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(短編集)
終電の神様
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終電の神様の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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阿川大樹さんに『終電の神様』 (実業之日本社文庫)という小説がある。シリーズで連作として次々と出ているようだ。まずは最初の『終電の神様』を読んでみた。 ---------------------------------------------- (こんな内容)→父危篤の報せに病院へ急ぐ会社員、納期が迫ったITエンジニア、背後から痴漢の手が忍び寄る美人―それぞれの場所へ向かう人々を乗せた夜の満員電車が、事故で運転を見合わせる。この「運転停止」が彼らの人生にとって思いがけないターニングポイントになり、そして…あたたかな涙と希望が湧いてくる、感動のヒューマン・ミステリー。 ---------------------------------------------- 短編小説集。最初の作品「化粧ポーチ」はちょっと終電の満員電車内での痴漢がらみのエロスもある作品(最後にちょっとしたコミカルというか倒錯的な? どんでん返しもあり)。 「閉じない鋏」は、職人的気質をもっていた散髪屋夫婦と息子の物語。これはちょっと涙腺弛む作品でしたね。安ければいいということで僕などはもう近年「1000円散髪屋」しか利用していないが、町中の散髪屋さんは、こんなテクニックを持っているのかと‥‥。 「終電」が人身事故などで急停車‥‥。それから始まる味わい深いヒューマンストーリーの数々に感銘した次第。 ともあれ、一読の価値あり。 | ||||
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結果が気になりあっという間に読めちゃいます | ||||
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阿川大樹さんの出世作、電車を利用するさまざまな人々のささやかな人生の物語を集めた笑いあり涙ありの1冊目です。私も毎日通勤電車を利用させて頂いておりますので人身事故・車両故障・踏切異常、等々による時折ダイヤの乱れも日常茶飯ではありますね。予定に狂いが生じて苛立つ気持ちの半面で時間を置く事によって冷却期間が生まれ逆に予期せぬプラス効果を生む事もあるのですね。本書を読むと何処かに終電の神様はいて遥か高みから我々を優しく見守ってくれているのだと信じたくなりますね。心に深く刻まれる話が多く次も必ず読もうと思います。 『化粧ポーチ』男って奴は美形に弱いから簡単に騙されちまうんだよなあ。『ブレークポイント』急がば回れでボクシングもまた楽しい。『スポーツばか』不幸を呼ぶ嫌な手紙はみな燃えちゃえば良いのにね。『閉じない鋏』父さんはきっと息子の言葉に安心して旅立ったのだと確信します。『高架下のタツ子』数々の悲しみを笑いに変えて頑張らなくちゃね。『赤い絵の具』今迄の誤解を解いてスッキリと和解するんだよ。『ホームドア』ギリギリやっと間に合って三十三年ぶりに聞く命の恩人の声。本当によかったね。全ての人身事故がなくなります様にと願う。 | ||||
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アラはあるけど、 なんだかんだ結構面白い、終電絡みだったり絡まなかったりの短編集です 個人的には投げっぱなしでしが、絶対に間に合わない締め切りを前にしたSEさん達の話が好きです 以下ネタバレですが… この短編集のほとんどの主人公が、 同じ電車に乗ってる風で、その電車を止めたのがどうやらタツ子の相棒かと思うのですが、 タツ子さん色々不遇だったかもですが、 親御さんからそこそそこの遺産を相続出来るような設定に見えるので、相方への理解が足らなさ過ぎたのでは?と思ってしまいました 両親との確執とかで心が荒んでた部分はあるかもですが…キーになってる設定なだけに、もっと掘り下げられた設定で悶絶したかったかも知れません | ||||
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実はわたし自身は本書を書店の平積みのなかで見つけて、何となく買ったものなのですが、「エッ、何これ!」と感心し、僅か1年で27版を重ねたのも故有るかなと頷いたのですが、意外にもアマゾンの書評欄ではあまり評判がよくないようなので、生意気覚悟で反論させていただきたく、書き込ませていただきます。 みなさん落語の三題噺というのをご存じですよね。聴衆から3つネタを指定してもらい、それに沿って即興で噺をつくるもので、こういった分野は落語だけでなくコントや演劇でもひとつの分野を作っています。この場合、聞き終わったところで、みんながドッと沸き返るとか、しんみりするとか、思わずホロリをするとかそういったことが重要で、そこでは小説としての緻密な背景設定や起承転結よりはリズム感であるとか、聞き終わったときの感興といったものが重要になります。この一連の連作はまさにこういった分野の作品で、ひとつのお題は「電車」に固定されていると考えればよいわけです。そういう見方をした場合、この各短編がすぐれた「噺」になっていることに絶対唸るのではないかと思うのですが、いかがでしょうか? わたしは文藝にはいろいろな分野があって、それぞれの分野に沿った楽しみ方があるとおもうのです、そしてこの一連の短編は「電車」というお題を固定した優れた小噺であって、これを一般小説分野からみて背景設定がどうとか、その後の展開が分からないとかいった批判をするのは文藝の分野ごとの楽しみ方を理解していらっしゃらない的外れな批判なのではないかと愚考します。わたしは優れた短編集であると思いました。ただ、ご批判の中にもあったと思いますが、長く残るものか?といわると、それは確かにそういうものではないと思いますが、一方とにかくその場で大いに楽しむといった分野の作品があってもよいのではないかと思います。 | ||||
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読みながら、読み終ってから、じわじわと感動が押し寄せてくる短編集。 久し振りに良い作品に巡り会えて、嬉しかったです。 | ||||
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同じ電車の関係でそれぞれの物語が作られていく。 個々の物語が繋がるものもあり読んでいて感動できる作品でした。 ドラマとかでもぜひやって欲しいです。 | ||||
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題名から気になりました。とても気に入っております。ありがとうございました。 | ||||
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この作者の作品は初めてだが、中々引きつけられた。他の作品も読んでみたくなる。 | ||||
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通勤通学の電車内で「運転見合わせ」「遅延」経験者ならば、 時に、大きく頷きながら、場面を想像して息を詰めながら、また、ぞっとしながら、 頁をめくるだろう。 電車という密室に乗り合わせた人には、当たり前だが、それぞれに生活と人生がある、 ということを、あらためて、認識させてくれる一冊。 これからは、万が一、運転見合わせに遭遇しても、ほかの乗客を、さりげなく観察し、 想像することで、閉じ込められた苦痛が、ほんの少しだけ、緩和されるかもしれない。 タイトルと内容は、乖離しているような印象を受けた。 書き下ろしの「ホームドア」は、良い話なのだが、取って付けたような作り話過ぎて、 残念。 | ||||
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子供の頃から乗っている小田急線は、昔はめったにダイヤが乱れたりしなかった。 それがいつの頃からか、頻繁に止まるようになった。「お客様の人身事故で・・・」 その定型句が何を意味するのかみんな分かっているけれども、薄暗い世情の「よくある事」として 自分にも世間にも、あきらめのようなやるせなさと一緒に染み込んでいたのかもしれない。 けれどこの本を読んで、その「染み込み」がちょっと薄れたと思う。 ありがとう。 | ||||
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