寒い国から帰ってきたスパイ

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評判

寒い国から帰ってきたスパイの評価:

4.08/5点 レビュー 84件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.08pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全207件 181〜200 10/11ページ
No.27
(5pt)

元外交官である孫崎享氏もオススメだとか、、、、

作者は読者に対しても一種の「スパイ仕事」をしていて、会話の中にさりげなく大切なポイントをちりばめ、表現を抑え気味にすることによりラストに向けての話の展開を推理小説のような面白さにしている。またベルリンの壁の存在はすなわち駐留軍の存在そのものであると表現していることからも、壁が崩壊した現在においてもアメリカ中心の世界の構図はなんら変わることがないことを思えば、1960年代という時代設定にも関わらず古臭さは感じない。
 飲み込みのよくない自分には一度読んだだけでは簡単に理解できず二度目でなんとかおぼろげに理解できた程度であり何度でも読み返したい作品であった。
 最後にcome in from the cold→to become recognizedという意味になるようで『寒い国から帰ってきたスパイ』というタイトルにした訳者のセンスはスバラシイ。
寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
B000JAEIO0
No.26
(5pt)

元外交官である孫崎享氏もオススメだとか、、、、

作者は読者に対しても一種の「スパイ仕事」をしていて、会話の中にさりげなく大切なポイントをちりばめ、表現を抑え気味にすることによりラストに向けての話の展開を推理小説のような面白さにしている。またベルリンの壁の存在はすなわち駐留軍の存在そのものであると表現していることからも、壁が崩壊した現在においてもアメリカ中心の世界の構図はなんら変わることがないことを思えば、1960年代という時代設定にも関わらず古臭さは感じない。
 飲み込みのよくない自分には一度読んだだけでは簡単に理解できず二度目でなんとかおぼろげに理解できた程度であり何度でも読み返したい作品であった。
 最後にcome in from the cold→to become recognizedという意味になるようで『寒い国から帰ってきたスパイ』というタイトルにした訳者のセンスはスバラシイ。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.25
(4pt)

英雄ではなく、歯車としてのスパイ

ドイツがまだ分割されていた冷戦時代が舞台。

お恥ずかしながら、歴史には明るくなく、そのせいで多少話の流れが読めないところがあったが、それでもだいぶんに面白かった。
主人公は時代と情報の中で、自分の立位置すら見えなくなりながら進んでいく。その様は、スパイというものがヒーローではなく、結局は自分が何をしているかもわからないままに、上に使われる歯車のひとつにすぎないことを感じさせる。それがやたらにリアルで、物語の魅力となっていた。
寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
B000JAEIO0
No.24
(4pt)

英雄ではなく、歯車としてのスパイ

ドイツがまだ分割されていた冷戦時代が舞台。

お恥ずかしながら、歴史には明るくなく、そのせいで多少話の流れが読めないところがあったが、それでもだいぶんに面白かった。
主人公は時代と情報の中で、自分の立位置すら見えなくなりながら進んでいく。その様は、スパイというものがヒーローではなく、結局は自分が何をしているかもわからないままに、上に使われる歯車のひとつにすぎないことを感じさせる。それがやたらにリアルで、物語の魅力となっていた。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.23
(5pt)

二転三転する物語

ジョン・ル・カレの「寒い国から帰ってきたスパイ」を読了。いやーおもしろかったです。東西冷戦真っ只中の両陣営スパイ合戦の最前線での物語。地に足の着いたストーリ展開で面白く読むことができました。後半の裁判のシーンなんか眼も離せない、息もつけない面白さ。どんでん返しに次ぐどんでん返しです。素晴らしい。そしてラストシーンに続きます。ラストの一行も効いています。素晴らしいスパイ物です。

解説にありましたが、作者がいいたかったことは「個人は思想より大切」ということだそうです。そのとおりの物語です。
良い作品と出会えました。
寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
B000JAEIO0
No.22
(5pt)

二転三転する物語

ジョン・ル・カレの「寒い国から帰ってきたスパイ」を読了。いやーおもしろかったです。東西冷戦真っ只中の両陣営スパイ合戦の最前線での物語。地に足の着いたストーリ展開で面白く読むことができました。後半の裁判のシーンなんか眼も離せない、息もつけない面白さ。どんでん返しに次ぐどんでん返しです。素晴らしい。そしてラストシーンに続きます。ラストの一行も効いています。素晴らしいスパイ物です。

解説にありましたが、作者がいいたかったことは「個人は思想より大切」ということだそうです。そのとおりの物語です。
良い作品と出会えました。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.21
(5pt)

佐藤優のことではない

ジョン・ル・カレはMI5のいわゆるキャリアで特別職の佐藤とは全然違うインテリ(ほんとの)情報部員には違いないがイスラエルにも批判的、アメリカのイラク侵攻を厳しく批判した。同じスパイでも雲泥の差。著作もスパイ・スリラーが主だが「ラスプーチン」のイスラエル仕込みのでたらめとは大違い。キャリア、ノンキャリアのスパイの悲哀を描いて右に出る者なし。「寒い国から帰ったスパイ」は処女作?リチャード・バートン主演で映画化も。DVDはない。007とは同じMI5でもリアリティが全然違う。イアン・フレミングもMI5。日本人はスパイに鈍感だ。佐藤にしろ宮崎学にしろスパイと名指しされて宮崎は認めたにも関わらず付き合ってる奴(佐高信。大谷なんとかテレビに出る奴)は警戒心がゼロ。そのうちてめえが売られるのに。どういう神経なんだろ。スパイのお友達はスパイ。これエスピオナージュの常識。つまり「スパイ」と見做される。ロシア、中国なら拷問。銃殺である。アメリカでも。死刑にならないだけ。呆れてものがいえない。「平和」な日本。だから「スパイ天国」
寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
B000JAEIO0
No.20
(5pt)

佐藤優のことではない

ジョン・ル・カレはMI5のいわゆるキャリアで特別職の佐藤とは全然違うインテリ(ほんとの)情報部員には違いないがイスラエルにも批判的、アメリカのイラク侵攻を厳しく批判した。同じスパイでも雲泥の差。著作もスパイ・スリラーが主だが「ラスプーチン」のイスラエル仕込みのでたらめとは大違い。キャリア、ノンキャリアのスパイの悲哀を描いて右に出る者なし。「寒い国から帰ったスパイ」は処女作?リチャード・バートン主演で映画化も。DVDはない。007とは同じMI5でもリアリティが全然違う。イアン・フレミングもMI5。日本人はスパイに鈍感だ。佐藤にしろ宮崎学にしろスパイと名指しされて宮崎は認めたにも関わらず付き合ってる奴(佐高信。大谷なんとかテレビに出る奴)は警戒心がゼロ。そのうちてめえが売られるのに。どういう神経なんだろ。スパイのお友達はスパイ。これエスピオナージュの常識。つまり「スパイ」と見做される。ロシア、中国なら拷問。銃殺である。アメリカでも。死刑にならないだけ。呆れてものがいえない。「平和」な日本。だから「スパイ天国」
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.19
(5pt)

現在(2010年)読むと逆に新鮮

もはや「ベルリンの壁」「東ドイツ」という言葉さえ死語と化していますが、当時(手元の版は1971年で23刷!)は冷戦の最中であり現実的な話だったのでしょうなあ。

 敵を欺くには味方からと言うが、本作品の主人公も作中で敵中で欺いているのか、欺かれているのか、それも味方に!?という困難な状態に陥る。ここから先はネタばれなので詳しく書かないが、複雑なパズルを解く様に終盤になだれ込む辺りはジェットコースターの様なスピード感で一気に読んでしまった。

 今読むと共産主義の「同志」とか「人民の敵」「労働者の国」と言った単語がもはやギャグにしか見えないのが難点でしょうか。

 古典的だが名作だと思う。
寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
B000JAEIO0
No.18
(5pt)

現在(2010年)読むと逆に新鮮

もはや「ベルリンの壁」「東ドイツ」という言葉さえ死語と化していますが、当時(手元の版は1971年で23刷!)は冷戦の最中であり現実的な話だったのでしょうなあ。

 敵を欺くには味方からと言うが、本作品の主人公も作中で敵中で欺いているのか、欺かれているのか、それも味方に!?という困難な状態に陥る。ここから先はネタばれなので詳しく書かないが、複雑なパズルを解く様に終盤になだれ込む辺りはジェットコースターの様なスピード感で一気に読んでしまった。

 今読むと共産主義の「同志」とか「人民の敵」「労働者の国」と言った単語がもはやギャグにしか見えないのが難点でしょうか。

 古典的だが名作だと思う。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.17
(4pt)

題名からしてかっこいい。

中学時代に惹かれて読みました。懐かしい。古き良き時代のスパイものという感じですね。
寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
B000JAEIO0
No.16
(4pt)

題名からしてかっこいい。

中学時代に惹かれて読みました。懐かしい。古き良き時代のスパイものという感じですね。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.15
(5pt)

冷戦が生んだエスピオーナジュの名作

奥付を見ると昭和53年5月発行とある。出てすぐに読んだのだ。当時、この本は決して捨てないで持っていようと思った。

『東欧革命』(岩波新書)を読み終えたとき、本書のことを思い出した。
で、段ボール箱をひっくりかえし、半日かかって見つけた。

ところどころ憶えている程度で、ほとんど忘れていた。私は読み終えると、片っ端から忘れてしまうのだ(老人力か!)。結末を憶えていないのは幸いだった。が、最後のページにきて、思い出した。
「よせ!」とリーマス(主人公。ジョン・スマイリーのシリーズなのだが、本書にはスマイリーがあまり登場しない)に心の中で叫んでいた。わかっているだけに最後のページをめくるのがつらかった。

重量級のエスピオナージュだ。
それにしても、冷戦を招いた「共産主義」とはいったい何だったのか……。
寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
B000JAEIO0
No.14
(5pt)

冷戦が生んだエスピオーナジュの名作

奥付を見ると昭和53年5月発行とある。出てすぐに読んだのだ。当時、この本は決して捨てないで持っていようと思った。

『東欧革命』(岩波新書)を読み終えたとき、本書のことを思い出した。
で、段ボール箱をひっくりかえし、半日かかって見つけた。

ところどころ憶えている程度で、ほとんど忘れていた。私は読み終えると、片っ端から忘れてしまうのだ(老人力か!)。結末を憶えていないのは幸いだった。が、最後のページにきて、思い出した。
「よせ!」とリーマス(主人公。ジョン・スマイリーのシリーズなのだが、本書にはスマイリーがあまり登場しない)に心の中で叫んでいた。わかっているだけに最後のページをめくるのがつらかった。

重量級のエスピオナージュだ。
それにしても、冷戦を招いた「共産主義」とはいったい何だったのか……。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.13
(3pt)

諜報の世界を垣間見ることができる

多分、本書は私が初めて読んだスパイ小説だ。正直、小説として格別優れているとは思わなかった。スパイ小説の世界ではこの作品は最高峰に位置づけられているとのことだが、スパイ小説を読まない私にはスパイ小説としての本書の魅力を評価することはできない。

 本書は冷戦自体のヨーロッパを舞台としたもので、古臭さを感じる読者が少なくないものと思われるが、諜報の世界は厳として現在でも実在するものであり、諜報、特にヒューミントのテクニック自体はほとんど変わっていないと思われる。かつて情報機関で勤務した経験のある著者が描く諜報の世界から、我々が学ぶことが出来ることは少なくない。
寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
B000JAEIO0
No.12
(3pt)

諜報の世界を垣間見ることができる

多分、本書は私が初めて読んだスパイ小説だ。正直、小説として格別優れているとは思わなかった。スパイ小説の世界ではこの作品は最高峰に位置づけられているとのことだが、スパイ小説を読まない私にはスパイ小説としての本書の魅力を評価することはできない。

 本書は冷戦自体のヨーロッパを舞台としたもので、古臭さを感じる読者が少なくないものと思われるが、諜報の世界は厳として現在でも実在するものであり、諜報、特にヒューミントのテクニック自体はほとんど変わっていないと思われる。かつて情報機関で勤務した経験のある著者が描く諜報の世界から、我々が学ぶことが出来ることは少なくない。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.11
(3pt)

ストレートに読ませる、スパイ小説のクラシック

本書は、英国におけるミステリーの頂点、「CWA(英国推理作家協会)賞」の’63年度、ゴールド・ダガー賞(最優秀長編賞)受賞作であると共に、アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」・通称エドガー賞の’65年度、ベスト・ノヴェル(最優秀長編賞)受賞作でもある。

英米のミステリー大賞を両方受賞するという快挙をなした、“スパイ小説の金字塔”と呼ばれる、もはやクラシックの風格さえ漂う作品である。

従来のスパイ小説が007のように、超人的な能力の持ち主である主人公が、手に汗にぎる危機一髪的な事件で活躍する≪神話≫であったのに対し、本書では、われわれ同様血のかよった人間である諜報部員の真実の姿を、はじめてシリアスに活写してみせたところが、当時高い評価を得た所以だろう。

物語やシチュエーションの古さは否めないが、最近のスパイ小説にくらべればシンプルにも思える筋立てで、最後までストレートに読ませる。どうも最近の小説はどんでん返しが多くて・・・という読者には向いているだろう。恋愛もほどよく落ち着いてストーリーに織り込まれている。主人公リーマスの心からの叫びをぜひ聞いてもらいたい。

余談になるが、私は「ベルリンの壁」崩壊直後の2月に東ベルリンと東ドイツを訪れたことがある。当時の曇った冬空と“寒い国”を思い出しながら本書を味読した。
寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
B000JAEIO0
No.10
(3pt)

ストレートに読ませる、スパイ小説のクラシック

本書は、英国におけるミステリーの頂点、「CWA(英国推理作家協会)賞」の’63年度、ゴールド・ダガー賞(最優秀長編賞)受賞作であると共に、アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」・通称エドガー賞の’65年度、ベスト・ノヴェル(最優秀長編賞)受賞作でもある。

英米のミステリー大賞を両方受賞するという快挙をなした、“スパイ小説の金字塔”と呼ばれる、もはやクラシックの風格さえ漂う作品である。

従来のスパイ小説が007のように、超人的な能力の持ち主である主人公が、手に汗にぎる危機一髪的な事件で活躍する≪神話≫であったのに対し、本書では、われわれ同様血のかよった人間である諜報部員の真実の姿を、はじめてシリアスに活写してみせたところが、当時高い評価を得た所以だろう。

物語やシチュエーションの古さは否めないが、最近のスパイ小説にくらべればシンプルにも思える筋立てで、最後までストレートに読ませる。どうも最近の小説はどんでん返しが多くて・・・という読者には向いているだろう。恋愛もほどよく落ち着いてストーリーに織り込まれている。主人公リーマスの心からの叫びをぜひ聞いてもらいたい。

余談になるが、私は「ベルリンの壁」崩壊直後の2月に東ベルリンと東ドイツを訪れたことがある。当時の曇った冬空と“寒い国”を思い出しながら本書を味読した。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748
No.9
(5pt)

スパイ小説の白眉

ジョン・ル・カレの代表作であると共にスパイ小説を代表する作品。冷戦時代にはスパイ小説が色々書かれたが、本作は一頭地抜けている。

主人公は密命を帯びて東(ドイツ)へ潜入する。冒頭から緊張感が続き、スパイという職務の過酷さ、虚しさ等が描かれる。そして道半ば、主人公は正体を暴かれてしまう。拷問に耐える主人公。そして遂に主人公の忍耐が切れる時が...。

全体に仕掛けられた構想に読者は驚くであろう。単なるサスペンス小説に終らない所が本作を抜きん出たものにしている。そして、ラストで主人公を待つ運命。東西冷戦を題材にしながら、冷戦の虚しさを浮き彫りにし、その渦中の人間の哀感を描き切ったスパイ小説の白眉。
寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (1964年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
B000JAEIO0
No.8
(5pt)

スパイ小説の白眉

ジョン・ル・カレの代表作であると共にスパイ小説を代表する作品。冷戦時代にはスパイ小説が色々書かれたが、本作は一頭地抜けている。

主人公は密命を帯びて東(ドイツ)へ潜入する。冒頭から緊張感が続き、スパイという職務の過酷さ、虚しさ等が描かれる。そして道半ば、主人公は正体を暴かれてしまう。拷問に耐える主人公。そして遂に主人公の忍耐が切れる時が...。

全体に仕掛けられた構想に読者は驚くであろう。単なるサスペンス小説に終らない所が本作を抜きん出たものにしている。そして、ラストで主人公を待つ運命。東西冷戦を題材にしながら、冷戦の虚しさを浮き彫りにし、その渦中の人間の哀感を描き切ったスパイ小説の白眉。
寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174) Amazon書評・レビュー: 寒い国から帰ってきたスパイ (ハヤカワ文庫 NV 174)より
4150401748