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夜行
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夜行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全93件 21~40 2/5ページ
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スランプや作風変化を経ても、文体の推進力は全く衰えず。 エンタメファンはもちろんコアな文学好きにこそ勧めたい。 | ||||
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答えを全部用意してくれないと気が済まない人、読まない方がいいです いろいろ想像することが好きな人は楽しめると思います 読者に自由に考えてくださいと、言ってくれる作品 読んでいて楽しかったです | ||||
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なんとも言えない不思議な世界観。久しぶりにいい物語に出会えたと思えた。 | ||||
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これ以上説明しては、ダメ、な完璧な所でスッと物語を読者に返してる。 素晴らしいね。 作家のこれまでのヒット作品からエンターテイメント的なものを求められているのかもしれないが、この作品はもっと文学的で、色眼鏡を付けずに見れば中々簡単には出会えないくらいの名作だとわかると思う。 | ||||
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怪談風味の連作短編ですが、ちょっとした記載に(おそらく意図的な)ずれ/齟齬があり、その意味を考えていくと不安のような気持ちがわきあがってきます。 たぶん、読者は字面をただ理解するのではなく、いわいる行間を読み解くことを求められているのでしょう。 その意味で、再読、再々読に耐える作品でしょうし、再読する価値はあるのだと思います。 オリジナルが雑誌で発表されてから大分経つので、今更だと思いますが、「四畳半神話体系」や「夜は短し~」のような強烈なキャラクターと印象深いガジェットを次々と繰り出して読者を楽しませる作品群から、さらに飛躍した作品と後々位置づけられるのではないでしょうか。 | ||||
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やはり、森見さんの本は、読みやすい。ぐいぐい本に引き込まれた。大変良かったです。 | ||||
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私は、一度離婚したことがあります とても逃し難い女性に出会ってしまったことが遠因のひとつだと思っています 今でも、人生のレールの接続、その行く末について、とても不可思議に感じています あのレールの先に何があったのだろう? このレールにつなぎ替えなければ、娘もいなかったのかな? 大江健三郎の母のように、どのように繋がれてもあなたをもう一度生んであげます という世界観が男には描けない、その中でとてもよくわかるパラレルワールドでした | ||||
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ボッカチオの『デカメロン』は、ペストの難を逃れて集まった男女が毎夜孤独を慰めるために、物語を一人ずつ語る。その物語は、高名・高潔と思われていた人物の腐敗・堕落をスキャンダルとして語り、衝撃を与えるというルネサンス文学の傑作である。 本書も毎日登場人物が夜行物語を語るスタイルを取る。『デカメロン』のスタイルを踏襲している。作者はおそらく『デカメロン(十日物語)』を参考にしたに違いない。 しかし、毎日似たような夜行物語を語られると、読むのが疲れてくる。もう少し、物語に大きな変化を付けてはどうか? 作者得意のファンタジーノベルであるが、前作『熱帯』の方が、面白かった。 画家岸田道生の遺作『夜行』・『曙光』の謎が静かに語られる。無限の夜と一瞬の曙光。この対比が面白い。ファンタジーなので、ミステリーとしての謎解きは楽しめない。 次回作に期待したい。 それでも、ファンは読まずにはいられない。やはり、お勧めの一冊だ。 | ||||
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学生時代、京都に住んでいました。 京都の夜独特の、あの不気味な雰囲気。 別世界に誘われているような違和感が思い出される小説で、私は好きです。 | ||||
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別に何も無いです。 | ||||
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著者の10周年作品という事で話題になった本書だが、登場人物がにぎやかに話す四畳半神話とかの路線とはまた違い、静かに淡々と余白を残してテンポよく進むのが心地良かった。著者インタビューも拝見しましたが、むしろデビュー時は"こっち"の路線の方がやりたかったんですね。。 後は日常から"むこう側"に行くための著者が必要だと言う所の"お祭、宴席、夜"の光景が【舞台装置として】確かに本作にもあって、こちらにもなるほど感。 "人間として生きていくからには、多くのものに目をつぶらないといけない。言葉が我々の目をふさいでくれる。たとえばあなたが車窓に目をやれば何か見えている。しかし、あなたは気づかぬうちに【言葉】を見ているのです" 忙しく日常の通勤、通学時間、あるいは旅先に電車に揺られながら読みたい人にオススメの一冊。ただし夜に。 | ||||
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叶うことなら<わすれなぐも>の監督・音楽・製作チームで! ムリなのはわかってるんですけどね。 黒/白あざやかな反転シーンは、実写よりいっそアニメのほうが雰囲気出ると思ったので。 森見先生の本は最初に読んだのが“きつねのはなし”だったからか、ファンタジー色が濃くて明るいのが色々出てからも、いまだにこの手の話のほうが好きです。 “夜は短しー”も“有頂天家族”1.2も。読んだ時の感動が大きすぎて、好きな場面は何年たってもはっきり思い出せるし、それで満足した気になって読み返さない。頭の中で初読みの感動を反芻するだけ。 でも“きつねのはなし”とこの“夜行”は。 ふと思い出すと読みたくてたまらなくなって、読むと落ち着き、しばらくするとまた読みたくなる。結構エンドレス。 ホラーというか幻想譚というか、妖しくて怖くて静かで寂しい。 不思議な読後感は、いまだ他の作家さんの本からは感じたことがありません。 この2冊が、もう長いこと私の好きなホラー小説ランキングで1位と2位です。なかなか動かない(笑)。 読み返していると、本の中の景色がいよいよくっきりと浮かぶように見えてきました。 いつか最終的には怖いとも寂しいとも思わなくなって、ただこの世界にひっそりと溶け込めそうな気にさえなってきてます。そうなったら本望だなぁ。 日常からほんの一歩、足をずらしてしまえば、そこは違う世界。永遠の夜、明けない夜が続く世界。 恐ろしい、けど、だから、惹かれて近づいてしまう。 理性とかけ離れた望みが、この本を読むとなんとなく理解できるような気がします。 笑えない。感動しない。ただ、この暗い夜を繰り返し見たい。 主人公の大橋君になって、何度でもこの夜の出来事を思い出したい。 不思議な本です。 全部わからなくても、そのほうがいいのかもともそのうちわかるかもとも思いつつ、ぼうっと読みふける。 好き嫌いは分かれるかな。でも好みに合えばきっとハマる。雨降る夜にもしお暇があれば、試しに読んでみてください。 | ||||
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3年越しに読みました! 最初は怖いかなと思ったのですが、不思議な世界に迷い込んだようになりました。 これは何回か読んだ方がいいかと思い、 中古で購入しました! | ||||
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あれ?評価が思ったより低めでびっくりしました。 私は森美作品の中でこれが一番好きです。 「この物語が終わらなければいいのに」と願ってしまう類の素晴らしいストーリーと色彩に当てられ、 読後は放心状態でした。 読んでいる最中はずーっと得体が知れず怖くて怖くて、今でも作中の風景がフラッシュバックしてしまい、 ゾッとさせられます。美しい、切ない様な、永遠の様な、残酷な様な風景が強烈に焼き付いて、楽しかった 尾道や岐阜の風景が、この本ですっかり上書きされてしまいました。再訪して上書きし直したい位です。 本当に面白かった。森美さんのこんな作品をもっと読みたいと思いました。 | ||||
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子どもが描いた絵を、あなたは見たことがありますか? 線の歪みは単調でありながら単純というわけではなく、きちんと表現はされているのに、そこにあるべきものがズレていたり、配色がデタラメなせいで不気味さが増し、そこに人間らしい表情を加えようとした果てに、どこか不安を感じてしまう支離滅裂な絵を見かけませんか。 何が言いたいかというと、この本の物語は怖い話。というわけではなく、ただ不気味。あるいは、奇妙な物語です。 この本は明瞭なオチや解説が用意されていません。 誰しもが抱いたことのあるような、「ぼんやりとした不安」がただただ漂い、それが解消しないまま、つまりは胸の底に募らせながら、次のページをめくることになります。 さらに言えば、よくありがちな、 ・真後ろに女が立っていた ・鏡越しにしか見えない人がいる ・隙間から誰かが覗いている みたいな分かりやすいホラーではなく、 もっと、じっとりとした、その正体は存在なのか、現象なのか、ともかく得体の知れない“何か”に巻き込まれる体験談を、ぽつりぽつりと語り合うホラー小説です。 ネタバレになるので言いたい気持ちをぐっと堪えますが、「なんでその場所で、何のためにそんなことをしているのか」と、それが狂人に対する恐怖なのか幽霊に対する恐怖なのか、どちらにせよ不気味であると感じる展開が次々と待ち受けています。 例えば、 A ラップ音が続く毎日。ある日の晩、電気が急に消えて再び明かりが点いた時、背後に見知らぬ女性が立っていた。 B 真夜中、アパートのベランダから、双眼鏡で何気なく近所の公園を見てみると、口を大きく開けた子どもが真顔でこちらを見ていた。 どちらがゾッとしますか? 例えが悪いかもしれませんが、個人的にはBの方がじっとりと嫌な恐怖だと思うのです。 こんな感じの怖さです。はい。 話ごとにも微妙に恐怖の色が違うので、また楽しめますよ。 個人的には温泉旅館の話が不気味&奇妙すぎて大好きです。 終盤ではタイトルである「夜行」について触れていきます。 ※この先若干のネタバレを含みます。 私も同じように、「夜行」と「曙光」のような相反する2つの世界があるのではないかと考えたことはあります。 パラレルワールドのようなものですね。 私は今、どちらの世界にいるのだろうかと。 「朝」に生きているのか、それとも「夜」に迷い込んでいるのか。 この世に蔓延する、覗いてもひたすらに真っ暗な「暗やみ」のような存在は、きっと作中でいう「夜に包まれた世界」ということなのでしょうね。 それはもう自分1人でどうこうできるものではない。染み付いてしまった夜を明かすことはできない。 しかし、夜明けの世界へと、向かおうとすることは出来る。 それは決して特別なことではなく、夜から逃れようと、朝の光を求め続けること。 それこそが、絶望から逃れ、希望に生きる為の術なのだと思います。 最後はポエムになってしまいましたが、とにかく読んでみてください! 迷ってる方はぜひ! | ||||
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銅版画家の岸田道生が永遠の夜をテーマに描いたの48作にわたる連作銅版画「夜行」。 それは、どこか懐かしく、それでいてじっと見ていると息苦しくなってくる、それでも目が離せないという。 「春風の花を散らすとみる夢は、さめても胸の騒ぐなりけり」との西行法師のうた、それが銅版画「夜行」のテーマだという。 学生時代に通っていた英会話スクールの仲間たちとの久しぶりの再会で、それぞれが語る銅版画「夜行」にまつわる奇妙な経験談。 それぞれが語る話が独立した短編小説としての体裁もとりつつ、最終話に収斂されていく。 著者の「きつねのはなし」を彷彿させる、この雰囲気が心をざわざわさせる。 どこか懐かしく、読んでいるうちに息苦しくなってくるが、それでも読まずにおれない。 まさに本作に登場する銅版画から受ける印象そのままに物語が語られる印象だ。 地球の外に飛び出して地球を見ると、それは真っ暗な暗闇にぽっかりと浮かんでいる青い星。 地球の青さより、その背景にひろがる宇宙の暗さに愕然とするという。 それはあまりにも深く、底知れない空虚、魅入られるような感覚であろう。 この闇はどこへでも通じている。 「夜は短し」や「太陽の塔」といったユーモア爆発の文体が好みですが、本作の雰囲気もなかなかです。 | ||||
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森見作品のなかでも宵山万華鏡が好きな人はとても気に入ると思います。 不思議な世界に巻き込まれていく怖さと好奇心がページをめくらせ、 休日一日で読みきってしまいました。 何度も読み返したい、大切な本です。 | ||||
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これは本当に面白かった。 元々、森見登美彦先生の作品が好きで色々と読んでましたが、こういった作品も書けるのかと驚きました。 読んでいると不思議な世界に引き込まれました。背筋がぞくぞくする場面も。 これはもう本当におすすめの作品です(最後がスッキリ終わらないと絶対に嫌!という人以外)。 | ||||
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P+D MAGAZINEのインタビュー(森見登美彦さん、10周年小説『夜行』を語る。)を読んでとても気になったので購入しました。 読んでる途中も、夢か妄想か異次元か…どう言ったら良いかわかりませんが、夢の中のような不思議な感覚がありましたが、読み終わった後も、その感覚を引きずり、ふとした瞬間に考えてしまいます。 この場面はこちら側、あの場面はあちら側などという種明かし的なことは書かれていないので、読み終わった後も考えれば考えるほど、謎が膨らみます。 結局のところ、どれも現実であり現実ではないような、、皆がそれぞれの現実を持っている。というような。。 森見さんの頭の中がとても気になります。これからも楽しみです。 | ||||
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10年前に京都鞍馬の火祭の最中にいなくなった友人を偲んで久々に集まった5人。その後の話をしていると全員が奇妙な体験をしており、それらは一人の版画家の作品がキーとなって繋がっていた…。 京都で行方不明?となると、なんとなく柴田氏の「激流」を彷彿とさせるが、こちらはサスペンスではなくファンタジー。 はっきりとした解決があるわけではなく、むしろ「トワイライトゾーン」のような不思議なエピソードが続く。 現実とその”向こう”を垣間見るようなちょっと不思議な話、そしてそこを写す”夜行”と”曙光”の版画。 美しい観光地を舞台にしながらも、敢えて夜の景色がどこか夜行列車から見る知らない街の寂しい景色の様に描かれて不思議なテイストの作品。 軽く読めるが、すごく視覚的な作品でこれは映像化向け。 映像派の監督が撮ったらスゴク綺麗な作品になりそうだし、 新海誠監督がアニメにしたら傑作になるだろうな。 (宮崎駿さんだとおどろおどろしいかも…?) | ||||
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