続シャーロック・ホームズ対伊藤博文
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着想が凄い | ||||
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正編は傑作だったが、続編も高いレベルにある。伊藤博文暗殺から第1次大戦前夜までのシャーロック・ホームズとワトソン、それに暗殺さたはずの伊藤公の物語となる。最後は、「最後の挨拶」のシーンで終わり、原作との整合性をつけている。 ただ、問題は「最後の挨拶」との折り合いをつけてしまったことだろう。「最後の挨拶」の作品設定は1914年、第1次大戦前夜である。けれども、「最後の挨拶」の発表は、1917年。すでに対ドイツ戦争が塹壕戦の泥沼化した時代である。ゆえに、作品は反独プロパガンダの色彩を帯びている。その延長線上で、この続編も反ドイツ色が強くなっている。日本におけるドイツの工作員は、まるで仮面ライダーに出てくるショッカーか何かのような、とんでもな人たちだ。ここが、気持ち悪い。 史実をまともに振り返るなら、1914年の第1次大戦前夜、イギリスとドイツの関係はそんなに悪くなかった。ドイツは大艦隊計画を進めていたが、すでに植民地獲得の場もない時代、大艦隊の使い途はしれていた。イギリスは、ことさらにはドイツの大海艦隊を意識していなかった。第1次大戦の原因はバルカン半島を巡る権益争いだが、イギリスはバルカン半島に権益を持たない。ゆえにドイツと戦う必要もなく、傍観者となり、戦争の休戦調停者になりえたにもかかわらず、ドイツに宣戦布告してしまう。現代では、戦争好きのチャーチルにひきずられての参戦と解明されていて、イギリス国民の反独感情が対独戦を選択させたわけではない。となると、「最後の挨拶」のありようは、あまりにその時代とそぐわない。 もちろん、「最後の挨拶」との整合性を持たせるためには、反独でいくしかないだろうが、ほかに選択肢がなかったのか。そこが残念。正編と同じくロシアを使う手もあったのになあ。いや、アメリカでもよかったか。 | ||||
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