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スウィングしなけりゃ意味がない
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スウィングしなけりゃ意味がないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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ナチス・ドイツ下で、ジャズに傾倒する若者達の青春物語という視座は新鮮だと思ったが、如何せん物語として面白くない。ナチス・ドイツ下の全てのドイツ人が戦争指向だった訳ではなく、中には反ナチスで、アメリカの文化・音楽に憧れていた若者達が居た(だろう)という着想は、上述した通り、(少なくても私の思い込みの)意表を突くものであるが、ただ単にそれを綴っただけではねぇ~。 文体は飽くまで軽快で、本当は重い、ユダヤ人差別、悲惨な収容所環境などの問題も軽いノリで包んでしまおうとの意匠の様だが、物語の展開に起伏がなく、読んでいて歯応えが無かった。登場人物にデューク・エリントンにちなんだ名前を付けたり、保険会社に絡んでロイズという人物を登場させたりと、遊び心には富んでいるが、単にそれだけという印象を免れない。途中が退屈だったので、どういう結末を用意しているかだけを楽しみに読み進めたのだが、それも虚しく終わった。 作者の固定ファンで、作者の遊び心に共感出来る方だけが楽しめる作品。多くの方にとっては避けた方が無難な凡作だと思った。 | ||||
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やたら絶賛する人がいるので読んでみたが、どうも主人公に感情移入できないし、読者の感情を巻き込むストーリー展開もない。この作家はいつもそうで、そこが通俗小説でないゆえんなのだろうが、別にナチスへの抵抗運動をしているわけでもないし、ジャズが前面に出てくるわけでもない。単なるナチス政権下の一不良少年の日々という感じである。ところでジャズが敵性音楽なのは、戦後のソ連・東欧でもそうだったし、中共の文化大革命なんかクラシックのレコード持ってるだけでつるしあげにあったのだが、この小説には「ナチスを悪にしておけば無難」みたいな感じがある。五木寛之の「さらばモスクワ愚連隊」は、ジャズを弾圧はしないがまともな藝術と見なさないソ連で、ジャズをやる少年を描いていて、それを思い出した。あと「ロマ」はやめてほしかったなあ、せめて「ツィゴイナー」とか書けばいいのに。 | ||||
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