樽
評判
樽の評価:
4.20/5点 レビュー 50件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全53件 41〜53 3/3ページ
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4.20/5点 レビュー 50件。 B ランク
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確かに前半は面白かった。衝撃的な幕開け、現実感のない「神の如き名探偵」ではなく英仏の刑事が互いに連絡を取りながら積み重ねていく地道な捜査、情景描写の妙、読者を翻弄する謎また謎の展開。しかし、後半に入って謎解きが進むに従い、一気に疑問が膨らんでくる。
推理小説の種明かしはルール違反なので詳述は控えるが、重要な手がかりや伏線になるかと思われた内容が、実は単純な偽装だったり、満足な説明がないまま消えてしまったりする。一つだけ言わせてもらうと、筆跡とはそんなに簡単に真似られるものなのだろうか? 謎を解く探偵役の登場も何か唐突で必然性がない気がしたし、激情に駆られて人を殺したはずの犯人が直後に一転して冷徹な策略を巡らせるというのも不自然ではないだろうか。クライマックスも、それまで描かれてきた人物像とはあまりにかけ離れた展開で幕が引かれてしまい、結局最後まで納得がいかないままだった。
一応それなりには楽しめるものの、全体的に見て、特に傑作とも、古典の名に値する作品とも思えない、しかし衆目は「名作」「古典」ということで一致している、自分の感覚はおかしいのか…。読み終えたあと、しばらく悩んでしまった。皆さん、どうなのでしょう?