■スポンサードリンク
それを愛とは呼ばず
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
それを愛とは呼ばずの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
愛について考える本。 自分がどのキャラクターにいるのか想像して読んでみては? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人物の設定といい、話の展開といい、誠に上手いといえます。人物の描写もある意味で見事です。元来文章も歯切れが良いし、それなりに情緒のある文体を持った作家なのです。純文学作品にみられる余韻と情緒を備えている作家とも感じています。ところが、時として妙な技を使うのは、作者自身が自分はエンターテインメント小説作家と思い込んでいるのかと疑いたくなります。 本作では主人公の男性の視点で話が展開していると思っていましたし、そのまま最後まで別の終局場面を用意しておけば、見事な余韻のある作物となったと惜しまれます。帯に「あなたはこのラストを受け止められるか?」とありましたが、一見衝撃的な様でいて、奇策としか思えないのは自分だけでしょうか?ここで突然視点が男性から、副主人公ともいえる女性に移動します。単行本278ページの内最後の16ページで読者の度肝を抜いた様でいて、ただ、抜いただけの、ある意味で精神を病んだ人間を描いただけの安易な作品になってしまっているのです。(作者は北海道での逸話で伏線を張ったつもりかもしれませんが・・・それなら、そもそもBMWの始末はどうしたのでしょうか?とても死体遺棄があのまま露見しないとは思えません。不自然過ぎます。) 16ページの代わりに主人公二人が肉体関係へ展開してもよし、死体遺棄への共犯に悩んでもよし、何か他に書きようがなかったのか?そうすれば、稀にみる傑作になったのではないかと思うのですが・・・・惜しまれます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物の設定は面白かったが、読んでいくうちにそんな行動はしないだろうという気持ちが強くなり、結末も何が起こってもおかしくないという感じになってしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新聞連載された桜木紫乃さんの長編小説です。 全12章で構成されており東京、北海道、新潟を舞台に女性主人公、紗季 男性主人公、亮介のストーリーが展開されて行きます。 タイトル「それを愛とは呼ばず」の意味を考えながら読み進めて行き 終盤に向けてやっとそれが明らかになる場所に辿り着きました。 しかしながら、あまりの急展開に衝撃と言うよりも唐突さを感じてしまった事は否めません。 美しく丁寧な文章で読みやすい物語ですが、紗季に感情移入出来る部分が少なかった事と 紗季と亮介の間にそれ程までに強い絆がある様に感じられなかった中でのあの展開には少し違和感を感じてしまいます。 文中に絶えず流れていた陰鬱感や寂寥感、そしてその中で紗季が取った数々の行動には狂気すら感じ 「それを愛とは呼ばず」のタイトルに納得しつつも何とも言い難い余韻が残りました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは新聞に連載されていた小説なのですね。 と、すればふだん桜木さんの本を読んだことのない人も多く目にしたはずで、 その人達には独特の全編に渡ってどこか湿り気のあるような文章はどう映ったのでしょうか。 今回は唐突に感じられた最終章に代表されるように、どこか淡泊に感じました。 いつもの霧に覆われたような鬱鬱とした中に、それでいて目を懲らすと1本のしっかりした糸が根底を貫いている、 そんなものが感じられませんでした。 最終章だけで100ページ足りない。 そこに至った経緯、心情をもっと描なければなかった。 「それを愛と呼ばず」の「それ」とは何か、 結果だけではなく、相手の背景もこちらに納得させるまで描いて欲しかった。 タイトルの割に★3個としましたが、その桜木紫乃だけに点数は辛くなります。 いつか哀しい男と女で上下巻それぞれ500ページを超える大作を書いてください。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!