■スポンサードリンク
うつくしい人
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
うつくしい人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全56件 41~56 3/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
瀬戸内の島で男二人に出会い、主人公のこれまでの気持ちが徐々に溶解していく。かつてフジテレビで放送されたビーチボーイズの瀬戸内版かと、思い切り偏在的視点で物語を読み進めていきましたが・・・。ちょっと違ってました。物語自体、まぁ、ん~わからないでもないが、如何せん、主人公の心の葛藤、罪悪感などネガティブな感情が正直半分くらいの頁を占めているのかと思うくらい重い。堀井小百合も後半に続く伏線かと勝手な勘違いをしたり、坂崎の正体を勝手に想像したりしたが、こちらの予想とは裏腹に物語はフェードアウトしてしまった。ん~微妙だ。とは言いつつ、物語の展開が気になり2時間で読破してしまいました。作者もあとがきで、執筆した時の精神状態といい、読み返して前半は苦しいと書いてあるくらいなので、やはりそうなんでしょう。個人的な満足度は100点満点中50点と言ったところです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この話続けていいですか、が西さんの初めて読んだ本。 エッセイなので、体験によるとこもあるが、文章で楽しませるのが上手な人だと思った。 だから、これからも読みたいファンだけど、この本は、書いてみたい主題に挑戦したと思うけど、文章で楽しめなかった。 ハッピーな内容でない、と言う事でなく、心を動かされる事がなかった。 思うままに書いた日記? 自身のモヤモヤの吐露? という感じ… 他の作品も、楽しみに読みます。 がんばれ〜 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
サラバを買うかどうか迷って、とりあえずすぐ読めそうなこれを読んで判断しようと購入。う~ん、ないな。旅行の話だけどどこにも連れてってくれない内容。 それ以外に気になったのが、物語の深さ人物描写に比べて、ディテールの描写が細かすぎること。クロエのワンピースとかブルガリのアメニティとかジノリとかの描写って必要?アラサー女子向けの雑誌を読んだ気分(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストレス解消手段として、よく(主に女性が?)旅行を挙げますが、 作家にとっては、執筆仕事もそのはけ口となるのかもしれません。 現状に行き詰まった三十路女の一人旅。 旅先での風変わりな人との出会いで、 リセットのキッカケ、、の、その入り口、、の、ヒントを、 なんとか見つけられたような、そんな可能性を感じる物語です。 旅で得られたモノは何もありません。 ただ、どん底に落ちている人は、しばらく底でもがいて、苦しんで、、 もがき抜いて、やっと初めて上を向ける。って事を、描いた作品。 なんか作家さんのストレスをおすそ分け頂いてしまいます。 頑張って読んだご褒美が、あとがきですね。 「めっちゃしんどい」心理であったそうです。 西さんのパーソナリティが滲み出る本作ですが、 めっちゃしんどい作家を、好きだな〜このめんどい人。 と思えるか、試される作品とも言えるでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あとがきで作者が書いているように 「無駄な自意識と自己嫌悪にさいなまれ、うっかり傷つく中二状態」 まさしくそんな状態の三十路女性 裕福な親にお家賃払ってもらって一人暮らし。 働いてはいるけどぜいたく品やら旅行やらの資金は親に与えられたカードで。 引きこもりの姉に対する複雑な感情 学生時代も、周りの目ばかり気にして、 誰のことも大切にできないから自分のことも大切にできない。 正直、リアルでこんな女がそばにいたら、 絶対友達になりたくないなと。 まあ、そんな女がとても海が綺麗なところにある高級ホテルで、 ノーデリカシーなバーテン坂崎、実はとても優秀な物理学者だったらしい・・・ と大金持ちでしかもハンサムな若者ドイツ人マティアスと知り合い 少しずつ心が緩んでいき、 ようやく姉に対する自分勝手な対抗意識から開放されるという まあ、そんな話なのですが、 こうして書くとほんとくだらないのに なぜかすうっと読めるのは 西さんの才能のなせる業なんでしょうねぇ・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品はアウトだった。あとがきを見て、唖然とした。自分が当時へこんでいたと、そのときたまたま何かのきっかけで、島に旅行に行ったと。自らのネガティブ感情と、旅行の思い出をブレンドさせて自己の魂を救った、そんな読者置いてけぼりの小説。ブログにでも書いとけ、そんなもんと思ってしまう。とにかく、展開がつまらなかった。純文学だから、というかもしれない。しかし、大衆を無視した物語は、ただの醜悪な自己満足小説でしかない。酷評しましたが、小説を読む時間を大事にしてる庶民にとって、駄作に触れるほど嫌なことはないのである。あくまでも自分にとってのだけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物が魅力的というか、「気になる。」 一応長編(中編?)になるのだろうけど、 すいすい〜っと読み進めらます。 読後に未来を感じさせてくれる話しが多いので、 わたしは西加奈子さんが好きです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
仕事をミスして辞め、一人旅に出る小説としって、読みたくなりました。旅といってもホテルからほとんどでませんし、食事も主にルームサービス。でも自分も贅沢な旅行をしている気分になれます。これが読んでよかった点です。 主人公は疲れきっていて、感受性が豊かです。私にはその疲れきった描写や学校でのポジションがとてもリアルに感じられました。 ただタイトルや姉の存在自体がこじつけのようにも感じられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こういう、たんたんと物語が進んで行く作品って、退屈すぎて苦手。 喫茶店とかで読んでいたのですが、あまりに物語に入り込めなくて、 隣の人の会話とか聞いている方が楽しかったくらい。 読み終わったあとも、「で?だからなんなの?」と思った。 ハラハラもドキドキも何も無い。暗い主人公のちょっと楽しい一人旅日記 としか思えなかった私は、卑屈な人間?もし私が独身OLだったら、 少しは共感できたかもしれないが・・・。 ちょっと厳しいレビューになってしまったが、一生のうちに読書できる時間は 限られている。なので、このような、退屈で自分の生きていく肥にならないような 作品はなるべく読みたくなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「きいろいぞう」や「さくら」は途中から「ん?」と思うことがあったけど これは良かった! のびのびと素直な物語で私は好きです。 主人公と一緒に最初は苦しいけれどだんだん光が見えてくる感じ。 なんでもない物語だけど、とてもいいと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読後すぐ思ったことは、「好きな小説だな〜」であった。 主人公は、初めて会社で泣いてしまったことをきっかけに 会社を辞め、ひとり旅にでる。 瀬戸内海に浮かぶ島の、豪華なホテルに5日間の滞在。 そこで出会う不思議な人々とのかかわりを通して、 彼女は過去の自分と、家族、とくにうつくしく、やさしくて、 35歳なのに処女である姉と向き合っていく。 主人公の5日間の旅と、彼女の再出発を描くと書けば 月並みなあらすじと受け取られてしまうが、 ホテルで起こるすべてが、奇妙で、いとおしく感じてしまう。 カクテルの作り方も覚えられない間抜けなバーテンダーや、 かっこいいのに性欲が持てず悩むイケメンドイツ人。 ホテルの地下にひっそりたたずむ、「本の部屋」。 そのすべてが、読み終わった後には愛おしく、 また主人公の、姉に対する屈折した愛情から発生される心の叫びには、 胸を突き動かされる。 不覚にも、読書していたスタバで涙を流してしまった… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の彼女と青い目のドイツ人とバーテンダーの共通点は精神に問題を抱えているということだったんだ。 だからなんとなく通じ合えるものがあり、彼女のホテルの滞在期間楽しく(少し微妙だが)すごせたのだ。 そして私も第四の仲間に入れてもらえたような気分で読んでいた。 バーテンダーの過去と現在のギャップにもびっくりだったが、3人とも優雅なのは、お金には苦労していないというところか。バーテンダーは不明だが。 自分も豪華なホテルに滞在している気分ですいすい読めた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他の方の評価が高かったので、読んでみました。 西さんの「さくら」や「きいろいゾウ」は面白かったので、 今回も期待していたのでしが・・・ 主人公・蒔田さんは周りに気を遣い気を遣い、日々を 送ってきて、そんな自分に疲れきって自己嫌悪に苦しんで いたそうです。その彼女は、『周りの人の苛立ちを、過剰な までに感じ取ることが出来る』そうです。 あとがきに、西さんが、この本を執筆中はとても疲れていたと お書きになっています。 そういう事情を知って、ワタシは残念ですが、余計に苛立ちを 覚えました。結局は作者の自己満足に付き合わされた、そんな 感じです。 これからの作品に、また、期待したいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ものごとの裏が妄想的に見えすぎる女性の主人公が、競争から降りてのんのんと暮らす男性と出会い、人生観を転換させるお話。 あとがきを読むと、作者もしばらく大変な状態だったようで、作品の前半にもそうしたネガティヴ・シンキングがリアルに反映されている。『さくら』以降、露悪的な雰囲気の強い、読んでいてつらい作品が多かったが、ここにきてやっとトンネルの先が見えてきた感じがある。 ただしこの作品の場合、上記の「のんのんと暮らす男性」と一緒にもう一人主人公が出会う、大金持ちでマザコンの男の子が出てくるのだが、その人物造形が今ひとつリアルさに欠けるのが難点だったかもしれない。いずれにしても、今後の作品をふたたび期待したくなった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今までこの人の作品はピンと来なかったけれど、この作品によって作者は変わったなあと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初、百合の性格が腹立つくらいに嫌だった。 対人恐怖、というより強迫性障害に近い感じのする 精神的におそらく病んでいるその性格に こちらが苛立った。 その百合が四国のとある島に旅に出る。 その旅先で出会った風変わりなバーテンダーとドイツ人。 この二人も本当に変わっているのだけど、 その素性は『おっ!』驚くようなものだった。 そんな二人と過ごすうちに、少しずつ変わっていく百合。 その心の変わりようが まぁ、急と言えば急だけど、 人というのは、ちょっとしたことがきっかけで 自分を変えることが出来るんだ、ということを 思い出させる。 百合と姉の関係をもっと深めていったら 別の物語が出来るんじゃないかな、と ふと感じた。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!