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日輪の賦



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【この小説が収録されている参考書籍】
日輪の賦
日輪の賦 (幻冬舎時代小説文庫)

日輪の賦の評価: 4.36/5点 レビュー 25件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全22件 1~20 1/2ページ
12>>
No.22:
(4pt)

とても面白い歴史小説

奈良時代?飛鳥時代を舞台に歴史の教科書に書かれている人物が登場して、著者特有の表現がとても面白い
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No.21:
(4pt)

読書感

この時代の背景が理解できた
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No.20:
(5pt)

歴史世界が鮮やかに息づく人物像

やはり歴史物は面白い。人の名も、人物造型も、人間関係も、
その設定は様々でも、血が通い息が間近に感じられる。
解説も、やや饒舌ではあったが、物語世界をよく表していて、分かりやすかった。
律令制度、外交、遣唐使、国としての体裁、旧勢力と新興勢力の鞘当て、
魅力的な架空の登場人物、地位と立場と権力抗争で生臭い実在の人々。
歴史の断片が、作家の手で綴り織られる様は心地よい興奮に満ちている。
めでたしで終わらぬのも良い。
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No.19:
(5pt)

一気に物語に没入

以前から気になっていた澤田瞳子さんの作品。 読み始めた途端、物語に入り込む事が出来ました。 他の作品も購入予定です。
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No.18:
(5pt)

宮廷内の権力闘争に勝ち抜いた“万世一系”

壬申の乱後の7世紀日本。大陸の強国と伍し、中央集権国家として生まれ変わろうとする女帝・讃良は、その法的基盤として大宝律令の成立にすべてを賭ける。宮廷内のスリリングな権力闘争が見もの。
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No.17:
(4pt)

本格の歴史小説を堪能しました

大宝律令(701年発布)という、明治まで続く基本法を作った鸕野讚良(うのさらら)大王(持統天皇。小説では讚良大王)を舎人(下級官吏)から見た小説です。
600年の遣隋使のとき、隋の皇帝に倭国の制度はなっていないと馬鹿にされてから、倭国の朝廷は国作りを始めます。紆余曲折あって、大海人王子(天武天皇)が壬申の乱(672年)に勝利した後に、国作りの根本として律令の編纂を本格化させ、次の鸕野讚良大王が大宝律令として完成させます。
律令成立の苦労や裏話が、確かな歴史の知識に裏付けられて生き生きと描かれ、律令制定にかける大王から舎人までの情熱がよく伝わってきます。続日本紀が、「文物之儀。於是備矣」(ぶんぶつのぎここにそなわれり。大宝元年一月朔日条)と記録したことはもっともなことです。
高市皇子が薨去した後の後継者決定会議や、弓削皇子の謀反鎮圧(たぶん創作)はとてもリアリティーがあり圧巻です。もう少し、讚良大王を登場させても良かったかも……。大宝律令は文武天皇が発布していますので、日本史の中で持統天皇が低く見られている現状を本書は変えることができるかもしれません。
(歴史学では当たり前かもしれませんが、一般的に持統天皇は百人一首の「春過ぎて 夏来るらし」の歌ぐらいでしか知られていません)
本格の歴史小説を堪能し、作者のファンになりました。
ちなみに大宝律令は国民を統治し支配すること目的とし、民主主義の憲法や法律は政治家や役人の行動を制限することを第一義にしていて、同じ「法律」でも真逆の性質を持ちます。
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No.16:
(4pt)

面白かった

奈良期の小説は多くないですが、とても面白かったです。構想が素敵でした。
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No.15:
(4pt)

女性歴史小説家を発見でき嬉しくなりました。

この小説は、簡単にいいますと、女王・讃良の時代に「大宝律令」が出来るまでの間をドラマチックに
描いています。
讃良大王の行ったことは、皇位継承を直系相続にした事、国号を「日本」にした事、「大宝律令」を完
成させた事があげられると思います。
この小説では、身分の割と低い人を物語の中心としています。従って、資人、府生、舎人等がでてきます。
主人公の一人としての廣手は、決して身分は高くないが、色々な苦労をしている人と接していくうちに人
間的にも成長していくのを見るのは、心地いいものです。この本では、色々な人物が現れるので共感でき
る人物や不比等のように好きになれない人物も出てきて面白いです。
律令を定め天皇を中心とする国家をつくれば、国がまとまり、国内の紛争、他国からの侵略も防げると考
えたのです。天皇を中心とする政治は、明治政府と同じかもしれません。
ストーリー構成も素晴らしく、ただ古代の名前と、職制を調べ人物系統図を何度も見て読んでいきました
ので時間がかかりましたが女性歴史小説家を発見でき嬉しくなりました。
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No.14:
(5pt)

我が国の先人たちの凄さ

明治維新後に欧米各国から国として認められるよう必死に大日本帝国憲法を作ったように、唐から侮られないために法治国家をうちたてるべく必死に律令体制を作ろうとした人々の息遣いに溢れる小説。
澤田先生の小説は冒頭から面白いのだが、途中で面白さのアクセルが踏み込まれる瞬間があるのでわくわくします。
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No.13:
(4pt)

持統天皇の意思と弓削皇子

毎日新聞に連載されていた澤田瞳子氏の史小説を求めて、外に続編のような日輪の賦を購入しました。主旨は律令制度の完成のため、当時の存在した人々を含めた登場人物が、天智・天武天皇の遺志を継いで活躍する。これで持統天皇が詠われた<春過ぎて夏来たるらし・・・>の詩句の意味を思い出すような、天皇の考えと生涯を詳しく知ることができた。 他に、天武の皇子に弓削皇子の乱の真相がどうだったのか。フィクションなので、時世者より邪魔になり抹殺されたのか、自ら反乱を起こしたのか、この本では下級の宮人が弓で皇子を裁いている。ありえないと思った。 当時の人々の様子が詳しく描かれているので面白くはあったし、勉強にもなる。もっと後に、再読しようと思う。
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No.12:
(5pt)

飛鳥時代に興味・知識がある方には相当面白いかもしれません(そうでない方でも歴史小説がお好きな方には是非お勧めします)

主人公をはじめとした何人かの架空の人物、および『日本書紀』、『続日本紀』、『万葉集』、『懐風藻』に登場する(多分)実在の多数の人物(ただし、それらに名前しか出てこない人物も多い)が登場し(架空の人物もそれぞれの出自が史実や古代史の説などに基づいてます)、書紀や続紀などに記された史実を巧みに読み替えて想像した(つまり、史実の裏に別の真実があったという、史書のトリックを大胆に想像してます)、非常によくできた飛鳥時代末期が舞台の物語で、史実にはほとんど表れていない、ある3極の対立構造を想定して手に汗握る展開に持ち込みます(飛鳥時代にかなり知識がある方は「そうきたか!」とちょっと唸るかも)。

この作者の作品は初めて読みましたが(ちなみに母親は時代小説作家の澤田ふじ子)、著者の3作目の小説で36歳の頃(2013年)に発表されたようですが、古代史や仏像に関する造詣が非常に深く、また古代の官制や用語の知識、歴史小説的な言い回し・語彙の豊富さなど、非常に達者な筆力のある作家さんだと思いました。

ちなみに、歴史ものの小説がお好きな方であれば、大化の改新、白村江の戦い、大宝律令くらいのキーワードの知識しかなくても、主人公の青年、阿古志連廣手(あこしのむらじひろて)の純真さや熱き心に感動して引き込まれ(廣手のビルドゥングスロマン(成長小説)でもある。他にも他の登場人物の背景や過去が想像力豊かに描かれているので、感動的な場面がいくつもあります)、かつまた飛鳥時代の歴史も学べて、十二分に楽しめる小説になってると思います。
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No.11:
(5pt)

おもしろかったです。

他のレビューを参考にして買って読んでみました。レビュー通り登場人物が多くて、読み方も難しいところもありましたが、面白かったですね。
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No.10:
(5pt)

古代を歴史を身近く感じる

朗々たる長調の調べ、ベートーベンの交響曲第8番です。大宝律令制定へ向けて歴史がうねってゆく。私たち庶民は歴史を後付けでしか知らない。レデイメイドとして受け取っている。でも、此処では私たちは渦中の人物としてリアルタイムで登場出来る。歴史と文学の芳醇なであいを一過性の読書とする贅沢、読んでしまうのもったいない。追伸、藤原京のあったとされる地域に住んでます。
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No.9:
(5pt)

澤田瞳子の歴史観

一気に読み進む程の面白さと、知悉された時代の見方に満足させられました。彼女の他の作品も読んでみたくなるほどのファンになりました。
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No.8:
(5pt)

面白くて、しかも素晴らしい言葉がある、良い本です

亡き夫・大海人大王(天武天皇)の志を継ぎ、中央集権体制を律令制度によって作ろうとする讃良大王(持統天皇)と、それに関与する種々の人間が織りなす古代の時代小説です。
 まず、ストーリーが非常に面白いです。大宝律令発布の前後の短期間に政府の複数の要人が死んでいることから物語を創作したのでしょうか。それとも歴史的な痕跡が古代史研究の結果出てきているのでしょうか。私にはどちらか分かりませんが、グイグイ読ませます。
 次に、物語の展開と絡んで国造りへの熱い思い、素晴らしい言葉が随所に出てきます。いつの時代にも政治のリーダーはもとより、一般の人々もこんな気持ちで生きていったら良いなと思う文章やセリフです。著者の社会を見る眼、歴史を考える力が反映していると思います。
 著者の中国の古い書籍や万葉集への知識が半端じゃなく、場面々々に合った言葉や和歌が出てきます。私が特に感心したのは、登場人物の歌の幾つかが通説のままでなく、新解釈でさらに奥深いものになっていることでした。
 褒めてばかりでなく、気になった点も挙げておきます。①今にも燃え落ちようという建物の中で、延々と会話がされるのは現実味が欠けると思いました。②朝議の場から場所が変わっているところでの会話と思われるのに、場所や話している人の名前紹介が不足しています。これは以前有った文を誤って削除してしまった校正ミスではないでしょうか。
 小説としての若干の不具合はありますが、物語全体で訴えている内容、人間の心理描写、未来への思いは素晴らしいです。良い作品だと思いました。
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No.7:
(5pt)

日本の泰明期

大学時代、大和和紀の「天の果て地の限り」を読んだことを懐かしく思い出しました。
後に、天智天皇となる中大兄皇子、天武天皇となる大海人皇子に愛された、聡明で美しい額田王に憧れました。
あかねさす 紫野行き 標野行き
野守は見ずや 君が袖振る
紫草の にほへる妹を 憎くあれば
人妻ゆえに 我恋ひめやも
熟田津に 船乗りせむと 月待てば
潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな
この三首だけは、未だに憶えています。
本作は、天武天皇崩御後、即位した持統天皇が、ひのもと 日本と、天皇制、大宝律令など、新しい国のかたちをつくるため、粉骨砕身、力を尽くすすがたが描かれています。
柿本人麻呂や山上憶良など、実在する人物にも興味津々。
面白いし、少し賢くなった気になれました。もちろん、それは、錯覚に過ぎず、すぐ忘れてしまうと思いますが…。
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No.6:
(5pt)

とても

タイムスリップをしたかのよう。
葛藤の描き方が、素晴らしい
どの作品も 一生もの
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No.5:
(5pt)

日本誕生の時代を描いた力作

亡き夫である大海人大王の志を継いで、中央集権体制の構築に命を懸ける持統天皇の時代の日本を描いた力作である。持統天皇に関しては昔の日本史でも女帝という以外はさほど印象に残っていないが、廣手という若者の眼を通して展開される、日本独自の律令制度制定に抵抗する豪族との凄まじい抗争の迫力は圧倒的だ。中国によってつけられた「倭」という名前から、自ら名付けた「日本」という国名への転換がなされたのもこの時代であったことを初めて知った。
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No.4:
(5pt)

古代史の魅力

古代史の律令の成立と持統天皇朝を物語の中で堪能しました。古代史は、史料も少なく小説は少ないのですが、作者に今後も期待します。
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No.3:
(4pt)

楽しく読める古代史小説

読み始めは、持統天皇が讃良大王(さららのおおきみ)、壬申の乱が乙巳の変(いっしのへん)などと、学校で習う日本史の用語などではなく、かなり専門的と思われる言葉で書かれているし、難しい漢字熟語も多用されているため、難解な本かと思ったが、内容は平易で分かりやすく、物語のテンポも良く、古代史を分かりやすく読ませる小説としてお薦めできる。
 ただ、あまりにも讃良大王を美化し、勧善懲悪的な書き方をされているため、近時流行の「愛国エンタメ」小説な要素も感じさせ、また、主人公ともいうべき阿古志連廣手(あこしのむらじひろて)や、その他が自分のことを「僕」というのがどうも違和感があるため星一つ減らして4としておきます。
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