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イン ザ・ミソスープ
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イン ザ・ミソスープの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全76件 1~20 1/4ページ
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| 全体の7割まではヒトコワ、サイコホラーだが、終盤になって急にトンデモな描写が連発される 具体的にはフランクが店で大立ち回りするシーンだが、血が飛び散ってサイケな模様を描いたり、フランクが瞬間移動したり、殺された人が笑顔だったり、刺された人がそのままピアノを弾いていたり、(あまりにバカバカしくて萎えたので正確に覚えてる自信はないが、こういった類の荒唐無稽さ)といった具合に、急に現実ベースじゃなくなる 終盤に来てぶん投げやがったなぁ、と思いつつあとがきを読んでみると、どうやら本作は娯楽ホラー小説ではないらしく、登場人物たちは日本やアメリカのメタファーであり、西洋の個人主義と日本人の精神性について何やら語るのが目的だったようです 悪の教典と並べてサイコホラー小説のくくりで紹介されてるもんだから、てっきりそういうのだと思って読んじゃいましたよ 真面目な推理小説だと思って読んでたのに、宇宙人の超テクノロジーが出てきたら萎えますよね そんな感じです | ||||
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| 主人公は主に外国人を対象に風俗のガイドをしているが、不気味な外国人をガイドすることになる。その不気味さがなかなか描写しており、正体がわかるまではドキドキしながら読むことができた。でも正体がわかってからそこまで面白くはないなと言う感じ。途中までは非常に良かったが最後は微妙。 ファンならおすすめ。 | ||||
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| 残忍な描写があるからそこだけ注意 | ||||
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| 外国人にとって発酵したミソスープは異様なのだろうか。 | ||||
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| 読み進みません。 | ||||
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| ケンジが直感で違和感を感じたフランクは、本当にあの女子高生やホームレスを殺した犯人なのか・・?とドキドキしながら最後までケンジの頭の中のミステリーで行くのかなあと思っていたら、途中からフランク正体現す。そこから急激に狂気が表面化して、おかしいのはどっちなんだ、とつい考える。 フランクのセリフには句点がない。終盤に出てくる句点無しの4ページに渡る独白。 「・・・基本的に、ホラー映画が好きな人は退屈な人生を歩んでいる、刺激を欲しがっていて、そして彼らは、安心、したいんだ、(中略)この世から、ホラー映画が消えてしまったら、想像力の不安を解消してくれるものが一つなくなって、多分猟奇殺人は飛躍的に増えるだろう、ホラー映画を見て殺人を思いつくようなバカは、殺人のニュースを見ても殺人を思いつくものだよ、・・・」 フランクの催眠術にかかるまいとしていた主人公のケンジは、これを聞きながら結局は催眠術にかかっていたのか。いや、催眠術にかかってしまったのは読者の方かもしれない。なんだかフランクの行動が「仕方なかったのだ」ということに納得しそうになってしまうのだから。 村上龍の小説は、読んだ後にいつも後味が悪いのについつい手に取ってしまう。なんだろう、麻薬みたいなものだ。 こういう世界を頭の中に持っていて、それを出すことによって自身の狂気を発散させているのではなかろうかとすら思ってしまうのは私が凡人だからだろうか。 最後に渡される白鳥の羽はフランクに取っての「自分」の始まりを表す、彼に取ってお金よりもずっと大切なもの、って言うけれど。 いや。いやいや。3日間のアテンド代払っていけ・・とほんとは思ったんじゃないのケンジ?!フランク、「友達」ならちゃんと払えや笑 | ||||
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| 商品は少し古い様子がうかがえましたが、内容のインパクトに圧倒されました。神戸の少年殺人者事件が執筆中に生じたとのことで、快楽殺人に至る経緯とその心理の詳細がしっかり書き込まれていました。 | ||||
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| 最後までドキドキさせられた感じです。他の村上龍さんの作品も読みたくなりました。 | ||||
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| 好きだ。 | ||||
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| 感想…①ストーリーは単純だし、たった三日間の話ではありますが、ケンジの見たものや感じた心情がかなり細かく描かれています。しかしその内容や、フランクが単調に?話す内容などはだらだらとながったらしくて、ページを開いたときに段落変えもなく長々と書かれている文章をみるとちょっとつかれます。②フランクがパブで五人に殺戮を行うシーンは、現実感から遠のいてなんか怖いけど、しかしストーリー中でフランクに殺されたひとたちは、読者がみてもべつに好きになれない、というかさほどかわいそう・気の毒といった感情もわかないキャラクターたちだし(これはケンジ目線・ケンジの心情で描かれてるためですが)。フランクがほんとうに悪だったのかは読者正直にもわからない。悪意のない悪というか…。③しかしジュンとケンジに直接的な危害がなくて、そこはよかった。ほっとした。④フランクはとびおりたのかな?それとも闇夜にまた消えたのか。⑤昔、映画化のはなし?があったみたいだけど、流れたのかな。 | ||||
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| 本作は、村上龍の超傑作群「コインロッカーベイビーズ」「愛と幻想のファシズム」「半島を出よ」「五分後の世界」などと比較すると控えめな小作品といった印象ですが、どのページを読んでも村上龍の文章だとわかる、村上龍オリジナルの文体は味わうことができます。 たとえば次のような文章があります。 「伝えようという意志がなければ伝わらない。伝えようという意志がなくても、あうんの呼吸で物事はひとりでに伝わるものだという中でずっと生きてきた人は緊急時にはパニックになって言葉を失い殺される」 「悪意は、寂しさや悲しさや怒りといったネガティブな感情から生まれる。何か大切なものを奪われたという、からだをナイフで本当に削り取られたような、自分の中にできた空洞から悪意は生まれる」 「普通に生きていくのは簡単ではない。親も教師も国も奴隷みたいな退屈な生き方は教えてくれるが、普通の生き方というのがどういうものかは教えてくれない」 示唆に富んだ文章でかつ力を持った文体です。 さて、本書に登場するアメリカ人フランクは、これまでアメリカ人に対してもっていた印象「気さくで無邪気で笑顔は親しみやすいが、アメリカ以外の価値観をイメージできず、いいと思ったものを積極的に相手におしつける」とはまったく違うもので、一見親しげでも奇妙に人工的な顔の表情で、第一印象から危険を予感させる人物だ。 「こいつらのからだには血や肉ではなくて、ぬいぐるみのようにおがくずとかビニールの切れ端がつまっているのではないか」と思うような相手と接し苛立つことはあっても、だからと言って相手を殺そうとは思わないし、殺したいと思っても実践することはない。 フランクはこれを実勢する。 本書は1997年に読売新聞夕刊に連載されました。 | ||||
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| 「限りなく透明に近いブルー」や「海の向こうで戦争が始まる」のような 圧倒的描写による強烈な衝撃を求めていましたが、物足りませんでした。 村上龍特有の文体、推敲を重ねた生々しいグロテスクな描写のなかに見えるキレのある美しさがなく、 安っぽさを感じてしまいました。言葉は過激なのに中身が薄く感じるのです。 脂の乗った作品だと、もっとリアルに惨く吐き気を催すようでいて風景は輝きハッとさせられ、 自分もその場でその残酷な光景を見ているような強烈な体験をさせてくれるのですが、 今作はドラマや映画のシーンを見ているようで現実感が薄かったです。 連載小説ということで手を加えられず仕方なかったのかもしれません。 また、所々挟まれた説教くさい部分は長ったらしくとてもつまらなくて嫌気がさします。 こんな作品を書ける人は他にいないし好きな作家さんなのですが、これはあまりできがいいと思えませんでした。 もっと丁寧に書いてほしかったという残念さがあります。 | ||||
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| 村上龍は純文学だと思われているが、スピード感のある文体がやや独特なのと、ときどき私小説のようなものを描く以外ではけっこう通俗的である。これはホラー小説だろう。だが風俗描写に優れており、リアリティは充分である。娯楽小説はこのくらい面白くあってほしい。 | ||||
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| グロテスクな描写に定評があるということでこの本を読んでみたが、物語の進むスピードがおそい。ケンジがフランクに違和感を強めていく段階であんなに丁寧にケンジの心情を描写しなくてもいいのでは?くどい。グロテスクな場面まで飛ばし読みした。確かにグロい。 | ||||
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| とうとう最後まで読んだ。すごく良かった。村上龍の『宮殿(限りなく透明に近いブルーに出てくる)』には、フランクも住んでいたのだろう。フランクという人物描写は面白く、また、この作品には『コインロッカーベイビーズ』と同様の、手厳しい(そして好ましい)反社会性もある。それが、読む人によっては救いをもたらすだろう。荘子曰く、沢辺の雉は百歩に一度水を飲むほど飢え渇いたとしても、それでも檻に飼われることを望まない。 だから…檻をやぶれ!!蹴破っちまえ。 | ||||
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| 大好きなサイコ、スプラッター系の話なのに、、、。 もっと濃い内容を期待してたのに、うっすぅ~い気がしました。 登場人物が極端に少ないのと、内面の掘り下げをしにくい内容だったので仕方ないかな。 せめてもうちょっと描写がグロテスクで美しかったらと思いました。 | ||||
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| 題名からすると身近な題材かと思いきや人間の深い暴力的欲求を描く内容でした。 外国人の視点から見る日本や日本人の理解できない部分が、時におかしく時に深刻に描かれ考えさせられました。 リアルな描写に気持ち悪くなりました。 | ||||
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| できない。 主人公の「ケンジ」は歌舞伎町の風俗の案内人。登場人物の「フランク」は「一応」観光客。 「ケンジ」が「フランク」を日本の風俗に案内する設定ですが、フランクは何しに日本に来たか謎。「ケンジ」がなんで風俗の案内人になったのかも謎。フランクが風俗店で事件を起こしますが事件の動機が不明で読んでてワクワクしませんでした。 | ||||
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| この連載が書かれていた頃が今に続く社会の中の一般人が普通に抱えている闇とでも言うものが表出して来た頃では無いでしょうか。そういう不穏な空気が著者にこういう作品を書かせたのか奇妙な現実との符号が妙に作品に生々しさを感じさせる気がします。殺人を娯楽的に行う事、自傷行為、多重人格など正に2017年現在も全くリアルさを損なっていないテーマが作品のそこかしこに配置されています。猟奇殺人というものとはまた違う個人の怨恨などでは無い当事者のみの理由に基づく快楽的娯楽殺人を描いているという点では相当に早いのでは無いでしょうか。勿論オウムのサリン事件などはこの個人的な快楽的娯楽殺人の流れでもあるんでしょう。当時の日本社会を覆っていた不穏な空気が歌舞伎町という地域を舞台に描かれている様で読み応えあります。読み応えあるのに軽く読み流せるのは著者の計算でしょうか。 | ||||
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| 残虐な手口で殺人を繰り返す外国人観光客フランクと、彼をアテンドする羽目になった主人公ケンジの数日を描いている。 フランクの怪異な容貌と虚言癖、不可解な行動に不快感を募らせながらも、時折見せる沸騰した怒りの様相に戦慄を覚えるケンジ。フランクの手による殺人を疑いながらも、逃げ出せないケンジは、ついに目の前で大量殺人の現場を目撃することになる。 おぞましさ爆発、圧巻の殺戮シーンは読みながら怖気をふるってしまった。 本作品はグロテスクなだけのサスペンスではなく、去勢されたが如くの今の日本人に対する著者の嘆きを感じる。読了しタイトルの意味を考えされられた。 | ||||
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