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下山事件 暗殺者たちの夏
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下山事件 暗殺者たちの夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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小説としては一応おもしろい。だが、下山事件はもう自殺として決着している。 138P、上野23時発、札幌8時着とはなんだ、これは。青函トンネルもまだできてないときに、着くわけないだろ。青森8時着、それから函館まで青函連絡船で4時間、函館からさらに5時間だ。 それから、内閣官房長官は昭和30年からだ、この時はまだ書記官長だ。 | ||||
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小説として致命的な欠陥がある。 下山総裁を待ち続けていた運転手が、犯人グループに脅されて車の中に残されていた総裁の鞄を奪われ、一定の時間まで警察に口外しないように脅されていた、と柴田氏は書く。これは全くのフィクション部分である。 しかしこんなことがあったと運転手が証言していれば、「自殺説」は最初から成り立たないではないか。 「自殺説」に収束させようとしている犯人グループも、この段階でこんな粗雑な、関係者の前に姿を現して言葉を交わす様な真似をする筈がない。(実際してない訳だし) この運転手の証言は、最後まで物語の中で収束せず、他殺説を取る捜査二課もそのことは忘れたように振る舞う。 作者も編集者もこの伏線を回収することを忘れて、あとは事実をなぞるだけの小説を、なぜこのまま出してしまったのだろうか。 下山事件に関するほとんどの「ノンフィクション」を読んできた身としては、この粗雑さが実に哀しい。 もとより森達也の本から派生してきた様な柴田版には、今ひとつ乗れなかったが、この「小説」がその限界を示したか、と思う。 | ||||
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小説のかけない人間が事実を小説にしても仕方ない。もしやるなら少年時代の下山という人間の実像から始めて想像力で仕上げていかないと無理だがそういう力もなし。あとがきでやっと、自分の親戚が犯人ではないかという疑念がきっかけと告白されている。ならば、そこから初めて事件を調べていく「過程そのもの」が小説化できたはず。そのような助言のできる編集者もろくにいなかったということ。紙の無駄とはこのこと。かわずに図書館ですませて正解だった。 | ||||
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