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月の森に、カミよ眠れ



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【この小説が収録されている参考書籍】
月の森に、カミよ眠れ (偕成社文庫)

月の森に、カミよ眠れの評価: 4.46/5点 レビュー 37件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.46pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全31件 1~20 1/2ページ
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No.31:
(4pt)

栴檀は双葉より芳し

著者の若きころの作品。
内容としてはシンプルで、月の森のカミを殺すために要請された男と、月の森のカミの巫女との会話が大半です。
あとがきに、目を覆いたくなるような稚拙さと作者は書いてましたが、読みてとしては特にそれは思いませんでした。
ただ、あまりにシンプルすぎて、もうすこし捻りだとか、書き込みが欲しかったとか、末尾は蛇足かな、と不満がなくはありませんが。
とはいえ、まつろわぬ民の、まつろうてゆく過程、文明化ともいえましょうか、そこを描いてあるところ、カミの描写など目を見はるところがあります。栴檀は双葉より芳し
おもしろいですよ。
月の森に、カミよ眠れ (偕成社文庫)Amazon書評・レビュー:月の森に、カミよ眠れ (偕成社文庫)より
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No.30:
(5pt)

面白いです

面白いです
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No.29:
(5pt)

難しいけどおもしろい

上橋さんの初期の作品ということですが、後にかかれる作品の原点という感じで、おもしろく読めました。
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No.28:
(5pt)

引き込まれる作品

上橋菜穂子の初期の頃の作品だけれど、文の美しさは、変わらない。神と人との不思議なつながりのあった世界に引き込まれる。
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No.27:
(5pt)

綺麗でした!

想像以上にキレイな本をありがとうございました!
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No.26:
(5pt)

美しく哀しい物語

心を揺さぶられる。
誰がよいとか悪いとかではなく、それぞれの登場人物の思いが心に沁みて、涙が溢れた。美しい物語。
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No.25:
(5pt)

良かった。

良かった。
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No.24:
(5pt)

すごい

日本の神の文化をこんなに感動的に描写できるなんて・・・
私は幼少の頃から神社は欠かさず行っている方だと思いますが、更に気持ちの持ち方が変わりました⛩
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No.23:
(5pt)

初期の作品ということで

上橋先生も、文章が、、と、おっしゃられていたのを読んでからあえて購入。現在進行形のスタイルとは若干違いますと申しましょうか、スタイルの確立前と申しましょうか。とても静かな展開なので、余計にそう思うのかもしれませんが、面白い。民話ベースとのことですが、アプローチが面白い。ご一読お薦めします。
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No.22:
(5pt)

月の森に、カミよ眠れ

月の森に、カミよ眠れ、大変良かったです。購入してよかったです。
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No.21:
(5pt)

何度も何度も読み返しました

古代日本に稲作が広がったあと、大和政権が日本を統一国歌にしていった時代。
深い山の中に、古代の人々の生き方を残しているとても小さな村があった。稲作を知らず、貧しく、自然から採取できる食物でほそぼそと生きている。男たちは成人すれば全身に入れ墨を施し魔除けと自然からの力を得る。
まだ人と自然の存在たちが共存していた時代から、律令国家の一員として時代の変化に飲み込まれていき生活が変わっていくその嵐のような変化に生きた人たちの物語。
 物凄く惹かれました。独特のトーンで始まる物語だったので途中まで場面のイメージがわきにくかったのですが、途中でいきなりその息吹のようなものを感じて、もう一度最初にもどって読み直し、最後まで一気に読んだ後、さらにもう一度最初から読み直しました。
 カミと通じる巫女であるはずのキシメが、自分にそんな力はないと悩む様子、どうにもならず選択したことにこれでいいのかとずっと思い悩み少しずつ成長していく姿。村人たちはお互いの思いを理解しながらも巨大な律令国家と目に見えぬ大きな神々の世界との狭間で村の行く末をそれぞれの真剣な思いで苦しみながら選択せざるを得ざる、お互いの意見の対立が起きていく・・・。
 多くの視点を織り交ぜて素晴らしい世界を垣間見せてくれました。九州の山々の懐で読み直してみたい物語です。
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No.20:
(5pt)

原点がここに…

守り人シリーズからファンになりほとんどの作品を読みました。
この作品もオススメ出来る一つです。
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No.19:
(5pt)

上橋さんらしい

上橋さんらしい、素敵な人間臭さのある作品です。とても、味わい深く、考えさせられます。
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No.18:
(5pt)

ファンタジーの川に流れる精神

「守り人シリーズ」で名高い上橋菜穂子さんの比較的初期の作品。
 レビュアーは、「精霊の守り人」アニメ版から、原作としての「守り人」シリーズを通して著者を知り、以来、愛読している。
本作は、古代九州の伝承に材をとったファンタジーである。
 本人は、あとがきで若い時代の作で力不足と謙遜している。
 文化人類学者である筆者が、小説家としての道を歩み始めて作品を著す。その過程で、感じたこと。物語としての長文で文章表現が追いつかない、書き馴れない、という思い。文間からも感じられることは確か。作者の気分が、そのまま筆に現れている。
 でも、である。それも味わいであると考える。
 よく読みこんでいくと、いくつもの発見がある。
 本人は、この作品の執筆の経験が、よほど、心残りだったのだろう。レビュアーの勘違いかもしれないが、守り人シリーズで、モチーフへの再挑戦を試みているような感を受ける。そして見事に昇華している。「獣の奏者」「鹿の王」では、それぞれで、生命の不思議、運命の不思議に迫っているのも、深層に流れるのは…。
 どこが、とは、ここでは書かないでおく。読んでみればわかる。
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No.17:
(5pt)

子ども達へのプレゼントにもお勧めします。

素晴らしい本で、深い洞察力、鋭い観察力、哲学があります。
大人も子どもも楽しめ、自然と共存して生きる事の深さを考えさせられる内容になっています。
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No.16:
(5pt)

なぜ「発禁」にならないの?

私自身、前時代に「島流し」的な地方出身なので、律令制という物に「疑問」を感じていました。明治時代に日本国になった様な「ど田舎」です。
物語というより、「数代前のじいちゃん達の昔話」のように身近な物語と感じました。近代日本人のみなさんは「対アメリカ」とか感じるんでしょうか?
いずれにせよ、「児童小説」として読むにも「思想小説」的に読むにせよ、楽しめる「素晴らしい書き物」です。
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No.15:
(5pt)

新作が楽しみ‼︎

いろんな事を考えさせられる作品です。子どもから大人まで、幅広いファンに支持される上橋さんならではですね。
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No.14:
(5pt)

古代小説の傑作にして、著者の原点

「月の森に、カミよ眠れ」上橋菜穂子 偕成社

私が書きたくてたまらなかったモノの一つを、上橋菜穂子は24年前に描いていたことが判った。

あとがきで著者は次のように書いている。

いまも日本は単一民族国家ではありませんが、日本の統一後というイメージが強い平安時代ころにも、日本には多様な民族が住んでいたようです。正史にはほとんど登場しない隼人を主人公にしたのは、漁労や焼き畑、狩猟採集の生活をしていた人々が、朝廷への服従を契機に異なる文化を知り、やがて稲作を受け入れ、強制的に国家に組み入れられていったことで、カミへの意識が変化していったのではないかと思い付き、その変化への葛藤を、3人の巫女に象徴させてえがきたいと思ったからです。(232p)

この時代は班田収授法が実施されているので、奈良時代だろう。「朝廷」の軍事力は広く知られていて、昔多くのクニが共同して刃向かって多くの人々が血に沈んだことも伝えられている。九州の南が舞台のようだ。隼人族と伝えられている。主人公たちの風俗は、台湾原住民族の狩猟採集風俗を参考にしたのか、全身入墨を施している。九州縄文文化が稲作文化(弥生文化とは言いたくない)を受けいれる過程の「精神の葛藤」は、どの文献にも、どの考古学的遺物にも残っていない。小説として表したのをキチンと見たのも、これが初めてのような気がする。そもそも縄文文化の精神構造がどうだったかもわからないのだから、当然なのではある。

初潮があった少女を7日間1人籠らせて「月のもののケガレ」を取り除く儀式は、明治時代まで各地で行われていた民俗である。その1番原初的な姿をこの小説は取り入れていて、人類学者としての著者の面目躍如たるところがある。また著者はその原初の姿に縄文的な人類と自然との関わりを観たのだろう。

ここには、のちの「守り人シリーズ」に出てくるもう一つの世界(ユナーク)や、「獣の奏者」の闘蛇の姿も想起させる場面もあり、上橋菜穂子ののちの物語を語る上でも重要な作品になっている。

戦後70年の高度成長期を経て、情報革命を経た日本社会は、おそらく縄文から弥生に移った時以上の急激な変革を体験してきたのではないかと、私は個人的に思っている。その時に、その変革の両方の立場に足を置いた主人公を描いて、大きな物語を紡(つむ)いだこの作品の役割は大きい。しかし、ずいぶん前の作品にもかかわらずこれは一般の文庫に入っていない。「守り人シリーズ」とは一線を画している。著者はこの作品を実験作品とみているのかもしれない。だとしたら、のちに本当に日本の古代を舞台にして大いなる物語が紡がれる最初の話になるのか、それともこのままにするのかはこれからだということだ。私は私で、「カミの意識の変化」という時代を舞台に、あたらしいエンタメを描きたい。
2015年12月3日読了
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No.13:
(5pt)

良かったです

大人向けの神話の本 と言った感じです。
・・・読んでいるうちに風景を創造し広い世界感を作って読んでました。
他の作品も読んでみたくなりました。
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No.12:
(4pt)

神話が神話になる前の物語

主人公は人間であり、人間の生活から神々の息吹が失われていく瞬間が、見事なファンタジーとして結実されている。
人々の気持ちのありようを描くだけではなく、まさにこんな風であったかもしれないと思わせる生活のありようの具体性は、著者が文化人類学者であるからこそ。
日本の古代、律令が敷かれていく時代をモデルにしつつ、熱や匂いを感じるような活き活きとした物語になっており、気づけば主人公達と一緒に深い森の空気を感じることができるだろう。

文庫も子ども向けにルビがふられてはいるが、物語は大人であるこそ、感じる部分もあるのではないだろうか。
ナガタチの母子葛藤がキシメとの対話によって解消されるプロセスが見事だと思った。
この物語は現代に至るまでハッピーエンドを付け加えることができない。そこが読者たる私の、一人の大人としての苦々しい反省点である。
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