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インバウンド
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インバウンドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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読みやすい文章で、楽しく読める。 コールセンターの現場の仕事の内容がわかる。 しかし、コールセンター業界の知見がたまるほどの情報量はない。 ストーリー性と人物の造形が弱く、文学的価値は低い。 | ||||
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インバウンド。こんな職業があるとはつゆ知らず。 一気に読める気軽なお仕事作品。 沖縄から東京の大学そして事務員として就職。 リストラで故郷に帰るも両親には内緒。そんな彼女はコールセンターへ就職。 インバウンド業務に就き悩みながらも成長してゆく。 世の中にこんな職業もあることを知っただけでも良かった。 一般文学通算1997作品目の感想。2017/12/13 20:25 | ||||
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一般的にコールセンターでは離職率が高く、部署を挙げての送別会等は行われず、他の人が入社してくるのも退職するのも特別なことではなくなるのである。コールセンターの別の特徴としては、各エージェント(電話対応をする人)の出勤時間は異なっていて、変動しやすいため、同じ人と接する機会が少なく、職場仲間という意識が持ちにくい。主人公の上原理美(うえはらさとみ。あだ名、リーミー)は仕事の当初ではそれらの特徴に戸惑いっていたが、日が経つに連れて慣れてしまい、気がつけばベテランになっているのである。 日本全国で、コールセンターで仕事をした人は非常に多いため、本書の内容に共感する人は多いだろう。 また阿川氏の前作と前々作のテーマが新規事業だっただけに、今回は全く逆のテーマとなり、その意図が気になるところである。一貫している点は、現実を生きる我々にとって作品が参考になることである。新規事業を興す人よりもコールセンターに勤務する人の方が遥かに多いため、本書はより多くの人にとって勇気を与えることが意図だろうと推測する。そのため、コールセンターの本質的な欠点等については、サラリと書かれているだけで、あくまでもリーミー個人の日常に主眼が置かれている。 阿川氏の次回作がどのような話になるのか、非常に気になるところである。 話自体は面白かったが、興味の薄いテーマだったので、☆を3つにしている。 | ||||
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阿川大樹氏の最新刊は沖縄を舞台にしたコールセンター小説。 東京の商社をリストラされた主人公の理美は、ハローワークの勧めでおもろまちのコールセンターに勤務することに。 個性を消し、なおかつお客様に丁寧かつ迅速に対応できることが求められるこの仕事を、かつ企業戦士だった著者は、シビアかつ生き生きと描写し、魅せてくれる。 作中には、職場の人々、理美の故郷であるコザの人々、勤務中に出くわす、様々な客など多くの人々が出てくるが、女性ばかりの職場のコールセンターの描写は群を抜いてリアルで、なおかつ胃の痛む箇所もある。特に、美人でできる女風だが実務では全く使えない上に偉そうな上司の金子綾音の描写は、鬱陶しくない程度に掘り下げられ、一気に読ませてくれる。さらに彼女の勧めで会社の代表として「電話応対コンクール」出場者に選ばれた理美の葛藤とそれに伴う職場の人々からのいじめが生々しく、女ばかりの職場だとこうだよねえ、あるあると頷いてしまう。 だからこそ、終盤、コンクールでの、理美がトラウマを克服するくだりが美しくも息を飲む。 反面、理美の故郷であり、住処であるコザの人々の描写が薄っぺらいのが難点だ。唯一、米兵相手の酒場のマスターであるマサさんのその無愛想さとツンデレっぷりはモデルになった人物と店を思い出して吹き出してしまうくらいキャラの肉付けがされているが、理美の元彼、その元彼が師事しているギタリスト、理美の両親というコザでの中心人物が記号的描写で魅力が感じられず、理美の両親がコザに住みながらコザの中心街に寄り付かない理由も「だから何なの?」と思ってしまう。それが非常に残念だ。 職場小説としては星5つ。コザを舞台にした小説としては星2つ。 | ||||
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