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オーデュボンの祈り
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オーデュボンの祈りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全252件 161~180 9/13ページ
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魅力は他の方によって言い尽くされているようなので。一言だけ。 この島に無いものが何であるのか。それがどのようにもたらされるのか。それが明らかになるときの感動だけでも十分読んで良かったと思える。 | ||||
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読んでいくうちにキャラクターがどんどん立体的になっていく。 長年の親友という訳ではないが、知り合ってから何年も経っている知人のような感覚。 気付くと、自分の視点がこの小説での私の視点になっている事に気づく。 僕は何がかは分からないが怖くなって読むのをやめた。 一気に読みすすめる、これは僕には出来なかった。 僕はそもそも、小説は娯楽であって何かを得るためのものではないと考えていた。 普段の読書は小説を避け、新書であったり教養書、有名人のエッセーなどを好んで読んでいた。 だが、この「オーデュボンの祈り」を読んで考え方が変わる。 薄々気付いてた、一般論には意味がない。人文科学で何かを定義することの奥行きの浅さ。 これをまさに染みる様に実感しながら、漠然と心の中に積もっていくものがある。何ていったらいいんだろう? 読了直前、吉野仁氏による解説が僕をまとめてくれた「たった数ページで説明できるなら、最初から何百枚もの物語を語る意味なんてない。」。なるほどだ。 | ||||
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なんだかわけのわからない世界に放り込まれながらも、 先が気になり、ぐいぐい読ませられます。 正月、一気に読みました。 同じ年に産まれた若者が29歳のときに書いた作品とは。 このような物語を考え、書き記すことの出来る その脳みそ、才能に驚愕です。 伊坂作品はこれが初めてですが、その後も量産されているようで つくづくすごい脳みそだと思います。 悪徳警官の描写は背筋が寒くなります。この世界を拡げたら「ハンニバル」のような 作品を誕生するのではと楽しみです。 | ||||
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井坂作品を読むのは"アヒルと鴨のコインロッカー"に次いで2作品目。"アヒル〜"で井坂ワールドに魅せられ、彼の処女作を読んでみようと購入。本作は「奇」とも言える世界を見事に作り上げている。前半部分で描かれる不可思議な登場人物。後半部分では、その背景が徐々に解明されていき、すべてを一本に繋げる発想力には感服する。これぞ井坂ワールドとしか言いようがない。 とはいえ、私は星4つと評価した。その理由は、登場人物が多すぎてストーリーが複雑になりすぎている点や、少々理論的に強引すぎる点が挙げられる。これらの点で、"アヒル〜"は非常に優れていたと感じた。 最後に、この小説のカギはすべて「カカシ」が握っている。最初からそれを念頭に置いて読むと、井坂ワールドにどっぷりと浸かりながら読めるのではないか。 | ||||
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伊坂幸太郎さんの作品で まず、これを最初に読んでほしい。 他の作品を読んだ時、 楽しみが待ってるから。 きっとね。 | ||||
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不思議なパラレルワ−ルドで繰り広げられる奇奇怪怪な人々による物語! この世界でしか起こりえない、シュ−ルな事件が、論理的で説得力ある結末を迎えるのは さすがとしか言いようが無い。 不思議な、他にたとえようの無い物語なのに、ミステリ−小説の形を完遂しているところは 純粋にすごいと思える。 相変わらず登場人物の個性は、他の作家の群を抜いているんでは? これがデビュ−作とは、おそろしい・・・ しゃべる案山子は、旧態の探偵へのアンチテ−ゼか? | ||||
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こちらの著者さんの本も読むのは初めてです。 何故読もうと思ったのか・・・同じ年だったからです(^^;) こういう一線で活躍されてる作家さんでも、もう同年代がいるんだな〜と思いまして。 若い方はいっぱいいますけど、もう何冊も出しておられて、賞をとられたり直木賞候補に何度もなっていたりする方はまだ少ないんじゃないかと思いまして。 私も、年とったという事なのか・・・ そして新潮文庫をこよなく愛する私は(グッズ目当て)新潮文庫の1冊目のこの本を選んだわけです。 題名見ても「なんじゃこら?」とピンと来なかったのですが、裏表紙のあらすじを見て面白いかな?と思いまして。 出て来る場所も誰も知らない知られていない島だったり、登場人物も未来が見えるしゃべるカカシだったり、人間もどこか変な人ばっかりで一見ファンタジーです。 しかし現在の日本も出てきたり、交差したり、これはミステリーなのかファンタジーなのか微妙でした。 私、こういう本で出て来るファンタジーが苦手なもので(以前、感想に書いた「四日間の奇跡」みたいな・・・)。 最初からファンタジーと位置づけされてる物語ならいいんですけど。 しかし、内容はまさしくミステリーなんです。 ちゃんと謎解きもあります。 バラバラだったものがひとつになってゆく所などは推理小説を好きな人にも楽しめるんじゃないかと思います。 これは読んだ人によって感想は全然違うものになる本だと思います。 私も最初はイマイチだったかな〜と、なかなか先へ読み進めなかったです。 しかし、読後感はかなり気持ちよかったです。 嫌な奴を懲らしめる気持ちよさもあったり、決して綺麗なだけのファンタジーじゃなくて人間のドロドロした部分や、日頃の人に対して思う事なんかが書かれていて、「そうそう、あるよね〜そういうの」とか思いました。舞台は不思議な設定だけど、そういうのをあまり考えずにこういう世界があるんだ、これがここでは現実なんだと考えて読むといいんじゃないかと思います。 しかし、このファンタジーと現実感が混ざり合ったこの小説の世界はハマるかもしれません。 そして本を読むと知らなかった物事を知る事が出来て勉強になるな〜と思いました。 | ||||
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デビュー作とは思えない素晴らしさ。 こんなに引き込まれる小説はないでしょう。 伊坂幸太郎の作品を読むのは 『ラッシュライフ』 『グラスホッパー』 に続いて3作品目です。 初めて読んだラッシュライフ のときもかなり衝撃を受けましたが 今回はそれ以上でした。 意味のない一文などどこにもない。 ラストに全てが紐解けた瞬間。 言葉にしようがありません。 私はいつか本を書きたいと思っていますが この作品を読んでしまうと とてもじゃないけれどこんな小説は書けないと諦めモードです。 それくらい素晴らしい話でした。 | ||||
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今、人気の伊坂幸太郎さんの作品で私が初めて読んだ本です。 主人公がたどり着いたところは、100年間も、周りから遮断されている荻島と言う孤島の中で、その生活はとても変わっている。 未来が見え、話をするカカシが存在するなんて、何て奇妙な話なんだろうと、疑いながら読み進めていきました。 読むにつれ、「何?」「どうなる?」「誰?」という謎解きが多くて、後の解説にもあるようにパズルのようなストーリーです。 話の始めの方に、カカシの言葉で、この小説のキーポイントとなる文章が出てきます。 それが、最後にわかった途端(私は読むまでわかりませんでした)、頭の中の回路が開いた様なすっきり感! そこで、この小説、すごい!面白い!!と思ったのでした。 伊坂さんは、「小説でしか味わえない物語、文章でしか表現できない世界を創っていきたい」という意思を持っていらっしゃるようです。 まさに、その通りの小説が多くて、その点がとても面白いです。 | ||||
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正直、1度目は読むのが退屈だった。優午というしゃべるカカシなど、 次々と奇妙な登場人物がでてきて、一見、脈絡のない行動をとる。 それが最後に来て一点に収斂されていくわけだが、 最後の数十ページまでの300ページがシュールすぎて ワケがわからなくなることがあった。 これはいかん。最近、わかりやすい小説ばかり読んでいるから……と 再読して、300ページの無数のエピソードがきっちりと ジグソーパズルのように関連し合っていることがわかる。 己の読解力を反省しつつ、伊坂幸太郎という作家の底知れなさを実感した。 | ||||
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ファンタジー的な?シュールリアリズム的な道徳本。 ってな感じですかね。 合間、合間の祖母の一言が最高! | ||||
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コンビニ強盗を犯した「伊藤」が連れてこられてきた「荻島」。 150年もの間、外部との交流を持たない孤島「荻島」には、予知能力がありしゃべる案山子「優午」、島の法律として殺人を繰り返す「桜」、うそしか言わない画家「園山」など不思議な人物が住んでいた。 荻島の話、仙台の話、150年前に優午の誕生したいきさつなどその時々の場面がわかりやすく記されていてとても読みやすかったです。 実際こんなことあるはずないのにフィクションかと思ってしまうほど、物語の中にひきこまれました。 最後にこの作品を読んでリョコウバトの絶滅の事実を知りました。優午の人間に対する怒りがわかるような気がします。みなさんもぜひご一読を。 | ||||
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鎖国状態の荻島、しゃべるカカシ。そこでカカシが”殺される”。これだけだと、確かにジャンルは”ミステリー”なんだろうが、ただの推理小説じゃあない。ファンタジーの要素もあり、人生について考えさせられることもあり。何ともいえない不思議な小説。 なのに、違和感なく小説の世界に入っていけるから不思議です。主人公の伊藤くんの気持ちになれる。コンビニ強盗に失敗して、警察から逃げる途中にこの島につれてこられたのですが、最初は何かだまされてるんじゃないかと、信じがたい気持ちになりながらも、この島のことを徐々に受け入れていってしまう。カカシがしゃべるなんて、普通に考えたらあり得ないのに、夜中に眠れなくて、話しにいってしまう彼の気持ちが理解できなくもない。 どうしてカカシは殺されたのか、カカシの言う”この島に欠けているもの”はなんなのか。途中から、その答えそのものよりも、この突拍子もない小説にどんなオチを付けるのか、この世の悪意の固まりのような警官・城山はどうなるのか、伊藤くんはどうなるのか、そっちの方が気になって、一気に読んでしまいました。 伊坂作品を読むのは、『陽気なギャングが地球を回す』に続いて2作目だったのですが、やはり伏線の張り方が見事ですね。一見、関係ないと思われるちょっとしたことが最後に見事につながっていく。それぞれのキャラクターも個性的だし、会話がとてもおもしろい。 最後まで読んで、カカシの死の謎が解けた時、タイトルの意味もわかりました。読後がさわやかなミステリーでした。 | ||||
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正直言って、面白いと思いました。 久しぶりに寝る間も惜しんで読みました。 でも、「欠けているもの」が中盤から薄々分かってしまって、 最後のほうは、どうオチを付けるのかなー、と思いながら読みました。 初めて伊坂作品に触れたのですが、 これが一作目ということなので、他のものも読んでみようと思います。 | ||||
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伊坂は、よく村上春樹と比較されているが、類似性を強くは感じない。 同年代の作家という点からも、伊坂の真摯な中にギャグをちりばめられていて 悲壮さのなかにも必ず面白みが混在していて、そこが読み心地いい。 未来は神様のレシピで決まる。 秀逸な1文だと思った。 | ||||
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いつの時代とか、場所がどこだとかいう観念から抜け出て、独特の時代と世界を感じます。作者の哲学的な思想と感性とがうまく調和して、摩訶不思議な雰囲気と、突拍子もない話なのにどこか妙な説得感があります。話しの展開にも途中からどんどん引き込まれて、あっという間に伊坂ワールドに。少々長いですが、おすすめです。 | ||||
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あまりにも突拍子な世界に最初は違和感を感じる。でも読み進めていくうちに徐々にその世界に引き込まれていく。未来が見えるはずなのに、どうして優吾は殺されてしまったのか?何でもあるように見える島に唯一欠けているものは何か?ストーリーが進むにつれ、生きているときに優吾が語ったひとつひとつの言葉の意味が紐解かれていく。嫌悪感を覚えるほどサディスティックな警官、「理由になってない」という台詞で悪事を裁くサクラ、彼ら脇役達も魅力的だった。友人の希望を叶えたいなどという生易しい理由からではない。ただ単に六二郎の気迫に圧されたのだ。とどのつまりは絵でしかない。しかし、誰かを、少なくとも僕を刺激する。そういう絵だった。面白く、文章も美しい。僕はこの作品がきっかけで、すべての井坂作品を読みました。 | ||||
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今をときめく伊坂幸太郎の出版デビュー作です。 主人公がコンビニ強盗をする場面から物語が始まります。 その唐突さもさることながら、舞台は戦国時代から現在まで日本との交流を絶ったある島の中で展開していくことになります。 この「なんとなくその本の世界にはまっていく」っていうのは、たぶんすごいことだと思うんです。 (宮部みゆきもそのあたりすごいと思う) ありえない荒唐無稽な設定ではあると思うんですが、物語に「するっ」と引き込まれていくような感じがします。 何でもあるその島に唯一欠けているものとは何か? そして島の象徴、「未来を見通すカカシ」優吾(ゆうご)を殺したのは果たして誰か? どこか足元の定まらない主人公は、上記2つとの関連の中、改めて自分を認識することになります。 最後のシーン、主人公の恋人が島である行為をするんですが、そのシーンが美しすぎます! 文章なんですが、五感に訴えるようなその筆致。 素晴らしい物語です。 「さくら」のキャラクターもナイスです。 『悪いことは悪い』『だからどうした』その通り! | ||||
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私にとって2冊目の伊坂作品です。 重力ピエロを読んだ時から感じていたんですが、どうしても村上春樹の匂いが鼻についてしまいます。 今作品に至っては「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を思い出さずにはいられない展開でした。異世界と現実のお話が並行して進んでいくところや、独特の哲学を持った主人公をはじめとする人物設定、ラストの「この島に欠けているもの」はそのままと言ってもいいでしょう。春樹ほどナルシスティックではありませんが。 「ハードボイルド」の影響を強く受けているのはほぼ間違いないと思いますが、やはりミステリー作家だけあって伏線の張り方はなかなか凝っていて、終盤の優午関係の種明かしは爽快でした。ただ、そのきれいなラストに向かうためにキャラクターが配置されているような気もしてしまいます。一人一役見たいな感じで。 とくに桜や城山と主人公が絡むエピソードが欲しいですね。城山は最期があっさりだし、桜は結局ほとんど説明になってないです。 | ||||
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設定が150年もの間、外部との交流を持たない孤島(それでいて日本国内)。 登場するのが、言葉を話し、未来を予知するカカシ、嘘しか言わない画家、体重300キロのウサギさん?、殺人を許された男等々。 非日常もここまで徹底してやられると逆に現実味を帯びるから不思議だ。 ミステリー?ファンタジー?どっちでもいい!ともかく独特の世界です。 | ||||
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