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ティーンズ・エッジ・ロックンロール
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ティーンズ・エッジ・ロックンロールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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気仙沼や北海道の風景や、ロックバンド周りの細やかな描写は圧巻でした。 作品全体を通して「いつでも変われる、何度だってやり直せる」のようなテーマが入っていて、ほんのり勇気を貰えました。よかったです。 ただ、読んでてずっと不気味だったのですが、ティーンエイジャーの内面があまり若くない……。 初版発行時57歳だった著者が、2010年時点のティーンエイジャーのリアルを描写するのは、ちょっと無理があるかもしれません。 2010年当時はまだ「スマホ」や「LINE」は今ほど普及しておりませんし、ましてや地方の港町の話ですから、対面偏重のコミュニケーション様式になるのはまだ仕方ないことかと思います。 でも、言葉選びの老練さや、テンポの悪いセリフ回し、おじさんの妄想くさい恋愛など、全体的に昭和のメロドラマを彷彿させます。個人的にはこれを2010年の高校生とするのは受け入れられなかったです。 主人公の心理描写は特に、17歳にしては物分かりが良すぎじゃないかと感じました。 実は人生のその先を知っていて、あえて無知を演じているんじゃないか、言葉の端々から豊富な人生経験が垣間見えてしまっています。 少年特有の思い込みの激しさや危なっかしさが乏しく、「○○だ。いや、△△なんてことはないけど」と予防線を張りまくる。上にも下にも波風を立てない術を身につけた中間管理職の様相を呈しています。さぞや社会の荒波に打ちひしがれてきたことでしょう……。 「古臭い言い方だけど」という表現さえしばしば用いられていますが、大人ぶりたい盛りの子供が、「こんな表現したら爺臭くならんかな…?」なんて心配するでしょうか。それって著者自身の心配事では…? 『オヤジ・エイジ・ロックンロール』はオヤジ臭いのがかえって軽妙で面白かったのですが、 本書の隠しきれない加齢臭には結構がっかりしました。 | ||||
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宮城県気仙沼市をモデルとした港町で、地元の高校生達がライブハウスを作るまでの物語です。 あらすじも知らずに読み始め、タイトルから勝手に恋愛あり・青春ありのさわやかな青春ストーリーかと思っていましたが、 まさかこれが2011年3月のあの出来事につながるとは思いませんでした。 ストーリーが出来過ぎてるし、軽い青春モノっぽかったのに、最後の章ですべてが覆されましたね。 最後できっちり感動させてくれるから、そこまでのご都合主義は目をつぶるか~~。 あの震災があり、主人公たちの築き上げたものがすべて流されてしまったと思うと、 より一層「故郷」「地域」というものの大きさ・かけがえのなさを感じます。 あの出来事はほんとにつらい出来事だったけど、あれがあったからこそ見えてきた強い思いや絆もあるんだろうなぁ。 前向きなラストがよかったです。 | ||||
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