共喰い

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共喰いの評価:

3.19/5点 レビュー 192件。 C ランク

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平均点3.19pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全384件 41〜60 3/20ページ
No.344
(5pt)

さすがの面白さと貧困描写

文章は文句なしにうまく、ぐいぐい引き込まれます。個人的に一番好きなのは、貧困や汚さの表現。
あまりに巧みで、文章をそのまま想像してしまうと不潔さで気持ち悪くなってしまうので、
途中から背景描写を読むときは意識的に連想をやめていたほどでした。
ラストがやや王道すぎはしますが、ああしないと終わらなかった話なのはわかります。

ただ、後半収録の対談…ほとんど瀬戸内寂聴が自分の経験についてしゃべっているだけでした。
田中慎弥が瀬戸内さんの接待をしてあげているようにも思えるくらい、田中慎弥の話が少ない笑。
せっかく『共喰い』についてる対談なのだから、もうちょっと作品内容について話してくれればよかったな。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.343
(5pt)

さすがの面白さと貧困描写

文章は文句なしにうまく、ぐいぐい引き込まれます。個人的に一番好きなのは、貧困や汚さの表現。
あまりに巧みで、文章をそのまま想像してしまうと不潔さで気持ち悪くなってしまうので、
途中から背景描写を読むときは意識的に連想をやめていたほどでした。
ラストがやや王道すぎはしますが、ああしないと終わらなかった話なのはわかります。

ただ、後半収録の対談…ほとんど瀬戸内寂聴が自分の経験についてしゃべっているだけでした。
田中慎弥が瀬戸内さんの接待をしてあげているようにも思えるくらい、田中慎弥の話が少ない笑。
せっかく『共喰い』についてる対談なのだから、もうちょっと作品内容について話してくれればよかったな。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.342
(5pt)

この10年の芥川賞作品の中でもベスト。

田中慎弥さんの、かつて「都知事閣下のために」発言でも話題となった芥川賞作品。とてもおもしろい小説です。

私的に、歴代芥川賞受賞作の中でも特に好きな小説なので、ときどき読み返していています。
(計3回ほど読みました)

ストーリーの方は今さらなのであえて触れませんが、石原慎太郎さんのいう「えげつない」物語以上に注目すべきは、簡潔かつ詩的な、深く澄み渡るような田中さんの紡ぎだす美しい文体だと思います。

また、ストーリーの方もドラマティックで、この〈父と子の血の物語〉作品を比較できるものといえばやはり同様のテーマと世界観を描いた中上健次の紀州サーガ(その第1弾の『岬』は芥川賞)ですが、

もし中上さんの『岬』と、田中さんの『共食い』だけを比べるなら、個人的にはこの『共食い』のほうが高い完成度を誇っているのではないでしょうか。
(シンプルな人間関係がわかりやすいし、たった80ページほどでこの密度とドラマは凄い!)

やはりプロの作家は、たとえ引きこもっていても、壮大な人間の物語が描けるんですね。そこにプロの才能というか、すごさを感じました。

ストーリは生き地獄のようでもありますが、ラストは登場人物たちの生きる強さにも充ちているので、希望もあり、はじめて読む純文学としてもいいのではないかと思います。

あと、青山真治監督(映画監督・三島由紀夫賞作家)の映画版は、原作のあともオリジナルのストーリーが展開されていて、そっちのほうがいかにも中上健次っぽくなってます。

友人で作家の阿部和重さんの代表作『シンセミア』に対抗したのかもしれませんね。

都会の日常ものではない、フィクションならではの迫力ある純文学が好きな方にオススメです。

(ちなみにこの10年の芥川賞作品だと、高橋弘希『送り火』と石川遊佳『百年泥』も詩的&非日常的でおもしろいですよ)
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.341
(5pt)

この10年の芥川賞作品の中でもベスト。

田中慎弥さんの、かつて「都知事閣下のために」発言でも話題となった芥川賞作品。とてもおもしろい小説です。

私的に、歴代芥川賞受賞作の中でも特に好きな小説なので、ときどき読み返していています。
(計3回ほど読みました)

ストーリーの方は今さらなのであえて触れませんが、石原慎太郎さんのいう「えげつない」物語以上に注目すべきは、簡潔かつ詩的な、深く澄み渡るような田中さんの紡ぎだす美しい文体だと思います。

また、ストーリーの方もドラマティックで、この〈父と子の血の物語〉作品を比較できるものといえばやはり同様のテーマと世界観を描いた中上健次の紀州サーガ(その第1弾の『岬』は芥川賞)ですが、

もし中上さんの『岬』と、田中さんの『共食い』だけを比べるなら、個人的にはこの『共食い』のほうが高い完成度を誇っているのではないでしょうか。
(シンプルな人間関係がわかりやすいし、たった80ページほどでこの密度とドラマは凄い!)

やはりプロの作家は、たとえ引きこもっていても、壮大な人間の物語が描けるんですね。そこにプロの才能というか、すごさを感じました。

ストーリは生き地獄のようでもありますが、ラストは登場人物たちの生きる強さにも充ちているので、希望もあり、はじめて読む純文学としてもいいのではないかと思います。

あと、青山真治監督(映画監督・三島由紀夫賞作家)の映画版は、原作のあともオリジナルのストーリーが展開されていて、そっちのほうがいかにも中上健次っぽくなってます。

友人で作家の阿部和重さんの代表作『シンセミア』に対抗したのかもしれませんね。

都会の日常ものではない、フィクションならではの迫力ある純文学が好きな方にオススメです。

(ちなみにこの10年の芥川賞作品だと、高橋弘希『送り火』と石川遊佳『百年泥』も詩的&非日常的でおもしろいですよ)
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.340
(2pt)

長編にすれば良かったのに

前半部分はとても良いです。暴力癖のある父を軽蔑しながら、日に日に自分にもその争えぬ血が流れていることを自覚していく主人公。閉鎖された街の独特の空気感と、切迫感と生々しさのある情景描写は、大江作品を彷彿とさせるものもあり、
非常に読み応えがありました。
ただ、物語の中部からの展開に物足りなさを感じずには要られませんでした。前半部分に見られた丁寧かつ迫ってくるような描写は鳴りを潜め、雑にストーリーだけが展開してしまっている印象を受けました。
どうかあの切迫感を保ったまま、登場人物個々の心理描写をもっと丁寧に仕上げて行ってくれたならと思わずには要られません。
僕としては少し惜しい作品でした。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.339
(2pt)

長編にすれば良かったのに

前半部分はとても良いです。暴力癖のある父を軽蔑しながら、日に日に自分にもその争えぬ血が流れていることを自覚していく主人公。閉鎖された街の独特の空気感と、切迫感と生々しさのある情景描写は、大江作品を彷彿とさせるものもあり、
非常に読み応えがありました。
ただ、物語の中部からの展開に物足りなさを感じずには要られませんでした。前半部分に見られた丁寧かつ迫ってくるような描写は鳴りを潜め、雑にストーリーだけが展開してしまっている印象を受けました。
どうかあの切迫感を保ったまま、登場人物個々の心理描写をもっと丁寧に仕上げて行ってくれたならと思わずには要られません。
僕としては少し惜しい作品でした。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.338
(3pt)

濃厚に水が粘る世界

さっぱりとした小説じゃないです、といって極端に読後が悪くもない 町の描写がなぜか人物のようだ 洪水や海、川、人間が液体になって流れていくような感覚になった 血と性というより川と海の話に見えた 文章や表現よりも構成に重きを置いているのかなと思った 本格的な純文学が好きな人にはいい 面白い小説を読みたいという人にはイマイチかも
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.337
(3pt)

濃厚に水が粘る世界

さっぱりとした小説じゃないです、といって極端に読後が悪くもない 町の描写がなぜか人物のようだ 洪水や海、川、人間が液体になって流れていくような感覚になった 血と性というより川と海の話に見えた 文章や表現よりも構成に重きを置いているのかなと思った 本格的な純文学が好きな人にはいい 面白い小説を読みたいという人にはイマイチかも
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.336
(2pt)

こんなもんか・・・

受賞時の記者会見等、人間的に曲がったおもしろい著者を期待して読んでみたが・・・
まあ・・・がっかり・・・
読んでる途中で・・・「ああこれレイプされんじゃね?」って思ったら、やっぱり・・・
何ですかね?
日本の文学賞って、レイプとか近親相姦・ゲイ・レズ・自殺・自傷・殺人なんかを
ちりばめないといかんの?
こんなんばっかりやん・・・
もっと重くて、深いモノガ読みたいなあ・・・
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.335
(2pt)

こんなもんか・・・

受賞時の記者会見等、人間的に曲がったおもしろい著者を期待して読んでみたが・・・
まあ・・・がっかり・・・
読んでる途中で・・・「ああこれレイプされんじゃね?」って思ったら、やっぱり・・・
何ですかね?
日本の文学賞って、レイプとか近親相姦・ゲイ・レズ・自殺・自傷・殺人なんかを
ちりばめないといかんの?
こんなんばっかりやん・・・
もっと重くて、深いモノガ読みたいなあ・・・
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.334
(3pt)

割と良い

学生で空き時間などに読んでいます。普段本はあまり読まないが面白い。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.333
(3pt)

割と良い

学生で空き時間などに読んでいます。普段本はあまり読まないが面白い。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.332
(5pt)

ハードポルノ系純文学?

基本純文学はわからない。だが、時として芥川賞には凄味のある作品がある。
これがそうだ。
女を殴りながらセックスする癖を持つ父親。母は自分を捨ててから家を出たが、近くに住んでいる。あの男の遺伝子を持つ男はひとりだけでいいという。自宅にはスナック勤めの愛人が住んでいる。この女は殴られながらセックスするのがいいという。
『うちの身体がすごいええんで、殴ったらもっとようなると笑っていた』-このセリフが一番気に入った。凄いな。
その愛人が子を宿した。また同じ遺伝子が生まれることになる。
川辺の汚臭が臭い立つ背景描写も凄い。
圧巻はラストだ。本当に共食い。
なんとも荒涼とした物語だが、胸に迫るものはある。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.331
(5pt)

ハードポルノ系純文学?

基本純文学はわからない。だが、時として芥川賞には凄味のある作品がある。
これがそうだ。
女を殴りながらセックスする癖を持つ父親。母は自分を捨ててから家を出たが、近くに住んでいる。あの男の遺伝子を持つ男はひとりだけでいいという。自宅にはスナック勤めの愛人が住んでいる。この女は殴られながらセックスするのがいいという。
『うちの身体がすごいええんで、殴ったらもっとようなると笑っていた』-このセリフが一番気に入った。凄いな。
その愛人が子を宿した。また同じ遺伝子が生まれることになる。
川辺の汚臭が臭い立つ背景描写も凄い。
圧巻はラストだ。本当に共食い。
なんとも荒涼とした物語だが、胸に迫るものはある。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.330
(1pt)

またか・・・芥川賞は何の賞?

気持ち悪いの一言。読むに値しないし時間を返してもらいたい。
芥川賞とはダメで賞なのかと毎回思う。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.329
(1pt)

またか・・・芥川賞は何の賞?

気持ち悪いの一言。読むに値しないし時間を返してもらいたい。
芥川賞とはダメで賞なのかと毎回思う。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.328
(4pt)

表題作『共喰い』の感想

第146回(2011年下半期)芥川賞受賞作。受賞会見時の「もらっといてやる」発言で一躍有名になった作品かと思う(候補4回、5回目で受賞)。だが読み始めると、作者のパフォーマンスはどこかへ消えてしまっていた。

人間の情念を根こそぎ絡めとるような文体と、作品の随所にあふれる詩的なイメージ等、そこには正統な文学世界が広がっていた。テーマは「性と暴力」、そして逃れようのない「血」の問題である。中上健次や村上龍を引合いに出すまでもなく、それ自体は今までさんざん純文学で取り上げられてきたテーマだ。とりわけ新しさが求められる芥川賞においては、十分マイナスになり得る主題だが、田中氏は見事にそのハードルを越えてみせた。 

作品の舞台は、昭和63年の山口県下関市。昭和の終わりそうなこの時期、地方の田舎町はまだまだ寂れていたことがよく分かる。下水処理もままならない川辺での庶民の暮らしが、執拗なほど粘り気のある文体で描かれている。
   
主人公の遠馬は17歳の高校生。父母はもう離婚しており、現在は父と、その後妻である琴子と3人で暮らしている。遠馬の実の母親である仁子は、実家近くで魚屋を営んでいる。どちらも、わずかばかりの稼ぎで糊口を凌ぐような、つましい暮らしだ。

父親には、ある性癖があった。セックスのときになると、女を殴り、首を絞めるのだ。遠馬はそんな父親が嫌いだった。ある時、遠馬が琴子に、なぜ別れないのか訊ねたことがある。「うちの体がすごいええんて、殴ったら、もっとようなるんて」。女は笑って答えた。頭の悪そうな女。男の歪んだ愛情がなければ、生きられないような女。

遠馬には同い年の恋人、千種がいる。会うたびにセックスをする間柄だが、次第に遠馬の欲望がエスカレートしてゆく。気がつけば、愛する千種に父親と同じことをしている自分がいた。

嫌いな人に、だんだん似てきてしまう。

それが実の父親で、人が人を愛するという根源的な営みの中に、図らずも父親の影を見てしまう。残酷である。少年の無垢な心が映し出す世界の惨たらしさに、読後感はあまり良くないが、作者の書かざるを得ない切迫感はひしひしと感じられた。名作だと思う。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.327
(4pt)

表題作『共喰い』の感想

第146回(2011年下半期)芥川賞受賞作。受賞会見時の「もらっといてやる」発言で一躍有名になった作品かと思う(候補4回、5回目で受賞)。だが読み始めると、作者のパフォーマンスはどこかへ消えてしまっていた。

人間の情念を根こそぎ絡めとるような文体と、作品の随所にあふれる詩的なイメージ等、そこには正統な文学世界が広がっていた。テーマは「性と暴力」、そして逃れようのない「血」の問題である。中上健次や村上龍を引合いに出すまでもなく、それ自体は今までさんざん純文学で取り上げられてきたテーマだ。とりわけ新しさが求められる芥川賞においては、十分マイナスになり得る主題だが、田中氏は見事にそのハードルを越えてみせた。 

作品の舞台は、昭和63年の山口県下関市。昭和の終わりそうなこの時期、地方の田舎町はまだまだ寂れていたことがよく分かる。下水処理もままならない川辺での庶民の暮らしが、執拗なほど粘り気のある文体で描かれている。
   
主人公の遠馬は17歳の高校生。父母はもう離婚しており、現在は父と、その後妻である琴子と3人で暮らしている。遠馬の実の母親である仁子は、実家近くで魚屋を営んでいる。どちらも、わずかばかりの稼ぎで糊口を凌ぐような、つましい暮らしだ。

父親には、ある性癖があった。セックスのときになると、女を殴り、首を絞めるのだ。遠馬はそんな父親が嫌いだった。ある時、遠馬が琴子に、なぜ別れないのか訊ねたことがある。「うちの体がすごいええんて、殴ったら、もっとようなるんて」。女は笑って答えた。頭の悪そうな女。男の歪んだ愛情がなければ、生きられないような女。

遠馬には同い年の恋人、千種がいる。会うたびにセックスをする間柄だが、次第に遠馬の欲望がエスカレートしてゆく。気がつけば、愛する千種に父親と同じことをしている自分がいた。

嫌いな人に、だんだん似てきてしまう。

それが実の父親で、人が人を愛するという根源的な営みの中に、図らずも父親の影を見てしまう。残酷である。少年の無垢な心が映し出す世界の惨たらしさに、読後感はあまり良くないが、作者の書かざるを得ない切迫感はひしひしと感じられた。名作だと思う。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236
No.326
(4pt)

オチが予定調和の表題作の共喰いよりも

併録されています、淡々とした日常の中に、極力作為的な演出が抑えられた中で濃厚なもののあわれを描かれています第三紀層の魚こそ、芥川賞にふさわしいかと。 第三紀層の魚と表題作でプラスマイナス星4つでございます。
共喰い Amazon書評・レビュー: 共喰いより
4087714470
No.325
(4pt)

オチが予定調和の表題作の共喰いよりも

併録されています、淡々とした日常の中に、極力作為的な演出が抑えられた中で濃厚なもののあわれを描かれています第三紀層の魚こそ、芥川賞にふさわしいかと。 第三紀層の魚と表題作でプラスマイナス星4つでございます。
共喰い (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 共喰い (集英社文庫)より
4087450236