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オヤジ・エイジ・ロックンロール
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オヤジ・エイジ・ロックンロールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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気取らない素朴な文体なので、情景を思い描きやすかったです。 主人公の黒沢は中老の中間管理職ですが、折に触れて揺れ動きやすい少年の心が露呈して、格好悪いけどとても感情移入しやすかったです。 楽器やバンドの人間関係の描写がとても写実的で、ドキュメンタリー映像を見たかのような読後感です。 あらゆる場所になんかどっかで見たことあるような人たちがうろついていて、思わずニヤッとしてしまいます。 「やってる本人はカッコいいと思ってるんだろうなあ」とでも言いたげな映し方が面白い。 ロック・ミュージシャンというと、横浜銀蝿みたいなイケイケの人たちばかりを思い浮かべてしまうのですが、シャイの黒沢みたいなギタリストが多かったり、沙織さんみたいな憑依型のおとなしい子が最前面に立たされてるのもリアルで面白いです。 作中の背景で、音楽を大量生産的に消費するメジャーレーベルに対するアンチ、インディー・ロックへの礼賛、といった雰囲気が漂っているのも小ニクいですね。 ライブの緊張感と、ボーカルの入りから急騰しだすボルテージには圧倒されました。 それは黒沢の心理描写に負うところが大きいと思うのですが、音楽を聴いている訳でもないのに感動で鳥肌が立って、視界が滲んできます。 還暦も目前のオヤジだけど、オフィスビルの間を青春と共に走り抜ける、そんな爽快な物語です。 「大人」は夢を諦める理由にはならない。 甘酸っぱい夢を忘れかけている方に、是非とも手に取ってみてほしいです。 | ||||
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比較的淡泊な文体ゆえか、非常に読みやすく、一気に読めました。そんな文体ながら、登場人物の感情は良く伝わってきます。アマチュアバンド活動でありがちな、メンバー間のやる気の差、メンバー脱退、メンバー間の恋愛、演奏したい曲の食い違い、オリジナル曲をメンバーに披露するときの気恥ずかしさなど、一通り網羅されていて、なぜか上から目線でうむうむと納得。この世代でエフェクターを知らんのか?、といった時代考証的ツッコミもできますし、著者が魂を削って書いた、というような内容でもないのですが、多少都合の良い展開も含め、楽しませていただきました。 | ||||
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とてもおもしろかった。自分の過去と重なりすぎ❗ | ||||
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先に書店で同作者のティーン・エイジ・ロックンロールを購入して、面白かったので、この作品を購入しました。実に面白かった。主人公とほぼ同世代ということもあり、そうそうと共感する部分と、腕は主人公とは段違いだから、今からやってもこうはうまくいかないぞ、といましめたりしました。でもそそられる。 この作品の続編という形でティーンエイジがあるので両方を読まれることをお勧めします。私は逆に読んだので、ああなるほどそうだったのかと、楽しめました。ティーンエイジが3.11の地震でせっかく作ったライブハウスが崩壊したところで終わっているので、その後が気になります。ぜひこの続きも読みたいと強く思います。 | ||||
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昔の夢が現実の寓話で再現、80年代のハードロック・ブリティッシュロックファンはご一読。レッドツェッペリン、ディープパープル、等々。読後の爽やか清涼感も完璧。おやじ臭を忘れてください。 | ||||
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自分も学生時代にバンド活動に熱を上げたクチなので、本作で語られる殆んどが、いちいち頷けることばかりであった。 大抵のバンド小僧たちは、ビートルズから入りツェッペリンやパープルに行き着く。そこから先は様々で、ロックを追求する者、技術や理論を突き詰めてジャズにたどり着く者……。しかし本作の主人公のように、大抵の者はその後、楽器から離れて極普通の生活を送るようになっていく。 かく言う自分も20年以上も楽器から離れて離れていたが、数年前から再開した、正に主人公と同じような状態の者だったりする(バンドは組んでいないが)。ある日突然湧いてくる《音楽魂》に突き動かされ、何の迷いもなく、学生時代に憧れていたブランドのベースを購入してしまったことを昨日のことのように思い出した次第。 同系統の小説である『440hz』のような、専門的な音楽用語が作中に散りばめられていれば、作品としてのクオリティがより高まったのではないかと思う。したがって星4つの評価とした。 | ||||
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これを読んで、私もリターンギタリストになりました。ただ、下手に金を持つようになった親父には、ギターコレクションが一気に増えてしまう弊害があります!要注意!! | ||||
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ぱっとせず人生を送ってきた中年が、ふとしたことをきっかけにもう一度打ち込める趣味を見つけるストーリー。スケールは決して大きくないけれど、心温まるお話。ただ大きな外部からの問題もなく、順風満帆すぎる気がした。バンドの内部だけでなく、家庭にも目を向けた描写が少なかったのが残念。 | ||||
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かつてバンドをやっていた人で、中年になってしまって、さらにしがないサラリーマンの人なら共感度は高い。 この主人公の世代は、自分よりちょっと上だけど、それでも共感できる。 あのころ熱くなったほろ苦くも、楽しいバンド時代。それを取り戻すというノスタルジックなことではなく、 人生は適度なやる気とタイミングと仲間がいれば何時だって何度でも楽しめるし、 そういうことに音楽(ロック)は素晴らしくマッチしているということ。 たまたま少し前から、近所のギター教室に通い始めていたので、さらに楽しく読めた。 機会があればバンドも無理なくやってみたいなぁ、とこの小説を読んで思った。 | ||||
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自分も学生時代にバンドやってまともに就職活動もしなかったくちのため、(世代も少し下くらい)吸い込まれるように読んだ。 そもそも 邂逅の森などの森シリーズなどでこの作家のファンになっていたのもある。 主人公と同じように現在のギターエフェクターの種類やらメサ・ブギーが人気アンプになっていることなどに驚き、そうそう、とバンド内でのやりとりにも頷いたりして。 ただ、昔の彼女がオヤジバンドのボーカルの母親だったとわかってからの展開が・・・・・。 似ても似つかない姿に変わり果てていたとしても、、自分がバンドをやめるきっかけになった恋人でしょ、、、、 ずいぶんとあっさり描いているように感じた。 その上、その彼女がバンドに参加する事になるくだりもさらりと行き過ぎ。 例えば楽屋に奥さんが尋ねてきた場面など、が主人公はもっと動揺するんじゃないだろうか。 あと、息子のバンドと同じコンテストに出るくだりも終わってから息子のバンドがどうだったかはずいぶんとわからないままだったり。。。 あれなら無理矢理息子もバンドをやっていることにしなくてもよかったんじゃないかな? すいすい読めたし、面白くなかったことはなかったので☆4つにしたけれど、少々消化不良は否めなかったな。 もっとも未だに邂逅の森を初めて読んだ時の衝撃が大きかったので辛口で見てしまうのかもしれないけど。 | ||||
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もういい年になってしまったけど、数十年のブランクの後再びギターを手に取ったオヤジ達の夢のような小説という感じでしょうか。 もう読みはじめると夢中になって一気に読んでしまいました。 作者のことはこの作品を読むまでよく知らなかったのですが、あまりに自分の経験と一致しているので調べてみると、やっぱりという感じで同い年でした。 ものすごい親近感。 場所は仙台と九州で離れていますが、同じような時代を過ごしてきたんだなと感慨深いものがあります。 若い頃のバンド活動というのはイツの時代でも普遍的なものだと思うので、この作品は年代を問わず楽しめるのではないかと思います。 ただ、この小説すごい問題があって、特に前半部分は読んでいると共感しまくりでついニヤニヤしてしまって、電車の中で読んでいると不審な人物に見られてしまうこと。 それと、とにかくギターを買いたくなること。実際にこの小説を読んだあと、仕事から帰る途中につい楽器屋さんに寄ったのは僕だけではないと思います。 くれぐれもご注意を。 | ||||
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1958年生まれの著者とは2学年か3学年違いだが、洋楽、ロックを聴いていた時代はほぼ同じ。したがってパープルやらツェッペリンをはじめとした1970年代に活躍したバンドや曲はすべてリアルタイムで知っていて、懐かしさで胸がいっぱいになる。スージー・クアトロに対して諸手を挙げて好きと言うのはロックファンとして恥ずかしかったなど細かいニュアンスも含めて。 そういった「懐かしさ」を差し引けば、ありがちなストーリー展開でわくわく感は今一つ。言葉を換えれば読みやすく、ストーリーが現実離れしすぎていなくて、結末の落としどころもまとも。(もっともノスタルジアを意識したこのジャンルの小説で「懐かしさ」を差し引く必要はないのだが・・・) ※巻末の「初心者のためのロック講座」、「デヴィッド・カヴァーデイル」の項の「Burn」を「Bum」と誤植されているの笑えた。rnはmに似てる。 | ||||
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エレキを弾いたことがある人は、誰でも共感すると思います。 その懐かしさをオヤジバンドとして楽しんでいる人達が沢山いますが、思いが伝わってきます。 この本をセミプロ級の腕前を持つ実弟に送りました。 | ||||
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過去にバンドをやっていた人からすれば、懐かしさだけで一気に読めてしまう良い本だと思います。 アーティスト名、曲名、機材の名前、バンド用語、バンドやってた人だからわかるキーワードがたくさん出てきて、 キーワードを読んでいるうちにもう一度バンドがやりたくなってきます。 ストーリー的に凝ったところがあるわけではないですが、ロードムービー的な中にもロックの情熱があってという内容です。 ミスチルのくるみのプロモみたいな感じなのかなぁ | ||||
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たまたま別の本を探していたら表紙が目に止まり、購入して読んでみました。 この物語の主人公のように50歳過ぎてギターを購入した人が職場にも数人います。 この世代の方達に聞くと、70年代のロックは相当衝撃的だったんだと 感じます。 この物語は、若い頃にバンドでプロデビューを目指しながらも途中で挫折し、 中年になってから偶然入った楽器屋さんでギターを手にして、また仲間とバンドを組んで コンテスト入賞を目指す(当然途中には色々あり)というストーリーになっています。 70年代ロックに洗礼を受けた方、当時ギターなどをやっていた方には特にオススメです。 注:本書を読んでまたギターを弾きたくなったとしても当方では責任を負いかねます。 | ||||
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書店で、この文庫本のカバーを見て思わず手に取ってしまった。眼鏡(おそらく老眼鏡)をかけた初老のおとこがエレキギターを抱えて、やや上目遣いにこちらを見ている。 パラパラと最初の数ページを立ち読みして「!!」ショックを受けた。舞台が仙台、即ち僕の住んでいる場所なのだ。 『仙台駅前の書店』、『同じビルの中にある楽器店』、『東一番町の書店』、『そのすぐ近くにある楽器店』・・・・・これ全て馴染みのある場所だ。 購入して読んでみたが、そういう馴染みのある場所だからということを超えてグイグイと引き込まれた。 50代の主人公は、実に久しぶりにエレキギターを手にする。やがてバンドを結成し・・・というのが粗筋だが、その中に地方都市で数十年前に学生バンドを組んでいたことがやがて明らかになる。 「そうそう、そうだったよなぁ」とあの頃の学生バンドの誰彼が目に浮かぶ。そういった様々なデティールがこの小説をノスタルジーやバンド物語、想い出小説とならずに普遍性を持たせている。 これ、誰か映画化しませんか? 主人公の若い頃と現在を別にの俳優にして、現在の主人公は誰が良いかな?宇崎竜童さんでは、失礼ながらちと老け過ぎか?(失礼) | ||||
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熊谷達也「オヤジ・エイジ・ロックンロール」を読了。面白い本です。一気読みでした。タイトルどおりの内容です。ある日三十年ぶりにギターを手にした中間管理職がバンドを結成し、コンテストに出る物語。三十年前の学生時代のバンドの思い出、バンド内恋愛なんかも織り交ぜつつ、物語は進んでいきます。物語の舞台は仙台。あの店この店と実在のお店を想像して読んでいたら、読書中の楽しみも二倍になりました。また自分の好みの音楽の世界だったのも良かったです。すべてが良い作品なのでオススメです。 | ||||
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なんだか手に取るのも気恥ずかしくなるタイトル(笑)。パラパラ見てみたらJCM900やらメサのレクチやらスキモノでないと判らないであろう単語の出てくるが面白そうで、手に入れてみました。 物語は昔ギターを弾いていたサラリーマンがある日訪れた楽器店でレスポールのヒスコレを64万円だして買ってしまうところから始まる・・・というタイトルからおおよそ展開の想像の付く設定。学生時代のバンドのエピソードを絡めながらオヤジ・バンドを組んでコンテストに出るというストーリーもありがち。 著者もバンド経験ある様で、アマチュアとプロの境目でオトナの世界を垣間見るあのなんとなくしょっぱい感覚も結構マジでバンド活動やっていた人には共感できるリアリティ有り。 一方で物語としては日常の範囲を大きく飛び出るものでもなくて、「オヤジ・ロック」という言葉の気恥ずかしさを払拭してくれるだけのカタルシスはありませんねぇ。 やっぱコノ手で『ジジメタルジャケット』を超えるのは難しいのか?? | ||||
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タイトルが気になって買ってしまいました。主人公と同じ年代、偶然にも同じ職種、同じような立場、同じような音楽趣向、まるで自分の事の様…。 ただし、自分のヒーローはブラックモアではなくてマイケルシェンカーでしたが。 音叉を使ったチューニングなど思わずニヤついてしまいました。 後半はありえないような偶然が続きますが、もしこんな偶然が本当に起こったら人生最高だと思います。 昔バンドやってたお父さん。この本はぜひ読んで下さい。たぶんまたやりたくなるでしょう。 | ||||
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もう、タイトルと表紙の絵、そのまんまの内容です。 50歳を目前にしたサラリーマンが学生時代に夢中になったギターを再び始める。 はじめは一人でやっていたのだけど、いつしかバンドを組むことになり・・・。 予想した通りに展開するストーリー。意外性はないけど、明るくて楽しい!テンポが良くてスイスイ読めました。 私はこの時代の音楽を知らないから感慨深さはなかったけど、主人公と同じ世代の人たちには懐かしくてたまらないだろうなぁ。 オヤジ世代におすすめです。ぜひ、あの頃の想いに浸ってください。 ロック用語がわからなくても巻末にきちんと『初心者のためのロック講座』というページに詳しい説明がのっています。 これから読む方は、ぜひこちらも参考に(笑) | ||||
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