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火車



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【この小説が収録されている参考書籍】
火車 (新潮文庫)

火車の評価: 3.95/5点 レビュー 532件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.95pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全382件 81~100 5/20ページ
No.302:
(5pt)

宮部みゆき金字塔伝説

この「火車」をいったい何回読んだことか。

この小説を真似する人は後をたたないが、こういうトリックを考え付いた宮部みゆき先生はやはり天才である。
宮部作品は、読む力を養うにはとても良い。

テレビや映画では味わえない、自分だけの読後感、これは読んだ人にしか味わうことが出来ないだろう。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186
No.301:
(5pt)

心情

しいちゃんも新城さんもかわいそうすぎてつらい。
ことが判明してゆく経緯が複雑で筋を追っていくのも大変でしたが、これを文章だけで表現するってすごいですね。長いですが、引き込まれます。事件の当事者たちの直接の目線での記述はないのですが不思議なほど当事者たちの心情が想像されました。どうやってやっているんでしょうね?同種の筋書きで、対照的と呼んでよいほど当事者の心情をこれでもかと書き綴ってるものとかありましたけど、そうしたものよりよほど伝わるものがあったように思います。
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No.300:
(5pt)

犯人の人生にこんなに感情移入したのは初めてです。

ある女に殺人の容疑がかかり、休暇中の刑事が女を追いかけていくと、その女は過去に親の借金のせいで壮絶な人生を過ごしていたことが判明する。そして、女はそんな人生をやり直すために別人になり替わろうと、本人を殺していた。
犯人の女は、過去に壮絶な人生を過ごしていたにも関わらず、そんなことはみじんも感じさせない人物だった。自分がもしその立場だったら、だったらそんな風に生きていけるか。また、女は人生をやり直そうとして、借金取りからのがれながら婚約などもしていたが、婚約者は彼女の過去を聞くと、また、借金取りに見つかるなどすると、彼女の人生を受け止められなくなり彼女の前から去っていく。自分が婚約者の立場だったら、どのような態度をとるだろうか。
犯人に迫っていく、サスペンスとしてのストーリーもとても面白かったですが、犯人の人生の描き方も素晴らしく、思わず犯人に感情移入してしまうと同時に、自分がいかに恵まれているか思い知らされました。一晩で読み切ってしまいました。
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4101369186
No.299:
(4pt)

私たちの身近にポッカリ空いた、現代日本の闇を執拗に描いた迫力ある名作

淡々として起伏に乏しい展開だが、身につまされる話で異様な迫力を感じ、この大冊を一気に読まされた。かなり時代を感じさせる古い内容もあるが、クレジットカードの乱用や見通しの甘い住宅ローンで身の破滅を招くのは今でも十分あり得るし、個人的には背筋が凍るのを覚えた。犯人を執念で追い詰める過程の執拗な捜査の結末を何もわからないままに終わらせる手法は、読者の想像力を喚起して巧み。宮部みゆきの小説作りの腕だ。
 私たちの身近にポッカリ空いた、現代日本の闇を執拗に描いた迫力は大いに賞賛に値すると思うが、気になったのは誰にも悪意を感じられない人間の描き方。結局、取り立て屋が一手に悪を引き受けているわけだが、こちらは逆に「鬼」の一言で片付けられ、生身の人間ではないかのようだ。名作なのは間違いないが。
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No.298:
(5pt)

本書を読んだ時の夢中になった思いは、今でも思い出す

著者の初期の代表作ともいえる本書を読んだ時の夢中になった思いは、今でも思い出すことができる。他人に成り替わるストーリーは古くからあるがその詳細な方法と、カード利用による自己破産の背景をミステリーの手法で鮮やかに描き出しているお薦めの傑作。
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No.297:
(5pt)

火車は止まる ネタバレあり

すごく面白かった
最後犯人と出会うシーンで終わりますがその前に待ってるあいだ主人公が犯人と何を話そうというシーンがすごく主人公に入り込んでしまいました
それと保というさいご犯人の肩を叩くキャラがいますが被害者の幼馴染です。
主人公サイドの唯一の間接的ではあるが被害者です。そのキャラは幼馴染を殺したであろう犯人たいして最初は悪意を持ってました
ただ終盤に犯人も殺しといてなんですが被害者以上な地獄を持っており保というキャラも犯人対しては悪意のある発言は潜めてます
犯人はどうしようもないほどの孤独を持っておりこれは私の妄想ですが被害者の唯一の理解者たる人間だったのでしょうと思います
被害者も借金地獄で弁護士に幸せになりたかっただけなのにというフレーズが犯人にかぶり主人公達たちは多分それがわかってるんでしょうね。尋ねるより聞いてあげたいと言ってます。
私もそう思いました。犯人は人を殺してます、刑も下るでしょう、それでも犯人に幸せになってほしいと思いました
今まで何人かの男達が犯人の孤独を守ろうとしたがそれでは足りず、
全くあったことのない主人公達が犯人を追いかけ続け彼女の正体を捉えわかってあげることができ彼女を孤独から救ってあげれる存在になりました。

ps
ぶっちゃけ被害者って死んでるんですかね?
途中別の場所で生きてると思ったんですが最後学校行ったのを聞いてやっぱり死んでるのかなっと思いましたが生きてる説0?
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4101369186
No.296:
(5pt)

初出から四半世紀を経ても変わらぬ社会派作品

約四半世紀ぶりに手に取った作品。題材は当時のクレジットカードや消費者金融の闇ですが、これはキャッシュレスがより一層進んだ現在にも当てはまる恐怖を突いていると改めて感心しました。幾重にも張り巡らされた伏線、心理描写の巧みさ、多くの登場人物の設定。どれも流石の宮部女史らしく複雑でありながら読者を惹き付ける要素がふんだん。宮部作品未経験者にはおすすめの一冊。
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No.295:
(5pt)

宮部みゆき 最高!!

この本に出会って、宮部みゆきさんにはまった
夕方から読み始めて、止まらなくなり、飲まず食わず、翌朝読み終わった
読者の想定をはるかに超えてゆく展開に、鳥肌が立つ
元刑事が追っていく女性、犯罪者でありながら、最後まで自分の人生を捨てたくなかった、諦めたくなかった
誰も助けてくれない、追い込まれながら、必死に犯罪を重ねていく姿に自分だったら・・・と考えた
最初から最後まで手抜きなし!宮部みゆきは天才
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No.294:
(4pt)

自分の名前で普通に生きて行けるのはまず幸せなんだと思いました。

許されないことだけれど容疑者の過去に同情せずにはいられない主人公の心情の変化がおもしろく描かれている。
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No.293:
(5pt)

この本を読んで宮部みゆきファンになりました

昔、たまたま本屋で平積みになっていたのを読んで、衝撃を受けました。あの当時、ここまで面白い!凄い!と感動した現代サスペンスを読んだ事が無かったので。
それからは本屋にあった宮部みゆき作品を殆ど買い占めて読み漁りました。
本当に面白かった、思い出の一冊です。
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No.292:
(5pt)

単なるミステリーではない

この本は単なるミステリー小説ではありません。当時、問題となっていた社会情勢の一種であるクレジットカードの問題を題材に使用し、読者に問題提起を促す経済小説の一種だと思います。弁護士の話の中に、クレジットカードで破産する人はお金にだらしない人ではなく、普通の人なんだ。と解説するシーンを盛り込み、その後破産しかけた末路となった人物を物語のキーパーソンにしてストーリーを進めていく展開はとてもメッセージ性を感じました。
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No.291:
(5pt)

初、宮部みゆき作品です。参った!

「サラ金問題」をテーマに、全く接点のない二人の女性の繋がりを、足を銃で撃たれて休職中の刑事が紐解いていきます。この刑事の心理描写・心情を中心に枝葉を作らず、直球勝負のストーリー展開。次の展開が知りたくなって途中で手を休めることが全く出来ません。
伏線も巧みな上に不自然さがなく、お見事としか言いようがない。犯人像も話の進展と同時に少しずつ描き出されていきますが、単純な描き方ではありません。会話の中に絶妙な心理の綾を織り交ぜて、巧みな比喩や表現で描き出す筆力は本当に素晴らしい。(ちょっと無いように触れます。触れたくない方はここで…。)

 「『脱皮っていうのは-』『皮を脱いでいくでしょ?あれ命懸けなんですってね。《略》それでも、そんなことやってる。どうしてだかわかります?』《略》『《略》一生懸命、何度も何度も脱皮しているうちに、いつかは足が生えてくるって信じてるからなんですってさ。今度こそ。今度こそ、ってね』『だけど、蛇は思ってるの。足があるほうがいい。足があるほうが幸せだって。《略》この世の中には、足はほしいけど、脱皮に疲れてしまったり、怠け者だったり、脱皮の仕方を知らない蛇は、いっぱいいるわけよ。そういう蛇に、足があるように映る鏡を売りつける賢い蛇もいるというわけ。そして、借金してもその鏡がほしいと思う蛇もいるんですよ』」

 こんな表現をちりばめながら、少しずつ少しずつ犯人像を浮かび上がらせてくる。そしてついに犯人と…。
 終わり方に賛否がある様ですが、私は「お見事!」と快哉を叫びました。読んで後悔する人は、いないと思います。傑作です!
 
 宮部みゆき作品は、初でした。あまり推理小説を読まないので、きっと面白いけれどその後は印象に残らない作品ではないか?そう思っていました。だから今まで読まなかったのですが、読書家の友人が特にと薦めてくれたので、読んで驚きました。ただの推理小説ではありません。
 読み終わった後、面白かったので宮部みゆきの他の本を調べました。するといくつも「宮部みゆき ベスト10」なるものが存在しました。ファンが多いのですね。そして、その中のほとんど全てで本作「火車」がベスト1となっておりました。「山本周五郎賞」受賞作。
 こんな面白い本を知らなかったなんて!
 その後アマゾンで2冊をさらにポチっと購入してしまいました。
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4101369186
No.290:
(5pt)

最高傑作

懐かしいです。若いころ、数ページ読めば止まらなくなるからと当時の勤務先の先輩に渡されたのが最初でした。宮部みゆき先生のご著書を開いたのはそれが最初です。ミステリーとしての評価ばかりを聞いていたので、社会派的な内容に驚きましましたが、後半の怒涛の展開はやはり忘れられません。今回「この世の春」を拝読し、宮部先生の著書の残酷さにもう一度はまってしまいました。出会った頃の著書を再読し続けている次第です。「火車」がやはり一番であると思います。
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4101369186
No.289:
(5pt)

丁寧な心理描写により、一つ一つの引っかかりが少しづつほぐされていく感覚を持ちながら読み進めました。

僕はクレジットカードを4、5枚持っていますが、結局よく使うのはそのうちの2枚で、残りは何かのついでに作ったもので使っていません。

ネットで買い物をしたり、ETCを使ったりする上でクレジットカードは便利なものですが、簡単に割賦でショッピングができたり、キャッシングができたりする機能には、金銭感覚が崩壊しそうな気がして少し不安を感じたりします。

本書は、クレジットカードが日本で広く浸透した1980年代を舞台に、無計画なクレジットや住宅ローンなどによる自己破産と戸籍の乗っ取りを描いたものです。

丁寧な心理描写により、一つ一つの引っかかりが少しづつほぐされていく感覚を持ちながら読み進めました。
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4101369186
No.288:
(5pt)

面白かったです。

読み応えがあり面白かったです。また買ってみたくなりました。とても満足しています。
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4101369186
No.287:
(4pt)

面白い

時間がなく、まだ全部読んでないのですが、引き込まれます。
どうなるのか気になります。
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4101369186
No.286:
(5pt)

長編なのに

長編なのに、エンディングが唐突過ぎてすごい。

好き嫌いがあるかもしれませんが、個人的には最高の終わり方。

作者はきっと私たちに読み終わっても、未だ心の中で生き続ける小説となる。ってことかなぁ。

それぞれの登場人物が本の中で私たちを見て「にやっ」としているように感じています。

ところで、

作中で蛇の脱皮の話が心に引っかかりました。

視点が最高です。
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4101369186
No.285:
(5pt)

星4ですか?

江戸ものじゃない宮部みゆきさんの作品ではトップレベルの作品です。
個人的には頭3つくらい抜きん出てると思います。
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4101369186
No.284:
(4pt)

見事な社会派小説

宮部作品は初。
見事にまとまった社会派小説です。
伏線の張り方や謎の散りばめ方、それらの回収の仕方が抜群に上手い。
二ページに一つは必ず出てくる「喩え」がこの作者の真骨頂の一つなのだろうが、それらがため息が出るほど秀逸。上手い喩えと情景描写のおかげで、その街がどんな趣なのか、初めて出てきた登場人物がどんな奴なのかが一発でわかるようになっています。
それらがあまりに巧みなため、読者によっては一見冗長に思えることがあるでしょうが、作者が紡いでいる文章には無駄がありません。伏線も、何気ない一文に隠されています。
一点、クレジットカードに関する説明は、ここまで長ったらしく書く必要があったのか……と思いましたが、宮部はこの作品を書くうえで取材をしています。弁護士などから話を聞いた以上、彼らへの礼節として、多少なりページを割くことにしたのではないかと思います。
時代背景に関しては、二十年以上前の作品なのでやや現在では考えられないこともあるため違和感をおぼえるかもしれません。しかしいくら二十年前とはいえ、作中での個人情報の扱いがザル過ぎないだろうか(笑)。主人公が向かう先々で出会うほとんどの人物が主人公に好意的で、ポンポン情報を出してくれます。個人ならまだしも、企業などもその有様なので、個人情報にかしましい現代社会ではありえない光景です。
もっとも、その時代の空気感ではありうることだったのかもしれませんが……なにせ、この作品、私が物心つく前のものなので、私がそのあたりを語るにはフェアではないのかもしれません。
とはいえ、主人公の観察眼や計算高さもしっかり描写されているため、訪れた先で漏れなく情報を引き出せていることにもある程度必然性はあります。
上にも少し書きましたが、登場人物に関する描写が素晴らしいです。どういう人物なのかがすんなり頭に入ってくる。被害者の同僚の女性なんて、ぽっと出のキャラクターなのですが、彼女はこうやってブラジャーを脱ぎそうだ、という描写があり、笑ってしまうほどわかりやすくて脱帽した記憶があります。作者の見事な感性と描写力あっての作品ですね。
たくさん書かれている方がいますけれど、カードで破産した被害者についてやや過剰とも思えるほど同情的に描かれていることについては、私も同意です。
私を含め、被害者の境遇については、身も蓋もない言い方ですけれど、一言でいえば、「ただの馬鹿なんじゃないか?」と思う方が多いのではないでしょうか。それは間違っていないと思うし、作者もその認識はあったと思います。被害者と犯人について「共食い」だと本文には書かれていました。両者ともローン制度における犠牲者だと。しかし、両者には大きな違いがあるのも確かでした。
被害者が破産したのは言ってしまえば自業自得です。身の丈に合わないことをしたが故の破産。ところが犯人のほうは、まったくもって責任はありません。親の借金を背負わされた形なので。
ここに作者の何かしらの意図があると思います。もしこの二人の設定が逆なら、読者の大半はよほどの物好きでなければ途中でこの本を放り出したでしょうから。
被害者の浅はかさについても、それはそうだと認めている節もあります。そもそも浅はかなのが人間だ。民衆など、大半は浅はかなものだ。その多数の浅はかな民衆を食い物にして、犠牲にして、成長したのがクレジット経済ひいては日本経済なのだ、と。
被害者がアホウだと思えるのなら、それは幸せなのです。作中でも保が郁美に言われていましたよね。保の存在は、「あわれなローンの犠牲者」との対比の為のものなのです。主人公も被害者の破産に関しては冷ややかな視点を持っていましたよね。
カードの怖さやら利子のことやらに頭が回らない、否、回ったとしても歯止めが利かなくなってしまう哀れな人々。哀れではあるが、愚かだということを否定するつもりもない。だが、彼らの犠牲あってこその、こんにちの経済の繁栄なのだ、ということを作者は言いたかったのでしょう。
カードの怖さはもちろんですが、この作品の一番のキモは、ヒロインの存在でしょう。
中盤まで名前さえ判明しないこのヒロインは、ページをめくる読者の頭の中に強烈なポジションを築き上げます。その手腕が、宮部みゆきの真骨頂だとさえ思えます。生々しい人間たちを描き、その背後に見え隠れするヒロインを浮かび上がらせる。
読者の大半は、ヒロインを犯罪を犯した外道としてではなく、魅力的な女性として捉えたことでしょう(男性であれば殊更に)。そこにこの作品のエンタメ性が集約されています。
だからこそあのラストなのです。最後まで、あの女性がどんな顔をしてどんなことを話すのかは判明しない。読者が最も知りたがっていたであろう、ヒロインの素顔。それを明かさずに余韻を残して終わるのが、この作品にとっていかにベストな選択であるか。ラストについて文句を言っている方々が一番作者の術中にハマっているのですよ(笑)。
とはいえ、その後の展開について象徴的な一文を書いているのも、さすがとしか言いようがありません。ラスト一文に出てきた人名。それがその後の展開を最も象徴しています。
考えてもみてください。なぜ彼が「その役」を買って出たのか。なぜ作者は「その役」を
「彼に」任せたのか。そこを考えれば、ラストのあっさり感もすんなり受け入れられるものだと思います。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186
No.283:
(4pt)

なぜ借金をして生活しなければならないのか?

クレジットの恐ろしさを知る。
キャッシュカードとクレジットの区切りもついてないところにおもしろさがある。
なぜ借金をつくるのか。
そして利子とはなぜ増えていくのか。
ということについて真剣に考える必要がある。
車ローン、教育ローン、住宅ローンなど。
生きていく上で 知らない間に クレジットに取り囲まれている。
文章が直裁でよい。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186

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