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シャーロック・ホームズ対伊藤博文
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シャーロック・ホームズ対伊藤博文の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 61~68 4/4ページ
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| 松岡圭祐さんは、「探偵の探偵」等々読者サービスの塊のようなエンタメ精神にあふれた作品を多く世に送り出してきましたが、作家20周年を期に「黄砂の籠城」を出版。これは浅田次郎を思わせるようなマジ歴史小説で、「ああ、松岡さんは本当はこんな話を書きたかったんだ」と思った作品でした。そして今回の「シャーロック・ホームズ対伊藤博文」では史実をベースにした独自のパラレルワールドを作り出してしまいました。 ライヘンバッハの滝でシャーロックホームズは死んでいなかった。モリアーティ-教授を滝に突き落としたホームズは、兄の手配で以前知り合った伊藤博文を頼り日本へ密航する。そして未だしっかりした政治基盤ができていない日本に圧力をかける大国ロシアの陰謀を暴き、大津事件を解決に導く。 これからもこの路線が続くのかなと思いますが、魅力的なヒロインが活躍するかつてのようなシリーズもまた読みたいです。 | ||||
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| 「巧妙な嘘の吐き方は、嘘の中に真実を織り交ぜることだ」 初めにそう言ったのは誰だっただろうか。 本作もその論理に違わず、虚実を巧みに織り交ぜて作られている。 (最も嘘と称するのは失礼にあたるかもしれないが、 ここでいう嘘とは創作、フィクションのことと了承頂きたい) 「シャーロックホームズと伊藤博文? どうしてこの2人が?」 初めてタイトルを目にした時、そう首を傾げる向きが多数だろう。 しかし読み進めてみると、その疑惑は良い意味で裏切られることになる。 どこまでも説得力があり、いつしかこれが真実だと錯覚すらさせられてしまう。 もちろんいちエンターテイメント作品としての魅力は、それに引けを取らない。 スピード感のある展開、巧妙に練られた構成、それを活かしきる文章力。 特に終盤の息もつかせぬストーリーラインは見事の一言で、 まさかこの作品で涙することになるとは思ってもみなかった。 明治日本で実際に起こった大津事件。 三年に及ぶホームズ失踪期間の謎。 これはその二つが融合し昇華された傑作だ。 | ||||
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| 読む前は、濃厚そうなタイトルと思って読むのにちょっと気が引けていたけど、読み始めると面白く途中で飽きないし、ホームズが現実に居たような錯覚を覚えてしまう作品です。有名な2人なので人物像に詳しくなくても楽しめる作品です。私は、両名に対して授業で習う程度の知識しか無いですが、もっと詳しく知ればこの作品ももっと深く楽しく読むことが出来る作品だと思います。 | ||||
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| 昔からのシャーロキアンである。ホームズのベーカー街221Bも見てきた。そのホームズの新刊が出るなら、読まないわけにはいかないと早速読破。小説の入り口はあの有名なホームズの最後の事件。ライヘンバッハの滝でのモリア-ティとの格闘を正確に再現して見せてくれる。そしてホームズは消えてしまう。その後、ホームズが帰還するまでの間の空白の期間が存在することはあまりにも有名な話であるが・・・そう、この間に、ホームズはなんと日本にいたというのである。奇想天外?ワクワクしながら読んだ。ホームズはいったい日本で何をしていたのか?え!あの事件を解決したの?今までの松岡さんとちょっと違うな~と思いながら読んだ。どう違うかは読んでもらうしかない。ホームズが歩いたかもしれない地を訪問してみようかな。ただ・・・残念だったのはワトソンも一緒に連れて来てほしかった。シャロキアンはワトソンのファンでもあるのだから。 | ||||
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| 史実に虚構を上手く織り交ぜて謎解きを展開している。あり得ない設定が無理なく、面白く読むことができる。ホームズはどんな場面でも存在感があり、明治の風景に溶け込んでいた。 | ||||
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| すごく良く書けてる作品だった。 伊藤博文の引っ越した後の入居者の名前まで正確だったのには笑った。 ホームズが生き生きとしてて謎解きも意外だった。 | ||||
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| 近代明治の歴史的事件とシャーロックの活躍がうまく融合しており、最後まで、ハラハラドキドキ。明治の風俗や伊藤博文の好色ぶりなど、歴史的裏面もよく描かれ、蘊蓄的にも満足。 シャーロックの推理がいつでも無敵で、しかも本人にいささか都合良くできている点も本家とおんなじで楽しめた。 | ||||
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| ライヘンバッハの滝でモリアーティと対峙した後、ホームズはなんと日本にいた! 新政府となりまだまだ混乱する日本を舞台に、ロシア皇太子を切り付けた大津事件の真相をホームズと伊藤博文が解明してゆく。 事件も登場人物も時代も生き生きと描かれ蘊蓄も満載。 松岡先生の作品はどれもスピード感があり、物語は心に響きぐいぐい引っ張られてしまうのですが、この物語も例外ではありません。 だからコナン・ドイルの書いた聖典、原作ホームズを読んでいない人でも充分楽しめます。 さらに読んだことのある人は、そこかしこに散りばめられた要素にニヤリとしたくなる楽しさ。 しかも聖典を補っているかのようなくだりもあり、なるほど!とさえ思ってしまうのでした。 ラフカディオ・ハーンの日記のように、ホームズの目を通して日本の良さを沢山語っているのも気持ちがいい。 シドニー・パジェットのイラストが、これは1800年代のお話なんだと自然に引き込んでくれるところもいいなぁ。と思うのでした。 | ||||
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