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リーチ先生



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【この小説が収録されている参考書籍】
リーチ先生

リーチ先生の評価: 4.13/5点 レビュー 45件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.13pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全45件 21~40 2/3ページ
No.25:
(2pt)

後半尻すぼみ

原田マハさんは好きで、ほぼ全作読んでいますが、近年つまらなくなっているような気がします。本作も、ああ、やっぱり…という感じでした。
すごくよく取材されているなと思いますし、深い知識、文章もお上手なのでぐっとくる箇所も多いのですが、後半冗長になり、同じ表現の繰り返しに飽き飽きさせられ、最後は尻すぼみの消化不良で終わります。

本作も結局主人公亀之助は何がしたかったのか…?
全編通して、一陶工にこだわるような美学があったのならまだしも、自分の作品を作れず終わった残念な感じで悲しい
だったら、どこまでもリーチ先生について行けばよかったのでは…?
死後にひとり息子が口減らしにあうくらいだから、相当生活も苦しかったと思われる。そこまでの設定にする必要があったかな…?
登場した人皆成功したのに、亀之助だけ成功しなかったのは、やはり経済的後ろ盾がなかったから?
息子だけあっさり成功させた意味は?

渡英後は、ここまで全編通して盛り上げてきた師弟関係がありながら、別れ別れになるのだから、相当なドラマがあるのか?と思いきや、完全に肩透かしでした。
シンシアの登場に至っては完全に蛇足。森瑤子の望郷を思い出しただけでした。

ただ、原田マハさんは男性主人公のお話の方が面白いです。そういう意味では前半はとても引き込まれました。
それだけに後半が惜しまれる!

次回こそ、期待しています。。
リーチ先生Amazon書評・レビュー:リーチ先生より
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No.24:
(4pt)

素晴らしい日本の伝統工芸

大正時代に日本の伝統工芸に光を当て民芸運動を興した人々の、興味深く躍動感がある読み物として楽しめた。
伝統工芸であり芸術品でもある陶芸は海外でも人気があり、英国のバーナードリーチの陶芸にも影響を与えた。
ノンフィクションのように思えたが、実在する人物が登場する小説であった。
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No.23:
(5pt)

「リーチ先生」は、実に「好い」

先ず、文体のリズムが好い。このリズムに知らぬ間に乗せられ、完全に心が躍らされていた。西洋人が一段低い芸術と見なしていた陶芸を、バーナード・リーチが、柳宗悦、濱田庄司や白樺派の創設者達と交わりながら、『用の美』、民藝に高めてゆく過程をつぶさに知ることが出来る。現在の100円ショップの隆盛は、本物に触れる喜びを庶民から奪っているのではないか? そうした意味でも、IT時代の若い世代に、特に読んでもらいたい本である。それにしても、一時代を築く立役者達が自然と繋がって行く情景は、正に驚くばかりである。
リーチ先生Amazon書評・レビュー:リーチ先生より
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No.22:
(4pt)

バーナーと・リーチに興味があり入手。

高山光太郎の家が出てきて、その甥が後を引きつでいる頃、仕事で何度も訪問、そんなことで引き込まれ、柳宗悦・濱田庄司なでの登場で、俄然面白く一気に読み終えた。大変面白く満足。
リーチ先生Amazon書評・レビュー:リーチ先生より
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No.21:
(3pt)

ファクトフルネス

バーナード・リーチは画家として来日したのだが、その事実が全く書かれていないで、その後に陶芸家に転向してからのことのみ記述されている。私は歴史研究の目的で購入したのだから、目的とは遠いものだった。
本来これは小説だから歴史的事実の取捨選択は作者の自由であって、その点を批判すべきではない。しかし本文のどこにも、この伝記性と創作性を区別ないし判定できる叙述は見出せなかったので、この作品がどのくらい事実に即しているかどうかは不明である。
与えた星の数も、歴史研究者としての私の立場からのもので、小説としての価値を云々するものでは全くない。
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No.20:
(4pt)

なんといっても著者の文章の表現力のうまさ

大分県の日田の小鹿田焼(おんたやき)から物語が始まる。日本民芸運動の創始者 柳 宗悦から高村光太郎、河井寛次郎、濱田庄司その他白樺派の文人達など実在の人物とバーナード・リーチとの交流と多彩な感覚で陶芸やその他芸術を極め、日本にもおおきな足跡を残した。巧みに架空の人物を配しその目を通してリーチという人物像を掘り下げていく。
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No.19:
(4pt)

くるおうしいほど師弟愛

工房「翼」>勝手に書評>「リーリ先生」原田マハ

日本の陶芸の歴史について興味がある人は、バーナード・リーチの名前を知らない人はいないでしょう。

リーチは、明治42年に日本を初めて訪れて以来、日本の陶芸に魅せられ、ついには、第七代尾形乾山の名を免許されるまでになります。日本の民芸・民陶運動に大きな影響を与えました。この人がいなければ、日本の陶芸はどうなっていたかわかりません。ひょっとしたら、浮世絵などと同じように衰退していたかも。間接的にではありますが、萩焼が現在のように存続しているのも、リーチの影響です。

リーチの作った陶芸作品をいくつか見たことがありますが、素朴といえば素朴。でも、明らかに日本人とはその受け止め方と表現が異なっているところが面白いです。欧米風の華やかな磁器とは別の世界で、マチスの版画を連想させる作風でした。

作者の原田マハさんには、「楽園のカンヴァス」以来、ずっと興味を持っていました。芸術関係を舞台にしたフィクションの名手です。少し距離を置いた視点で、淡々とした文体ですが、それだけにじんわりと来るものがあります。

面白い本を読んでいると、早く結論が知りたくてドキドキすることがよくあります。しかし、この「リーチ先生」を読んでいると、まだ途中なのに、ずっとこの本の中の世界に浸っていたくて、読み終えるのが勿体無いという感じでした。

この本は、架空の主人公以外は実在の人物と歴史的事実にほぼ忠実に描かれています。主人公は偶然にも、親子二代にわたって、リーチの通訳・世話をする役目になります。リーチの人柄に惚れ込み、目指していることに共感し、リーチとともに成長して体験して行くことに無情の喜びを感じるようになります。だから「リーチ先生」なのです。その思いの一途さ、真剣さに何度も胸を打たれます。

最後に、陶芸関係の本(小説でも、漫画でも、あるいは解説本でも・・・)を読んでいると、著者または編集者が、実際にどこまで陶芸というものを体験したのか・・・・、と疑問に感じることがよくあります。どうしても、それなりの実体験がある人とそうでない人とでは、多少のずれがあるからです。原田マハさんも、かなり勉強されているのがよくわかるのですが、フィクションとしての展開上からか、所々で、「実際に作陶してたら、こうはならないのでは・・・・。」というところがあるのが「小説」なのでしょうね。
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No.18:
(4pt)

良かった

原田マハさん、大変気に入りました。次は何を読もうかと楽しみです。
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No.17:
(5pt)

美術工芸史エンターテイメント

バーナード・リーチや高村光太郎、柳宗悦、濱田庄司、富本憲吉、巨匠達が若者として生きていた時代を、本の中で覗き見ることができる美術工芸史エンターテイメント、教養も付くし、とにかく面白い!
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No.16:
(5pt)

名前だけは知っていた、バーナード・リーチのことがよくわかった。

つくばに住んでいた時に、我孫子の白樺文学館に出かけ、ウィリアム・ブレイクの研究をしていた柳宗悦とバーナード・リーチの関係が深まったこと。西洋歌唱を研鑽した柳兼子さんのこと。志賀直哉、武者小路実篤など白樺派が我孫子で生まれたことなどを知った。我孫子からは富士山だけでなく、つくば山もよく見えたはずだ。そのことも書いてほしかった。かつて、脈絡なく訪ねた、法隆寺の近く奈良県安堵に富本憲吉記念館(2014に閉館、うぶすなの郷TOMIMOTOになっている)、駒場の日本民藝館、京都東山五条の河井寛次郎記念館等々。それらの記憶が呼び戻され繋ぎ合って、物語がすっと理解できる。有名人を配して陳腐さを感じさせないのは、著者の知識や思いの深さと力量に思える。リーチが戦後日本に再びやってきたときのことをまとめたバーナード・リーチ日本絵日記(東京から益子までの鉄道の旅で、上野からスラム街が続くと書いてあったのは印象的であった)に書いていたリーチの感慨が改めてよくわかった。小鹿田(おんた)や、イギリスのセント・アイウ”スをいつか訪ねて見たいと思う。https://www.leachpottery.com/

メモ:
バーナード・リーチ、柳宗悦、富本健吉、濱田庄司、武者小路実篤、志賀直哉、岸田劉生、
我孫子市、手賀沼、奈良県安堵町、栃木県益子、小鹿田(おんた)、
ウィリアム・モリス、ウィリアム・ブレイク、白樺派、民藝運動、
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No.15:
(5pt)

多くの人に知ってもらいたい

ドラマや映画にしてもよいのではないかという内容です。舞台の一部となっている日田市を知っていますがあそこでこういった話があったとは感慨深く思います。
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No.14:
(3pt)

地元が舞台になっていたので

前半引き込まれましたが、後半少々飽きました。地元が舞台の場面があったので、見学行って来ようと思います。
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No.13:
(5pt)

日常の芸術を究めた男たちの生きざま

陶芸家リーチ先生に師事する沖亀之助の半生が語られる。芸術を極めんとする人々の生きざまをぶつけてくる作品。芸術を究める姿の楽しさと哀しさが同時に読者を襲う。こう書くと、よくある芸術家の波瀾万丈の人生が描かれる小説だと思うだろう。確かに、よくある芸術家の話だ。しかし、その無垢な生きざまをを素直にぶつけることで、よりいっそう芸術家の内面をさらけ出している。身の回りにある普段使いの陶器にさえ、芸術が宿ることの驚きを再認識し、作品の裏にある人間の生きざまを感じさせる。
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No.12:
(5pt)

無事に希望通りの商品が到着

無事に希望通りの商品が到着し、面白くて一気に読んでしまいました。ありがとうございました。
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No.11:
(5pt)

初夏の空気を感じました

一気に読み、久しぶりに陶器や磁器に触れたくなりました。読み終わった後、何故か新緑の季節の窯元が頭に浮かんでいます。小鹿田や小石原に、そしてリーチ氏の作品を訪ねて日本民藝館にも足を運でみたいと思います。「無名」、「用の美」、心に残る言葉が散りばめられた慈愛に満ちた作品です。
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No.10:
(1pt)

つまらない

リーチ先生が小鹿田焼を訪れる・・と書いてあったのに惹かれて買ったけど・・・あまりにも、つまらなかった。
作者は、美術に関係した話を沢山書いているので、期待したが、ただ単なる物語というかお話で、底が浅い。芸術を題材に書く作家としては、言葉が、豊かではないし・・
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No.9:
(4pt)

連続テレビ○説の脚本にうってつけ!

バーナードリーチと彼の盟友達の過ごした時代の熱を感じられる。ドラマチックすぎない、けれど史実にこだわり過ぎないバランスで最後まで、すらりと読めました。
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No.8:
(5pt)

すごく面白い一冊です

初めて原田マハさんの本を購入しましたが、本当に面白い書き方で、こんな分厚い本を仕事の合間合間で読み3日でよみあげちゃいました!
リーチさんを身近に感じられ、ものすごく好きになるほど面白かったです。
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No.7:
(5pt)

師弟の美しさ

生涯の師を見つけられた人は羨ましい。どこまでも師を求める弟子のひたむきさ。大きな慈愛の師。降りる駅を乗り過ごすほど没頭して読めました。
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No.6:
(4pt)

東の空と西の空の間に

起伏のある牧草地の向こうに、青くたっぷりとした海が広がるセントアイヴス。20年ほど前に旅行で訪れたとき、こんな素朴な田舎町になぜ白亜のテート美術館が?と不思議に思ったものだ。
それは日本の芸術家とも深い関わりがあると後から知ったのだが、この原田マハさんの小説を読んで、より一層そのことの不思議さに心を打たれた。
ここに描かれている出会いと別れ、そして離れていても想いを通わせ、心を一つにして生きること。それらは、芸術家に限らず、全ての人と人との関係に通じることだと思う。
詳しく述べればネタバレしてしまうので控えるが、亀乃介が愛する人を野の花に例える場面では、目頭がツーンと熱くなる。
東西の空に浮かぶ太陽と月。リーチと亀乃介のことだろうか。それともイギリスと日本、2つの国を表しているのだろうか…。美しく印象的な情景だ。
1冊の本になるまでに数紙の新聞に連載されていたということで、途中から読む読者のためと思われる、前の内容を反復するような箇所が所々目につく。なるべく自然な文になるよう工夫は凝らされているが、通して読むとやはりその部分が少し気になった。
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4087710114

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