■スポンサードリンク
(短編集)
スペース金融道
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
スペース金融道の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ドタバタコメディSFの連作短編。舞台は17光年離れた人類植民地だ。アンドロイドが多数派を占め、公民権運動が盛んだ。闇金の新星金融に務め、「ぼく」は上司のユーセフと取り立て業務についている。ユーセフは宇宙金融工学の博士で、「ぼく」は超優秀なCPプログラマーだが、それぞれ過去に致命的な失敗をして二番街に流れ着いている。 書き方を変えればかなりなハードSFになるのだが、軽い筆致ですべて冗談めかして書いているからやけに世界が軽い。サイバー空間を行ったり来たりして、出来事も非常に難解なのだが、アイデアのまま整合性のアヤシイ素材もあり、考え込まずにスルーして読むのがいい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ナニワ金融道」のパロディだが、高利貸しの借金取り立て屋を、SF的設定でやってのけたのが、秀逸。コメディだけど、SFマインド溢れる設定で、SF小説としてはかなり本格的。宮内氏初期の作品で、既に大器の片鱗を窺わせている。 大器宮内氏の才気が光る、SFホラ話の傑作、と評しておく。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんだかジャパニーズSFといった感じのする良作。 内容は借金の取り立て、二人の掛け合いによるドタバタコメディ、アンドロイド、宇宙、若き天才女性科学者。 自由に物語を発想するための道具として宇宙を持ち出しているという意味でのSFと、物語のテーマとして科学トピックを用いているという意味でのSFの二つの面を両立させている点が上手い。 ただ一度作られた世界設定がそのまま続いて終わるので最後は少しダレた印象もある。これはもともと短編だった作品の連作なので仕方ないが。 いわゆる名作!というわけではないけど安心して楽しめる読書が出来る作品だ。 意外とこうした作品は少ないのかも知れない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
設定が面白そうで読み初めたんだけど途中からつまらなくなりましたね。読み通しましたけど | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近読書がはかどらない私も面白くてすぐに読み終わってしまいました。 宇宙を股にかけるわけではないですが、銀河ヒッチハイクガイドと同系統のドタバタコメディです。 個人的に気に入ったのは体の中でナノマシンのネットワークが意識を持ってしまい、主人公を操ってあれやこれやしてしまうところですかね。 小説で声を出して笑ったのは久しぶりです。 キャラクターもすごく立っていて魅力的です。 特に傍若無人のユーセフがいいですね。 彼の横暴ぶりで突き進んでいくストーリーは爽快感があります。 コメディとしてはもちろん、アンドロイドを縛る新三原則やその星独自の生態系などの設定が凝っていて、深い洞察があり、SFとしてもかなり質が高いのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アマゾンの内容紹介は、もちろんその通りただしいのですが、そういう下世話なエンタメ小説の枠を採用しながら、とんでもなく深いところまで考えられてるんじゃないか?と思わせるものがあります。生命とはなにか? 人間とアンドロイドは理解し合えるのか?等々。いつも通り、金融だとかの尖った小道具がカッコいいです。読後感も悪くない。ではなぜ★5でないかというと、どこかケムに巻かれたような詰めの甘いところがあって、もっと時間をかけて完成すれば、さらに面白くなったのではと思わせるところ。厳し過ぎですかね。笑 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宇宙だろうと深海だろうと核融合炉内だろうと零下190度の惑星だろうと取り立てる新星金融のコンビ。普段はいい加減で冷酷なのに、たまにいい事をして挽回する上司ユーセフとその下で働いている、というかこき使われている主人公の「ぼく」。取り立ての仕方がユニークで毎回読者をワクワクドキドキさせてくれる。例えば人工生命だとか・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
楽しい可笑しい笑える話である。ただし、万人受けするものではないかもしれない。正確には、万人は楽しめるが、理解の深さについて読者の経験や教養に左右される、といったところ。そんなわけで、私は心底楽しめたとはいえないかもしれない。サイバーパンクの「ニューロマンサー」や「アンドロイドは電気羊の夢をみるか」や映画「ブレードランナー」の世界観がちらつき、少なくともこれらの作品の概要を知っておかないと、最低限の楽しさに触れられないのではないかと思う。軽く読める作品ではあるが、私はSFとしては高度な作品だと感じた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宇宙の金貸しである主人公たちは、どんな相手からも取り立てます。植物でも、電子の中の住人でも、惑星でも。 と、言うように荒唐無稽な展開が続いていく話です。銀河ヒッチハイクガイドに近いですね。 でも、作品の中で語られる金融工学はかなり難解です。その辺はハードSFが好きな人も満足されるのではないでしょうか。 続編希望です。そして、続編では、超不幸な主人公に少しでも救いを… | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!