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火車



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【この小説が収録されている参考書籍】
火車 (新潮文庫)

火車の評価: 3.95/5点 レビュー 532件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.95pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全382件 281~300 15/20ページ
No.102:
(5pt)

「クレジットカードの怖さを知りますよ」

何でこの作品が映画化されないのかが不思議ですがまぁ、そのうちなるでしょう。と信じてます。クレジットカード関係のストーリーですけど犯人に追いついたようで追いつけない緊張感の裏で、個々のキャラが実に個性的で良かったですね。宮部作品の中でも非常に読み易いんじゃないでしょうか。絶対お薦めです。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
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No.101:
(5pt)

余韻の残るラスト

現代の地獄、人間の業や決して悪人ではない人間の何とも言えない醜い部分、ドロドロとした心理をあざやかに描いています。
余談ですが、私は宮部作品は火車から入ったので、宮部さんは業や情念を描く作家なのかと思っていたら、他作品はもっと軽妙な感じだったので驚きました。
それらの作品も面白いんですが、火車くらい怨念を感じる作品もまた読んでみたいです。
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No.100:
(4pt)

この1冊で宮部ファン

 宮部さんの小説には,押しつけがましい説明はなく,何気ない会話から事件の背景などを読み取れます。とても自然にすーっと入ってきます。宮部さんの小説の中の会話は,現代人が忘れかけている,あるいは気がつかない人情味に溢れています。この小説でも,子供達との会話が,ほのぼのとして,とても優しく,救いようのない犯人と被害者の状況とのコントラストになっています。この1冊で宮部ファンになりました。
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No.99:
(5pt)

最高傑作

90年代散文小説(ミステリーだけでなく)の最高傑作のひとつであり、一人の作家が一生に一冊書けるかどうかという作品だと思う。 特に優れているのはその疾走感と余韻である。 疾走感はいわばミステリーの必須品のひとつだからともかく、すばらしいのは余韻だ(いや、疾走感なくして余韻もないかもしれない)。 余韻こそは虚構の醍醐味だろう。この本には読み終えたあと、まるで時計の文字盤から数字がひとつ、とつぜん消えたかのような喪失感が残る。それでいて時計は、変わらずちくたくと時を刻み続けている。その音を聞きながら、読者は時計の消えた数字は「13」で、それは本来無かったのだ、ということを思い出す。そして一つの世界に暖かく包まれながら、その世界から追い立てを食う寂しさを味わうのだ。 余韻というものをここまで実現した推理小説を、僕はほかに知らない。
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No.98:
(5pt)

現代社会の恐ろしさ&誰もが陥る怖さ

本書「火車」は、カード地獄の事です。誰もがカードで決算をする今の時代、そして、気づかないうちに、たくさん買い物をしてしまっている…そんなお話です。カード地獄から逃げる人物とその心情をリアルに描かれてます。この本を読むと、カードでお買い物をする時に「今月いくら使ったっけ?」って自然と考えてしまいます。
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No.97:
(4pt)

宮部みゆきの代表作

宮部みゆきと言えばミステリーやSF、時代劇と言った幅広いジャンルで活躍している人ですがこの「火車」という作品は宮部みゆきのミステリー世界を堪能するのにもってこいのように思います。どことなく淡い感じ、しかし背筋を凍り付かせるような迫力があります。僕はこの一冊を期末考査前だというのに夜中まで勉強もせずに読んでしまいました。さてカード地獄という現在では一つの社会問題(?)を題材としたこの作品。犯人を最後まで憎みきれない、そんな作品です。宮部みゆきの小説ではいつも最後の終わり方が気にくわなくて少しがっかりしてしまう僕ですが今回は余韻を残し、かつこの後どうなるのだろうと想像させる感じで上手く締めくくれているのではないかと思います。宮部みゆきをまだ読んだことのない人、ミステリー小説を読んだことのない人、または読書人にまで多くの人が楽しんで読める一冊だと思います。
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No.96:
(5pt)

読後にいろいろ考えました

ゆっくりとした滑り出しから、後半に従って読むスピードがだんだん早くなっていきました。特に後半の数十ページは、どうなるどうなる?って感じでドキドキしながらページをめくりました。読後にいろいろ考えさせられます。特に追って行く女性のことを・・・見方によっては、消化不良的な終わり方でしょうが、通常なら不満を覚えるこのラストを逆にこれで良かったと思ってました。実際にこんな人生をおくっている人が、どこかにいるような気がして妙に感傷に浸ってしまいました。宮部さんの作品はこれがはじめてですが、しばらくはまりそうです。
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No.95:
(4pt)

カタイ、、、

 カタイですね、オモシロさは保障できる、という数少ない本。おまけに作者は、女性らしからぬ力強い筆致でぐいぐい、人間の奥底にあるどろどろしたものを掬い取って見せてくれて、なんといってよいか?脱帽です。 状況説明などもあいまいさをユルさず、くどいまでに現実的。う~む、こりゃ平成の松本セイチョーだわ。現代版「ゼロの焦点」みたいな印象です。
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No.94:
(5pt)

別人になれたら・・・

今話題のクレサラ問題に興味のある人は必読。破産!?失踪!!とぐいぐい引き込まれる展開の素晴らしさに圧巻。履歴書を偽ってでも、殺人しても別人になりすます。自分以外の別の人間にどうしようもなくなりたい。そんな事ができたら…。とにかく、面白い!!夜更かしして一気に読みました。
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No.93:
(5pt)

陽のあたる場所

職場がらみに、サラ金や会社関係の同僚や知り合いからから膨大な借金をこさえて、自己破産をして平然と生きている男がいました。それで、サラ金やクレジットのローンについて、怖いと思い調べていくうちに、この本の存在を知り読んでみました。ローン地獄などの点については参考になりました。一昔前の時代設定ではあるけど、それゆえに、現在の自己破産の多さというものがより実感できるなと思いました。失踪者を追う刑事が出会う、様々な登場人物。失踪者にまつわる真実を、彼らが登場人物が知ったらどう思うのだろう…そんな想像をしてしまいました。日陰にいた人間が、陽のあたる場所に出て行くのは生易しいことじゃない…以前読んだマンガに出てきたセリフを思い出しましたね。人間は、心のどこかで、違う人生を送ってみたい、もしくは過去を変えて未来を変えられたら、と思うもの。それを自覚しているなら、この作品に引き込まれるはずです。
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No.92:
(5pt)

ラストシーンに涙

まず、文章が読みやすい。特に会話文のやりとりに非凡な才能を感じます。この才能はどこから来るのかといつも思います。それと社会に対する認識がごく一般(普通)の人たちに合わせてあるのでそれがますます読み安い書物にしている。その読みやすい文章から、段々なんともいえない世界に引きずり込まれていきます。もう途中からご飯も食べず、トイレにもいかず読み続けることになります。なんとも切ない物語です。最後のシーンは涙物です。是非一読を。
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No.91:
(4pt)

読みごたえはあった。でも切ない・・・。

内容がわかりやすく、とても読みやすい一冊でした。女性にしか理解できないようなところも垣間見え、この女性の持つ魔性性は、暗い過去の産物なのかな?と思ったりして・・・。でも、結局この二人の女性が求めるものは、単なる普通の「幸せ」だったんじゃないかな。そして意外にこういう事は、身近に起きているのかもしれません。自分の幸せを手に入れるために、何かを犠牲にする。彼女の場合、その対象が人間だったというだけの話です。少しずつ彼女の足跡に近づくたびに、彼女の過去が少しずつ浮き彫りになる。読んでいるこちらもその限界ギリギリの精神状態を考えると、罪人であるにもかかわらず、一抹の哀れみを感じてしまいます。でもちょっと切なすぎる。読み終えても後味のいいものではありませんでしたね。
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No.90:
(5pt)

フィクションですよね・・・?

「この本を読まずして宮部みゆきは語れない!!」と本屋さんのおすすめ文が宮部みゆきコーナーにあったんで、買って読んでみました。思ったより暗い、せつない話でした。一家離散の話が衝撃的すぎて、涙がでて、こんなことって本当にあるのかな・・あったんだろうなって本当に怖くなりました。恐ろしすぎて、生々しすぎて、残念ながらもう一度読み返そうとは思いません。作品としては、すばらしいと思います。あのラストもよかったと思います。
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No.89:
(5pt)

社会小説であると同時に素晴らしいヒューマンドラマ

一生懸命生きていくことすら許されない自分の人生。そんな自分の人生に見切りをつけ、人並みに生きられるごく普通の人生を手に入れるために、ついに犯罪に手を染める彼女。遠い幸せの記憶、大切な親友、恋人、全てを捨てても彼女はそれを手に入れなければならない。ごく普通に生きてゆくために。しかしその先に待っていたものは・・・。彼女は、この本の結末の後、どうなっていくのだろう。一家離散やカード地獄といった金融の落とし穴を描いた社会小説であると同時に、素晴らしいヒューマンドラマでもある。
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No.88:
(5pt)

再び戻ってきました。本当に凄い。

この本を読んで以来、とりつかれたように宮部本を読み、しばらく京極本にハマってる間に、いろいろな書店で”宮部みゆきならコレが超おすすめ”的な札が立つようになっていました。初心に帰って再度読み、最後の数ページで再び鳥肌が、、、、きっと賛否両論でしょうが、続編を切に願うばかり。
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No.87:
(4pt)

気をつけないと休日潰しちゃいますヨ!

調査が進むにつれ明らかになる犯人像にぐいぐい「惹き」込まれました!信用社会が生み出す「利便」と「恐怖」。私たちの身の回りで起こってもおかしくない非常にリアルなミステリーです。またクライマックスへの運び方、読み終えた後にじわじわときます!
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No.86:
(5pt)

いい本でした。

普段ミステリーをあまり読まず、初めて読んだ宮部みゆきだったのですが、非常によかったです。作者の伝えたいことがとてもはっきりしていて、読者を感情移入させながら、しっかりメッセージを伝えるテクニックは素晴らしいです。カード破産をする人々を救おうとする弁護士が、その裏にある構造的な問題を語る言葉が重く、印象的でした。ごく普通の生活をしていたごく普通の人がちょっとしたきっかけで泥沼にはまっていくのを、すくいあげ、予防する。こんな仕事がしたいものです。
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4101369186
No.85:
(5pt)

ドキドキします

内容は一世代前という感じですが(当たり前か)手に汗握る展開であっという間に読み終わりました。
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4101369186
No.84:
(5pt)

ひょっとしたら、この手を使う模倣犯が出てくるかもしれん!

読み進んでいくうちに、「こうかな」「ああかな」と自分なりに推理していくのですが、結末は自分の考えていたものとは全く違うもの!!!参りました!と、言う感じです。先が気になって一気に読み終えてしまいました。あまりにあっぱれなトリックなので、「ひょっとしたら、この手を使う模倣犯が出てくるかもしれん!」と思ってしまいました・・・
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No.83:
(5pt)

すごい!!

 宮部みゆきの本はだいたい好きで読ませていただいてますが、そのなかでもこの『火車』は凄い良かった印象に残る一冊でした。少し難しい話がありましたが、どんどん吸い込まれていく感じがしました。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
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