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1934年の地図



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【この小説が収録されている参考書籍】
1934年の地図

1934年の地図の評価: 3.29/5点 レビュー 31件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全13件 1~13 1/1ページ
No.13:
(4pt)

戦前、戦後にかけて築かれたアメリカ人と日本人の友情が暖かい

1934年に大リーグチームが日本に来た際に通訳と世話係の日本人とスターでもない内野手との間に奇妙な友情が生まれた。しかし、来日の裏には日本の状況を調査するという使命が課せられていた。それを薄々感じていた京極はアメリカへ学会発表の際、調べまわり、真実を知る。友情が壊れかねない中、再び会う2人は、真相を語り始める。
1934年の地図Amazon書評・レビュー:1934年の地図より
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No.12:
(5pt)

息苦しい

最初から最後まで息苦しかったです。
登場人物の全てが戦争の被害者だと感じました。

悲しかったです。
死や絶望や挫折や…

子供達には、そんな思いをさせたくないと思わせるストーリーだったと思いました。

ありがとうございます。
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No.11:
(4pt)

面白い

戦争への感じ方は人それぞれでしょうがディックは悔いることが大きくいたたまれなかったのでしょうね。 大リーグの中にスパイがいたのは事実なのでしょうかね。真実っぽいですね。
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No.10:
(4pt)

帯の文句と内容が乖離していますが、内容は悪くないと思います。

普通に楽しく読めましたが、辛口批評が多いですね。野球好きか否かで大きく評価が分かれるとは思いますが。それにしても、帯の文句でかなり損していますね。サスペンスとは言えない、どちらかといえば昭和エンタテイメントなのに。
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No.9:
(4pt)

興味深いテーマと時代設定で読み応えがあります。

話の展開は全編淡々としてイマイチ盛り上がりに欠ける印象ですが、興味深いテーマと時代設定で、
淡々としながらも当時のアメリカと日本のカルチャーギャップを感じさせる描写が上手く描かれています。
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No.8:
(5pt)

あの特殊な時代を思う

堂場瞬一さんの本は前にも読んだことがあるのですが、これはその本とはまったくイメージが違い、歴史の話? 野球の話?とかなり戸惑いました。しかし、読みはじめてみると、さすがの堂場さん、すぐに物語に入り込めました。チャンドラーの話は前にテレビでちらっと紹介されているのを見たおぼえがあったのですが、謎が多く、その時にも興味をそそられました。スパイが暗躍する時代に生きた人々が少し身近になった気がしました。
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No.7:
(4pt)

謎解き要素は薄い

ユックリと話が進んでいきます。
戦争と 野球と国際的な友情。
戦争が友情を阻み、時を経て 再開をするけれど
アメリカからやってきた友人は何かを隠している。
舞台は色んな場所に変わっていき、その中で友情を模索していく姿はありますが、ミステリーとしての要素は薄い。
野球への関心が薄い私ですが、読みやすく 野球愛が深い本です。
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No.6:
(4pt)

う~~~ん、私はちょっと苦手な分野でした。

堂場さんの作品、かなり読んでいるのですが、本書は発売当時、テーマがあまり得意分野ではないことから読んでいませんでした。
今回、読んでみて・・・残念ながら、あまりことができませんでした。
前半のハードボイルドな感じも苦手で・・・
帯に書かれた「友情か、陰謀か?」男のロマンが好きなタイプの方には楽しめる作品だったかもしれません。
堂場作品の中では、私の好きなタイプではなかったのが残念でした。
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No.5:
(4pt)

引き込まれる物語

著者の本は初めてでしたがとても面白く読むことができました。ベーブ・ルースとともに日米野球に参加のため来日したディック。それに通訳として参加した京極。

2人の運命の転換と邂逅がとても興味深くハラハラドキドキしながら読むことができました。

野球を知っているとなお一層楽しく読めるとおもいますが、知らなくても充分に楽しめる内容です。

年代をズラして行くことで伏線を上手く張っているなと感じます。

とても引き込まれるお話でした。
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No.4:
(4pt)

野球好きに堪えるスパイ物語

野球 x スパイ物語という異色のインテリジェンス譚。ベーブルースご一行が1934年、日本に滞在し親善試合を行っている最中に、スパイ活動が発動されていたという、真偽見定まらない物語で、最後の最後まで引き込まれました。戦前における日米の若い研究者同士の友情と、戦後の再会、一枚の写真が物語る悲哀。罪を背負う米国人と、その罪を後になり知る日本人。物語中には年号が語られておらず、タイムマシンで幾つもの年代に飛ぶような錯覚を感じ、過去と現在及び未来が融合する。日本敗戦後72年の時を経て、日米関係の再考をも考えさせられる作品。最後のシーンは「フィールド・オブ・ドリームズ」を想起させるベタな展開のため、星一つ減らしました。しかしながら、野球に関する描写は、一度でもボールを握った者であるならば、堪えられなくなること請け合い。グローブを探しにアマゾンを検索したくなります。
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No.3:
(4pt)

野球好きなら楽しめる

私も野球が好きなので一気に読破しました。

ベーブルースのキャラクターに加え、著者の野球好きが随所に感じられました。
野球が好きな方であれば、さらに楽しめると思います。
戦前、戦後について描かれていて、少し物悲しい、寂しいような雰囲気で進行していきます。
ですので、読破後はもやもやが残るスッキリとしたものではありませんでした。

しかし、各々の考え方については考察の余地があり、読破後は考えさせられるものでした。
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No.2:
(5pt)

読んでよかったと思える本、人に薦めたい本

堂場氏の野球小説は味があって面白い。
今回はその野球を鎹にして、戦前と戦後15年を語っているが、
読了後父が1回だけ戦争について語ったことがあったのを思い出した。
私は70年代を小学生として過ごしたが、当時はプラモデルでは第二次大戦で使われた、
戦艦、巡洋艦、駆逐艦、ゼロ戦、戦車等を作るのが流行っていて、
TVでは「コンバット」というアメリカの戦場ドラマが子供達に人気があった。
書籍も真珠湾攻撃から日本が最初攻勢をかけた1~1年半までをドラマティックに描いた本が
子供達の間で人気があり、悪戯をして誰かを驚かせたときには「トラトラトラ我奇襲に成功せり」と叫んで喜んでいた。
(今だと大問題になりそうだが)
そんなことで遊んでいる私をある日見かねたのか、父が自分の戦争体験を話してくれた。
父は当時23区内に住んでいて、学童疎開を経験しているのだが、本書中の美浜同様、
汽車で移動中にアメリカ機の襲来を受け、汽車から逃げ出した際に、
体のすぐそばを機銃掃射が1列になってかすめていき、目の前で人が倒れて動かなくなるのを
実際に見たそうだ。
疎開先では地元っ子にいじめられ、いつもひもじい思いをしていたらしい。
終戦後もコメや食料の買い出しでリュックを担いで汽車に乗り、何度も往復したそうだ。
また、父の大の仲良しの友人の父親が陸軍中将で、15日に皇居前で自決したことや、
終戦時の玉音放送に涙を流し、小学校に戻った時、皆で無事を喜びながらも旧友の何人かがいないことに涙を落としたり、
再開後の授業で一番最初にやったことが、教科書に墨で線を何行も何行も引かされたこと、
教わってきたことが全て自己否定して行かなければいけない悲しさなどを静かに語ってくれたのを覚えている。
戦時中・終戦後毎日芋という生活が続いたこともあり、だから、芋を見ると色々思い出すのか、今でもサツマイモは食べられないでいる。
でも、その時の私は当然自分が生きている時代と戦時の時代が全くリンクせず、
ピンと来なかったばかりか、父親が機銃掃射を受けたことや腹切りを「すげえ」と思い、友達に自慢げに話していた。
そんな自分を見て話をしてもわからないと思ったのか、それっきり父は戦争のことは何も話さなくなった。
父は8月になると戦争・原爆関連のテレビは見ないし、ニュース番組でそれらが流れるとチャンネルを変えてしまう。
父の中ではひらすら忘れることが、戦争に対する折り合いの付け方だったのではないかと思う。
原爆・沖縄慰霊祭を行うことで戦争に折り合いをつけている(あるいは付けようとしている)人もいるだろうし、
父は東京大空襲で全てを失ったが、それを忘れることで、触れないことで折り合いをつけている(あるいはつけようとしている)人も大勢いると思う。
どれが正しくてどれが正しくないかというのはなくて、生きていく上で何らかの選択をせざるを得なく、
その選択は個人が悩み考え決めるものだから、誰にも何かを言う権利はない、というものかもしれない。
ただ、折り合いのつけ方(あるいは折り合いを付けようといまだにもがいているのかもしれないが)は人それぞれでも、
恐らく「あんなことは二度と御免だ。子供達や孫たちにはあんな思いはさせたくない」
という気持ちは同じなのではないかと思う。
本書を読んで、登場人物には登場人物なりの戦争・戦後があり、
父には父なりのがあったのだろうなあ、としみじみと感じるものがあった。
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No.1:
(4pt)

しみじみと心にしみる佳作です・・

堂場瞬一の野球小説が好きだ。決して派手さはないし、こじゃれた粋な描写もない。でも、野球を題材に、誠実に文章を書き連ねる作者の野球作品は、心の底から「野球が好きだ」という思いが感じられるのだ。
 本作で描かれるのは、現在は大学教授である二人の野球経験者の戦争の贖罪(傍目から見るとそう大した罪とは思えないところもあるが)であり、ほんの小さな出来事にすぎないかもしれない。しかし全編に作者の野球愛、そして主人公二人の野球への今も消えぬ未練、さらには前半挟み込まれる愛嬌たっぷりの、一方でもの悲しいルースの姿・・などが描かれ、全てが愛おしい。野球好きなら是非読んでおきたい佳作である。
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