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(短編集)
祝葬
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祝葬の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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死があるから生きることが輝く、と聞いたことがあるがそれは長さではないことはわかっている。わかっているけど長らえることにこだわりがちになる。終わりをむかえるのはやはり怖い。誰もが未経験だし、経験者の話も聞けないから。 | ||||
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実際の医療現場では口に出せない、医者の本音が詰まっているように感じられた。 病気を得るなどして死が迫ったときほど多くの人が生きることに執着すると思うが、そのこと自体に疑問が投げかけられる。 がん治療のあり方、延命措置の実態、そして長寿社会における人の死に時とは。 小説として十分に楽しめる内容でありつつ、深く考えさせられる点が多くあった。 | ||||
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いつも新作を楽しみに してます! 短編なのでサクッと 楽しく読めました 続編も期待君です。 よろしくー | ||||
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昨年夏に購入したまま積ん読になっていたが、昨今の悲惨な事件を見るにつけ改めてこの本を読みだした。 元々ドクターが自分の専門領域を活かして書かれた作品なので、専門用語が多数入っているにもかかわらず筆者の 生と死にかかる冷静な見方が通底していることも相まって一気に通読した。 小生も常に思うことだが、生物が生きる限り死は不可避である。ただ、死を恐れるという意識も自覚しているか否かは 別にしてどの生物も持ち合わせている。だから同種同士、異種同士の生存競争がある。 現代医療は一見、死の恐怖から我々を開放しつつあるように見えるが、そこには重大な「条件」がある。 まず、経済的に医療が成立すること。つまり患者が費用負担に耐えうること。また費用負担させるに相応しい存在であること(特に延命治療の場合)。 ついで、死を忌み嫌う文化的宗教的素地があること。死を自然にあるがままに受け入れるような文化ではそもそも医療自体「延命」ではなく「癒やし」に近い存在になる。シャーマニズムがその好例。 あとは、当の本人の「頑張り方」。ほんのちょっとした怪我でもすぐに医者に駆け込むような者は、正直自己メンテナンスが全く出来ず、医療に自らを投げ出した、医者にしたら「安くて美味しい」金をむしり放題の客。 小生は冷静に、自分自身の生き方を今後共マネージメントしていきたいと考える。 | ||||
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どう生きるか死ぬか。今後の人生・生き方について、一石を投じる内容。 | ||||
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医師家系の土岐一族をめぐる早死にの呪いと、医学の限界と可能性に関する物語。 土岐一族のそれぞれの医者の死の真相が明らかになっていくのだが、死生観も絡んでいて考えることが多かった。 死因の本質は、女難と医学の限界を悟って自ら積極的に治療しない姿勢とが複雑に絡み合っており、楽しめた。 個人的には、医学の進歩に苦しむ「忌寿」が著者らしい皮肉たっぷりで好きだった。 予防医学が進みすぎて病気になる人が減った社会における「死に時論争」や、ちょっと基準値を超えただけで騒ぐ患者など、長寿や健康に関する問題点がおもしろおかしく描かれていた。 | ||||
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ネタバレします。 土岐一族の早死は遺伝ではなかった? 遺伝と思われた死は、実は殺人によるものだった、と判っていたら、 祐介は長生きしたかもしれない。 表題作が最初に登場し、土岐一族に興味を惹かれ、物語に引き込まれて行く。 行きつ戻りつ、医師一族を多角的に描き、飽きさせないのは、さすが。 ただ、表題作の祐介ではなく、覚馬の死に方こそ、死者自身にとって祝える葬に思える。 医師だから選べた死に方とも読めなくはないが、実は誰にでもできそうだ。 テレビで紹介される医師と手術、それに最後の望みを繋ぐ患者と家族。 何が、誰が、どうしたら、どうしなかったら、より良い、より納得できる死を迎えられるのか。 納得するべきは、患者なのか、家族なのか。 さまざまな視点を医師一族の死に方、生き方によって描いている。 生きることより、死ぬことが難しくなる時代は、幸せなのかを思う時、 医学の進歩についても、また思いを新たにしてしまう。 | ||||
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