■スポンサードリンク
(短編集)
地下街の雨
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
地下街の雨の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆきの短編集。7作のうちの半分くらいは、だいぶ昔にあった「世にも奇妙な物語」に出てきそうなミステリー、サスペンス系だった。 一番好きだったのは、表題作「地下街の雨」。思いやりからのこういう罠なら、仕掛けられても、はまっても悪くない。「決して見えない」は夜に読んでいて背筋がぞっと寒くなった。「混線」「勝ち逃げ」では、ミステリーの中に少しおかしみも感じられる。「さよなら、キリハラさん」では、少々ラストがすっきりしなかったのだが、私の読解力不足だろうか。 しかし、15年ほど前に出版された本だが、多少今との時代の差を感じないこともない。「こんなの、携帯使ったらいいじゃない」と思うところが少なくなかった。15年前というと、ポケベル全盛期だっただろうか。どちらにせよ、携帯電話はそんなに普及していなかったのだ。現代では時の流れが速くて、何もかも、あっという間に時代遅れになってしまう。この短編集の内容とはまったく関係ないが、そんなことを感じてしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何かの本で読んだのだが、宮部みゆきは 恐い小説が好きなのだそうだ。 彼女がまだ作家でなく、読者の側の人だった頃に、興味を持って、ドキドキしながら読んだそうだ。 そして今や、日本を代表する流行作家になり、かねて好きだった「恐い小説」を手掛けたのだった。 それがこの「地下街の雨」短編集である。 というのは、ぼくの妄想で、事の真相は知らないけれど、いつもの宮部みゆきの小説とはちょっと違う。 短編小説にしても、ちょっと違う。 この人は、こういう小説を子どもの頃に読んでいたんだなーと実感できる小説集だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
七つの短編が収められている。 巻末の解説には「期待通りどの短編もすこぶる面白かった」との称賛が添えられている。 ストーリーテラーの名手による作品だからそれなりには楽しめるが、いま一つ食い足りないというのが正直な印象。 宮部作品の醍醐味は長編にあり、という思いを抱かせる一冊だった。長距離ランナーの短距離走を見るというイメージだろうか。 ただし、こういった作品が宮部さんの大作のベースになっていると考えれば、読む楽しみが増える。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆきさんのよさは社会で身近にある問題を題材にしていること。『火車』のようなカード社会や殺人はあまりない短編集でしたが、現代にありがちな問題を考えさせられる小説でした。ミステリーだけではなく、疲れない短編集です。身近な出来事で考えさせられることもあるのでは? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆきって、以前(デビュー当時)はもっといい短編を書いていたような気がするんだけどなぁ。 こっちのハードルが高いのか、宮部みゆきのレベルが下がったのか。 お薦めは「地下街の雨」ぐらい。 ただし、これって、後のあの作品につながるのかなぁっていうのが結構多いような気がする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
結構期待していただけにやや期待はずれかな。この人の短編は「ステップファザー・ステップ」や「鳩笛草」など秀逸な作品が多くそれらと比べると?だった。何でイマイチなんだろうと思っていたらわかった。ページが少なすぎるのだ。全体として20P〜50Pの間の作品集なのでほとんどキャラの掘り下げがなされていない。ショートショートを読んでいる感じであっさり読み終わってしまった。それでも表題作「地下街の雨」はハラハラしながらも読後とてもすっきりとした気分になった。もしかしたら表題作が最初に来てしまったから後の作品に満足できなかったのかも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表題と表紙のイメージからしっとりした作品という印象があったのですが、まったく違ったものでした。地に足がついたオーソドックスな作品は変わり者の叔母の葬式を描いた「勝ち逃げ」くらいでした。表題作の「地下街の雨」からしてややネタが飛んでいましたし(ただし途中までの引っ張りはとてもよかったです)、「決してみえない」「混線」は一種ブラックなモダンホラー、一家心中を題材とした「不文律」は手法として後の「理由」を思わせました(ただし題材が凄惨なのであまりすきではない)。掉尾の「さよなら、キリハラさん」はけっこう笑ってしまいました。宮部みゆきの多彩な作風を見ることができる、ともいえるでしょうが一個の短編集としてみた場合、レベルは高いのかもしれませんが、個々の!作品の感じがバラバラで全体には習作的な印象が強かったです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!