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火車
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火車の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全373件 21~40 2/19ページ
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ある女の失踪と、そこに重なる欲望という名の心の闇。読んでいくうちに背筋が段々と寒くなってくるストーリーだが、休職中の刑事である主人公とその家族の、少しユーモラスな言動の描写は、読者に安堵の気持ちをもたらしてくれる。 はるか昔にバブルは崩壊し、このレビューを書いている時点では「失われたウン十年」などと言われて久しいが、本書は今読んでも面白い。そして何より、考えさせられる物語でもある。 「欲ってのは上手にかけ」とある人は言ったが、欲望というものは上手に付き合えば生きる力になったりするのだから、難しい。 ストーリー最後の書き方には賛否があるようだが(ちなみに、レビュアーの周りの人にアンケートをとってみた。少人数ではあるが)、私自身は結構好き。女を追ってきた主人公の疲労感までもが伝わってくるが、読み終えた後、女にいささかでも救いのようなものが訪れるだろうかと考えると…。 | ||||
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ずっと読みたかった作品だったが、物語の展開がゆったりしているのと、ラストの終わり方が「えっ、そうなん?」という感想である。1998年の作品で、今とでは、時代の変化もあるのだろうか。好みの問題か。 ただ、ミルフィーユのように、何層ものストーリー展開が1枚ずつ1枚ずつ、剥がれては新たな展開が見える、の繰り返しは、巧いと感じる。 一級の作家であることは言う間でもないが、好みの分かれる作品であろう。 | ||||
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歴史的な大傑作だと思います。 宮部みゆき先生の作品でも記念すべき小説です!20年前に読みました。 時代の闇を描いた素晴らしい小説です! 時代背景が当時の世相を背景としているので現代では古く感じてしまうのが残念ですね。 個人情報の取り扱いなど現在とは違うので感情移入出来ない方も多いと思いますが、20年前の出版当時は衝撃的でしたよ。 レビューを読んで頂きありがとうございました。 | ||||
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簡単に、クレジットカードで物が買えて豊かになったように、錯覚しているような自分に恐ろしさを覚えました。この本でそのことを学びました。 | ||||
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社会派ミステリの名作として君臨する火車。 宮部みゆき先生の傑作で当時のクレジットカードが齎す闇が色濃く描かれる。 平成になったばかりでクレジットカードの浸透は便利な世の中とマネーの流動によって経済を活性化させた。しかし光あるところには影。大きな光を浴びたこの一時の対面に起こった闇の深さを追求して行く。 行方をくらませた女を探す中で紐解かれる社会構造の溝と、それに嵌ってしまい抜け出すために何をしたのか。 被害者は誰か。加害者は誰か。社会の責任はあるのか。 今見ると「クレジットカードってそんな印象?」と疑問を持つ人もいるかもしれないが、どんな新しいシステムも陽と陰の一面を持つことを教えてくれる。便利さの後ろにある闇。 だから知識が必要になる。無ければ闇の中を彷徨いもがくことになってしまいかねない。まさに福沢諭吉の学問のすゝめではないか。今ある新しい何かにも一つ裏にある陰を知って考えてみるのも面白い気がする。 何とも悲しさ宿る社会派ミステリの結末は圧巻。 | ||||
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私の中でのベストワン! | ||||
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少し前の作品だが、読書好きな友人からのすすめで読んでみた。引きこまれた。借金の罠にはまり、人生を狂わされていく人々の悲哀と、社会の暗部が描かれている。誰が悪人、とも言えない。あるのは悲しい人々の物語だった。 また時を置いて読み返してみたいと思う。 | ||||
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もうちょい続きを読みたいと思った私は、野暮なのかな | ||||
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宮部みゆきさんの小説の中で一番好きで、ホラーよりも、サイコパスよりも怖い小説です。 身近で、どこにでいる人だけあって。文章も多分、多くの作家の中で、最高に自然に上手い方でしょう。謎を追う臨場感、そして、夢中になって読みす進め、自分がいつの間にか、物語の案内者である刑事と一つになっていた。「もう、やめよ、君も疲れた、僕も疲れた」と、同じことを思っていた。 どんなに足掻いても、どこまでも、どこまでも追われる恐怖。怖さ。 借金、ローン、連帯保証人、などなど、お金とは人を幸せにもするが呪いのように得体の知れない、実態のない恐怖。 | ||||
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僕は、一読者として、作中の女性の足跡を、 俯瞰した立場から面白おかしく読んでいたはず。 それが今、後ろからひたひたと聴こえてくるこの足音はなんだ…。 追う側と追われる側の立場が逆になってしまった。 こわい 振り向けない、振り向きたくない | ||||
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よくあるミステリーとは違い、犯人が誰か、ってところが謎ではないストーリーにもかかわらず、最後まで読ませるのは、流石ですね。面白かったです。 | ||||
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今の自分とは違う誰かに成り代わるために、身内がいない孤独な女性を殺して、死んだ女性の戸籍やら名前を使って生きていく殺人鬼を追う刑事の物語です。 全くの別人に成り代わる手口もそうですが、女性が人を殺めた理由も現実味を感じて恐怖します。 マイホームを無理なローンを組んで購入した父親に人生を狂わされて借金地獄へと落ちた女性や、そこまで追いやった闇金の執拗な回収が現実に起こりうる印象を与えるからです。 落ちるところまで落ちてしまった人を救う手立ては無いのでしょうか。 | ||||
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宮部みゆきの最高傑作は『理由』でも『模倣犯』でもなくこれだろう。 | ||||
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とにかく、このタイトルに興味を惹かれる。で、話はカード破産、借金を繰り返しながら行方をくらます女の話。 もうこの時点で読まずにはいられない。 でも確か、映像化にはなっていないと思う。そう、映像化にはしづらいのだ。その女の行方を追う、というのが8割の話だから。映像的にかなり地味になってしまう。 ラストは目に浮かんで、感心した。あぁ、こういう終わり方もあるのか、と。 | ||||
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俳優三浦友和の技を堪能しました | ||||
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宮部みゆきの世界に引き込まれました。 ストーリーはもちろんですが、ナレーションもよかったです。 | ||||
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面白かったです | ||||
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もともとこの作品は知っていたし、作品内容に関してわざわざ褒めることもないと思うけど、それにしても緻密に記述されそしてミステリを仕上げていることには感動できる。 時代背景はかなり前で、個人情報保護がすごく大切感よ。 audibleの聞き物としてですが、正直聞き始め三浦友和さんの声は淡々と、特に序盤はメリハリのない内容が続くこともあり聞きにくいわけではないけど頭に入って来なくて15時間難儀しそうだと懸念をしたのですけど、 ミステリが発動してからはいいですね。 本間さんの視点でやはり淡々と調査し話しそして類推していく感じ、一転してスウッと頭に入って来る聞き物として素晴らしかった。終盤へとどんどん盛り上がっていく中、周りの人々も本間自身も心をざわつかせ展開が加速する感じと、やはり地の文である本間視点の淡々とした記述が遠近法?修辞法?そんな何かにマッチする読み方で、特にラストの章は何度か聞き直してしまう位はまっている感じになっていると思います。 素晴らしい。 主人公視点の独白感の文章は自分みたいなラノベばっか読んでる温い読者にとっても馴染み深いものなのです。 ですが、それが故合わないと相当辛い聞き物になる経験は何度もする中、その意味で無難なラノベではないこの手の作品は結構自分としてはチャレンジではありましたが、やはり素晴らしいものでした。 | ||||
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三浦友和の朗読がよかった。おもしろくて一気に聞いた。しかし、最後はあっけなく、そのあとのストーリーが欲しかった、、、犯行がばれた時の反応が知りたかったしどうやって、殺したのかとかが気になって、、、 | ||||
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友達に勧められて初めて宮部みゆきさんの小説を読ませていただきました。 手がかりを掴んでいくたびに全く見えてこなかった道が少しずつ見えてくる感覚に襲われ、ページをめくる手が早くなっていきました。 犯人は残虐な殺人を繰り返しているのにもかかわらず、どこか恨めない人のように表現されているのがさすがだなと感じました。 | ||||
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