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オーデュボンの祈り



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オーデュボンの祈りの評価: 4.01/5点 レビュー 342件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.01pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全252件 41~60 3/13ページ
No.212:
(4pt)

ピタゴラ装置的な事件の収束の仕方が素晴らしい

鎖国状態を続けている孤島を舞台に、そこにまぎれ込んだコンビニ強盗が経験する奇妙奇天烈な物語。

未来が見えるしゃべるカカシ、反対の事しか言わない画家、処刑人等、奇矯な登場人物たちが、独特の世界観の中で活躍する。極めてファンタジックなシチュエーションでありながら、それほど現実離れしているように思えないのが不思議だ。

詰め込み過ぎのきらいはあるが、消化不良に陥ってはいない。カカシ殺人事件?のピタゴラ装置的な収束の仕方が素晴らしい。

デビュー作だからだろうか、ぐっとくる哲学的な伊坂節は控え目になっている。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.211:
(5pt)

すぐに一気に読みました。

伊坂作品ははずれがありません。届いてすぐに読みましたが非常に面白かったです。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.210:
(4pt)

伏線を拾うということは

遠距離恋愛中の彼の家との往復で本書を読みました
だから、そのロマンチックぶりは差し引きしてってことなんでしょうが。
でも、泣けました。

伊坂作品には、名言が多い。
本書も多分に漏れずに。

ネタバレ注意!以下ご注意を!

しかし。
本書で、この島にかけているものがある
と。
読み進めていく中で、それが音楽だとわかる。

あれって。

著者は、それ以降、音楽をモチーフとした作品を音楽家rインスパイアされた作品をたくさん残されているじゃないですが!

そんな著者のデビュー作で、
この島には音楽が足りないなんて言われた
その後の作品の伏線が、すでにここにあるのでは?
と思わざるを得ないじゃないですか

偶然だったとしても

だから、貴重な一冊って感じがします。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.209:
(4pt)

最後が気持ち良い小説

伊坂幸太郎デビュー作品。
青年がとある島に連れて行かれて、しゃべる案山子や奇妙な島民と過ごす物語。

初めはストーリーがなかなか理解できず、最後まで読むことが出来るのか不安だった。
中盤からストーリーの流れを理解して、そこからは楽しむことが出来た。

ストーリー全体が結末に収束していて、面白い。
後期の伊坂幸太郎作品のように、他作品とのリンクなどは無い(というかデビュー作だから当たり前だけど…)

途中登場人物にイラッと来たり、謎がモヤっとしたりすることはあるが、最後まで読むとすっきりする。
個人的には、登場人物の桜には死神シリーズの千葉を思い浮かべてしまったなぁ。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.208:
(5pt)

読後、心地よさでため息が出ました

素晴らしいです。

「暴力描写のリアリティを狙いすぎて後味が悪い」という指摘をしている方もおられますが、私はそんなことはないと思いました。
確かに、目を背けたくなるような酷い暴力の描写がありますが、物語の最後にはそれらも上手く消化されるので、問題ないと思います。
それに、ハードカバー版と比べると、こちらの文庫版のほうは暴力の描写が大幅に削られています。
逆に言えば、ハードカバー版の暴力の表現は、書いた人間の正気を疑うほどえげつないものでした。

なんというか、いわゆる「勧善懲悪」的なストーリーの中で、悪意の正体をはっきりと描くためには、あれくらいの描写があってもいいと思います。そういった辛い描写に耐えてこそ、読み終えた後の安堵感や、長い旅を終えたような満足感がより大きくなると思います。

それと、「ミステリー」を求めて読まれる方には、確かにちょっと物足りない部分があるかもしれません。
文章自体は平易で読みやすいですが、軽く読める内容ではありません。

悪とは何か。
命とは何か。
死とは何か。
人間は生きるうえで何を大切にすべきなのか。
人間に価値はあるのか。

そういう、重苦しくて、日常の中ではなかなか考えないような難しい内容を、
噛み砕いて、明快に、かつ分かりやすく、親しみを感じられる世界観の中で、考えさせてくれます。
それが伊坂作品のいいところです。

それと、
物語の舞台が「外界と断絶された島」という、なんともファンタジーを感じる設定ですが、実際はそんなこともないです。
例えると、現代のこの広い社会を抽象化し、小さい場所に凝縮したような島です。

ミステリーかといえばそんな気もするが、確実にファンタジーではない。
そして、ありえない設定づくしなのに、耐えがたい「現実」が圧倒的な存在感を放つ、そんな小説です。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.207:
(5pt)

最後のページを急がずに

賛否両論別れる作品であるとは感じたが、私は大変味わい深い作品であると思う。
確かにミステリーや謎解きとしては多少浮き気味な部分もあるが、この圧倒的な世界観を味わうことに本質を置けばその曖昧さすら計算に思えてくる。
奇妙で愛らしい様々なキャラクター、素っ気なくも温かくも感じられる世界観、優しく時に残酷な数々の謎。
読後、本能的に愛しいと思える、新しい形の小説ではないか。
最後のページを急がずに感性を総動員してその世界を読んでほしい。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.206:
(4pt)

著者と地元が同じだと聞き、読んでみた。

著者の出身高校の両側道路一本挟んだ小中学校出身なのだと知り、ブックオフで購入。自分は村上春樹の熱烈ファンであるため、やはり「世界の終わり」を想起させられた。異界の地を舞台とした物語は、心の奥深いところに入り込めて引き込まれる。まず何と言っても構成が実に緻密。様々な伏線が散りばめられて、余すところなく回収されていた。。また悪の代名詞である城山との対決、勝利は物語として心を温めてくれた。誰しも「悪」と相見える対面することは多かれ少なかれあり、それが虚構の世界で見事に描かれており、光を差し出してくれた気がする。ミステリーとしても一級品なのだが、人間の精神面も鮮やかに照らしてくれた。蛇足だが荻島での登場人物はみな彩り豊かであり面白かった。不可思議な脇役である彼らもまた物語を引き立てている。
別の作品も読むのが楽しみだ。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.205:
(4pt)

引き込まれるストーリー

数年前に一度読み、とてもおもしろい作品だったことを覚えていたため再度読みました。
普段小説をあまり読まないため他との比較はできませんが、物語の構成や登場人物の設定が秀逸で、書き残しておきたくなるセリフや文章も多く、改めて楽しむことができました。惜しむらくは、物語の都合上、残酷な描写もあり人によっては不快感が強く残る方もいるだろうということ。それでもデビュー作としてこのような物語を書けることには敬意を表します。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.204:
(4pt)

オリジナリティーがあふれたミステリー

コンビニ強盗をしようとして警官に殴られ、捕まったのだが、そこから逃げ出した主人公の伊藤。眠っている間に轟という男によってある島に連れてこられた。日本の島なのだが、外界から隔絶されているという。

そして出てくるのが、しゃべるカカシ!優午というそのカカシは未来が分かるという。まず、このぶっ飛んだ設定に驚いた。どこからこんな発想が出てくるのだろうか?

そして、島の案内役の日比野という男が言う。「ここには大事なものが、はじめから消えている。だから誰もが空っぽだ」と。そして、「島の外から来た奴が、欠けているものを置いていく」とも。島の言い伝えのようなものらしい。大いに気になる言葉である。

そして伊藤は日比野に案内され、島の仕組みが分かってくる。しゃべるカカシがいるくらいなので、もちろん普通の島ではない。人を裁くシステムも、かなり変わっている。

そして優午が殺された。カカシが殺された、というのもおかしな話だが、確かに優午はバラバラにされて倒されていた。しかし、伊藤は一つの疑問を抱く。「なぜ優午は自分が殺されることを予測できなかったのか」と。

どうやら、これがメインの謎らしい。そしてこの本はミステリーとして成立しているわけだ。文章が村上春樹に似ている、という指摘もあるようだ。確かに、読んでいるとそんな感じがする。

その島で人を裁く青年は言う。「ジャングルを這い回るアリよりも価値のある人間はいない。」この意見にはとうてい同意できないのだが、これも一つの価値観であろう。

ストーリーは独特の世界観で展開し、ついに謎は解ける。そして、この物語の最初の方から巧みな伏線がいくつも張られていたことが分かる。島の言い伝えの意味も、もちろん明らかになる。

途中までは、これはミステリーと言えるのだろうかと思っていたのだが、最後まで読んで納得した。確かにこの作品はミステリーである。しかし、従来のミステリーの枠を超える怪作である。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.203:
(5pt)

面白い

ラストに向かうにつれて収束していく感じ。それまで伏線を張ってるようなそぶりはなかったのに、突然今までの話に出てきた全てがパズルのピースだったことに気付く。
よくできた話です。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.202:
(4pt)

ファンタジーなのにミステリー

話すカカシからはじまり、登場人物全員がとても個性的。そしてファンタジー。
カカシを殺した犯人を探すという非現実的なミステリー?ですが、いつの間にか引き込まれてしまいます。

そして圧巻のラスト。

また最初から読み直してしまいます。

ぜひ読んでもらいたいです。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.201:
(4pt)

オーデュポンの祈り

伊坂幸太郎さんの作品を初めて読みました。 初期のころの作品から今後読んでいこうと思っています。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.200:
(4pt)

鎖国している島で、カカシが殺された。

物語のつむぎ方が 新鮮 である。150年間ちかく 鎖国している島 萩島。
そこに 轟にさそわれて コンビニ強盗をした伊藤がつれられてきた。
伊藤は そこで日比野と会い、未来が見える カカシと 出会うのだった。
カカシは、未来のことがわかるが 一切、それを かたらない。
しかし、過去に起こったことは カカシがすべてを語る。
殺人が 起こったときには カカシに聞けば、犯人が わかる。
桜という 詩を読む青年が きれいで 怜悧だ。そして 間違ったことをした人を 殺すことが出来る。
島は 秩序が保たれていた。島には 何かが足らなかった。
そして、カカシが 殺される。
未来がわかる カカシが なぜ殺されるのだろう。
そこから、伊藤は どうしてなんだろうといろいろ 歩き続ける。
伊藤を追いかける 子供の頃の知り合いで、警察官の城山も、萩島に やってくるのだった。
そして、なぜ カカシが 殺されたのかが、解明されるはずなのだが。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.199:
(4pt)

生まれて初めて徹夜で読破

私にとって初めての伊坂作品でした。一瞬で独特の世界観に引き込まれました。現実ではあり得ない話でも、頭の中に映像がしっかり浮かんでくる。違和感は一切なくスラスラと読み進められました。読み終わった後もしばらく余韻に浸っています。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.198:
(4pt)

作者の才能

凡人には作れない小説、それくらい作者の発想が凄いと思います。
(悪役の最期は想像出来ましたが。)

テンポ早く読んだので2周目以降をじっくり読みたい。
読み終わりの後味は悪くない。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.197:
(5pt)

不思議なリアリティが魅力

しゃべるカカシを筆頭に、変り者が多数登場する。 彼らの行動には理由がある。 それが作品に不思議なリアリティを与えている。 つかみどころがあるのかないのかわからないまま、次へ次へと読ませる魅力が本作にはある。 作中に出てくる警察官が極悪すぎる。 とにかく人間的に恐ろしく極悪。 現実世界に存在しないことを祈る。 その恐ろしさゆえ、彼に放たれた一言『理由になっていない』は爽快。 結末の『この島に足りないもの』の答えがとても自然で心地よい。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.196:
(4pt)

独特な世界観が、受け入れられれば面白い。

躓く人は冒頭で止めるだろう、独特な作品だった。
 ただある程度読み進めてしまえば最後まで止められない、引き込まれる作品だと思う。

 「未来が見えるカカシ」とか、「殺人が許される男」とか、正直裏のあらすじ見ても、全く話が理解出来ない。
 読んでみても、最初は意味が分からな過ぎてちょっとイラッとしたりもしたけれど、途中からその意味が分からない島のルールや島民達がクセになってきた。
 不思議の国のアリスを読んでいるような感覚で、自分の中にある常識やルールが全く通用しない独自の世界観。現実と非現実の折り合いをつけようとして、最後はこんなオチなんでしょ?と安っぽいラストを予想してみたけれど、全く違う。発想力がそもそも違うんだろうな。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.195:
(5pt)

独特な世界観!

独特な世界観で物語に引き込まれ、本に苦手意識がある僕でも先がはやく読みたく感じがしました!
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.194:
(4pt)

『強盗が迷い込んだ不思議な島』

コンビニ強盗に失敗した主人公「伊藤」。
警察の「城山」に護送される途中に意識を失い、目を覚ますと、そこは地図にない島「萩島」だった。
外界との交流を断ったこの島で、「伊藤」は『この島にはない、なにかを持ってくる者』として、すでに来島を予言されていた。
その予言をしたのは、話す案山子の「優午」。
「優午」には未来が見えるらしい。島民は皆「優午」を信頼し、これまで長い年月「優午」を中心とした生活を送っていた。
しかし「伊藤」が島に来た翌日、「優午」は何者かによって壊さ(殺さ)れてしまう。
「優午」の存在を失ってしまった萩島はどうなってしまうのか。そもそも「優午」という存在は何なのか。
そして「伊藤」が持ってくると予言されている「何か」とは?

ファンタジーとも感じられる個性豊かな登場人物たちの会話、次々に起こる不思議な事件に、引き込まれること間違いなしの一冊です。

登場人物の中で、個人的には「桜」がお気に入りです。
島のルール「桜」の『理由になってない』という決め台詞。最高にクールです。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.193:
(5pt)

原点

伊坂幸太郎の世界観を知りたいならまずこれを読めばすべてがわかる。
もし、他の伊坂作品を読んで面白くて、オーデュボンの祈りを読んでつまらなかったのなら、もうその他の伊坂作品を読むのはやめておいたほうがいい。
これが、伊坂幸太郎の世界で、原点だ。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219

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