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陽気なギャングが地球を回す
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陽気なギャングが地球を回すの評価:
| 書評･レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評･レビュー一覧です
※以下のAmazon書評･レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全211件 201～211 11/11ページ
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| 冷静沈着なウソ発見器男。一を聞いて十喋る演説大好き男。正確無比の体内時計を持つ女。名人級のスリの腕前を持つ男。彼ら銀行強盗４人組のキャラが、からっとしてエキセントリックなところ。能天気やなあ……とでも言いたい明るさがあったところ。面白かったなあ(^^)ウェストレイクのドートマンダーものの快作『ホット・ロック』を読んだ時の痛快感、にやにやさせられた雰囲気とオーバーラップするような、これは愉快な愉快なクライムコメディでした。はいっ！ 今回も最後までとても楽しく読めた伊坂幸太郎作品でした。オーヴァー。 | ||||
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| キャラが立っている作品というのは読み進めるほどに登場人物達が好きになっていって読み終わることが寂しくなる。それくらい魅力的な４人の銀行強盗たち。難しいことは考えずコメディタッチのギャング映画を見るように読んで下さい。ロマンはどこだ？ | ||||
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| 軽い言葉で書かれているため、すらすらと読めるし普通に面白かった！！映画で言うならば、ピンポンを見ている感じに近いと思う。伏線の張りかたが見事！！どんでん返しは最後まで続く。映画化しても面白いそうだ | ||||
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| 主人公は銀行強盗専門のギャング。でも気負いも暴力も、過剰な気取りも無縁の、どこか暢気なクライム・ノベル。著者の作品は初読ながら、長閑さとクールが同居する語り口は好みで、違和感なく入り込めた。クライム・ノベルとしては異色な語り口ながら読ませてしまう。著者の技量の一端が伺える。伏線の張り方など、確信犯的に露骨で、批判もあるかもしれない。だが嫌味がなく、個人的には却って好感。日本では根付き難いコメディ・クライムだが、宮部みゆきの「ステップファザー・ステップ」（名作です）が好きな人には特におすすめ。 | ||||
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| 嘘を見抜く人、饒舌な人、擦り名人、正確な体内時計の持ち主・・たぶん実際にいたらかなりの変人であろう4人のキャラクターがすごくいい。個人的には、脇役・田中もけっこう好き。居心地のいい世界感で、「終わらないで～」と思いつつ、「先はどうなる？」の葛藤をしながら、けっきょく一気に読んじゃいました。はまります。 | ||||
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| 現金輸送車ギャングと戦う、特殊技能をもった銀行強盗4人組の話。クライム・ミステリといっても、明るくて洒落ていてコメディ的要素が強い。今も昔も物語で活躍するのは若い人たちが多いけれど、ここでは普段はちょっと情けないような大人たちがギャングも子供も銀行も気持ちよく手玉にとっていく。雑学に満ちた会話もストーリーもテンポよく、読後感もさわやか。楽しくさらりと読める作品。 | ||||
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| 昔からそうだ。何人かの仲間がいて、それぞれが何かしらの特殊な能力をもち、わいわいがやがやとしている。そんな物語が好きだ。「サイボーグ００９型物語」（仮）とここで名付ける。『陽気なギャングが地球を回す』もまさにそれだ。だから、もう無条件に好き。気に入りました。実際にこんな会話しているやつはいないだろうと思いながらも、活字だと大丈夫だし、本の厚さもちょうどよいし（片手で楽にあやつれる）、眠くなったらちかちかしている表紙をみれば目が覚めるし、映画のうんちくもつぼにきて、たまらないし。ほんとうにこの作者とは波長があう。どしどし、新しいやつを書いてください。まじで。 | ||||
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| この作品を一言で説明するなら、帯にあるように「軽妙洒脱なクライム・コメディ」となってしまうのですが、ＴＶドラマシリーズ「俺たちは天使だ！」を思い出して頂けると、多少雰囲気が理解できるハズ…と思います（笑）。主人公は、無意識に人の嘘を察知できる成瀬、妙に博識で饒舌な演説の達人響野、人並みはずれた動物好きの天才スリ久遠、限りなく精巧な体内時計を持つ雪子の４人組銀行強盗団です。こう書くと、ひとクセもふたクセもあるキャラ設定に引いてしまう方もいらっしゃるかも知れませんが、この作者の手にかかると、極上のエンタテインメントに仕上がってしまうから不思議です。あとがきで、作者が「９０分くらいの映画が好きで、この小説を書いてみました」と語っていますが!、キレのいい会話（相変わらずの博覧強記っぷりです！）、巧妙なプロット、二転三転のストーリー展開といい、読了後には、確かに上質の映画を観終わった後に感じるのと同じような爽快感・満足感が得られます。ノベルズですから価格も廉価です。映画代の半分以下です（笑）。是非ご一読を♪ | ||||
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| 特殊能力を持った四人が銀行強盗をする話。といっても生々しい暴力シーンがあるわけじゃない。さらっと読めて、続きが読みたくなる作品。作品全体に漂う洒脱な空気と会話がいい感じ。 | ||||
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| 結論から言えば、面白い。買い。続編求む。である。いくつか保留は付けたいけど…。いろんな書評では外国のミステリー作家（たとえば、ロレンス・ブロックやドナルド・ウエストレイク）を例にあげて、そういうテイストがあると褒めているんだけど、僕はちょっと違った感想を持った。これは、都筑道夫の世界だよ。（それって、ものすごい褒め言葉だけどね。）ヘンな超能力を持つ登場人物やあんまり聞いたことのない機能をもった秘密兵器（っていうんでいいんだろうか、まあ007にでてくるようなヘンテコな道具だよね）が沢山出てきたり、地口や警句、洒落た会話が飛び交うあたりと、どんでん返しとまではいかないけど全体にちりばめられた布石や細かなトリック、小道具なんかは、まさに都筑道夫の「猫の舌に顊??をうて」とか「三重露出」「なめくじに聞いてみろ」といった初期の作品群だな。作者本人はどちらかというとドートマンダーあたりを睨んで書いてるのかもしれないけど…。しかし、実は都筑ファンなんじゃないかな。僕が感じた物足りなさって多分、時代的なというか風俗的な描写なんだろうな。主人公である4人＋1人の男女の身なりとか立ち居振舞いにリアリティや存在感が希薄なんだね。だから、顔が浮かんでこない。ほら、映画にもドラマにもなってない小説でも読んでいるうちに何となく登場人物の容貌が見えてきたりすることあるでしょ。それが無かったんだな。雪子や成瀬、響野なんてみんな魅力的な能力や性格を持ってるのに、今一つ読んでいる当方に迫ってこないのが不満ですね。サントリーミステリー大賞にもこのチームが登場しているとのことだから、そっちを読んでみればもう少し分かるのかもしれないけど。ちょっと保留をつけちゃったけど、でもでも、おすすめの一冊ではありますよ。 | ||||
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| ミステリーとかギャングものとか、ジャンルわけが無意味な、気持ちの良い小説。饒舌で洒脱で軽妙なギャング達が、飄々と繰り広げる銀行強盗劇。頭からお尻まで一気読みの面白さです。派手なチェイスも、銃撃戦もないけれど、魅力的な登場人物達の行動にひきつけられる事間違い無し。タランティーノの「レザボアドックス」や「パルプフィクション」のお喋りなギャング達から暴力の匂いを抜いて、飄々とした軽さを加えた気持ち良さ。日本語のギャング小説（？）には、めったにない快作です。 | ||||
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