■スポンサードリンク


イン ザ・ミソスープ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
イン ザ・ミソスープ

イン ザ・ミソスープの評価: 3.92/5点 レビュー 76件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.92pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全54件 1~20 1/3ページ
123>>
No.54:
(4pt)

面白かった

残忍な描写があるからそこだけ注意
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.53:
(5pt)

ミソスープが気になるな

外国人にとって発酵したミソスープは異様なのだろうか。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.52:
(5pt)

なかなか

読み進みません。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.51:
(5pt)

衝撃的な作品でした。

最後までドキドキさせられた感じです。他の村上龍さんの作品も読みたくなりました。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.50:
(5pt)

良い。

好きだ。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.49:
(4pt)

普通に生きていくのは簡単ではない。親も教師も国も奴隷みたいな退屈な生き方は教えてくれるが、普通の生き方というのがどういうものかは教えてくれない

本作は、村上龍の超傑作群「コインロッカーベイビーズ」「愛と幻想のファシズム」「半島を出よ」「五分後の世界」などと比較すると控えめな小作品といった印象ですが、どのページを読んでも村上龍の文章だとわかる、村上龍オリジナルの文体は味わうことができます。
 たとえば次のような文章があります。
 「伝えようという意志がなければ伝わらない。伝えようという意志がなくても、あうんの呼吸で物事はひとりでに伝わるものだという中でずっと生きてきた人は緊急時にはパニックになって言葉を失い殺される」
 「悪意は、寂しさや悲しさや怒りといったネガティブな感情から生まれる。何か大切なものを奪われたという、からだをナイフで本当に削り取られたような、自分の中にできた空洞から悪意は生まれる」
 「普通に生きていくのは簡単ではない。親も教師も国も奴隷みたいな退屈な生き方は教えてくれるが、普通の生き方というのがどういうものかは教えてくれない」
 示唆に富んだ文章でかつ力を持った文体です。

 さて、本書に登場するアメリカ人フランクは、これまでアメリカ人に対してもっていた印象「気さくで無邪気で笑顔は親しみやすいが、アメリカ以外の価値観をイメージできず、いいと思ったものを積極的に相手におしつける」とはまったく違うもので、一見親しげでも奇妙に人工的な顔の表情で、第一印象から危険を予感させる人物だ。
 「こいつらのからだには血や肉ではなくて、ぬいぐるみのようにおがくずとかビニールの切れ端がつまっているのではないか」と思うような相手と接し苛立つことはあっても、だからと言って相手を殺そうとは思わないし、殺したいと思っても実践することはない。
 フランクはこれを実勢する。
本書は1997年に読売新聞夕刊に連載されました。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.48:
(4pt)

なにか物足りない

「限りなく透明に近いブルー」や「海の向こうで戦争が始まる」のような
圧倒的描写による強烈な衝撃を求めていましたが、物足りませんでした。
村上龍特有の文体、推敲を重ねた生々しいグロテスクな描写のなかに見えるキレのある美しさがなく、
安っぽさを感じてしまいました。言葉は過激なのに中身が薄く感じるのです。

脂の乗った作品だと、もっとリアルに惨く吐き気を催すようでいて風景は輝きハッとさせられ、
自分もその場でその残酷な光景を見ているような強烈な体験をさせてくれるのですが、
今作はドラマや映画のシーンを見ているようで現実感が薄かったです。
連載小説ということで手を加えられず仕方なかったのかもしれません。
また、所々挟まれた説教くさい部分は長ったらしくとてもつまらなくて嫌気がさします。

こんな作品を書ける人は他にいないし好きな作家さんなのですが、これはあまりできがいいと思えませんでした。
もっと丁寧に書いてほしかったという残念さがあります。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.47:
(5pt)

一級の娯楽小説

村上龍は純文学だと思われているが、スピード感のある文体がやや独特なのと、ときどき私小説のようなものを描く以外ではけっこう通俗的である。これはホラー小説だろう。だが風俗描写に優れており、リアリティは充分である。娯楽小説はこのくらい面白くあってほしい。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.46:
(5pt)

愛すべき殺人鬼の話(好ましい反社会性)

とうとう最後まで読んだ。すごく良かった。村上龍の『宮殿(限りなく透明に近いブルーに出てくる)』には、フランクも住んでいたのだろう。フランクという人物描写は面白く、また、この作品には『コインロッカーベイビーズ』と同様の、手厳しい(そして好ましい)反社会性もある。それが、読む人によっては救いをもたらすだろう。荘子曰く、沢辺の雉は百歩に一度水を飲むほど飢え渇いたとしても、それでも檻に飼われることを望まない。

だから…檻をやぶれ!!蹴破っちまえ。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.45:
(4pt)

リアルな描写に気持ち悪くなりました。

題名からすると身近な題材かと思いきや人間の深い暴力的欲求を描く内容でした。

外国人の視点から見る日本や日本人の理解できない部分が、時におかしく時に深刻に描かれ考えさせられました。

リアルな描写に気持ち悪くなりました。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.44:
(4pt)

村上龍さんの著作は10年以上経って読み直すと更に面白いのが多い様な。

この連載が書かれていた頃が今に続く社会の中の一般人が普通に抱えている闇とでも言うものが表出して来た頃では無いでしょうか。そういう不穏な空気が著者にこういう作品を書かせたのか奇妙な現実との符号が妙に作品に生々しさを感じさせる気がします。殺人を娯楽的に行う事、自傷行為、多重人格など正に2017年現在も全くリアルさを損なっていないテーマが作品のそこかしこに配置されています。猟奇殺人というものとはまた違う個人の怨恨などでは無い当事者のみの理由に基づく快楽的娯楽殺人を描いているという点では相当に早いのでは無いでしょうか。勿論オウムのサリン事件などはこの個人的な快楽的娯楽殺人の流れでもあるんでしょう。当時の日本社会を覆っていた不穏な空気が歌舞伎町という地域を舞台に描かれている様で読み応えあります。読み応えあるのに軽く読み流せるのは著者の計算でしょうか。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.43:
(5pt)

ただグロテスクなだけでなく

残虐な手口で殺人を繰り返す外国人観光客フランクと、彼をアテンドする羽目になった主人公ケンジの数日を描いている。

フランクの怪異な容貌と虚言癖、不可解な行動に不快感を募らせながらも、時折見せる沸騰した怒りの様相に戦慄を覚えるケンジ。フランクの手による殺人を疑いながらも、逃げ出せないケンジは、ついに目の前で大量殺人の現場を目撃することになる。

おぞましさ爆発、圧巻の殺戮シーンは読みながら怖気をふるってしまった。

本作品はグロテスクなだけのサスペンスではなく、去勢されたが如くの今の日本人に対する著者の嘆きを感じる。読了しタイトルの意味を考えされられた。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.42:
(5pt)

計算され尽くした不安感

本書を手に取って感じたのだが、まず冒頭から結末まで、常に読んでいて、不安で不快だった(村上作品は大抵そうなのだが)。
それも序盤・中盤・終盤と、それぞれ別種の不安感、不快感、焦燥感を覚えた。
フランクが主人公に嘘をつく場面から虫の居所が悪くなり、バッティングセンターに行く章、フランクが風俗店で性的サービスを受ける章と、
休む暇もなく、さきほどの章とは違う暗鬱とした感情を覚え、遂に2人で入店したお見合いパブで村上龍のお家芸であるグロ描写が開始する。
お見合いパブ内では、ミスチルの曲を必死で歌い、若い女性の歓心を得ようとするサラリーマンや、高飛車で無教養な女などが出てきて、読んでいてこれまた不快なのだが、それはフランクが彼らの惨殺を開始するカタルシスのための布石。
フランクは、昔収容された施設内で他の被収容者から教わった催眠術と、脳障害の影響か、異常に発達した筋力で店内の人間を次々と殺害して行く。
私はこのシーンの、ミスチルおじさんがフランクに鼻をライターで焼かれたにも関わらずヘラヘラして笑っている描写に、作家・村上龍への深い畏敬の念を感じざるを得なかった。
惨殺のシーンでは、追い込まれた人間の見せる異様な反応や、淡々と殺害を進めるフランクの手際に思わず笑ってしまうような場面もあった。これはグロテスクではなくグランギニョールと形容すべきか。
その後、主人公が交番の前で立ち尽くすシーン、フランクの家に宿泊させられるシーン、日本文化についての議論、そして主人公が恋人と会うシーンと、まだまだ読者は安寧する事が出来ない。
「村上龍の不快」を感じたい人にはお薦めの一作。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.41:
(4pt)

フランク・・・フォーエバー

「フランク」とはダメになってしまった日本人が、どこかで「死んだ方がマシ」と思ってる日本人が生み出した「偶像」「象徴」。それを村上龍は抽出した。
そういう「書かされてる」状態で生まれた彼の傑作は多い。
ゆるぎない裁定を下す。自然災害(ゴジラのような)みたいな(よく言えば「災害」ではないけど)
そして、そういう存在ではあるが「人間」であるがゆえに「除夜の鐘」で救われたいとも願う。
最後に「味噌汁の具になったようなもの」だと。何か「一縷の光明」を見いだしたのだろうか?
映画「ノーカントリー」(こっちが後)の殺人者とかぶる。「欲望」「幸福」「ぬくもり」など普通の人間が求めるものから遥かに逸脱し彼らが求めてやまないもの。
The Reality.
※現行の単行本のカバーにフランクらしき顔がデザインされてる。これはやめてほしい。イメージが束縛される。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.40:
(5pt)

おじさんはおじさんである事を認知したくない。

悲しい事件 酒鬼薔薇聖斗事件。
そこからあたらしい日本が始まったような気がする。
村上龍も そのことで 何らかの変化を感じた。それが この本のはじまりだ。    
日本の大きな「ゆがみ」。若い女性のもっている「アメリカ」のイメージ。
そして、日本の歴史にたいする浅い知識。
明石家さんま のからくりテレビの「ファニーイングリシュ」は、
痛切な日本の英語教育にたいする批判だった。
それでもジャパニーズイングリッシュで 立ち向かうしかない。
ミスチルをうたうおじさん。
なぜうたうのか? 
若い子にもてたいがため。
若いと言われたいから。おじさんはおじさんである事を認知したくない。
そこから、おじさん認知症となるのだ。
ケンジという20才になったばかりの青年。アメリカ人のピンクガイドをする。
そこに、フランクというちょっとくたびれた中年の登場。
多重人格者として、時折見せる不思議な表情。
このフランクの複雑な思考と行動が物語を牽引する。
突然の嵐のようにおこる殺人行為。
それから始まる告白。7才の時に 2人を殺人した。
「子供の殺人に原因はないよ。
幼児が迷子になるのに原因がないのと同じだ。
親が目を離したから?それは原因じゃなくて
子供が迷子になる過程のひとつにすぎない。」

ミソスープのふわふわしたスープに沈殿していくものが
心のなかにも 沈殿し、暴発する。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.39:
(4pt)

フランクの異常性

村上龍ならこれ、と知人に進められて読んでみました。
「限りなく透明に~」よりもずっと読みやすい文章で内容にも引き込まれてしまい、一気に読み終えました。

フランクの異常な行動や経歴も気になるが、それ以上にそうした異常さを通して眺めることで、日本の特徴が際立ってくるのが興味深かった。
特に、後半部の2人のやりとりで、信仰の対象としての神がおらず、惰性で生きる在り方が語られる部分は必読。

ストーリーとしては、過激な事件が起こっていく割にラストに少し拍子抜けした印象はある。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.38:
(4pt)

カバーも素晴らしい

物語としても非常に面白く、一気に読み進めました。
それにしても、このカバー絵は素晴らしいですね。
これほどまでに、フランクの不気味さを描けるとは。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.37:
(5pt)

現代に警鐘を鳴らす村上龍の傑作

村上龍は現代とともに歩む作家だということを気付かせる本である。欧米各国でも翻訳され評価が高い村上龍の傑作のひとつだろう。現代が投げかける問題に村上龍が答えている。今を考えてみたい読者にお奨めである。繁華街の風俗とか性について。あなたは、こんな現代をどうおもいますか?。考える答えのひとつがここにある。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.36:
(4pt)

良かった。

「限りなく透明に近いブルー」から、村上龍を読み始め、次に読んだのがこの「インザ・ミソスープ」です。

外国人専門の風俗店案内人のケンジが、フランクという男と客として関わる事になり、少しずつ、彼の異常さに気づきだす・・・、(フランクは、先日起こった女子高生殺害事件の犯人なのか?いや、俺の考えすぎか?)という、不安が現実のものとなっていく様を淡々と描いています。

「限りなく透明に近いブルー」でも感じられた、恐ろしくクールな文章が印象的でした。

村上龍、良いですね。
他の作品も読んでみたくなりました。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995
No.35:
(5pt)

今でも読めます

学生時代に何度か読んだ好きな作品です。

当時の村上龍は、「近代化終焉後の希望の喪失」みたいのがモチーフになっていて、
その集大成として、小説では『イン・ザ・ミソスープ』『希望の国のエクソダス』があり、
エッセイとしては、『寂しい国の殺人』が発表されたと記憶しております。

それにしても、あれから10年以上経ちましたが、何だか状況はあまり変わっていないように感じます。
今、本作を読んでも共感できる部分が数多くあります。
「恐れや悩みや不安を抱えていて、誰かにそばにいてもらいたいが、
絶対に話しかけられたくない。そういう人間が今後主流になっていく」
みたいな部分があったと思いますが、今はまさにそんな時代ですしね。
イン ザ・ミソスープAmazon書評・レビュー:イン ザ・ミソスープより
4643970995

スポンサードリンク

  



123>>
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!