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イン ザ・ミソスープ
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イン ザ・ミソスープの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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| 主人公は主に外国人を対象に風俗のガイドをしているが、不気味な外国人をガイドすることになる。その不気味さがなかなか描写しており、正体がわかるまではドキドキしながら読むことができた。でも正体がわかってからそこまで面白くはないなと言う感じ。途中までは非常に良かったが最後は微妙。 ファンならおすすめ。 | ||||
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| ケンジが直感で違和感を感じたフランクは、本当にあの女子高生やホームレスを殺した犯人なのか・・?とドキドキしながら最後までケンジの頭の中のミステリーで行くのかなあと思っていたら、途中からフランク正体現す。そこから急激に狂気が表面化して、おかしいのはどっちなんだ、とつい考える。 フランクのセリフには句点がない。終盤に出てくる句点無しの4ページに渡る独白。 「・・・基本的に、ホラー映画が好きな人は退屈な人生を歩んでいる、刺激を欲しがっていて、そして彼らは、安心、したいんだ、(中略)この世から、ホラー映画が消えてしまったら、想像力の不安を解消してくれるものが一つなくなって、多分猟奇殺人は飛躍的に増えるだろう、ホラー映画を見て殺人を思いつくようなバカは、殺人のニュースを見ても殺人を思いつくものだよ、・・・」 フランクの催眠術にかかるまいとしていた主人公のケンジは、これを聞きながら結局は催眠術にかかっていたのか。いや、催眠術にかかってしまったのは読者の方かもしれない。なんだかフランクの行動が「仕方なかったのだ」ということに納得しそうになってしまうのだから。 村上龍の小説は、読んだ後にいつも後味が悪いのについつい手に取ってしまう。なんだろう、麻薬みたいなものだ。 こういう世界を頭の中に持っていて、それを出すことによって自身の狂気を発散させているのではなかろうかとすら思ってしまうのは私が凡人だからだろうか。 最後に渡される白鳥の羽はフランクに取っての「自分」の始まりを表す、彼に取ってお金よりもずっと大切なもの、って言うけれど。 いや。いやいや。3日間のアテンド代払っていけ・・とほんとは思ったんじゃないのケンジ?!フランク、「友達」ならちゃんと払えや笑 | ||||
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| 商品は少し古い様子がうかがえましたが、内容のインパクトに圧倒されました。神戸の少年殺人者事件が執筆中に生じたとのことで、快楽殺人に至る経緯とその心理の詳細がしっかり書き込まれていました。 | ||||
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| 大好きなサイコ、スプラッター系の話なのに、、、。 もっと濃い内容を期待してたのに、うっすぅ~い気がしました。 登場人物が極端に少ないのと、内面の掘り下げをしにくい内容だったので仕方ないかな。 せめてもうちょっと描写がグロテスクで美しかったらと思いました。 | ||||
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| 「外国人のための風俗ガイド」という主人公の職業設定が面白い。相変わらず、村上龍作品の主人公はいちいち場面場面考え過ぎで過剰に感じてしまうが、設定の面白さと深遠な狂気を内包したアメリカ人・フランクの強烈な人物像で読ませる。村上龍は単にフランクの暴力性や異常さだけでなく、主人公のレンズからフランクを通じて日本社会の歪みを描きたかったのではと推測する。しかし、主人公のレンズからあぶり出される風俗業界や東京の人々の歪みは「愚痴レベル」に思えてしまう。スレた風俗嬢などを叩くのはいいが、そこからスケール感がどうも広がらない。「日本人は他者に興味がないのだ」などと主人公は思想に耽るが、根拠が乏しい。 タイトルの「イン ザ・ミソスープ」のエピソードも消化不良で、とにかくフランクの異常さだけ際立ち、日本社会を別角度で見せてくれるような思想性は薄く感じた。それでもミクロ的に所々はっとするような上手い描写は見受けられた。 | ||||
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| 保守的さのどうしようもなさとそれに対する殺戮のボリュームがもっと欲しかったです。だからなのか味噌汁の下りが唐突に感じられました。そうすれば説教臭いとか安易な社会批判とか思われる余地はなかったと思います。 | ||||
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| バブル後の日本の社会状況や生活意識い対する強力な非難を比喩的に現した小説。 今となっては全くおもしろくないのだが、味噌汁状の生ぬるくしょっぱい私たち日本人の日常感覚は、15年でいい方へと変わることができたのでしょうか。 skのあたりを確認するためにも一読して見るのも面白いかもしれません。 | ||||
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| 本書で出てくるのは外国籍の連続殺人犯で、外国人の日本での個人旅行のガイドをやっている日本人の若者が絡むという設定。 この作品に限った話ではないが、この人の書く小説はビジュアル喚起力が凄く高くて、特に暴力的なシーンでその特質が最大限に発揮されるように思う。 本書においてもそうした特質は遺憾なく発揮されており、とにかくおぞましい殺人シーンがよく書けていて、まずはその技術に驚かされる。 殺人鬼の実在感も出ていると思う。気持ち悪かった。 ただし読み終わって感じるのは、なんとも説教臭い小説だなあということ。 著者の、日本人の持つメンタリティに対する批判意識とか嫌悪感が、登場人物の言動に露骨に反映されている。 非常に分かりやすい反面、小説的余韻とか深みには欠ける小説だ。 | ||||
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| 淡々として、さらに静かでいて、そして人の内面に潜む残酷性や、欲望などを描いている。(というような作品が多いが) 初めて読んだひとは、あまりのエグさに、吐き気を催すかも… でも、なぜだか中毒してしまうのが、村上作品。 社会の裏(人間の裏の心理)をこれでもかとばかり描いているので、精神的に弱っている時は読まない方がいいでしょう。 | ||||
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| 村上龍の作品はたくさん読んでいますが、この小説は面白かったです。 日本に観光にきた外国人に東京の風俗店をガイドする仕事をしている主人公が、ある日ガイドを依頼してきた白人の男性の仕事を請け負ったために大量殺人事件に巻き込まれていく、、、といった内容です。 ミステリー系のストーリー展開、殺人シーンのグロテスクな表現、風俗店のことも少しでてきたり、、、飽きずに読むことができました。 しかし、最後の展開が理解できなかったので☆3つ評価です。 ミステリー好きな方にはよいかも。(推理のトリックものではないです。) | ||||
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| 村上龍はどんどんダメになっていくとおもっていたが、その理由がこの本のあとがきでよくわかった。この国が酷い状態になっていくのに併せて文学としての存在を問いつづけている結果、酷くなったんだなと。酷い社会と隔絶してモノを問い掛けても誰も応えない。酷い社会に対するぎりぎりの闘いを村上龍はしているのかと思ったら、また応援したくなった。この作品はフィクションだけれど、書いている最中に神戸の事件があって、つまり日常がフィクションを追い越してしまう現代社会の狂気化へのスピードにどう対処していけばいいのか。あきらめるのは簡単だ。だからもこれからも闘って欲しい。 | ||||
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| 主人公は、来日してきた白人アメリカ人に、都内観光を提供する。実はそのアメリカ人は殺人鬼で……という小説。 村上龍独特のタッチは活きてますし、ラストも村上龍ソノモノの終り方でした。毒もなければ褒めるところもない、するっと終ってしまう小説でありました。 | ||||
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