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(短編小説)
赤毛組合
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【この小説が収録されている参考書籍】
赤毛組合の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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別の作品でシャーロックホームズに興味を持った子供用に購入したましたが、 多分に漏れず親の方も楽しんでいます。 短編4作品が収録されており、ルビもふってあります。 自分が小学生の頃に読んだホームズは少々古めかしい表現が多く、読了には かなり苦労した覚えがあります。 こちらは挿絵も含めて現代風で、と言っても当時の雰囲気を崩す訳ではなく、 たいへん読みやすいです。 内容には触れませんが、新装版刊行第1弾とあってか、ホームズの魅力が随所で 感じられる構成になっています。 奇抜な事件にこそ当たり前の事象を見落とさない、現場を丹念に観察するといった 探偵としての姿勢。 変装の名人で、調査のためならどんな劣悪な環境にも潜り込んで苦にもしない。 推理中は他のものが目に入らず、自分の考えは終盤まで明かさない。 現在の探偵ものにも見受けられる特徴の原点がいっぱいです。 一方、少々鼻についたり毒舌になりがちな面をワトソンがやんわりカバーする 絶妙なコンビネーションも描かれています。 この1冊だけでも、2人の信頼関係が充分に感じられます。 子供にはもちろん、昔ホームズを読んだ大人の方にも薦められる良書だと思います。 | ||||
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子供の頃に読んだ本で今でも好きなのが、コナン・ドイルの「赤毛同盟(組合)」と宮澤賢治の「注文の多い料理店」だ。 なぜ好きなのか? よく考えてみると、この2つの話には共通点がある。つまり、自分の思いもよらない形で自分が利用されているって話なのだ2つとも。 ご存知かもしれないが、「赤毛同盟」はすごく条件の良い求職話があって、それにはなぜか“赤毛の人のみ採用”って但し書きがある。主人公は不審に思いながらもその求職に応じ家を空けるのだが、実はその留守中に銀行の地下金庫への穴が日毎掘られてたんである。つまり悪党は最初から主人公を引っ掛けるために求職を仕掛けたワケだ。 一方の「注文の多い料理店」は、店の奥に進むたびに、手を洗ってください、クリームを塗ってくださいと注文が書かれていて、やたら格式の高い料理店だな、と思っていたら、それはすべてその主人公自身をオイシクいただくための段取りだったってオチである。 でもこの2冊は「だまされちゃいけない」ってなチンケな教訓話ではなくて、手のひらで踊らされることの“してやられたり!感”っていうか、世の中のそういうカラクリ自体の妙っていうか、そっちの話だと思う。少なくともこの2冊から、自分以外に“他者”ってのが存在してるらしいことを、幼くして知ることが出来るだろう。 | ||||
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