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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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この本を手に取った方に楽しく、ワクワクしながら読んでいただきたい、と思って内容には振れません。 前作「バラ色の未来」では1冊にまとめた弊害がでていたが、今回は十分読みごたえがあり、 1冊にしっかり収まっていたと思う。 新聞社と検察のそれぞれの動きに関しての記述もバランスがよく、 過不足を感じなかった。 それにしても非常にタイムリーな本である。 現実の政治では豊田議員、蓮舫議員、稲田防衛相、今井議員と女性議員の 不手際がクローズアップされている。 「標的」も女性議員の疑惑の追及であり、現実にオーバーラップしてしまう。 「女性」であることがちやほやされた時代は終わり、男性から対等の相手と見做されているからこそ、 容赦なく潰しにかかる。 男女関係なく弱みを嗅ぎ付けられた者が潰される、そんなゼロサム時代の到来を 窺わせる作品だったと思う。 | ||||
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イッキ読み。 ハゲタカ・シリーズを凌駕するおもしろさ。 作者の政治に対する熱量が昇華された作品です。 | ||||
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前作『バラ色の未来』ではカジノ誘致とギャンブル依存症問題を扱い、新聞記者の奮闘を描くと共に、スリル満点の作品を世に提供した真山仁。今回『標的』では、介護および社会福祉事業問題と初の女性総理候補出現という土俵の上に【巧みに】ストーリーを構築。多数の様々な謎解きが出てくる。ページを捲る手が止まらなかった。 私は中盤以降でもカラクリに気が付かず、第六章で「ええっ!」と少し理解し、最後の章で「んー、やられた!」と悔しい思いをした。タックスヘイブンとお金の流れも複雑に絡んでおり、そこもとても面白く読んだ。 真山仁の傑作『売国』で活躍した冨永&藤山検事が再び登場し、羽瀬副部長ら上下左右から降りかかる無理難題を払いのけ、パズルのピースを当てはめながら、最後は華麗に見事に越村みやび厚労大臣と対決を深めていく。ラストの展開は読み応え抜群。 また、暁光新聞の神林記者の奮闘も目が離せなかった。それぞれの業務にパラレルに邁進する冨永検事と神林記者が、一瞬だけ交差する場面もとても感慨深かった。 海外小説同様、真山仁の作品には登場人物が多い。日本の多くの小説のように主人公が一人という訳ではない。『標的』では、読者は総理を目指す議員の気分が味わえる。酒蔵の経営者にもなれ、成功した事業家気分も味わえ、さらに新聞記者や特捜部検事の立場も味わえる。全員を上から見下ろす神の視点も当然だが体験することになる。一体、どこの誰に一番感情移入するのか、心理学的に自己分析するのも別の楽しみになると思った。 余談だが、作品中に登場する日本酒がとても美味しそうであった。 | ||||
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冨永検事シリーズの第2弾。 それに神林と東條が絡む。時系列では「コラプティオ」の続編ともいえます。 連載もちょっと読んでましたが、少し変えてる部分あったかも。 「売国」同様の展開とオチなのが残念。ラストはまあまあだったけど。 みやびの夫の設定に無理がある(無党派学生を中核なりブンドが襲撃すれば内ゲバ扱いにはならないだろう)、大塚記者が終盤登場しなくなるのも残念。 「売国」もそうだけど、読後感が何も残らないというか。登場人物を実在の人物をモデルにしてるせいかな? 神林のところを「雨に泣いている」の大嶽にしても面白かったかも。 | ||||
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