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火車



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【この小説が収録されている参考書籍】
火車 (新潮文庫)

火車の評価: 3.93/5点 レビュー 538件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.93pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全385件 221~240 12/20ページ
No.165:
(5pt)

なぜ直木賞が取れなかったのかわからない

めちゃくちゃに面白い。
この作品がなぜ直木賞を取れなかったのかわからない。「ヒロインが最後まで登場しない」ということで低く評価した意見もあったというが、私に言わせれば、ヒロインが出てこないからこそ面白いと言える。
個人的には、著者の直木賞受賞作の「理由」よりもはるかに優れた作品である。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
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No.164:
(5pt)

火車

この作品を初めて読んだのは高校時代であり、読み返すきっかけになったのは、弁護士宇都宮健児という一人の人間の生き様に感銘を受けたからです。彼の姿を追ううちに自分の愛読書にたどり着いたのは運命のような深い感情の絆のようなものを無意識にたぐっていたからでしょうか。
彼の姿が宮部みゆきに重なり主人公に重なり私に重なりました。
テーマは主題そのまま、火車であり、人間の創り出した膨れあがりすぎた消費者金融の闇を解きほぐしていました。
闇の中には悪の存在ではなく普通の人間の姿が存在しました。
今の社会は膨張した闇を真剣に見据えることなく、何か自分以外のもののせいにして、深遠なる闇がどのようにして自らと一緒に創られたかを正視出来ていないように感じます。
膨張した闇が崩壊した時、私たちはどうそれを正視するか、もう逃げられない場面が目の前に存在しているように感じます。
大切なのは犠牲者を増やさないこと、人を人らしく扱うこと、そんな単純なことだと思います。
何か光の射す道を創らねば、そう思います。
個人的には、『死者は生者のなかに足跡を残してゆく。人間は痕跡をつけずに生きてゆくことはできない。脱ぎ捨てた上着に体温が残っているように。櫛のめの間に髪の毛がはさまっているように。どこかに何かが残っている。』という記述に何か得体の知れない感慨を覚えました。
ほんのひとくぎりの文章であるのにかかわらず、何か生きている人間の生々しい感情をつきつけられた感触を感じ、宮部先生の潜在的な生へのメッセージをうけとったような気もしました。
名作だと思います。
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No.163:
(5pt)

今二回目読んでます。

初めて読んだのは中学生のときでした。中学生には難しいカードや破産の話も、途中で投げ出すことなく読み切れたのは、この本に対していい評価をしていない方たちが言われている、本筋とは関係ないとか、無駄に長いとか言われる描写のおかげでバランスが取れていたからだと思います(天の邪鬼みたいですみません)。これを読み切ったとき、わたしは一生カードを持たない!と心に決めましたが、あれから十年、カードを持つようになってしまったので、下手な使い方をしないよう再度戒めとして読みはじめました。今度はどのような感じ方をするか、ちょっと楽しみです。宮部先生の描かれる人物は、皆人情味あふれていて、暖かい感じがするのでだいすきです。
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No.162:
(4pt)

ミステリー小説に稀有な哀愁のある作品

大分以前の作品なので大勢の方々のレビューで本書の内容は語り尽くされている。が、今も読み返して感じることは物語の底流に、他の宮部作品にはない哀愁があるということだ。これは「火車」特有の情感で、それを感じとれる読者はみな、宮部みゆきの最高傑作と評する。
大罪を犯さなければならなかった理由、計画しつくされた隠ぺい工作、冷徹な実行力など全てに、そうしなければ自分自身が生きられなかったのだ、という動機以上の切望がある。そのことによって、一言も語ることなく、姿もたった一度見せるだけの殺人犯のシルエットを浮かび上がらせ、一編のミステリーを推理だけに終わらせぬ、読者自身のロマンチックな想像力をかき立てることにも成功している。
最初に読んだとき、映画化されるのが楽しみだった。脚本をどう書くか、配役を誰にするか、音楽のイメージは…。主人公の老刑事、そして美しい殺人犯を演じた俳優たちにとっては、生涯の代表作になるに違いない。
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No.161:
(5pt)

人生を選べなかった人

虚飾のために借金を重ねた人間は自己破産してリセットできるのに、自分には何の責任もない親の借金から逃げることすらままならず、掴みかけた幸せも打ち砕かれ、人間として最も屈辱的な仕事を強制され、追い詰められた彼女は他人になるしか方法がなかった。恐ろしく用意周到で冷徹な計算の上に行われた犯罪ではあったけど、彼女はそれだけ強く「別の誰か」になることを望んで止まなかったのだと思う。親の過ちのせいでこんな哀しい犯罪に手を染め、一時は幸せになれそうだったのに失敗し、結局殺人犯として監獄生活を送ることになってしまう彼女。違う親に生まれていたら幸せだったろうに。「頼むから死んでいてくれ」と娘に思わせてしまった親の責任は非常に重い。闇の社会に別人として生きる女は「白夜行」とも通じるが、共犯すら作れない本当の孤独とはどれほどのものだろうか。本人の口からは何も語られないので、彼女の絶望の深さは読者が想像せざるを得ないが、完全犯罪が成功しても彼女の生きる闇が完全に明るくなることはなかっただろう。
小説としては文章が冗長的な部分があり、もっと簡潔に書いてもよかったのではないかと思うが、雲を掴むようなわずかな手がかりから「本当の彼女」に迫ってゆくプロットは圧巻。ご都合主義な部分もあるものの、あまりそう感じさせない上手さがある。具体的な殺害方法や死体の隠し場所が明らかにされないのは少し物足りなくもあるし、本人の弁が聞きたいとも思うが、この小説に於いてはそれらはさして重要ではない。
それにしても個人情報保護が問題になっている今ではこれと同じようなことはもうできないだろうが、今だったら当時はまだ普及していなかったインターネットで戸籍の売買情報なども得られるのかもしれない。闇はまだ存在している。
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No.160:
(5pt)

楽しめる一作

このミステリーがすごい!過去18年間でもっとも面白い本はこれだ!!で2位に入っていたため読んでみた作品。
これで2位なのかという驚きもあるが、作品自体はしっかりしたもので、最後の10ページほどはかなりの興奮と感動を感じた。
犯人の足跡を辿る展開は、ちょっと出来すぎの感もある。
だけど、最後のシーンで犯人の肉声(というか反応、言動)を読みたかった。といいつつ、やっぱり終わり方はあれがいいのかもしれない。
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No.159:
(4pt)

こわかった・・

新城喬子という得体の知れない怪物が、追うにつれリアルな一人の女性として輪郭が見えてくる。
ただのサスペンスではなく(若干とってつけたようではあるが)妙齢の女性の心理を描いている。
ただ、哀しい。
自立と孤独と将来と悩む年頃に読んでみてもいいと思う。
拒絶する前に、足りるということを知るべきだ。
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No.158:
(4pt)

本編ではありませんが

主人公の息子さんが歳の割に妙に語彙力持ってて苦手です。
大人ぶってる訳でもなく子供らしさもあるんだけど、
どこか背丈に合わない物言いをする気がするんですよねw
ゆとり世代以前の小学生ってこんな賢いもんなんでしょうか。
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No.157:
(5pt)

読み応え十分

暗い!けどおもしろい!…けどやっぱり暗い!
何作か読んだ宮部作品の中でも好きな方の作品です。
クレジット破産がテーマの社会派の作品です。
野球場の写真のところはネタを知っていたので
主人公が気付かないのがちょっともどかしかった。
後半の心理描写とかはうまいな思いました。
充分満足しました。
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No.156:
(5pt)

経済小説かも。

この作品はミステリーの域を超えて、経済小説といってもいいのかもしれません。
多重債務者になることはけっして特別なことでも、その人の人間性を否定することでもないんですね。
自分だって、いつこういう立場に追い込まれるかわからないのです。
この作品が上梓された頃はバブルが崩壊した直後ですから、よけいにリアルな作品として社会に受け入れられたのではないでしょうか。
また、この作品では人が誰しも抱えているであろう「孤独」についても、それぞれの登場人物ごとに描かれているように思います。
この「孤独」とのつきあい方が、その人の生き方を決めているのかもしれません。
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No.155:
(5pt)

みごとな筆

宮部さんの作品では一番気に入っている作品です。宮部さんの筆の表現力に感嘆いたしました。
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No.154:
(5pt)

初めて宮部作品のすごさがわかった

といっても宮部作品を読むのはこれが初めてなんですけどね。
いや、すごいです。評判がいいのは当たり前。太い綱をぐいぐい引っ張るような物語の牽引力。印象的なラスト。ただ、もう少し縮めることはできるかな?
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No.153:
(5pt)

なんとも言い表せない

火車、とても読み応えのある本当に読者を裏切らない表現にはいつも感動してしまいます。
宮部先生の書く小説は現代社会にある「踏み入れてはならない」部分にあると思っています。
でも、気づいたら踏み入れてしまった…。
とういう登場人物が身近に感じられる。
火車はそれがとても強いように私は感じました。
だから続きが早く読みたい、でも読み終えたくない。と思ってしまいます。
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No.152:
(4pt)

さらっとは読ませてくれない

扱ってるテーマがシリアスが故に、全体的に内容は重々しくなっている様な気がします。
その重さが、途中で読むのが辛くなる思いをわき上がらせます。
途中で放り出してしまう人も読んでる人の中にはいたんじゃないかと思います。
重さの理由の中には、宮部みゆきの説教性みたいな物が含まれているからじゃないかと。
お金が絡む問題で簡単には扱えない内容だと思い、宮部さんは随分と経済・金融に関して勉強した様です。
きっと、勉強する中で世の中に伝えたいこと、とかを書き入れたと思うのですが、それが少し説教臭くなっている、そんな気がします。
ラストの部分は、スラスラと読め、オチは非常に綺麗なしめ方でした。
ただ、それまでの部分が、非常に長い。
だから、読む時間が無くて長編が苦手な人には不向きな作品かと思います。
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4101369186
No.151:
(5pt)

ラストシーンが素晴らしい

ラストの数行がまるで詩のように美しくて、「あぁ、物語のすべてはこのシーンのためにあったんだなぁ」と感動しました。宮部作品は本作と『理由』しか読んだことがないですが、ほかの作品もぜひ読んでみたいと思います。
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4101369186
No.150:
(5pt)

見事!

親戚に頼まれた休職中の刑事が行方不明の女性を追う
ストーリーを簡潔に言ってしまえばこんなにも簡単なのだけれど、そうはいかない
借金、多重債務者にスポットを当てた作品なので、そういったことに無縁、無知な私にとっては難しい文章が多かったけれど、それに対しての法律などためになる情報を実に詳しく書いてあるので読んで損はない
ニュースではよく聞く言葉なのに、身近に感じる人はほとんどいないと思うけど、恐ろしいと感じる程自分のすぐ傍に存在することなんだとこの本を読めば分かる
学生向けのクレジットカードもある今、この本に書いてある出来事は決して他人事ではないのだ
作品の感想に戻ると、主人公が目的の女性を追う過程が少しじれったく感じる部分もあるけども、それが一層主人公の心情を読み取れる効果があると思う
かと言って終始どんよりとした雰囲気ではなく、主人公の息子や近所の人々との掛け合いが温かだったり、読み続けることが苦になることはなかった
一つ情報を得たり核心に近付くシーンがあると、主人公とともに「やった!」と感じるほどのめり込んだ
一歩一歩近付く様が本当にリアル
特に最後のシーンには本当にドキドキさせられて、読み終わったあとのずっしりとした達成感がとても心地良かった
温かい文章の宮部みゆきさんしか知らなかった私にはちょっとびっくりしたこの作品だが、やっぱり「さすが!」としか言いようが無かった
人に勧めたくなる一冊だと思います
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No.149:
(5pt)

面白かった。ラストの急展開にドキドキしました。

始めて読んだ宮部みゆきさんの本が「理由」だった。そして正直面白くなかった。もう宮部みゆきさんの本は読まないつもりだった。しかし「火車」を多くの人が勧めているのでしかたなくといった気持ちで読んでみた。面白かった。本当に面白かった。失踪した女性を捜すという小さな事件が少しずつ大きな事件へと発展していく。長い長い物語なのに飽きる事なく読み進めた。最後の数ページの勢いのすごさ。ゆったりと進んでいた物語が急展開する。このあたりは脱帽。長い物語を読んできたからこそ感じられるクライマックス。素晴らしい。この本は読んでおきましょう。
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No.148:
(5pt)

登場人物たちが生きている

休職中の刑事、その息子、家政夫を職業とする男性とその妻など、
独特のテンポをもった登場人物たちが、作品の中で生きている。
冒頭で、主人公の置かれている状況を地の文で説明するのでは無く、
自然な描写で読者に伝えたり、実際には物語りに登場していない、
失踪した女性の心理や行動を、女性の過去を調査する過程で描いて
いるのは、上手いとしか言いようが無い。
謎の女性が最後まで正体を現さないのもサスペンスを盛り上げる。
この作品で直木賞あげても良かったのではないかと思う。
秀作です。
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4101369186
No.147:
(5pt)

最高傑作

最新作の『楽園』を含む宮部みゆきの作品群の中で本書は最高傑作だと思います。読んでいて心臓がドキドキする場面が何度もありました。 かなり変わったラストシーンまではグイグイ引っ張られてあっと言う間に読めます。私は読書好きで沢山の本を読んでいますが、エンターテイメント性の強さにおいて本書は群を抜いていると思います。本職の弁護士さんが何か言っていますが、小説として楽しむ分には何の問題もありません。絶対に楽しめます。
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4101369186
No.146:
(5pt)

読んでないとわかんないような批評になっちゃった・・・

親戚の青年から突然失踪した婚約者捜索を頼まれたことから始まる
長い長い人探しサスペンスです。
他の方が言ってるように、カードによる多重債務⇒自己破産のスパイラルが背後にあります。
それは、この本の語り口だけで見ると少し古めに感じるけれども
今の時代でも、十分当てはまる大きな社会の闇です。
途中から、探し人の『彰子』は一人の女性というよりも
その闇をまとった時代の象徴のようになっていきます。
ラストで彼女がその実体を、本当にいるんだということをさらけ出したところで
その象徴性が失われて、急速に一人の女性を形作っていきます。
するとどうでしょう。何百ページも費やして、主人公と読者とが探し出した『犯人』
に対する感情がとても不思議なものに変わっていることに気づくはずです。
そこが気持ちの最高潮。だからラストはアレでよかったんだと思います。
すごく、不思議な犯人を仕立て上げることのできる作家さんだな、と思いました。
火車 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:火車 (新潮文庫)より
4101369186

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