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その犬の歩むところ
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その犬の歩むところの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全37件 21~37 2/2ページ
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犬をダシにしたお涙頂戴の話です。最後まで読むに耐えない駄文でした。 | ||||
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傷付いた孤独な魂が深い闇まで沈み込んだ時。自他の区別がつかない暗黒で逆説的に愛に輝く、と、言葉にするとちんぷでしかないが、齢五十となり、この物語の深淵を味わうことが叶ったことは喜びであり、生きていてよかったとさえ思える。 マイナスではないが、厳しいシーンの連続は覚悟して。犬が旅して人々に癒す話、と一言では言えない新鮮さと、最後まで読んだ人にはカタルシスも与えられる仕掛けもあり。通り過ぎたらもったいないな。本好きにお勧めします。 | ||||
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言葉が難しすぎる。ストーリーよりも、言葉の解釈に気が行って、中々読み進みたい気持ちがおきない。 | ||||
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確かに前のレビューの方たちのように「犬好き」には可哀そうで読んでられない部分が多く、「やめてー、お願いだから」と後半はハラハラしながらも読み終えました。(私には読まなくてよかったかな。)自分の好きなタイプの作品ではありませんでしたが、、犬の歩んだ大河ドラマのような感じで読みごたえがなかった訳ではありません。 | ||||
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この物語の語り手はディーンというイラク帰還兵です。戦闘で重傷を負い仲間も失っています。姉も9.11で亡くしています。 死を求め雨の夜に車を走らせていると路上に1匹の傷ついた犬を見つけます。 犬の名はギヴ。ディーンはギヴの飼い主を見つける旅に出ます。 ギヴの歩んできた道には多くの人たちのドラマがありました。傷ついたアメリカが。 ギヴはディーンや多くの人たちの悲しみを癒します。 犬や人が亡くなったり少し悲しい物語ですが次の世代に命をつないでいきます。 続編というか前日譚もありそうですね。映画にもむいていそうなので映画化されるかな? 作者のボストン・テランは本名ではなく生年月日も非公表の覆面作家らしいです。イタリア系アメリカ人で写真はありますが見ただけでは年齢はわかりません。ただ作品の中の映画や歌の記述に70年代のものが多いので多感な頃を過ごした時代がその年代なのか? | ||||
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主人公はギヴという名前の犬である。 その翻弄される生涯に関わる人達。この人達も主人公である。 犬は人間のパートナといわれるがその存在は人間そのものだ。 それがこの物語だと思う。 我が家の犬は家内の大病のあと付き添い精神的ダメージを修復してくれた。 また犬自身も肝臓ガン摘出、子宮全摘と2度の大病を経験して現在12歳(人間だと90歳に近い)とても元気である。 「その犬のあゆむところ」まさしく人間ドラマ有りである。 しんみりと、いい物語でした。 | ||||
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犬の小説を続けて何冊か読んでいます。 愛犬家は読むべき、なんて誰かが言っていましたが、それはどうなんでしょうね。 犬好きにはちょっとハードで、つらい部分のほうが多かったです。 | ||||
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ギヴが寄り添った問題を抱えつつも善良であろうとする人たちの物語。 普段、頭のおかしいサイコキラーが人を殺しまくったり、拳銃をバンバン打ちまくる犯罪者のお話を読んでますが、10年に一度でもこんな物語がを読みたいものです。「一度読んだ本はどんなにおもしろくとも再読しない」主義ですがこの物語だけは死ぬまでの間にもう一度読みたいと思ってます。 | ||||
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犬の幸せを感じることができなかったのが残念でした。もっと、犬と人間の安泰な世界が描かれていたら良かったです。読んで涙が出てきました。 | ||||
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過酷な運命の犬を軸にした物語です。 そのイヌは多くの人を助け幸せをもたらします。 しかしイヌ自身には酷いことばかりが訪れます。 不憫でなりません。 犬派の方にはおすすめできません。 | ||||
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楽しく読ませていただきました。私は犬嫌いなのですがこれはGOODです。 | ||||
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原題の「GIV The Story of a Dog and America」が示す通り、 ギブという名の心身ともに傷つきながらも善良な心を失わない犬が、 アメリカが抱えるさまざまな困難な現実に傷ついた人々と出会い、 触れ合いのなかで癒し再生をとげていく物語。 イラクで戦友を失い心と身体に傷を負った帰還兵。 障害をもつ少年。 プロギタリストを目指しつつ実の兄にその才能を妬まれ殺される弟。 恋人を失いつつも才能を開花させつつあるなかでハリケーンで亡くなる若き女性。 夫をイラクで亡くした上に愛犬まで盗まれる女性。 などなど、出逢う人々をみなその「善良な心」で救っていくギブ。 犬と傷ついた人々なんて「犯則技」であざとい気がしないでもないが、 これこそがアメリカの現実なんだと思わせる細部の巧さがある。 何よりも「娯楽小説」と思って読めば、すぐ読める薄さで、 愛犬家なら犬を抱きしめたくなるほど読後感も爽やか。 | ||||
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作者の作品としては「神は銃弾」、「音もなく少女は」に続いて本作を読んだ。逆境を生き抜いて行く女達の逞しい姿を描いた「音もなく少女は(Women)」には感心したが、「神は銃弾」の世界観にはさほど感銘を受けなかった。そして、本作の意匠は「神は銃弾」に近く、やはり、さほどの感銘は受けなかった。 「その犬の歩むところ(私見だが、邦訳は聖書の「さらばその歩むところに心せよ」から採ったと思う)」という題名が、イラク戦争とPTSD、テロ、麻薬、人種差別、DV、貧富の格差、サクセス・ストーリーの消滅等に「悩むアメリカ(人)の歩むところ」のメタファーという事は直ぐに分かるが、それを描くために、このような貧弱な物語構成にする理由が飲み込めなかった。"GIV"という名前の"神"を想起させる「犬」の造形を除くと、登場人物達の造形やエピソードに新鮮味がなく、物語に求心力がない。また、「銃弾(bullet)」という名前の猫や州名を出しているのは如何なる趣向なのか ? 更に、長ければ良いというものではないが、「神は銃弾」、「音もなく少女は」に比べて半分程度という頁数も気になった。現代の病めるアメリカを描くには多言は無用という風にしか映らないのである。 「神は銃弾」を読んだ時にも感じた事だが、作者は現実に即したリアルな物語を紡いでいる様でいて、実は"神"の視座で現代の「創世記」を目指しているという印象が強く、肌合いが合わない。「音もなく少女は(Women)」の様に、登場人物と同一の目線に立って感動的な物語も創れるのだから誠に惜しいと思う。 | ||||
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300頁足らずの小品である。ギヴという犬に関わった人たちの物語で、湾岸戦争、9.11、カトリーナ(ハリケーン)などの出来事を挟みながら、淡々と流れていく。ところどころに、さり気なく書かれる文章が沁みる。 自分の居場所を求め、そこになじむことに全力を尽くしながら、なんの理由もなくどこかで息絶えることを当然のこととして受け入れていた。 「私たちは人として奇蹟を祈ります。でも、私たち自身が奇蹟にならなければ・・・」 自らの心が自らの敵となると、死のカードがその処置のひとつになる。 純然たる反骨心。正しかろうとまちがっていようと、とにかく行く。 平易で、感情を揺さぶる文章ではないのに、特にラストに向けて、自然と涙腺が緩んでくる。生きるということを、改めて考えさせられる。本書は、犬好きも、そうでない人も、老若男女問わず、等しく受け入れられる非常に珍しい本だ。 | ||||
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とても力強い作品です。 人間の傍らに、今も居続けてくれるこの賢く偉大な種への敬意と信頼、限りない愛が込められています。 傷ついた人間と傷ついた犬とが心を通わせる場面に深く感動しました。 | ||||
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ただその善良に触れることが許される数年というのは、本当にあると思う。 | ||||
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いつまでも余韻に浸っていたい小説と出会うことがある。 おそらく今年読んだなかで、あるいは読むであろう小説のなかでも最高の一冊になりそうだ。 常に変わらぬ愛情をもって傷ついた人々に寄り添う勇敢な犬、ギヴ。過酷な運命が次々に襲いかかるが、彼が屈することはない。そして自分がかかわる人たちすべてにとっての再生への道標となっていく。 ボストン・テランの作品を読むといつも驚きを感じる。読むたびに、こんな作家がいたんだと改めて思わされる。どこか高尚でありながら、地に足の着いた等身大の人物像に触れることができるのは、才能ある作家ならではのものだろう。原題は『GIV The Story of a Dog and America』読者は暴力、災害、戦争というアメリカの暗部をギヴと一緒に体験しながらも、同時に彼を通してこの国の良心に触れることになる。著者はペンの力を最大限に使うすべを知っているのだ。 なにも予備知識のないままに読んだほうがいいかもしれない。ギヴと一緒にアメリカの今を旅していくだけでいい。読んで後悔はしないはずです。 | ||||
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