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うつくしい人
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うつくしい人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全56件 1~20 1/3ページ
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ここまで読むのが苦痛でなかなか進まない本はバター以来です。とにかくどうでもいい話、時間の無駄でした。だから何?の連続です。 恵まれた環境で、親の脛を齧り、少女のまま大人になってしまった繊細ぶった主人公が、あーだこーだ難癖をつけて語り出し、うんざりして読むのを途中で諦めました。 レビューや評判を目にして、自分も周りを気にしてしまう性格ではあるので、何か見つけられるかも、と期待して購入したのですが。 主人公に共感できる方には刺さると思います。 | ||||
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i が素晴らしかったので、また西神奈子さんの作品を読みたくなってこちらを購入しました。 あまりにも非現実な設定に最初から感情移入できず、特に主人公を好きになれなかったので、、、 それぞれの登場人物にそれぞれの理由があったにしろ、この3人が現実の世界で出会うことは有り得ないし、なんだかあまり美味しくないレストランでつまらない人と食事をしたあとのような、不満とまでは言わないけれど、行かなきゃ良かったな、と言うあの感じに似ています。読まなきゃ良かったな、時間の無駄だったな、という感じです。 | ||||
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自分に向けられたものではないのに、他人の言動に過剰に反応しまい、生きづらさを感じてしまう主人公の話。旅行先のホテルで重苦しい想いを置き残すことで立ち直っていく姿を見ると、日常からの逃避も必要なのだと感じられました。 でも、設定が気になるのです。主人公とホテルで出会った青年は生活に困らないお金持ちだし、旅行先で生活している人をなんか見下しているところがあり、なんか後味の悪さも残ります。あとがきで、少し、緩和されましたが、、、。 | ||||
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読み始めて、ずいぶん前に読んだことがあるのを思い出しました。おそらく10年以上前のこと、その時は全く心に刺さらずそのまま読み流してしまったようです。 その後、私は大きな病気をし、人生のすべてだった仕事を辞め、今もそのことを上手に受け止められないでいます。 大病を患ったのはおそらく悲鳴をあげる心と体の声に耳をふさいで走り続けたせいで、10年前には理解できなかった百合の気持ちが今回は痛いほどわかりました。 最後に百合が姉への本当の気持ちに気づき泣き続けるところでは、私も涙が止まらなくなりました。でも、百合と一緒に泣き、少しだけ心が軽くなったように感じます。 どのタイミングでその本に出会うかでこんなに受ける印象が変わる。読書ってやはりすごいと思います。 これも前回は全く記憶に残らなかったブローティガンの「愛のゆくえ」の引用が今回は心に沁みました。 “これらの本の暗闇のなかにこうして座っているのはほんとうにいい気持ちだ。わたしは疲れていない" | ||||
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多かれ少なかれ誰もが持つ感情を 文字としてよく表されているように感じました | ||||
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社会(他人)から認めらることに必死で、 姉のように、ただ「自分」であり続け、その「自分」の欲望に従って生きることができない。 自分にはない美しさを持った人を、 傷つけたり蔑んだりしないと「自分」を保てない。 でも、美しさを決めるのは、自分自身。 結局、自分の見方でしかない。 最後、主人公がそんな自分を認められてよかった。 | ||||
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百合は、32歳。華やかなプリントのクロエのワンピース、赤いウェッジソールを纏って、赤いスーツケースを持って旅行に行く。会社でミスをして、やり手の女上司から「疲れているね」と言われて、どっと涙が出た。そのまま会社を辞めてしまった。そして、部屋に閉じこもっていたが、旅行のカタログを見て、青い日本の海(沖縄のような海ではない)と青い芝生の見えるホテルに5日間の旅に出るのだ。何かを変えたかったのだが、変えるべき自分もなく、何が変わるのか?ということであるが、とにかく、疲れているのだ。途方もなく疲れている。大丈夫だと自分に言い聞かせる。 百合は、3歳上の姉をいつも見ていた。姉は美しく、活発な少女だった。親から褒められる姉の後を追っていたが、「親から認められる優等生」は、中学生になると失速し、いじめられるようになり、結局不登校となってしまう。35歳になるが、いまだに家に閉じこもっている。そんな姉を見ながら、自分の居場所をきちんと見定め、いじめグループにも加わって安全なところに自分を置いている。常に、他人の評価、親の評価、姉の評価を気にしながら、百合は行動して今日に至っているのだ。自分を中心に、周りに気を遣いながら生きていることに疲れて、瀬戸内海の島のホテルに来た。 バーテンダーの坂崎は、一つのことしかできない。元は大学で物理学を教えていた先生だった。ドイツ人のマティウスは、母親の遺産で、裕福に生きているが、暇でしょうがない。坂崎とマティウスと話をすることで、やっと百合は、不器用な二人に対して自然に打ち解けることができるようになった。この本を読みながら、日本という国の生きづらさがよく見えるような気がした。自分としての判断基準を無くしたまま生活することで、自分を見失ってしまう。社会的適応性がなくなってしまう。何がいいことなのか?何がしたいのかが、全くわからない。そういう人たちが、たくさん存在するのだね。うつくしい人の心の充実が、どんなふうにできるのだろうか。 姉をねとましく思いながらも、姉に評価されたいと思っていた自分を発見するのだった。 本当に、これで回復できるのか。でも、図書室で本に向かって、やっと泣けるようになったのが、ニンゲン回復への一歩なんだろう。 著者自身も、心の表面張力がパンパン、無駄な自意識と自己嫌悪に苛まされ、面倒な三十路女性で、些細なことを敏感に受け取りすぎて、何かしらビクビクして、酒を食らって泥酔という状況だったという。心は、いたるところから、切りつけられ、傷だらけなのだ。 | ||||
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あたたかい作品。 レビューを見る限り、どうやらこの作品は西加奈子の作品の中であまり人気がないようです。たしかに主人公は傷つきやすく繊細な性格のため、前半は些細なことにいちいちこじれる主人公に付き合うのが少し気が重いことも。しかし後半からクライマックスにかけて、点と点がつながり線になって行くに連れ、なんてあたたかい作品だろうと目頭が熱くなりました。その深いあたたかさに思わず本を抱きしめたくなりました。 主人公の心情の変化と同時に私自身も癒やされ、救われました。私自身の日常と照らし合わせても読むタイミングがバッチリで、よい気づきを与えてくれました。 繊細で生きにくい、人生に疲れたと感じている方には共感できることが多いのではと思います。一方で器用に図太く順風満帆に生きてこられた方には主人公の心情描写がうっとおしく感じられてしまうのかも。私にとっては星5です。 | ||||
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著者があとがきで言っているように「この小説を書いていた時、私はすごく落ち込んでいた。この小説を書いて抜け出すことができた」とのこと。 主人公は仕事をミスしたことで辞め、他人の目が気になりすぎたり、家族との関係も消化できずにいる。どうしても姉を嫌悪してしまう自分にも嫌気が差すほど。 そんな主人公が旅先で出会う人々に心を救われるといった話です。 確かに退屈に感じてしまうかもしれません。正直、西加奈子の本を読むのが初めての方にはオススメはしません。やはり通天閣やサラバ!をオススメしたい。 既に西加奈子好きな方が読む分には、一読してみるのもいいかもしれません。 初めに書いたように、この小説は著者が落ち込んでいる時に執筆したとのこと。オチも正直まとまっているかと言われれば、キレイにまとまっているわけでもない。最終的に「姉はうつくしい人だよ」と言っていますが、心の変わり様が突然にも思える。 でも、それが当時の著者の気持ちを表しているんだなぁ、と思いました。 人間ってきっと、大嫌いだと思っていた人のことを、ふとしたことをきっかけに「あの人も悪くないかも」「私が悪かったかも」と思うような生き物だと思うから。 コロコロ変わる心情が人間らしいなぁ、と感じました。また、キレイにまとまってない感じも、それが当時の著者の気持ちなんだと思うと、愛おしいです。 そして『姉からの電話を無視してしまう自分。きっと相手は普段通り「大丈夫?」と聞いてくるだけなんだと思うけど』といった文章に、現在の自分が親に対して行っている行動にピッタリと当てはまって、ビックリしました。 あとがきで、ともさかりえさんが言っているように「その作家さんの雰囲気が感じられる小説」の部類ですね。 エンターテイメント性を求めている方は退屈してしまうかもしれませんが、西加奈子ファンなら一読してみるのもいいかもしれません。 | ||||
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周囲がどう考えているのか、何を期待されているのか。 そういうがめちゃくちゃ気になる時期ってあるとは思います。私、体毛が濃いのですが、そういうのは中二くらいまでは死ぬほど悩んだりしました。また、駅のホームを歩いていて、どっかの女子校の生徒たちが後ろでクスクス笑っていると、「学ランにフケとかついていないかな?」「てかだれか俺の背中に張り紙とか張ってないかな」とか気になったりしました。 でも、この主人公は大分過剰です。その過剰感が、読んでいて結構疲れを覚えさせます。被害妄想的なレベル(詳しくはお読みください)。 結末で主人公は回復への光明を見出しますが、これが自分の嫁だったらどうしようかと妙な想像をし、すこしぞっとしてしまいました。 ○○だったらどうしよう?××だと大変だから一応▲▲さんにも意見を聞いておかない?など、常に周囲からの見え方を気にして心配感漂う妻を相手にする。。。嫌なことがあると家出でも海外にでも行ってしまうという私ですので、到底優しく包んであげる自信がありません。 このような自意識過剰気味な女性に対し、世の男性がどのように対応するのかちょっと気になりました。 ・・・ 巻末のあとがきで、筆者が本作を執筆するときに相当に精神を病んでいたとあり、道理でこの重たさ、と合点がいきました。 小説からいちいち教訓めいた話をするのは野暮ですが、私が思うに、本作の主人公のように息詰まったら物理的に逃避!と思いました。以前仕事のストレスきついなあと感じていた時、年に6回旅行に行くというへんてこな目標を立ててみました。結果財布も身体も疲れ果てましたが精神は寧ろ平静を保つことができたと感じています。 ただ今は、コロナ禍にあっては気安く外出もしづらいですね。主人公の百合さんには運動によるストレス解消をおすすめしたい気分になりました。 | ||||
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他人の目を気にして、びくびくと生きている百合は…という内容紹介に自分と同じような主人公だ、と思い読んでみたく購入。 主人公に終始イライラしてしまい、途中でもう読むのを辞めようか、せっかく買ったんだからと何度も繰り返しやっと読み終わりました。やっぱりこの主人公の事は最後まで好きになれず、どこが他人の目を気にしているの?という印象でした。 読み終わってなんだか疲れました。 | ||||
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小説を読んでこんなに心が軽くなったのは初めてです。 自己肯定感が低い方、人目が気になる方や、自分を見失った方、人生に疲れた方にオススメです。 | ||||
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タイトルのとおりです。 ここのレビューを読み、改めて思いました。 世間にはこの本のキャラにほとんど感情移入できない人と、痛いほどに分かる人がいて、それこそが人と人の分かりあえなさ、誰かの生きづらさに繋がってるんだと思います。 この主人公は繊細ながらも、ある男性二人の前でだけ心を落ち着け気取らずにいることができます。 なぜなら、その男性たちにはどこか見下せる部分があるから。 私達は日頃、ちょっと変な人たちや、不器用な人たちにイラ立ちながらも、その不器用さに大いに支えられているのではないか? 私はこの本の主人公とその周りのキャラのやりとりからそうしたメッセージを受け取りました。 | ||||
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まだ半分ほどしか読んでいませんが。ネタバレ含みます。 主人公があまりにも自分と重なる部分が多く、体の中にある膿をそのまま言葉にしたような描写に現在の私を照らし合わせていました。 主人公は空気の変化、特に人が発する苛立ちに敏感で、影響されやすい。良い部分が見えると同時に嫌な部分もはっきりと感じてしまう女性。湿度の高いような息苦しさが文字からじんわりと伝わってきます。 何かを蔑む自分が何よりも辛く、しかしやめられない。その自分に蓋をしても這い出てきて苦しむ。そこから非現実へ逃げる。 主人公はリゾートホテルへ一人旅をしますが、女性の一人旅特有の感情の機微の描写がこれ程自分と似ている事は今までなく、その観察力、想像力に圧倒させられました。また、姉妹間の「観察」、これもまた私に重なる部分が多く、綺麗事では無いリアルを捉える西加奈子さんの描写にははっとさせられます。 これからどのように主人公の心情が変化するのか、未来の自分を見るようで少し怖いですが、楽しみです。 | ||||
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主人公(ある時期の西加奈子)の内面が細やかに書かれていて、勉強になりました。人の内面をここまで文章にできるとは!人の話を聴くときにも役に立ちそうです。 | ||||
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はじめは物語の進み方に、若干の退屈さを感じました。でも、とにかく、この島の、このホテルに泊まって、ビールが飲みたい!と何度も思わされ、一人旅がしたくなりました。笑 どの登場人物も、私があまり共感できない価値観で描かれていて、イラッとしてしまう部分もあったのですが、逆に、自分の知らない考え方を知ることができるというのが小説のいい所だなとも改めて思いました。 | ||||
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読むのに疲れた。 お話はよくある、現実に疲れた主人公が、逃避、そして出会った人々との交流で癒やされる。 この手の話は、主人公もそうだけど、読んでいるこちらにもなにか癒やしが与えてくれるものなのだが、 残念ながらそうした癒やし、感じるものはなかった。 むしろ読むことに疲れを感じてしまった。 | ||||
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ちょっと間抜けに描かれるバーテンダー坂崎。アメリカの大学でGPSの仕組みを教えていたという。英語は読めるが、読めない他の国の言葉で書かれている本も読んでみようとする。暇を持て余すマティアスは、日本語が難しいから勉強した。別に日本が好きではないという。この、力の抜けた二人の登場人物を見ても、ほかのレビューにある<鬱陶しい>小説ではないことが分かるかな?ヒロインも、自分探しに来たんじゃなく、結果的にそうなるかなどうかな・・・と言う具合。マティアスのちょっと変な日本語や、坂崎の接客業とは思えない言動を楽しみながら読みましょう。 | ||||
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出版社の金で編集者と取材と称した贅沢旅行に行って書いただけの話です。内容には?が付きます。 有名作家だからできた本です。 ほかの作家でもあるけどこの手の作品を世に出すのはやめてほしい。 | ||||
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他人の悩みなんてものは大抵ちっぽけに思えるし、 でも自分の悩みも他人からはちっぽけだと思われているかも。人と会ってひとつの観念から開放されることは大切ですね 自分のダメなとこばかりじゃなくて良い部分を知ることが出来るようになりたい そして、坂崎さんのことがもっと知りたい | ||||
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