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バビロン 3 ―終―



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【この小説が収録されている参考書籍】
バビロン 3 ―終― (講談社タイガ)

バビロン 3 ―終―の評価: 3.39/5点 レビュー 28件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.39pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

3巻はエピソード(おまけの話)として割り切りましょう

面白いか言われる本作者の他の作品よりいまいちだけど、ここまで味方を殺すかって展開に驚いています。他の作品に比べて毛色が違い、禍々しい。どういうオチを持ってくるかが全く想像つかない。ハッピーエンドで終わるのか?早く、続きを。。。。
バビロン 3 ―終― (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:バビロン 3 ―終― (講談社タイガ)より
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No.3:
(3pt)

肩すかしで全体的にも迂遠で冗長

何者かわからない人物の生い立ちを語るなど,これまでとの繋がりが見えづらい序盤.
しばらくすると,いくつかの驚きとともに,その意図らしきものが見えてくるのですが,
からの続きを期待していただけに,肩すかしのようで中に入って行きづらかったです.

また,惨い最後を見ていると,語られた生い立ちや人物像がこのための前フリに思え,
いい人を酷い目に遭わせて衝撃を与えるという,同じような展開にも少し食傷気味です.

このほか,アメリカ大統領の稚拙な言動や,各国首脳らの激論も芝居じみて安っぽく,
自殺や善と悪について,時に信仰の概念を交えて語る様子は抽象的でピンとは来ません.

その『悪人』とされる女は,ギリギリまで姿を見せない中でも不気味な存在感を漂わせ,
またもや強い怖気と絶望を残しますが,それ以外は全体的に迂遠で冗長に感じられました.
バビロン 3 ―終― (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:バビロン 3 ―終― (講談社タイガ)より
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No.2:
(3pt)

3巻で完結ではありません

今までは日本が舞台でしたが、3巻はアメリカが舞台になっています。
登場人物もアメリカサイドがメインになり、主人公正崎の出番も減少。
良くも悪くも、今までと雰囲気が異なっています。
ラストはいよいよ…な展開になります。
バビロン 3 ―終― (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:バビロン 3 ―終― (講談社タイガ)より
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No.1:
(3pt)

バビロンとして読むとイマイチか? ※ネタバレ含む

まず、第二巻の暗黒的なカタルシスが個人的には凄い好みで、この三巻はとても楽しみだった。
 正解するカドが、なんかこううまくいかなくて、世間的な評価が微妙な感じでも、その感情は薄れなかった。
 で、読んだのだが……、まずこの巻は主人公が交代している。俺はあくまでバビロンは正崎善と曲世愛の物語だと思っているので、巻の大半が別の主人公の視点となるとかなりテイストが変わってしまったという感はある。
 ともあれ今巻の主人公アレックスの人物像も嫌いではないのだが、ただなんかこうスケール感がちょっとうまく行ってないような……。
 前巻から齋開化の自殺法関連は、曲世愛と比べて映えないと思っていたのだが、都市法として自殺法が世界各都市で制定されたとか言われても、それは安楽死の延長線上のようなものなので、そこまで事態の緊迫はない。いや、異常事態なのだが、やっぱり曲世がどう動くかわからない緊張感が全体に張り巡らせられていた方が、読んでいて面白い。いくら曲世が魔法のような力を持っているとは言っても、それで世界の法律を変えていくとなると荒唐無稽な感が強くなってしまうし、やはり曲世はサイコパスな殺人鬼としての切れ味を二巻のように魅せつけてくれた方が映えると思う。自殺法があくまで中心、って感じになっちゃうと法制定の為の政治劇みたいな感じになっちゃって、しかも展開がかなり静的。
 G7のサミットで善悪について語るというのは、やはりTPOを鑑みても場にそぐわない感じが強かった。善悪というのは個人が哲学として考えるというのならいいだろうが、政治的に考えるものじゃないだろうと感じてしまう。
 物語の進行という意味では、この物語内での『善』と『悪』という言葉が定義されたのは確かに進んだのだけれど、そこに至るのがアメリカの大統領である意味は果たしてあったのか。ある真理に辿り着いても結局曲世に殺されてリセットがかかるなら徒労の感が強い。
 自殺法は世界全体に適用され得る安楽死の延長線――だが、曲世の能力と比すると生温過ぎる。
 曲世の能力はもはや超能力じみた相手を終わらせる能力――しかしそれは個人の異能であり世界に適用できるものではない。
 この二つが上手く噛み合っていないので、世界のスケール感の調整がうまくいっていないように感じる。
 サイコパスな殺人鬼の特性がうまく映えるのはある程度クローズな領域だと思うので、あくまで舞台は日本、主人公は正崎のままでやってた方がよかったんじゃないだろうか。
 バビロンもこの三巻のラストでいよいよ世界規模みたいな展開になってきた訳だが、曲世愛の過去みたいなのは二巻で、この三巻では自殺法が世界展開するような話をやっていて、この先一体何の話をやるのだろう、という感じもする。話のスケールが広がり過ぎてしまったために収拾が難しくなってきていると思うのだが。これから正崎と曲世の関係性の決着をつけたところで、それだけでちゃんと物語のオチがつくのだろうか?
 あと、自殺はあくまで個人的な問題に紐づくものだから、感覚的にはアメリカの誰かさんが死んだところで「じゃあ自分も」とはならない気もする。

・正崎が主人公じゃない
・G7のサミットで善悪という抽象的話題をテーマとする
・自殺法のスケールと曲世愛の殺人の異様さがそれぞれ噛み合ってない気がする

 個人的にはしっくりこない巻だった。野崎まどは単巻で密度高めで話をまとめた方が面白いのではないか? と思い始めている。
 曲世は沢山終わりが見たいというが、自身の能力は強力な強制力を持つ洗脳能力なのに、世界に対してはあくまで個人個人に自殺の権利を与えるに過ぎない自殺法でいいのか? 安楽死の延長線上に過ぎない自殺法の制定は彼女の理想の世界に繋がっているのか? ここら辺が違和感で、彼女が齋開化とずっと行動を共にしている理由もよくわからない。
 自殺法に関しても、『なるほど、こんな風に変化した社会を見せたかったのだな』と次巻以降で納得できるといいなと思ってはいるが……。
 ともあれいかにも終わりそうなタイトルなのに終わらなかったから次巻にほどほどに期待。
バビロン 3 ―終― (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:バビロン 3 ―終― (講談社タイガ)より
4062940728

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