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火車



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【この小説が収録されている参考書籍】
火車 (新潮文庫)

火車の評価: 3.95/5点 レビュー 532件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.95pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全382件 121~140 7/20ページ
No.262:
(4pt)

時代の匂いがしてきます。引き込まれます。

冒頭が見事で引き込まれます。不幸から逃げたくて必死な姿に胸が詰まる。この時代の、この不幸を書き留めた作者に敬意を抱きます。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
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No.261:
(5pt)

脇役も、作品が描く恐怖、展開もラストも一級!

数年前に読んで、面白かったという記憶がやたら強く、この度戻ってきて更に読み返したが、やはり強烈な印象の作品。

残りのページがどんどん少なくなるのに話がまとまり切っていなくて、「おいおいこの残りのページで、どうやって話を収束させるの!?」と、手に汗かきながら一気読み。

保や碇等のthe 漢!という人が出てくる一方で、井坂のようなプロ家政夫さんが出てきたり、今から20年前に、性差は今後社会でどんどんなくなっていく、多様化を認めざるを得ない社会になっていく、という予告のような気持ちになりました。

碇、井坂、弁護士や、郁美、保など、そこかしこに出てくるサブキャラクターが人間的で非常に魅力的。

また、ボケの話で井坂が智に話した「自分の人生が面白くないが故に、他人に意地悪することでその鬱憤を晴らす者がこの世には残念ながら居る」という話は子供によく話したと感心させられた。クレジットの話のように誰もが被害者(という語彙すら正しいか微妙だが)になることもあれば、他人へ冷たくすることで、鬱憤を晴らす加害者にもなり得る、そんな気持ちになった。

以下、若干ネタバレ

喬子が、喫茶店に到着し、こずえの席に着くまでは、まるで女王がレッドカーペットの上を歩くような、厳かな雰囲気すら醸し出していた。

喬子は、東野圭吾の『幻夜』の美冬を思い出させた。どこまでも生きる力を持った、そして孤独な女性。

ラストの含みを持たせた終わり方は、印象的でした。
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No.260:
(5pt)

今さら、何も言うことなしの「推理サスペンス」の金字塔

以前、一度読んだことがあります。今回又買いました。いつの作品だったか? 同名TVドラマ化されていたのを、たまたまBRレコーダーの中に見つけ、その出て映えに圧倒されたからです。本間俊介に上川隆也、相棒に寺脇康文、謎の女に佐々木希というキャストで、一切の無駄を排した上級のドラマでした。何度も見て、もう一度原作を読みたくなり購入したのですが、原作もいいけれど、TVドラマの出色の完成度に拍手です。殺人はあるのですが、表に出してこない、「行われたことに間違いはない」程度で、過不足なくドラマは静かに進行していきます。全体的にフラットで、大きな山場といって派手なシーンはありません。しかし、宮部みゆきの筆力でしょうね、途中で本を置くことを許さない、圧倒的な謎解きが秀逸です。
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No.259:
(5pt)

何度も読み返したい!

私の印象としてこの作品はスッキリと終わらない点に魅力を感じた。

奇妙な事件を調査に調査を重ね、少しずつ明らかになる真実。
しかし容疑者がどんな人物なのか、「こんな人なのではないか?」というのはあっても最後まで明らかにはされない。

どんな人物なのか?なぜこんなことをしたのか?
この謎は根本に置かれていた謎だったように思える。
そこをあえて語らず、作中にどんな人物なのか想像する材料は十分に用意して、あとは読者の想像に委ねているところが面白い。
読み返すたびに想像がさらに広がり、何度も読みたくなる。そんな作品でした。
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No.258:
(4pt)

終わり方に賛否両論はあると思う

物語の導入はサスペンス劇場のようなキーワードが読者の興味を引く。
「美人婚約者の失踪」「自己破産」「存在しない会社」「別人」「意味不明な写真」
そして「休職中のヤモメ刑事」。定石とも言える「謎」の連鎖が読者の心を鷲掴みにする。

弁護士によるサラ金地獄に関する説明は冗長すぎる。
物語も中盤を過ぎるとある一点の疑いを除いて全容が見えてくる。結末もその見える全容の域を超えないのが
残念。というか実際はヤモメ刑事が一つ一つ真実らしき情況証拠を潰してゆく感じで、最後にこれまで実像の
見えなかった犯人に辿り着いたところで物語は終わる。
この終わり方に賛否両論はあると思う。私も少し残念にも感じたが、どんでん返しがない限り、我々が推理し
た通りの顛末なのだろうと納得もできる。

東野圭吾の「百夜行」も最後に犯人に語らせなかったが、そこに至るまでの彼女たちの人生の有り様の方に
重きを置いたのだろう感じる。しかしやっぱり少し残念(しつこい!)

また私が途中で思ったのは、関根彰子と新城喬子が同一人物説である。もちろん作品中には全くそんなこと書
いて無い。しかし文中で一箇所「整形」というキーワードが語られる箇所があったので、てっきり伏線だと。
写真さえ無ければ同一人物説もまた少々の書き直しで完成出来そうだなぁとか夢想してみたりもした。

中盤以降全体的に冗長であったにもかかわらず読者の興味をつなぎとめたのは、弁護士事務所の人、事務器の
事務所の人、幼なじみ、刑事の同僚、子ども、通販会社の元恋人等々登場人物に良い人が多いからか?
新城喬子もそれほどの悪人とも思えないだけにやっぱり残念かなぁ?最後。
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No.257:
(5pt)

誰にでも起こり得ること

『・・彼女の身に起こったことは、ちょっと風向きが変われば、あなたや私の身にも起こり得ることだった。』
犯罪者や事故破産者それ以外にも会社の中で仕事ができない人、心を病んでいる人、そのように自分はならないと考えてはいないだろうか。
環境や風向きが変われば誰でも当事者になる可能性がある。それが本書全体のメッセージのように感じた。
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No.256:
(4pt)

脱帽!

何しろ、構成が凄い!普通の小説は事件になってから、謎解きが始まるのに、これは事件にするところから始まっていく。事件になってないから、普通の刑事が関わることはできない。というわけで休職中の刑事にする必要があるわけだ。だって刑事じゃないと調べられない内容があるから。そして読み進むにつれて、当時社会問題となっていた闇金、消費者金融、自己破産と切り込んでいく。更に最後まで犯人が現れない。宮部さんの「こういう構成でいくためには、登場人物をどうレイアウトすればいいか」という計算式が見えてきて脱帽です!面白いというより、関心してしまいました。
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No.255:
(5pt)

サラ金地獄に陥ったある女性の話

とてもおもしろかった。休職中の刑事の人柄がよく表現されていた。
だれもがサラ金に手をだすさま、そして抜け出せない地獄を丁寧に描写している。
自分を消し、幸せになろうとする主人公の気持がわかる。
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No.254:
(5pt)

悪とはなにか。

※ネタバレ含みます。

カード社会の怖さを思い知らされる作品で、非常に読み応えがありとても面白かった。
読後の感情としては、ただただ、悲しく切ない、なんとも言えない気持ちにさせられる。

作中で溝口弁護士が結果だけを見て判断するのは性急過ぎると言う。
そこに至らしめた背景を考えると、そうなったのは本人が悪いからだと言い捨てることは間違っていると。

では悪とはなにか?それは無関心さが生み出す産物なのではないかと思った。

社会全体としての無知や無関心が、救えるチャンスを見逃してしまっていることに考えさせられた。
極端な例にはなるが、110番、119番のシステムがあっても人々がそれを適切に使用する教育がなされてなければ、
知ろうとしなければ、救える命も、防げる犯罪もほとんどなくなってしまう。

新城喬子が置かれていた境遇でも、夜逃げをする前に父親が自己破産を申告すればそれで済んだ事だったのかもしれない。
溝口弁護士の言葉にあるように、多重債務者の中には真面目で気弱な人が多いという。
逃げ出してしまったことの負い目から、父親は自己破産のタイミングを失ってしまったのかもしれない。

新城喬子は他人に成りすましてまで生きた先に何を見ていたのか?
関根彰子と同じくただ幸せになりたかっただけなのか?
人の命を奪ってまで手に入れたそれを幸せと呼ぶことが出来るのか?
この二人の関係性を"共食い"と表現していた箇所は印象深かったです。

自分が新城喬子と相対した時に、彼女を責めることは出来ないと思う。
新城喬子という人間の影を追い、彼女の心情に思いを馳せる。加害者である新城喬子という人物に対して心酔してしまう。
これは主人公の本間も同じ気持ちだったと思う。

助けてあげたかった。新城喬子も関根彰子も社会の犠牲者だったのだ。
物語の登場人物にこれほど思いを馳せる作品はそうそうない。
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No.253:
(4pt)

その原因に自分がある可能性はないのか

世界では、毎日、いまこの瞬間でも、事件がおきている。

 本作を読んで一番感じたことは、それが起きてしまったことに自分は全く原因がないのかということだ。

 まず言っておくが、そんなことは絶対にない。
 地球の裏側で起きた事件に自分に原因があるということなんてあり得ることではないし、そんなことは考えなくてもいいことだ、と今までは思っていた。

 だけど、なぜそれが起きてしまったのか、どうすればよかったのかを考えることが大切なことだと、登場人物たちの言動からそう感じた。

 面白い作品であることはもちろんだけど、大切なことを教えてくれている作品なので多くの人に読んでもらいたい。
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No.252:
(5pt)

面白かったです。

人物の登場のさせ方に趣向が凝らされていて、イッキに読みました。
面白かったです。
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No.251:
(5pt)

冗長さは作品の個性です

冗長だとか、どうでもいいエピソ-ドが多いとか、もっと削れるのでは?(小学生の作文を添削する先生じゃないんだから、いくらなんでもプロの作家にこの感想はないと思う)とか、こういう内容を書いている人へ。
その気持ちはよくわかりますが、それが宮部みゆきなんですよ。
この作家の作風なんです。
いい悪い、好き嫌いは別にして、こういう作品なんですから、そこはもう仕方がない。
どうでもいいような描写を含めて、丸ごと作品の世界を楽しむ。
これができなければ、宮部みゆきの重厚な作品を読んでも楽しめず「長い、かったりい」みたいに感じるしかないでしょうね。
サクサク話が進む、どうでもいい描写は一切ない、そういう小説を探して読むしかない(そういうのあるのか?)。

個人的には宮部みゆきの作品で二、三番目に好きです。
一位は絶対的に「模倣犯」。別格。
次が「理由」とこの「火車」。
この頃の作品は本当に面白かった。
残念なのは近年の作品が全く面白くないこと。
同じ冗長さでも、初期作品はそのダラダラ感含め丸ごと作品を楽しめるのに対し、最近のものは苦痛になってくる。
才能ってどんな方でも枯渇するのでしょうね、きっと。
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No.250:
(4pt)

社会問題をさりげなくストーリーに織り込む手腕はさすが

消費者金融から逃れるために他人になりすました女性の悲しい話です。ミステリーしての完成度もさることながら、お金についてのリテラシーが不足しているために、罠に落ちてしまうリスクへの警鐘がストーリーにみごとに溶け込んでいます。

テレビをつければ、消費者金融のCMが絶えず流れています。それだけ利用者が多いということなのでしょう。日本では、諸外国と違ってほとんどお金に関する教育が行われていません。わずかばかりの知識が無いばかりに、借金を苦に自殺してしまうなど、不幸になってしまう人を少しでも減らそうとする宮部みゆきさんの熱い思いが感じられます。

その一方で、この本でも触れられているとおり、消費者金融やクレジットなどが、一大産業になっていて、利息収入を生活の糧としている人もたくさんいるのも事実です。

過払い金の取り戻しが司法書士や弁護士が活躍するようになった現在の状況は、宮部さんには、どう映っているのでしょうか。
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No.249:
(5pt)

最高傑作

2014年の今でもこの作品がこれまで読んできた小説の中で最高傑作だと思う。クレジット、戸籍問題を通して人間の本質が見事に描かれている。分厚い本にも拘らず次のシーンが気になりすらすら読める。そして衝撃のエンディング。この作品は最後の終わり方がこうだから余計に最高なのだと思う。ただ残念なのは、数年前にドラマ化されましたが主演の女優さんとエンディングが・・・
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No.248:
(4pt)

硬派な社会・経済テーマの中で、翻弄される人間を描いたこの作品は、他と一線を画すのでは

実態経済は実在する人であり、金融による信用創造はその人の影であると著者は喩える。

金融にはレバレッジ(梃)と複利という大きな力がある。少ない元手でもレバレッジをかけ(借金をし)て複利で運用し、それが上手く回れば、貧しい人でも一代で富裕層の仲間入りが可能だ。ではその逆はどうか。借金をして資産を購入したものの、その資産価値が大きく下落した場合、ともすればバランスシートは債務超過だ。そこから借金返済の為の借金に迄悪化すると、利息が利息を生む複利のネガティブな側面が襲いかかる。あとは坂道を転げ落ちるかの如く人生の基盤は脆く崩れ去る。

歴史を紐解けば、膨張した金融が収縮に転じた時に生じる破壊的なダメージは、オランダのチューリップの球根、日本の株式と不動産、そして昨今のサブプライムローンに端を発したグローバルの金融危機など枚挙に暇がない。

ただ、この物語に登場する人物は、何も私利私欲に塗れていた訳ではない。人並みの幸せを実感したかったに過ぎない。そんな素朴な夢を求める人にさえ、否そんな普通の人にだからこそ、金融は時に暴力的になる。

金融は社会が豊かになる上で必要不可欠であるし、彼らにも言い分はある。景気が良ければ貸し出しを増やし、悪ければ回収に走るのはビジネスとして当然であるし、利息もリスクの高い貸出先には高く設定するのは合理的だ。しかしそれでも、金融に翻弄された人を描かれると胃のあたりが痛む。

単なるミステリーと思って読み始めたものの、こんな面白くも示唆に富んだテーマが据えられているとは。眠い目を擦りながらもページを捲り続ける、そんなミステリーとしての魅力も十分であるが、硬派な社会・経済テーマの中で、翻弄される人間を描いたこの作品は、他と一線を画すのではと感じる。

そして、締め方も見事。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
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No.247:
(5pt)

今でも直木賞は「火車」でしょうと思う。

宮部みゆきの現代ミステリーは初期に傑作が多く、本書はその中でも別格である。

消費者金融、カード破産、その借財の取立てから逃げる様は悲哀を感じ、読み進むにつれ、謎の女性・新城喬子に、早くリアルタイムで逢いたいと思えてくる。勿論、喬子は悪い女性だが、事件の様相が明らかになるにつれ、ネガティブな魅力が増してくるのだ。そして関根彰子と喬子の接点が判った時は背筋がゾクッとしてきた。

あぁー早く喬子に逢いたいのに、宮部みゆきは、巧妙にはぐらかす。残りページ数がどんどん少なくなる。えっ、何、何・・・・。最後の最後の最後に出てくるではないか! 何と云う構成の見事さ。何、何なのだ、これは・・・・。

本書は直木賞の候補になったが、高名だと言われる選考委員が、犯人が最後にちょこっとしか出ないラストはいただけないと書いているのを読んだ時、何とも言えぬ脱力感が出てきたのを思い出す。結局、「理由」で直木賞を取ったが、やはり「火車」でしょう。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
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No.246:
(5pt)

読み価値ありです。

最後の最後まで謎に包まれていて、読み切るのがもったいない内容でした。
すっかり宮部みゆきのファンになり、別の作品も読んでますが、火車が今のところ一番のお気に入りです。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186
No.245:
(5pt)

東野圭吾の白夜行に並ぶ名作

2014年に読みました。 時代設定は古く、現在の法律下では起きないことかもしれません。 でも、それはあまり重要なことではないと感じました。 怪我で休職中の刑事が、親戚の男性から「失踪した婚約者を探して欲しい」と言われて探し出すことから話は始まります。 多重債務を抱え自己破産をした過去を婚約者から告げられた女性は、次の日にいなくなります。 女性の過去を洗い出し、足取りを追うと彼女の過去が少しずつ、薄皮をむくように明らかになっていきます。 決して語られない彼女の心理、そして苦しみから逃げ出すために犯したであろう彼女の許されない罪。 最後の最後まで彼女の視点で物語が語られることはありません。 最後のシーンでは、私も彼女に聞きたい、真実はなんなのかと... 読後に深い余韻を与える、もう一度読みたい名作だと思います。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186
No.244:
(4pt)

殺人の覚悟

確かに面白い。
が、結局自分の不幸な境遇を脱するために殺人を犯し、相手に成り代わるという部分に納得がいかなかった。
そこんとこ、よほどのハードル越えが必要なのでは。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186
No.243:
(4pt)

悲哀が伝わってくる

悪徳金融業者に追い回され、平穏な生活を取り戻すには他人になりすますしかないと思い詰めた女性の悲哀が、強烈に伝わってきた。
自分がなりすました女性にもカード破産の前歴があったのは、「皮肉な運命」か?
ただ、逃げた女性を捜すのが休職中の刑事という設定に引っ掛かった。怪我で休職中なら、療養に専念しろよ。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186

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