■スポンサードリンク
東京會舘とわたし
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
東京會舘とわたしの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 21~38 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 時は流れ,人々やそのライフスタイルも変わっていく中,それを受け容れながらも, 変わらない,変えてはいけないものを,様々な形で描かれる従業員の姿に見たようで, その節々から伝わってくる強い誇りと愛情は,彼らを直接に指す言葉ではありませんが, 『ベストセラーよりロングセラーを』という,上巻でのやり取りがふと浮かんできました. また,昭和から平成へと移り変わり,建物の建て替えにまつわる話もありましたが, 当時のままとはいかないものの,ここに来ればあの日,あの人に会うことができると, 行く場所でありながら,帰りを待ってくれている場所であるようにも映ったのが印象的. その一方で,これからも数多くの,それは決していいことばかりではないのでしょうが, 訪れる人の数だけ『わたしの物語』が生まれ,育まれ,語られていくのだとも思いました. ただ終盤,さらには文庫版で追加された新章を含んだ畳み方には著者の姿が透けて見え, 大団円とも言える幕引きは素敵でしたが,やや引っ掛かりを覚えたも否めないところです. とはいえ,物語を読み,その場所に思いを巡らせ,憧れることは何度もありましたが, ここまで揺さぶられたことは珍しく,「ぜひ一度」との思いが余韻とともに続きました. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 東京と縁のない自分にはなじみがない場所で,ピンと来ない読み始めだったのですが, 物語が建物の中へと入って行くにつれ,その雰囲気と時間に引きまれるのを感じました. また,震災や戦禍をくぐり抜けた一方,名前も用途も時代とともに変更を強いられ, 時には追い出されながらも,いつかまたの思いを捨てず,その通りに復帰を果たしと, 手探りでこの場所を育て,育てられてきた菅家者たちの愛情と矜持には胸が打たれます. そして,それが『誰かの特別』を華やかに彩り,さらに内へ外へと広がっていく様子は, 様々な表情や賑やかな声までも聞こえてくるようで,込み上げてくるものがありました. なお,本巻では開業した大正から昭和,オリンピック直後の時代が描かれていますが, 下巻では昭和後期,平成最後の年まで流れていくようで,この建物が何を見続けたのか, そして,そこに人々は何を重ねてきたのか,引き続きその物語を追い掛けていきたいです. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
しあわせな味の記憶のお菓子類がおいしそうで、オンラインで取り寄せしてしまいました。 勝目さんと田中さんの関係はとてもいいですね~ 金環のお祝いでは自然と泣けました。 こんないいボーイさんはいないだろう、と思いながらも、 きっちり教育された従業員の居る美しいおとぎ話のような東京會舘に憧れを持ちます。 実際はどうでもそこはフィクションなので。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東京會舘は数多くの小説にも出てくる憧れの場所でしたが、ここを舞台にていねいな筆致で市井の人達の人生を浮彫にされていて、誰にでも人生の決定打をつくる場所ってあるな~とうらやましく思いました。 リニューアルした東京會舘は美しいけれども、社交場として愛されたその歴史的な側面を感じることは難しいので、こうした本は資料的にも価値がありますね。そこに身を置くことで自分をレベルアップさせたくなる清冽な空気があったのでしょう。空気感が見事に描かれていた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これ良い本です!個人的には直木賞受賞作(鍵のない夢を見る)や本屋大賞受賞の(かがみの孤城)より好きです!辻村ブランドの陰湿イジメや孤立のリアル描写を期待した方には物足りないかもしれないけれど!それこそ東京會舘のコンソメスープの様に、すっきり澄んでいて味わい深い名作です! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一般のお客さんが登場人物として前面に出てきていて、 より共感できます。 私は、クッキングスクールのお話が一番好きでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東京会館で販売している焼き菓子の話が最後にあった。 まずは、その焼き菓子をバーでお酒と一緒に出したバーテンダーの視点から、 次に、その焼き菓子のレシピを作った人の視点から、 最後に、焼き菓子を買いに来た女性の視点から 物語が語られる。 視点が変わるたびに、読者は新しい情報を得て、はっとさせられる。 私は東京会館を見たことがない。でも、こんな繊細な物語が生まれる場所は、きっと繊細な魅力にあふれた場所に違いないと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新館に残された旧館の記憶から始まり、新しい歴史を刻み始める東京會舘を舞台に5つのエピソードが交差する下巻。 「おもてなし」というと流行語で軽い雰囲気がしますが、サービスとは突き詰めると人と人との関わりになるのだと改めて気づきます。 玄関の柱を毎日磨く「玄関係」は柱から「磨きなさい」という自分の仕事の有り様を教えられたといいます。 関係する人が皆真剣だからこそ、場所の記憶として伝統が受け継がれていくのかもしれません。 フィクションと知りながら、落涙再々でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
フィクションとは知りながら、こんなバーテンダーが、客が、ベーカーが本当に居たのかもしれないという暖かな感動に包まれます。 歴史は場所と人が織りなすもの。 場所としての東京會舘そして人として実在しても無名のまま生涯を終えられたであろう、でも個人としての気骨と志をもった登場人物たちのストーリーは日本人としての郷愁を呼び起こす気がします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東京會舘はホテルではない。だからこそ魅力があるのかもしれない。 一つの建物を舞台に時系列的にドラマが進行していきます。 私は東京會舘には行ったことがないのですが、それでも十分に面白く読めました。 読めば一度は行ってみたくなります。とても良くできた構成だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
プロローグがあり、スタートは大正時代でした。クライスラーの演奏会に始まり、関東大震災、終戦、建て替え、東日本の震災、等々・・・。 始めはイマイチかな?と思いながらも、いつの間にか引き込まれていました。 後は一気ですね!。 下巻に移って、第六章では涙があふれ、第七章では体が震えました。 建物の歴史、大切な思い出がたくさんあふれ出すのだと感慨深い想いになりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
感動の涙がなぜか出ました。今年一番おススメの本。忘れられない1冊。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大正11年、関東大震災の前年にできた、東京会館。 その年に行われたクライスラーの演奏会をはじめとして、時代の ひとこま一コマを5つのエピソードで、昭和39年まで綴った上巻。 迂闊にも、ミルクを入れたジンフィズはパレスホテルかと思っていたら、 東京会館が先だったことなど、随分知らずにいたことが多くあった。 関東大震災から戦中、GHQに接収された戦後など、過酷な歴史を たどってきた東京会館は、日本人がたどってきた歴史でもある。 自分の思い出と重ね合わせる人も多いことだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大正の時代から、皇居前に建つ東京會舘。 その場所を訪ねる人は時とともに移り変わる。 その建物も改修により時とともに移り変わる。 そんな中で、東京會舘で働く人々の思いは変わらない。 だからこそ、そこを訪れる人々は、信頼と期待を持ってこの場所を愛し続けている。 繰り返される東京會舘の礼賛が多少うるさくもあるが、 それを差し引いても、この国の近現代を生き抜いてきた歴史は一読の価値がある。 建物とともに歩んだ歴史。 絵本『ちいさいおうち』のように、 時と人の移ろいの あはれ を味わうことが出来る。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「東京會舘なら」のくり返しに、正直食傷気味になった。 何事も、ひたすら賞賛を聞き続けていると萎えてくる。 そんな気持ちで読み進めていたにもかかわらず、 下・新館だけでも、3,4回はうるっとさせられた。 東京大空襲、GHQの接収といった時代を乗り越え、 先の東日本大震災までと、東京會舘が人々とともに 重ねてきた歴史はあまりに深い。 この物語が胸に迫らないはずがない、本当にこれはずるい。 建物とともに歩んだ歴史。 絵本『ちいさいおうち』のように、 時と人の移ろいの あはれ を味わうことが出来る。 2018年の再建時には、ぜひこの本を手に新々東京會舘を訪れたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なつかしもあり、ほこらしくもなる、なぜか不思議な物語です・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
(上)を読んで、(下)にはいると中盤では自然と涙。 後半ではすべてがつながってくる・・さすが、の一言です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誰かが書いておかないと、 東京會舘の建物、スタッフのこだわり、歴史がうもれてしまうという 作者の強い思いが伝わってくる。 確かに、歴史の順番通りに、そこここに感動話が盛り込まれ、 という筋書きには、 既視感もあり、くどいように繰り返される描写もありで、 小説らしい深さやスマートさはないのかもしれない。 ただ、わたしのように會舘を知らない者、 また、関わったことのある年配の方が懐かしく読むためには とても楽しめるお話だったと思う。 フィクションではあるが、 事実とリンクしているのだろう、 実名がたくさん出てくる。 興味深いことがらがたくさんあった。 この作者の作品は初めてなので、 わたしには違和感はなかった。 會舘のお料理、お菓子をいただきたいなと思った。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!