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県警外事課 クルス機関



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県警外事課 クルス機関の評価: 3.31/5点 レビュー 16件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.31pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

皮肉と虚しさが漂う苦々しい決着

日中朝,さらには韓,ここ数年で目にすることが増えた近隣諸国との対立を背景に,
何食わぬ顔で暗躍する工作員や,入り交じる国内外の思惑や陰謀が興味深い一冊です.

また,主人公側と工作員側の視点を並行させ,徐々に小さな繋がりが見える流れと,
二人の男がついに対峙,大惨事が迫る中での対決は,なかなかの緊張と緊迫感を煽り,
解決と思わせての『第二幕』から,皮肉と虚しさが漂う決着が苦々しさをかき立てます.
ただ,その畳まれ方は曖昧であっさりにも思え,いささか戸惑いを覚えるかもしれません.

一方,物語と比べて人の部分はやや物足りず,工作員の男が見せる人間らしい一面も,
確かに印象的ではあるものの,掘り下げが弱く,もう少し踏み込んでほしかったところ.
このほか,あまりに無警戒な女性や,別の女性警官の振る舞いにも不自然さがチラホラ….

とはいえ,各国の対立構造,政治家や組織での足の引っ張り合いの裏側にある真意など,
フィクションを謳いつつも妙に生々しく,エンタメ寄りの社会派作品として楽しめました.
【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』優秀賞受賞作】 県警外事課 クルス機関 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』優秀賞受賞作】 県警外事課 クルス機関 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
4800267374

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