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バガージマヌパナス わが島のはなし



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バガージマヌパナス わが島のはなしの評価: 4.40/5点 レビュー 30件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 1~20 1/2ページ
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No.30:
(5pt)

主人公のおばあに対する想いが心を熱くする。

とても引き込まれる内容でした。
バガージマヌパナス わが島のはなし (角川文庫)Amazon書評・レビュー:バガージマヌパナス わが島のはなし (角川文庫)より
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No.29:
(3pt)

バガージマヌパナス わが島のはなし

19歳の綾乃は島での楽園生活を満喫し、大親友のオバァ、オージャーガンマーと遊び暮らす日日。しかしある日夢の中に神様が現れ、ユタ(巫女)になれと命じる。「あーっワジワジーッ」徹底抗戦の構えの綾乃だったが、怒った神様の罰もあり、やがてユタへの道を歩むことに…。
バガージマヌパナス わが島のはなし (角川文庫)Amazon書評・レビュー:バガージマヌパナス わが島のはなし (角川文庫)より
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No.28:
(4pt)

沖縄の美少女と老婆の物語

新聞の書評欄で本書の存在を知ったものの、本書が沖縄を舞台としたものだと知ったのはつい最近のことだった。文中は沖縄の方言や旧盆や御嶽などの沖縄の風習オンパレードであり、沖縄のエキゾチックさで読者の注意を引こうするとする筆者の意図も感じられるが、それでも本書が魅力的なのは、綾乃とオージャーガンマーという2人の女主人公、いや2人の関係があまりにも魅力的だからだろう。このような世代が離れた見ず知らずの他人が無二の親友となることができたのは、スローな生き方が許容される沖縄ならではなのか。筆者が描く沖縄の離島の風景はとにかく美しい。ちょうど来週に沖縄に旅行に行くので、本書も頭の片隅に置いてしっかりと沖縄を見てきたい。
バガージマヌパナス わが島のはなし (角川文庫)Amazon書評・レビュー:バガージマヌパナス わが島のはなし (角川文庫)より
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No.27:
(5pt)

登場人物もファンタジー。時に切ない石垣島が舞台のお話

暑気あたりして、何もする気にならないけだるい週末に、どうせなら沖縄にいる気分になれる本を、と 睡眠を挟んで2日で読んだ。

主人公の少女は美人でその上 三線の名手で霊能力を持つ。彼女のライバルは英語と空手が得意だし、主人公の親友もこれまた奇人変人。キャラが濃い登場人物たちだが、みな生き生きと描かれている。
その人物設定自体がファンタジーに思えるが、神ごとや宇宙が出てくるストーリーなので、その方が空想が広がって楽しい。
人物だけではない。石垣島の海、太陽、風、白砂、カジュマルの木も、五感に鮮明に伝わってくる描き方がされており、かつ、しつこくはない。

主人公とその親友の2人が島でどう生きたとしても、やはりそれは自然の摂理の中でのことなのだと、旧盆の祭事の描写によって気づく。
そしてその摂理が物語後半の展開につながっていく。
私は神や精霊を崇敬する者だが、この本での主人公の「神」の扱いの斬新さに驚かされた。身近な存在として対話する、神。

装丁もかわいいこの一冊の本には、いろいろな人の人生が詰まっている。暫く読後感を楽しんだあとで、もう一度開きたくなる本だ。
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No.26:
(5pt)

池上永一さんは

もともと漫画で描こうとしてたらしいですね。

 それだけに、出てくる人はみんな、漫画のキャラみたい。主人公の綾乃は、破戒的な少女。妖艶な見た目と内面に秘めたナイーブさ。この魅力いっぱいの女の子に、書き手が心底ほれ込んでいるのが伝わります。

 オージャーガンマーやカニメガなど、サブキャラも個性的ですね。

 うちなーんちゅ気質や伝統文化もたくさん描かれています。中江裕司監督で映画化してほしいです。

 作品全体が、さっぱりとしたユーモアであふれています。気持ちを楽にしてくれるので、落ち込んでいる時に手に取るのもお勧めです。

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No.25:
(3pt)

沖縄の小島を舞台に、のんびり楽しく生きる19歳と86歳の女性二人を描くファンタジー

主人公は19歳の綾乃、そして彼女の親友であるオージャーガンマー。オージャーガンマーとは、大謝(おおじゃ)家の次女、という意味らしい。

生まれつき霊能力があり、神さまにユタとして見込まれてしまう綾乃。若いころにユタになるようお告げを受けたのに、それを断ったオージャーガンマー。そんな二人の、のんびりした怠け者生活が読んでいて心地良い。

文章は神視点。俺は神視点が苦手だが、本書には神視点が似合っているし、また、この世界観を描写するには神視点がどうしても必要だったのかもしれない。第6回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しており、Amazonレビューも非常に高いのだが、正直「うーん、そこまでかなぁ……?」という感じ。
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No.24:
(5pt)

何度も読み返したくなる本

とても素敵なお話でした。二人のやりとり、友情に笑いと涙。読み終わった後も余韻が残りなんとも切なくもあります。だけど、またすぐ読みたい、あの二人に会いたくなります。
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No.23:
(3pt)

話は面白いが、ちょっと物足りない。

個人的な好き嫌いなんですが、文体が美しくないとお話しに入り込めないんです。少々子供向きな感じ。お話しとしては面白かったです。
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No.22:
(5pt)

ウガンブスクでした

私はウチナーではありませんが、日本から失われていく素朴な伝統や風景を愛する人なら物語の内容に共感できると思います。石垣島を訪れたことがある人ならなおさら楽しめるはず。お盆の近い、夏の暑い日にセミの声を聞きながら読むことをおすすめします。来年は我が家もしっかりとお盆をやらねば。
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No.21:
(4pt)

石垣島旅行の予習

3月に八重山諸島を訪ねる短い旅をしました。その準備段階で、島の雰囲気を感じられる小説を読んでみたいと思い、ネットで検索してこの本を購入しました。騒々しくてやがてしんみり、結構ハマれる本です。おかげで、旅の途中で「御嶽」に遭遇した時はどきどきしながら神様にごあいさつしたり、ヒロインが見たのはこの景色かな?とか、ガイドブックでは得られない親近感を持って旅ができました。
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No.20:
(5pt)

10年くらい前に読んだ本

高校の読書課題で読んだんけど、 本当に夢中で読んだのを思いました!!

クラス中が、読んでいた!、

今、海外生活でちょっと、沖縄シックなので、親にお願いして、送ってもらおうかなぁ??

本当にお勧め!!吸い込まれていきます。ただ、沖縄の習慣などを知らない人には意味が分からないこと、理解出来ないことが多いかも??

この話は、フィクションだけど、本当に沖縄の習慣や大切にしなきゃいけないことが書かれてい!!
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No.19:
(5pt)

著者の原点とも言うべき作品。泣きました

第6回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。もともとは、1994年新潮社から出版されているということで、もう20年近く前の作品。『テンペスト』、『トロイメライ』といった沖縄もの、琉球ものを得意とする著者の原点とも言うべき作品だ。

彼のファンと言いながら、今頃になって、この作品を読むとは恥ずかしい限りだけど、『シャングリ・ラ』で彼の素晴らしさを知ったということで許して欲しい。その後も、彼の新作の小説やエッセイは必ず読んでいるし、他の作品もさかのぼって読んでいるのだが、やっと原点にたどり着いた感じだ。

いい作品だった。簡単に「沖縄の文化の豊かさ」なんて表現は使いたくないが、主人公の綾乃とその大親友の86歳のオージャーガンマーの暮らしぶり、二人のやり取りを読んでいると、なんだか、毎日、休日も夜間も際限なく仕事に追い回されている自分が、途方もなく小さな存在に思えてくる。

それにしても、ユタになる決意をした綾乃が迎えるラストシーンは心を打つ。不覚にも涙してしまった。それまでの底抜けに明るい物語が、一転してシリアスに。とても良かった。
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No.18:
(5pt)

ヤマトンチュ(日本人)には理解不能かも?

40代のウチナーンチュの私にとっては身近過ぎる内容でした。私自身、沖縄を離れて客観的に沖縄を見たら、やはり異国だと思う。作り話の様だけど、真実も多く含まれてる。沖縄ってそういう場所なんです。猫のまじない、懐かしい。鼻ヤーチューはされた事は無いけど、普通のヤーチューはそっちゅうだった(汗)。沖縄を知れば、単なるファンタジーではなく、実話といっても過言じゃないのがわかるはず。沖縄って、ホント面白い。
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No.17:
(4pt)

ラストではうっすらと涙も

最初はとても馬鹿馬鹿しくて話の成りゆきを心配してしまうのですが、しっかりとその世界に浸かった後に、ラストの感動へ導いてくれる。多くの著者の小説と同様、この本もそのパターンでラストではうっすらと涙も。
最初は「?」がついたオジャーガンマーというキャラクターも途中から好きになってしまいます。ただ沖縄の人々の雰囲気を知らないと単なるアニメキャラクターになってしまいかねないかもしれません。
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No.16:
(5pt)

しんみり…

読み進んでいくうちに、どんどん引き込まれていきました。
最後まで一気読みで。

読み終えて自分のことを考え、家族のことを思い、これからも大事にしたいものに思いをはせて、
温かい気持ちになりました。
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No.15:
(5pt)

心がほどける南のファンタジー

これは、沖縄のゆったりまったりとした空気の中で、主人公の綾乃という少女が成長していく物語です。といっても、主人公が成長していくビルディング小説ではあるのだけれど、そこには一片の堅苦しさもなく、綾乃の友人で90前のおばあちゃんのオージャガンマーとの無茶苦茶なやり取りや、島一番の巫女であるガニメカとの戦い、神様相手にさえ平然と嘘をついたり文句を垂れる綾乃たちを見ていると、とにかく楽しくてリラックスできて笑えるお話で、ひさびさに南方の緩やかさを満喫できた一冊で大満足な一冊です。
 ちらりと書きましたが、この物語の中では、沖縄のもつ伝統的な宗教観や、スーパーナチュラルな世界が普通に当たり前の大前提で出て来ます。それは、作中でも語られているように、本土の人間たちとはかなり違う世界観であり価値観ではあるのですが、それの緩さや奥深いところの自然回帰や先祖崇拝の部分はなかなかに癒されるもので、こういう素朴さやおおらかさも大事だよなぁと共感いたします。 
 これは、この文庫版の解説で「ファンタジーといえば、トールキンにせよナルニアにせよ、北方の真面目に働くファンタジーが普通思い浮かべられるけれども、それだけではないことに驚く」という言葉にも繋がってきます。確かに一般的なファンタジーでは強い敵や脅威があってそれに対抗するために山に登ったり、辛い旅をしたりというのが定番ですが、こういう緩いファンタジーもとてもありだなと思います。
 特に世の中がこうも不景気なおりには、南の緩やかさや身体がほどけるような感覚がとても心地よいものです。
 
 蛇足ながら同じ作者で「風車祭り」というおなじ沖縄を舞台にした焼き直し的な作品があります。そちらは700ページ超の大作ですが、この本以上によりファンタジックでマジックリアリズム的な語りの不思議さがあり、終わるのがもったいなくなるような魅惑的な一冊です。
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No.14:
(5pt)

活力が得られた

コザ出身で東京在住の私には、とにかく面白い。狭い島とゆったり流れる時間という素材からここまで展開させられる驚き。読み手に媚びない方言の多用。ルールや常識から逸脱した概念の心地良さ。ノーテンキな内容からは予測出来ない涙の結末と爽やかな締め。オキナワンジョーク。散りばめられる沖縄史と観光地として押し付けを感じさせない自然の描写と琉球古典音楽。読者の頭によぎるのは家族や親戚、またはご先祖様に対する感謝ではないか、ちっぽけでもそれぞれの価値観の中で目標を持ち精一杯に生き抜く強さが胸を打つ。出身地を愛する人は多かれど、これだけバランスを持った完成度の高い作品を世に送り出していける池上さんを応援しています。
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No.13:
(4pt)

なんて綺麗に

綾乃のとにかくテキトーな性格が面白い。
いまだかつてこんなに自堕落で、口が悪くて、純粋なヒロインをみたことがない。
それに加えてテキトーの大先輩オージャーガンマー。こんな二人で話が成り立つのかと思わせて最後の1/3で綺麗にまとめてしまう池上がすごい。
拝みの本質、オージャーガンマーの幸せ。煤にまみれて誰にも気づかれなかった宝石がゆっくりと輝いてくるのを見届けられてとてもあたたかい気持ちになれました。

#考えるのが面倒になって眠ってしまった綾乃を扇風機がやれやれという描写がとても好き。
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No.12:
(5pt)

破天荒なヒロイン

一読して夢中になりました。

本作最大の魅力は、破天荒な性格のヒロインでしょう。ワガママでやりたい放題、傍若無人という言葉がぴったりのヒロインがわが道を行きます。
彼女の日常を綴ったシーンが本作の大半を占めており、彼女と彼女に関わる人々との交流シーンが淡々とした文章で、かつ魅力的に続きます。

文章描写自体は抑え目なのに、語られている内容が滅茶苦茶である意味シュール。
個性豊かな登場人物たちのやりとりに引き込まれているうちに、ストーリーが進行し、最後で爆発する、という構成です。

難点は、キャラクターに魅力を感じられないと、楽しめないかもしれない、というところです。前述したように、日常を綴っているうちにいつの間にか最後で話がまとまる、と言う構成なので、キャラクターに引き込まれていないと前半が苦痛かもしれません。
なにしろヒロインが半端でなく破天荒なので、引く人は引くかと思います。いわゆるいい子ちゃんではなく、欠点だらけの人間、というタイプなので。

個人的には非常に楽しめました。夏の南の島と、そこに生きる主人公たちが、鮮やかに文章から浮かび上がって来ます。最後は何度読んでも涙ぐんでしまう名作。
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No.11:
(5pt)

見えないものに思いを馳せる

何度読んでも新しい感動がある。
冒頭から主人公の容姿を事細かに説明するようなノリの小説をいつの頃からか敬遠してきた私だが、いつもは気になるそんな些細な傷が、この作品に関してははじめから全く気にならなかった。物語に強引に引きずり込まれるような吸引力があり、それが何とも心地よい。
極彩色のイメージが、強烈すぎる登場人物たちの個性と破天荒な行動とを絶妙にバックアップして、不思議なリアリティをかもし出している。作中ではありえないことが起こったり、見えないはずのものが見えたりするのだが、いわゆる荒唐無稽なファンタジーといった感じはない。見えるものと見えないものの境界がどこか曖昧で、見えないものの重要性を当たり前のように知っていること。それは決して非現実的なことではないはずだ。
主人公の綾乃とその友人のオージャーガンマーの言動にクスクス笑ったり、ジーンときたりしているうちに、死や、生や、祈りについて自然と思いを馳せてしまっている。
この作品に登場する人々は、みんな滅茶苦茶な性格だが、根本的なところで優しい。何も考えていないような気楽な顔の下には、じっと抱きしめている痛みがある。そんなところが何度読んでも胸を打つのだろう。
時にスパイスが効きすぎに思えるようなユーモアに紛れて、うっかり取りこぼしたかのように優しさがにじむ文章も、大好きだ。
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4043647085

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