦がおりました。欲求不満の妻はいろいろな試みで夫を刺激し、挑発するも、ダメ。妻は恥をかきます。 (承)夫婦で買い物に行き、夫が駐車場で、空を見上げ何かを見ます。 (転)その夜から、夫は精力絶倫になり、妻が失神するほどの性欲で毎晩迫ります。で、おしまい。(笑) 夫は空に何を見たのか?、は書かれていません。つまり、(結)は読者が勝手に思索して楽しんでくれ、ということなのでしょう。 P84「自供」は、これよりはいくぶんましですが、面白くないのは変わりなし。 思索が、お好きな読者は、どうぞ。 時評ネタの戯曲『男たち(一幕)』(P28)なんかは、素人がブログに書いたものかと思いました。 | ||||
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週刊誌の対談で、瀬戸内寂聴が「田中慎弥のようなショートショートを書くのが夢」と書いていたので興味を持って読んだ。 1,2作はおっ?これは,と思ったが、どんどん読み進むうちに一体これ何?と思うようになった。 もちろん文学と呼べるものはなく、ショートショートのようなひねりがきいたものでもない。単なる駄文の羅列? 本来、このような短編(5枚程度)を書くには、20枚くらいの物を先に書き、それを徹底的に削ってエッセンスだけを残すものだと思っていた。 竹内 政明氏の「編集手帖の文章術」を読むと、短編を書くことの苦労がよくわかるのだが、この中でも「まくら」「あんこ」「さげ」のうち削減するのは「あんこ」であると書いている。つまり、短編ではストーリーは書ききれないので、余韻を持たせることに力点を置くわけである。 しかし、この田中慎弥氏の作品を見ると、ほとんどのもにに余韻がない。 つまらない小話を書いているだけだ。 多分、削り取ったのではなく、2000字を埋めていったのだろう。あまりにも余分な文章が多い。 もともとこの掌編は地方紙に掲載されていたものらしい。 芥川賞を受賞したことで、この新聞社も単行本化したのだろうが、掲載時から傑作だと思っていたのだろうか。 | ||||
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まず装丁がいい。黒地に白黄の文字が怪しい感じがして期待を持たせる。そして、いつまでも触っていたいような肌触り。指紋がいっぱい付いてしまった。怪しく不条理な世界の超短編集。1話2〜3ページなので小説初心者の方にもおすすめ。 | ||||
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作者が今まで読んできたものはたしかに本物だな、と感じさせる文章力はあります。引き出しの多さや器用さもこのあたりで見せてくれた感もありますが、達者にまとまっている反面、昭和に活躍したあの作家のあの感じに似ているよな〜、という既視感は否めません。よくも悪くも、社会に出ずに家の中で本を読んで暮らすという、「文学の純粋培養」のたまものですね。 西村賢太と田中慎弥の登場は、個人的には「伝統の逆襲」のような印象を受けます。昭和(やそれ以前)の作家の文章を読んでいない若い世代にとっては、案外新鮮に感じられるかもしれません。短いので読みやすく、いい雰囲気を持った作品もいくつかあります。 | ||||
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不思議な触り心地のする、黒と黄が印象的なカバー。装釘もどことなく妖しく美しい本文を想像させる。 本書は田中慎弥氏が毎日新聞西部本社版に2008年から2012年の1月まで連載していた掌編小説を編んだ物である。 新聞連載のため、時事を取り込んだ作品も多い。 例えば《扉の向こうの革命》《感謝》などは震災を取り扱い、《男たち》では作者曰く『当時の政治状況を拝借』して氏が芥川賞のスピーチで言及した都知事や、乱読した作家たちが時代を超えて雑談に勤しむ姿が描かれる。《客の男》には当時プロ入り後間もなかったであろう、例の「王子」と思しき人物も登場する。 『共喰い』に見られる地方色の強い濁ったストーリーが特徴的だと思われる作家だが、この本では様々なモチーフから物語を創り出していく氏の姿勢を感じ、新たな魅力に触れることが出来るのではないだろうか。 | ||||
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