寒い国から帰ってきたスパイ

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寒い国から帰ってきたスパイの評価:

4.08/5点 レビュー 84件。 A ランク

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平均点4.08pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全207件 101〜120 6/11ページ
No.107
(2pt)

読んでおくべき小説と思ったのだが・・・・・

スパイもの、探偵もののファンの一人としてスパイものの名著であり古典であるといわれている
この本を見過ごすわけにはいかない。
一度は読んでおくべきという、
いわば使命感に近い心情で読み始めたのだが・・・・・。

あくまでも私にとってだが「面白い箇所」「面白くない箇所」を繰り返しながら、
そして、私にとって面白くない箇所」が何ページにもわたり、
結局、中盤あたりで挫折してしまった。

途中で放り出してしまったのは、
ひとえに私の読み込む力のなさが原因である。
寒い国から帰ってきたスパイ (1978年) (ハヤカワ文庫―NV) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1978年) (ハヤカワ文庫―NV)より
B000J8P22Y
No.106
(2pt)

読んでおくべき小説と思ったのだが・・・・・

スパイもの、探偵もののファンの一人としてスパイものの名著であり古典であるといわれている
この本を見過ごすわけにはいかない。
一度は読んでおくべきという、
いわば使命感に近い心情で読み始めたのだが・・・・・。

あくまでも私にとってだが「面白い箇所」「面白くない箇所」を繰り返しながら、
そして、私にとって面白くない箇所」が何ページにもわたり、
結局、中盤あたりで挫折してしまった。

途中で放り出してしまったのは、
ひとえに私の読み込む力のなさが原因である。
寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
B000JAEIO0
No.105
(2pt)

読んでおくべき小説と思ったのだが・・・・・

スパイもの、探偵もののファンの一人としてスパイものの名著であり古典であるといわれている
この本を見過ごすわけにはいかない。
一度は読んでおくべきという、
いわば使命感に近い心情で読み始めたのだが・・・・・。

あくまでも私にとってだが「面白い箇所」「面白くない箇所」を繰り返しながら、
そして、私にとって面白くない箇所」が何ページにもわたり、
結局、中盤あたりで挫折してしまった。

途中で放り出してしまったのは、
ひとえに私の読み込む力のなさが原因である。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.104
(5pt)

私はスパイ小説ではなく、ル・カレ小説のファンだったのだ

大学生になったばかりの頃、本書を読んで魅了され、引き続きスマイリー三部作を読んでジョン・ル・カレのファンになりました。
当時の私は「自分はスパイ小説好きなのだ」と思っていたのですが、社会人になってしばらくした頃、ジャンルとしてのスパイ小説が好きな訳ではなく、ル・カレという特定の作家の作品が好きなのだ、という結論に達しました。
...いくら他の作家を読んでも、ついぞこの作家、この作品を超えるものに出会わなかったからです。

イギリス人らしさ、人間臭さがより現れている、という点で、個人的に好きな作品としてはスマイリーものの方が上ですが、スパイという特定の職業と、この特定の時代、国家--色々な要因がプロットに落とし込まれているストーリー展開の水際立った処理など、作品としてのインパクトとしてはこちらの方が上だと思います。古さについては、むしろこのくらい時代が変わってしまうと逆に気にならないで読めるのではないでしょうか。

その後も愛読者としてル・カレの作品は読み続けていますが、ファンのひいき目を抜きにしてお薦めできるのはやはり本作とスマイリーものです。スマイリーはイギリス人特有の価値観が鼻につくと思われる方もいらっしゃるでしょうから、まずはこちらをどうぞ。
寒い国から帰ってきたスパイ (1978年) (ハヤカワ文庫―NV) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1978年) (ハヤカワ文庫―NV)より
B000J8P22Y
No.103
(5pt)

私はスパイ小説ではなく、ル・カレ小説のファンだったのだ

大学生になったばかりの頃、本書を読んで魅了され、引き続きスマイリー三部作を読んでジョン・ル・カレのファンになりました。
当時の私は「自分はスパイ小説好きなのだ」と思っていたのですが、社会人になってしばらくした頃、ジャンルとしてのスパイ小説が好きな訳ではなく、ル・カレという特定の作家の作品が好きなのだ、という結論に達しました。
...いくら他の作家を読んでも、ついぞこの作家、この作品を超えるものに出会わなかったからです。

イギリス人らしさ、人間臭さがより現れている、という点で、個人的に好きな作品としてはスマイリーものの方が上ですが、スパイという特定の職業と、この特定の時代、国家--色々な要因がプロットに落とし込まれているストーリー展開の水際立った処理など、作品としてのインパクトとしてはこちらの方が上だと思います。古さについては、むしろこのくらい時代が変わってしまうと逆に気にならないで読めるのではないでしょうか。

その後も愛読者としてル・カレの作品は読み続けていますが、ファンのひいき目を抜きにしてお薦めできるのはやはり本作とスマイリーものです。スマイリーはイギリス人特有の価値観が鼻につくと思われる方もいらっしゃるでしょうから、まずはこちらをどうぞ。
寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
B000JAEIO0
No.102
(5pt)

私はスパイ小説ではなく、ル・カレ小説のファンだったのだ

大学生になったばかりの頃、本書を読んで魅了され、引き続きスマイリー三部作を読んでジョン・ル・カレのファンになりました。
当時の私は「自分はスパイ小説好きなのだ」と思っていたのですが、社会人になってしばらくした頃、ジャンルとしてのスパイ小説が好きな訳ではなく、ル・カレという特定の作家の作品が好きなのだ、という結論に達しました。
...いくら他の作家を読んでも、ついぞこの作家、この作品を超えるものに出会わなかったからです。

イギリス人らしさ、人間臭さがより現れている、という点で、個人的に好きな作品としてはスマイリーものの方が上ですが、スパイという特定の職業と、この特定の時代、国家--色々な要因がプロットに落とし込まれているストーリー展開の水際立った処理など、作品としてのインパクトとしてはこちらの方が上だと思います。古さについては、むしろこのくらい時代が変わってしまうと逆に気にならないで読めるのではないでしょうか。

その後も愛読者としてル・カレの作品は読み続けていますが、ファンのひいき目を抜きにしてお薦めできるのはやはり本作とスマイリーものです。スマイリーはイギリス人特有の価値観が鼻につくと思われる方もいらっしゃるでしょうから、まずはこちらをどうぞ。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.101
(2pt)

スパイの私小説&ドキュメント

新聞書評にル・カレ回想録が出ていた。
それを読む前に代表作とされる本書を
手にした。書評執筆者もル・カレを高く
評価する方であった。

スパイ小説の古典として、それまでの
スタイルを打ち破った作風で評価が高い
のだろうが、個人的にはほとほと退屈な
展開に途中何度放棄しかけたことか。
主要な登場人物の行動記録を "小説風"に
記述するだけ。と感じた。
小説風とは、ある場面で状況描写を離れ
登場人物の会話をただ挟むという意味で
ある。そもそも小説の体をなしていない。
はっきり申せば「だから、どうした」と
言いたくなってしまう内容。というのが
個人的な感想になる。
佐藤優さんの外交官物を読む方が最近の
話題に近いから良いように思う。

もっと面白い『小説』はいくらでもある
だろうとも思う。
フォーサイスのものも面白かったが、偶然
読んだ元F1レーサー、S.L.トンプソンの
『サムソン奪還指令』は当時の東ドイツ当局
とアメリカの手に汗握るカーアクション物。
読者に退屈する暇を与えない。
少なくとも、小説の舞台に読者を引き込んで
しまう魅力的な描写には唸ってしまったもの
だ。

残念ながら、この作品にそうした感激は無い。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.100
(5pt)

古典が持つ独特の原型性(始原性)を体した傑作

アメリカならハードボイルド小説、日本なら時代小説、そしてイギリスならスパイ小説といったところであろうが、007のような超人的スパイではなく生身の人間としてのスパイを取り上げ、国家と個人の関係性(=個人の感情をも利用し尽くす最終的な非人間性、非人道性)に関する犀利な洞察と告発を込め切った上に、二転三転するプロットで、騙す者と騙される者との攻守所を変えまくる虚々実々の駆け引きと法廷劇(圧巻は第22章)、そして男女の愛を描き切った、古典のみが持つ独特のオーラに満ちた真の傑作。(日本の推理小説でいえば、松本清張の登場とでもいったところか。長らく読もう読もうと思ってきた一冊ですが、この三連休でようやく宿願を果たせました。)

「死刑の宣告を言いわたされると、だれもがかえって元気づくといわれている。炎のなかへ飛び込んでいく蛾とおなじで、身の破滅と希望の達成とが同時に行なわれるわけだ。リーマスも胆をきめたとなると、それに似た感情が意識された。束の間のものとは知っていたが、しばらくは心のやすらぎを味わった。が、そのあとすぐに、また不安と焦燥がおそってきた」(176頁)。
「そこから、隣室の彼を見張っているのであろう。が、監視されたくらいで、動揺するリーマスではない。・・・ ぼんやりしていたのでは、ひどい目にあうこともあろうが、けっきょくそれは、相手がかれのうごきを注視していることのあらわれで、これがあることによって、かえって相手の手がかりをつかめるというものだ。・・・ わずかの隙に、かれらの正体を見てとることができた」(248~9頁)。
「けっきょく、みじめなやつは、おれたちふたりさ」(356頁)

宇野利泰氏の訳はところどころ意味が取れず、原文に当たりたくなったが、(私見では)後半はスムーズ。個人的には、1985年にベルリンの壁を訪問し、チェックポイント・チャーリー(Checkpoint Charlie)を越えて東ベルリン市街を歩き回ったときの記憶と重ね合わせて読みましたが、とにかく心にずっしりときましたね。星5つでは足りない、正にヨマシネの一作。
寒い国から帰ってきたスパイ (1978年) (ハヤカワ文庫―NV) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1978年) (ハヤカワ文庫―NV)より
B000J8P22Y
No.99
(5pt)

古典が持つ独特の原型性(始原性)を体した傑作

アメリカならハードボイルド小説、日本なら時代小説、そしてイギリスならスパイ小説といったところであろうが、007のような超人的スパイではなく生身の人間としてのスパイを取り上げ、国家と個人の関係性(=個人の感情をも利用し尽くす最終的な非人間性、非人道性)に関する犀利な洞察と告発を込め切った上に、二転三転するプロットで、騙す者と騙される者との攻守所を変えまくる虚々実々の駆け引きと法廷劇(圧巻は第22章)、そして男女の愛を描き切った、古典のみが持つ独特のオーラに満ちた真の傑作。(日本の推理小説でいえば、松本清張の登場とでもいったところか。長らく読もう読もうと思ってきた一冊ですが、この三連休でようやく宿願を果たせました。)

「死刑の宣告を言いわたされると、だれもがかえって元気づくといわれている。炎のなかへ飛び込んでいく蛾とおなじで、身の破滅と希望の達成とが同時に行なわれるわけだ。リーマスも胆をきめたとなると、それに似た感情が意識された。束の間のものとは知っていたが、しばらくは心のやすらぎを味わった。が、そのあとすぐに、また不安と焦燥がおそってきた」(176頁)。
「そこから、隣室の彼を見張っているのであろう。が、監視されたくらいで、動揺するリーマスではない。・・・ ぼんやりしていたのでは、ひどい目にあうこともあろうが、けっきょくそれは、相手がかれのうごきを注視していることのあらわれで、これがあることによって、かえって相手の手がかりをつかめるというものだ。・・・ わずかの隙に、かれらの正体を見てとることができた」(248~9頁)。
「けっきょく、みじめなやつは、おれたちふたりさ」(356頁)

宇野利泰氏の訳はところどころ意味が取れず、原文に当たりたくなったが、(私見では)後半はスムーズ。個人的には、1985年にベルリンの壁を訪問し、チェックポイント・チャーリー(Checkpoint Charlie)を越えて東ベルリン市街を歩き回ったときの記憶と重ね合わせて読みましたが、とにかく心にずっしりときましたね。星5つでは足りない、正にヨマシネの一作。
寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
B000JAEIO0
No.98
(5pt)

古典が持つ独特の原型性(始原性)を体した傑作

アメリカならハードボイルド小説、日本なら時代小説、そしてイギリスならスパイ小説といったところであろうが、007のような超人的スパイではなく生身の人間としてのスパイを取り上げ、国家と個人の関係性(=個人の感情をも利用し尽くす最終的な非人間性、非人道性)に関する犀利な洞察と告発を込め切った上に、二転三転するプロットで、騙す者と騙される者との攻守所を変えまくる虚々実々の駆け引きと法廷劇(圧巻は第22章)、そして男女の愛を描き切った、古典のみが持つ独特のオーラに満ちた真の傑作。(日本の推理小説でいえば、松本清張の登場とでもいったところか。長らく読もう読もうと思ってきた一冊ですが、この三連休でようやく宿願を果たせました。)

「死刑の宣告を言いわたされると、だれもがかえって元気づくといわれている。炎のなかへ飛び込んでいく蛾とおなじで、身の破滅と希望の達成とが同時に行なわれるわけだ。リーマスも胆をきめたとなると、それに似た感情が意識された。束の間のものとは知っていたが、しばらくは心のやすらぎを味わった。が、そのあとすぐに、また不安と焦燥がおそってきた」(176頁)。
「そこから、隣室の彼を見張っているのであろう。が、監視されたくらいで、動揺するリーマスではない。・・・ ぼんやりしていたのでは、ひどい目にあうこともあろうが、けっきょくそれは、相手がかれのうごきを注視していることのあらわれで、これがあることによって、かえって相手の手がかりをつかめるというものだ。・・・ わずかの隙に、かれらの正体を見てとることができた」(248~9頁)。
「けっきょく、みじめなやつは、おれたちふたりさ」(356頁)

宇野利泰氏の訳はところどころ意味が取れず、原文に当たりたくなったが、(私見では)後半はスムーズ。個人的には、1985年にベルリンの壁を訪問し、チェックポイント・チャーリー(Checkpoint Charlie)を越えて東ベルリン市街を歩き回ったときの記憶と重ね合わせて読みましたが、とにかく心にずっしりときましたね。星5つでは足りない、正にヨマシネの一作。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.97
(2pt)

原書で読めば星5個の評価になります。

『The Spy Who Came in from the Cold』は学生時代に、イギリス人の教授から借りて読みました。
 難解な小説で苦労しましたが、原書で読む喜びを教えてくれた最初の洋書です。
 二転三転するストーリーと衝撃のラストは、今でもはっきり覚えています。

 日本語版がKindleで出たので、翻訳がどうなっているのか気になり、読んでみました。
 はっきりいって、本当にプロが訳したのかと疑いたくなるたどたどしい直訳調の文章が目立ち、絶句しました。
 代名詞の多用や不適切な訳語の使用で、英文の意味が正しく日本語に置換されていません。
 本書はスパイ小説の金字塔なので、ぜひ原書でJohn le Carréの才能を堪能してください。

※レビューに「Amazonで購入」の文字が表示されていませんが、「注文履歴」で購入したことを確認済みです。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.96
(5pt)

スパイ小説史上名作中の名作を再再読する

最後にルカレの作品を読んだのは「繊細なる真実」、もう1年半前になる。ルカレも御大85歳になるはず、なかなか新作も期待できない。ということで
ルカレの名作中の名作、彼の出世作である「寒い国から帰ってきたスパイ」を再再読することにした。と言っても、最後に読んだのはたぶん20年
程前、作品の詳細はすでに忘れ、ただあっと言わせる最後の100ページの展開だけが非常に衝撃的であった記憶だけが残っている。初めて
この作品を読んだとき、ああこんなプロットの小説があるのかと思い、一気にルカレファンになった。3度目となると詳細は忘れても、最後のプロットの
流れは残念ながら(?)覚えていたものの、そのプロット以外のところでルカレが我々読者に感じさせようとした「国家の利益を追求する巨大な
機構に巻き込まれたスパイの悲劇」というテーマが、実は彼の最新作である前述の「繊細なる真実」において、「体制や大義が個人を蹂躙して
行くことへの大きな怒り」というほぼ変わらぬ形で維持されていることに新鮮な驚きを感じる。

これ以後書かれるルカレの小説に共通する、やたら詳細に拘ったり、内省的な人間の葛藤の部分は、まだこの「寒い国から帰ってきたスパイ」
においては余り見られない。その分読みやすくはあるが、その後のルカレ作品に慣れさせられた読者には、やや物足りなく思うだろう。まあ、
それだけルカレが同じテーマを描きながらも、より純文学に近い作風を指向していったということと理解している。いずれにせよ、私の今の希望は
ただ一つ、ルカレよ、せめてあと一作、新作を読ませて欲しい。
寒い国から帰ってきたスパイ (1978年) (ハヤカワ文庫―NV) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1978年) (ハヤカワ文庫―NV)より
B000J8P22Y
No.95
(5pt)

スパイ小説史上名作中の名作を再再読する

最後にルカレの作品を読んだのは「繊細なる真実」、もう1年半前になる。ルカレも御大85歳になるはず、なかなか新作も期待できない。ということで
ルカレの名作中の名作、彼の出世作である「寒い国から帰ってきたスパイ」を再再読することにした。と言っても、最後に読んだのはたぶん20年
程前、作品の詳細はすでに忘れ、ただあっと言わせる最後の100ページの展開だけが非常に衝撃的であった記憶だけが残っている。初めて
この作品を読んだとき、ああこんなプロットの小説があるのかと思い、一気にルカレファンになった。3度目となると詳細は忘れても、最後のプロットの
流れは残念ながら(?)覚えていたものの、そのプロット以外のところでルカレが我々読者に感じさせようとした「国家の利益を追求する巨大な
機構に巻き込まれたスパイの悲劇」というテーマが、実は彼の最新作である前述の「繊細なる真実」において、「体制や大義が個人を蹂躙して
行くことへの大きな怒り」というほぼ変わらぬ形で維持されていることに新鮮な驚きを感じる。

これ以後書かれるルカレの小説に共通する、やたら詳細に拘ったり、内省的な人間の葛藤の部分は、まだこの「寒い国から帰ってきたスパイ」
においては余り見られない。その分読みやすくはあるが、その後のルカレ作品に慣れさせられた読者には、やや物足りなく思うだろう。まあ、
それだけルカレが同じテーマを描きながらも、より純文学に近い作風を指向していったということと理解している。いずれにせよ、私の今の希望は
ただ一つ、ルカレよ、せめてあと一作、新作を読ませて欲しい。
寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
B000JAEIO0
No.94
(5pt)

スパイ小説史上名作中の名作を再再読する

最後にルカレの作品を読んだのは「繊細なる真実」、もう1年半前になる。ルカレも御大85歳になるはず、なかなか新作も期待できない。ということで
ルカレの名作中の名作、彼の出世作である「寒い国から帰ってきたスパイ」を再再読することにした。と言っても、最後に読んだのはたぶん20年
程前、作品の詳細はすでに忘れ、ただあっと言わせる最後の100ページの展開だけが非常に衝撃的であった記憶だけが残っている。初めて
この作品を読んだとき、ああこんなプロットの小説があるのかと思い、一気にルカレファンになった。3度目となると詳細は忘れても、最後のプロットの
流れは残念ながら(?)覚えていたものの、そのプロット以外のところでルカレが我々読者に感じさせようとした「国家の利益を追求する巨大な
機構に巻き込まれたスパイの悲劇」というテーマが、実は彼の最新作である前述の「繊細なる真実」において、「体制や大義が個人を蹂躙して
行くことへの大きな怒り」というほぼ変わらぬ形で維持されていることに新鮮な驚きを感じる。

これ以後書かれるルカレの小説に共通する、やたら詳細に拘ったり、内省的な人間の葛藤の部分は、まだこの「寒い国から帰ってきたスパイ」
においては余り見られない。その分読みやすくはあるが、その後のルカレ作品に慣れさせられた読者には、やや物足りなく思うだろう。まあ、
それだけルカレが同じテーマを描きながらも、より純文学に近い作風を指向していったということと理解している。いずれにせよ、私の今の希望は
ただ一つ、ルカレよ、せめてあと一作、新作を読ませて欲しい。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.93
(5pt)

時代を超えた傑作です。

再読と思ってよんだら、以前読んだ著者の他の作品と取り違えていたらしい。ジョン・ル・カレの著作はかなり読んだが、これは本当に傑作のひとつと思う。
彼の小説はひたすら暗く重く細部にこだわるので読むのに時間がかかる。
冷戦のもと、東側や共産主義への批判が多いが、今読むと当時の新進作家が情況へ迎合するためだったのでは?と思える。
それよりも貧しい女共産党員のみじめな生活とか、人種・民族・階級(ユダヤとかアイルランド人とか)へのこだわりの描写などが、今なお非常にリアルである。
おそらく20世紀を代表する小説として残るといっても過言ではないかもしれない。
寒い国から帰ってきたスパイ (1978年) (ハヤカワ文庫―NV) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1978年) (ハヤカワ文庫―NV)より
B000J8P22Y
No.92
(5pt)

時代を超えた傑作です。

再読と思ってよんだら、以前読んだ著者の他の作品と取り違えていたらしい。ジョン・ル・カレの著作はかなり読んだが、これは本当に傑作のひとつと思う。
彼の小説はひたすら暗く重く細部にこだわるので読むのに時間がかかる。
冷戦のもと、東側や共産主義への批判が多いが、今読むと当時の新進作家が情況へ迎合するためだったのでは?と思える。
それよりも貧しい女共産党員のみじめな生活とか、人種・民族・階級(ユダヤとかアイルランド人とか)へのこだわりの描写などが、今なお非常にリアルである。
おそらく20世紀を代表する小説として残るといっても過言ではないかもしれない。
寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
B000JAEIO0
No.91
(5pt)

時代を超えた傑作です。

再読と思ってよんだら、以前読んだ著者の他の作品と取り違えていたらしい。ジョン・ル・カレの著作はかなり読んだが、これは本当に傑作のひとつと思う。
彼の小説はひたすら暗く重く細部にこだわるので読むのに時間がかかる。
冷戦のもと、東側や共産主義への批判が多いが、今読むと当時の新進作家が情況へ迎合するためだったのでは?と思える。
それよりも貧しい女共産党員のみじめな生活とか、人種・民族・階級(ユダヤとかアイルランド人とか)へのこだわりの描写などが、今なお非常にリアルである。
おそらく20世紀を代表する小説として残るといっても過言ではないかもしれない。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.90
(5pt)

スパイ小説のクラシック

流行の新刊を読まない私には、古典的かもしれないですがロングセラーのこちらは大満足でした
寒い国から帰ってきたスパイ (1978年) (ハヤカワ文庫―NV) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1978年) (ハヤカワ文庫―NV)より
B000J8P22Y
No.89
(5pt)

スパイ小説のクラシック

流行の新刊を読まない私には、古典的かもしれないですがロングセラーのこちらは大満足でした
寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
B000JAEIO0
No.88
(5pt)

スパイ小説のクラシック

流行の新刊を読まない私には、古典的かもしれないですがロングセラーのこちらは大満足でした
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748